世の中には大まかに分類して、3種類の人間がいる。
第一に、情報処理型人。これは、いわゆる”左脳的”な、情報処理的な仕事に適している。発想や、アイデアなどとはどちらかというと無縁であり、量的な仕事、あるいは着実であったり、地道な仕事が得意である。このタイプの人が、クリエイティブな仕事をしなければならない場合、脳に極端な負荷がかかる。
第二に、クリエイティブ。これは、いわゆる”右脳的”な、何かを作り出したり、発想やアイデアなどが生かされる仕事が得意である。直感的な面が多く、質的な仕事が得意である。反面、ルーティン的な仕事が不得意であり、そういう仕事を一定以上任されると脳に極端な負荷がかかって苦痛となる。
第三に、ハイブリッド。これは、情報処理とクリエイティブの両方が得意である。発想やアイデアを出すことも得意であるし、情報処理的な仕事もできる。この性質の人は、両方できるが、クリエイティブな能力も持ち合わせているが故に、純粋な情報処理に偏った仕事をすると退屈してしまい、苦痛となる。
この中で、第一と第三の人間同士、あるいは第二と第三の人間同士は互いに意思の疎通が可能である。しかし、第一と第二は、全く脳の使い方が違い、価値観、あるいは更には生きている感覚そのものが違うため、話が非常に通じにくい。WindowsとMacの関係に似ている。OSが異なるということだ。
人間は多様性があり、また、様々な他のファクターによって人格が形成されているため、もちろんこのような分類だけで何でもかんでも説明できるわけではない。しかし、このような分類をすることによって、何か分かることがあるのではないかと思う。
私の場合、もともと第一と第三の間くらいだったのが、次第に第三、あるいは第二と第三の間くらいに脳の使い方が移行してしまったように感じている。