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ミヤザキ氏のコメントについて(タイのこと) タイ・サハグループのこと

2006年07月12日 | アパレル放談
先のミヤザキ氏のコメントにタイの生産機能のことが書かれていました。
私はしばらくタイとの直接的なビジネスはしていませんが、氏のご指摘のように、生産国の一つとして再評価することは同意見です。

タイと日本との取引は中国が開放経済前は海外生産の中心でした。
カット&ソーやメンズシャツ、インナー、パジャマ、ワーキング等の実用衣料中心に関係の多い国でした。

イオン(ジャスコ)ダイエー、西友などの量販店が香港のバイイングオフィスを介して積極的に取組んでいました。
その後中国の台頭で表舞台からは消えつつありましたが、他のアジア地域と少しことにするのは加工貿易だけでなく、原料、副資材など製品の貿易が可能です。
ご指摘のようにカットソーや綿布帛、合繊などのテキスタイルのインフラは充実しています。

タイは台湾、香港、シンガポール同様に大丸、そごうなどの日系百貨店が初期のタイの小売・流通業に大きく影響力したと言えます。(その後日系百貨店は日泰双方の事情で解消したが)
百貨店だけでなくアパレルも現地企業との合弁を多く、私が在籍していた大手アパレルやワコールなどの合弁もあります。
あまり業界紙では取り上げられていませんが、双方とも良好な関係が続いているようです。
タイワコールは台湾ワコール同様に米ワコールの重要な位置を占めていた時期もありました。(最近はわかりませんが)
アパレルの合弁会社もタイではトップクラスのアパレル企業に成長しているようです。

双方の合弁先の共通項はタイの財閥企業のSAHA GROUPの系列のICCとの合弁です。
当時ICCの社長であったブンシット・チョクワタナー氏は超親日・知日家でした。
会食をした時に
「私の日本語は大阪の船場大学で覚えました」、「日本から言葉だけでなく多くのことを学びたい」と流暢な日本語(大阪弁でなく)で話し出し、「私はコンピューター課長も兼務しています」、「アメリカのロスでセスナの免許取りました」、「夕方からセスナを操縦して、パタヤの工場に行きます」、「ファッションはデザイナーが重要なので、今度タイにデザイナーの学校を作ろうと思う」、「「プリントの良い工場がないので造ろうと思う」、「良い付属がないので造ろうと思う」、「百貨店の取引条件も日本と同じ消化制度がいいと思う」などユニークな会話が飛び出しました。

180センチ以上の長身でにこやかで気さくな方でした。
その後SAHA GROUPの会長に就任されタイの経済界のトップになられました。

インターネットを検索すると資生堂のタイプロフェッショナル事業、 早稲田のエデュケーション・タイランド、SAHA GROUP輸出貿易展示会、旭化成のロイカ合弁、文化服装学園との提携など多くでています。
昔食事のときに話したことを今でも継続していることに驚きと感銘を受けました。

私は常々海外との商売は相手国のカウンターパートナーの良否に掛かっていると思います。
何処の国でもお互いにフィットするパートナーはいると思います。
出会えばそのパートナーとハーフ&ハーフ、ギブ&テイクの関係を作ることだと思います。
日本からの出向社員のY氏は20年以上の永続勤務です。
もう日本より長くタイに在住しているのではないでしょうか?
しばらく会っていないので懐かしく思い出します。
色黒で多分タイの人より顔は黒いと思います。

ミヤザキさんへ貴社は日本でこの会社とのコネクションがおありなので、ビジネスチャンスがあるかもしれません。
但し「ゴルフ漬け」の手法は邪道ですよ!


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