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テレビドラマ「官僚たちの夏」と繊維・アパレル産業 続Ⅲ

2009年07月27日 | アパレル放談
私のBlogは、「専門的過ぎて難しい」と、この業界以外の知人からご指摘を受けることが多い。 さすがに面と向かっては「私の文章の稚拙さ」に対する指摘は無いが、多分遠慮されてのことと思っています。 文章の稚拙さに大しては、ご辛抱願いたい。
 私ごときの日常の出来事を知名人のBlogのように、自分の身の回りの出来事を日記風にBlog投稿してもなんら意味も無いと自覚しています。
 自分がお世話になったアパレル業界の今後に「何か残して生きたい!」との想いで、レポート、コラム風にBlogをしています。 それが時々高じて辛らつな表現になり、反省しています。 これも業界を想う(憂う)気持ちの現われと、ご容赦願いたい。
 昨日の日曜日の当Blogのアクセス解析(閲覧数、訪問者数、キーワードなどのデーター解析)を調べてみると、何時もと違った内容の解析結果でした。 アクセス解析は、このBlogがどのようにして読まれているか、読んでいる方がどのような内容に興味をお持ちか、どのようなSEOが効果的かなどを知る上にも効果的です。
 特にキーワード(どのキーワード検索で私のBlogに訪問してきたか)の解析に特徴が見られました。 その特徴とは、「貿易摩擦」、「日米繊維交渉」、「自主規制」などのキーワード検索からの訪問が多かったことです。
 日曜日に放映されているTBS系ドラマの「官僚たちの夏」の影響ではないかと想像されます。
 今週の日曜日は、戦後の「日米安保条約」改訂の過程でスケープゴート?となった「日本の繊維産業の構造変化」の歴史の幕開けとなった内幕が描かれています。
私は、城山三郎の原作(通産官僚たちの夏」を読み、その後、仕事に大いに役立った思い出があります。
 1960年頃から1970年頃の時代で、私が1968年イトキン入社で特に印象深く記憶に残っています。 その頃は、アパレルという言葉も無く、既製服業界は繊維のカテゴリーでした。 定かではありませんが、株式も「商業」では無く「繊維」欄であったと記憶しています。
 日米繊維交渉の過程で、天然繊維の紡績に代わる合成・化学繊維メーカーの強化策や内需振興のための政府の補助・振興策が多く生まれました。
 その頃生まれた「主婦の店=後のダイエー」に代表されるスーパーは、繊維不況の真っ只中にあった、メリヤス業者やブラウス、セーター、ボトムなどの企業倒産を背景にしたバッタ屋的な商品調達から生まれました。
 そのスーパーが政府の振興策により、大発展を遂げた「東洋レイヨン、帝国人絹・倉敷ビニロン」などの合成繊維の販売促進策を利用(共同?)し、スーパーがGMSとして1970年代から’80年代に大発展して行くことになりました。
このようにして、テレビドラマの「官僚たちの夏」を、観てみると特別に面白く感じます。
 政治の世界でも、戦後政治の総括を問う選挙があります。
官僚政治の是非も争点となっています。
タイミング良く、戦後の「官僚政治の表と裏」や功罪」や「官僚政治の功罪」を知ることができます。
近く発表される各政党の「マニュフェスト」も歴史の視点も交えて見てみること大切と感じます。