つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

投扇競技会

2012年04月20日 | 日記
                             投扇競技会の模様(伝法院)

投扇競技会に遭遇した。珍しい競技である。
浅草の伝法院の庭園を拝観した時にやっていた。
芸者さんたちが団体チームで競技に臨んでいた。

中国で発祥し、平安貴族も好んだ「投壺」(とうこ)という遊びがあったが 規則が難しすぎるので後世廃れてしまった。
この「投壺」(とうこ)がもととなって投扇興が生まれたといわれている。
木枕に蝶が休んでいる所に扇を投げつけた所その蝶と扇が舞い、木枕に乗る様子がおもしろいと投扇興が「投壺」に取って代わるようになったともいう。

江戸時代にお座敷芸として開発され明治初期まで頻繁に行われた。
投扇興は大人の男女の遊びであった。
お座敷では投扇興の勝負により、野球拳のように、着衣を一枚ずつ脱いだり、 また、一人の芸者を二人の男性が指名した時に投扇興で勝負をつけて、勝った方が一夜をともに過ごすなど、芸者お座敷での大人の遊技として行われた。

(4月20日記)


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