先日、5年ぶりくらいにある知り合いから電話がかかってきた。
「元気にしてますか?また遊びに来てくださいよ。imagingstarさんが前に言っていた商品、今のご時勢がご時勢なので売ることにしました。是非買ってください。」
という趣旨。いきなりのこの展開に私の心はもちろん冷め切った。ニコニコ応対しながら冷めている自分が恐ろしいと思うくらいだった。
そこで私は、この売り方のどこが悪いのかを分析してみた。そしたらそれなりに答えが出てきたので書いてみる。
この人は、私には関心がない。私には関心がないが、商品を私に買わせることには関心があるのだ。
これでは彼のところに行く気は起きない。私自身には彼は興味がないのだから。
もし私なら、いきなり商品の話をせずにただ単純に「久しぶりなので会いませんか?」と言うだろう。それなら私に用があるということになるから、断りはしない。そういう意味で、ネットワークビジネスの人がよく使う、要件を言わないで、単純に「お会いしたいんです。」という手法は正しいということが良く分かる。
あと、私なら「遊びに来てください。」とは言わないだろう。それじゃあ呼びつけていることになるからだ。
商売は、人と人との繋がりの中で生まれるのが基本だ。人は好きな人から物を買う。先に物があって、人が後に来ることはほとんどないと考えるのが健全なのではないだろうか?
彼のKYな電話によって私はとても大事なことを学んだ。
何はともあれ、人なんだ。人を抜きにして商売は絶対に語れない。商売の奥義は人を幸せにすることにあるのであって、それを無視した商売はもはや商売と呼んではいけない、独りよがりな猿芝居に過ぎないのではないかと思ったのだった。
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