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夜も明けきれていない、春の早朝、午前5時半-。
まだ相当の肌寒さも感じられる、お月様がようやく西に傾き始める時間帯の、
ここは、芦辺町の壱岐島開発総合センター(離島センター)裏にある、
「壱岐市消防団操法訓練場」です
何やら、朝から、「気をつけ」「右向けー、右」などの掛け声が響き、
消防技術の訓練を行っていらっしゃいます
「操法大会」に向けた、訓練ですね
2年に1度、壱岐市でも「操法大会」と呼ばれる、消防団の技術を競う大会が開催されています
聞き慣れない言葉だと思いますが、「消防操法」とは-。
○火災現場での動きを想定したの訓練の一つで、機械操作などの基本的な動作を習得するための訓練です。
○「小型ポンプ操法」と、「ポンプ車操法」の2種類があります。小型ポンプ操法では、設置された防火水槽から「給水」し、火災現場を意識した火点(かてん)と呼ばれる的にめがけて「放水」し、「撤収」するまでの一連の手順を演じることになります。
○防火水槽や火点の位置、台詞や動きがあらかじめ決められていて、その操作の迅速性、正確性に加えて、操作員達(小型ポンプ:3名、ポンプ車:4名)の動きの一体性などが競われます。
○採点は各個人の動作の正確さ及び火点の的が倒れるまでのタイムなどが減点法で採点され、減点が少ないチームほど上位となります。
…と、、文で説明しても、消防団員でない方々には、中々ピンとこられないものかもしれませんね
この操法のポイントは、
・規律ある動作及び的確な命令・行為の伝達(騒音、火災で混乱しがちな現場においての正確な操作と、命令系統を遵守した行動)
・ポンプの基本的操作の習得(正確なポンプ操作、水圧管理、給水時の給管接続・投入における落水、ずれ落ちなどの防止)
・火点への正確な放水及び危険を伴う放水中の筒先員交代の手順
・乗車時、降車時の動き(現場における安全確認)
などなど、実際の火災現場を想定した一連の動作が、いかに「迅速・機敏」、「安全・確実」に行なえるかを競うというものです。
壱岐市消防団は、この操法大会の全国大会において、
4年前には小型ポンプ操法の部で、石田地区第2分団第3小隊(山崎地区)/現在の石田地区第4分団が、
そして、2年前にはポンプ車操法の部で、芦辺地区第1分団が、それぞれ全国優勝を果たしています
(3年程前の消防団員募集のポスター。映るのは、当時の石田地区第2分団第3小隊の皆さんとそのご家族)
そんな消防操法大会が、今年は6月末に、壱岐市大会の前の各町大会が開催される予定で、その訓練が朝から行なわれていたんですね
線上で“休み”をとっているときの歩幅のチェックであったり、
待機線と呼ばれる線上に“集まる”動きであったり、
しつこいようですが、「迅速性」、「正確性」、「一体性」などが求められます
この日が練習初日の、芦辺地区第5分団の皆さんでした
こちらは、同じく芦辺地区、第1分団・小型ポンプの部の皆さん
この日も、練習開始の集合時間は4時30分なんだとか
早くから練習を始められていたこともあって、「水出し」以前の動きまで、かなり練習も進められています
そして、こちらも芦辺地区第1分団・ポンプ車の部の皆さん
まだ「水出し」は行われていません。個々の動作の確認を、念入りに行っていらっしゃいます
(私は言うのもおこがましいのですが笑)まだまだこれから、動作が洗練されていくことでしょう
6月末の各町大会、そして7月に予定されている壱岐市大会までの約3ヶ月間、壱岐市内のあちらこちらで、この操法の練習が繰り広げられます
壱岐市内の各分団が、地元の誇りと名誉をかけて大会へ臨み、操作技術の競争が行われる訳ですが、
この操法は、消防団員にとって、単に技術を競うだけのものではありません。
選手の皆さんは、長い期間、練習による苦楽を共にし、大会に臨むことによって、そこに団結と信頼が構築されていきます。
操法練習で培われる機械操作などの基本動作に加え、この団結と信頼こそが、実際の火災現場で最も重要であることは、消防団員でない皆さんにも想像していただけるかもしれません。
そんな、消防団員の皆さんが、まさしく“一生懸命”取り組んでいらっしゃる「消防操法」。
今後のブログでも追いかけていきたいと思います
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