のんきいきいき So(走) Happy! -櫻庭健一の日記-

いつも笑顔と感謝を忘れずに
甘っちょろいと言われても希望を捨てず生きる
過去の少しの試練はそれで乗り越えたのだから

捨てられないもの

2014年03月10日 10時20分16秒 | Weblog
捨てられないもの。
要らなくなったけれどどうしても捨てられないもの。
私にはあります。

もうすぐ亡くなって半年になる。
亡くなった母関連のもの。
いろいろな形で処分した。
ゴミにするということではなくても、手元から去ったものは多い。

たとえば衣類。
お世話になった訪問看護の看護師さんに引き取ってもらった。
グループホームで使ってもらえるという。
使わなくなった母の衣類が新しい命を吹き込まれる。
とても嬉しいことだ。

で、捨てられないもの。
捨てる踏ん切りが付かないもの。
どうしようもないものなのですよ。
そんなもの、とっておいてどうするの?
そういうものです。

もったいを付けずに言います。
ペットボトルです。
500mlのごく普通のペットボトル、一本。
いや正確には普通のペットボトルではないな。
フタにキリで小さな穴を5個開けてある。

なんじゃそりゃ?でしょ。
特別な用途のために自作したもの。
さて何に使ったのでしょう?

またもったいを付けずに言います。
最終的に基本ベッドだけの生活になった母の「陰洗」に使いました。
陰部洗浄といえばわかりやすいかな。
中にぬるま湯を入れる。
それで汚れた「部分」をシャワーのように洗浄する。
そのための穴のあいたペットボトルです。

どうもこれが捨てられない。
ゴミ箱に入れる気になれない。
自分でもなぜだかわからない。
こういう「モノ」にこだわる人間ではなかったはず。

でもなんというか。
残されたリアルな母との「繋がり」のような気がしてね。
しょうもないこだわりであるのは自覚しています。
いつまでも穴のあいたペットボトルをとっておくのも変な話だし。
いずれ気持ちの整理が付いたら捨てることになるでしょう。

今はまだその時期ではない。
捨てる時期ではない。
自分で納得するまで。
捨てる気になるまで。
自分の気持ちに正直になります。
ハイ、変な人です。(^^;)