TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

足跡のない道

2008-11-24 21:49:38 | その他の音楽
「ZERO特別版密着!2万4千km宮沢和史ブラジル4都市ライブ」という番組を見ました。
小生的に宮沢和史といえば沼澤尚&MARCOS SUZANO絡みでビデオ「AFROSICK」は買って見ておりましたが、その後特に追いかけることもなかったんです。
ただ、MARCOS SUZANOも参加しているGANGA ZUMBAなるユニットを結成したということを聴いたとき、沼澤さんが参加してりゃ絶対聴くんだけどな~と思ってはいたものの、特に聴く機会もなく、今まではスルーして来てたわけです。
で、今回の番組はGANGA ZUMBAのブラジルツアーということだったので、こりゃいい機会だし見てみようと思ったところであります。

番組自体はタイトルとはちょっと異なり、ライブ番組というよりは完全なドキュメンタリー。もちろんライブシーンもありますが、メインは宮沢和史とブラジル、特にブラジル移民であった日系人との関わりあい、というところにスポットがあたっていたものでした…。
でもね、ライブシーンはあんまりなかったけど…感動しました。泣けました。「ブラジル移民」と一言で言い表してしまうのは簡単ですが、日本からブラジルに夢と希望を賭けて移り住んだ日本人。その人達の歴史には我々、特に現代社会に住む日本人には想像もつかない世界があったんでしょうね。そのとてつもない苦労を、「大変だと思うか、楽しいと思うかは考え方次第だ」といって笑い飛ばす先人方。むしろ今の日本の若い人達こそ夢も希望も持てないのが人間として生まれてきたのに不幸だと憂う。そんな人間の生き方を宮沢和史のブラジルの旅を通じて伝えています。

ビデオ「AFROSICK」ではブラジルのミュージシャンとの交流とかのドキュメント的要素はありましたけど、この番組を見て宮沢和史が、単に音楽的な目的でブラジルに傾倒しているのではなく、ブラジルに暮らす先人方に深い畏敬の念を持った上でブラジルで音楽活動をしているということがよくわかりました。
その先人方を思って作られた曲「足跡のない道」。アコギとハーモニカだけで演奏するシーンは感動的です。このような背景を知った上でこの曲を聴いたら、その歌詞の重みには涙が止まらない…、いい曲です。

ところでライブシーンでは「島唄」のGANGA ZUMBAバージョンが放映されました。これ、アレンジもジャムっぽくなっていてメチャクチャカッコイイ。CDになってないかと思ったら、i-tune配信オンリーだって。残念。
コメント
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