最近、よく言ってるのが、「内なる必然性」という言葉です。
内側から出てくる自分の意思に忠実に何かを追求していくときの、「こうだからこうなる」「それがこうなら、次はこうすべきだ」というような必然性のことです。
これに素直に従っていると、必ず自分のスタイル、様式というものが出てきます。
既存のスタイル、様式とは別個に確立される、自分だけの様式です。
昔から、自分のスタイルや様式を確立した人には、独学の人が多いように思います。独学だから、人の様式を勉強しすぎず、かつ人の意見を聞きすぎないため、内なる必然性のメカニズムがきっちり機能して、自らの、独自と言えるスタイル、様式が確立するのだと思います。
こういう、「内なる必然性」というのは、自分のスタイルや様式を確立することのできる貴重なエンジンですから、これが出てきたときに、「でもこれは自分の独りよがりで受け入れられないかもしれない」とか、「今の権威は認めてくれないかもしれない」などと様々な理屈を付けて萎縮して止めてしまうのは非常にもったいないです。
こんなときに自分で自分を信じて前にグイグイ進むちょっとした勇気がとても大事です。そして、人がそういう必然性を得たときには、それを後押しすることが周りにいる人間の務めではないでしょうか。