「江戸の四季」(片岡球子画伯)
片岡球子画伯の陶板壁画「江戸の四季」が池袋のサンシャインシティに飾られて、多くの人の目を楽しませてくれます。1978年サンシャインシティ開業に合わせて制作された雄大華麗な陶板壁画です。
ビルの西側に設置され、3.3m×14.0mの大きなものです。散策するときに眺めています。
「江戸の四季」という題名は、東京の新名所の玄関を飾るにふさわしいということで決定されました。作品について片岡球子画伯は次のように述べていました。
「東京の新名所(サンシャインシティ)誕生に因み、『江戸の四季』というテーマをいただいて、この題名にふさわしい壁画を描くことになりました。江戸の昔から霊峰富士は、この東京の守り神でもあるかのように、朝夕にその勇姿を現しております。雪をいただいた正月の富士、すすき野の富士、吹雪の中の我慢の富士、いずれも日本人にとっては切り離すことのできない大切な富士です。この日本を清め守る富士に、四季の美しい花を添えて、感謝を込めて描きました。」(片岡球子氏の言葉)
ハモローザの4人組の出演がありました。野ばら、おぉシャンゼリゼなどの歌を披露してくれました。大塚のバラロードにちなみ、ハーモニーにバラのローズを合わせて命名された4人組ユニットです。
知久晴美さん主宰の劇団ムジカフォンテの劇団員も出場をして、豊島区に馴染みのあるオリジナル曲を披露してくれました。3歳となる若い劇団員も参加しておりました。
演歌、歌謡曲、ポップスなどでは、酒井雅敏(雅&のぞみ)、原めぐみ、ケニー大倉などの出演がありました。いつもながらのおおつか音楽祭は多くの人たちを楽しませてくれる「今こそ音楽を」のテーマとしてのイベントです。
劇団ムジカフォンテは、豊島区の文化歴史をテーマに豊島区制施行80周年より連続ミュージカル公演を披露してきました。「80歳のいけふくろう」「ソメイの愛」「蝶がくれたすすきみみずく」「谷端川の物語」「ぼくらの町にふじの山」「トキワ荘のユメ・未来へ」の6作品です。今作品はそれらの6作品のダイジェスト版として演出されています。4人の児童たちが主演で、池袋西口のえんちゃん(いけふくろう)、駒込染井の里、鬼子母神、谷端川、氷川神社の富士塚、トキワ荘などの豊島区の名所や文化歴史を巡っていくストーリーです。舞台後方に映し出された映像が臨場感を増しておりました。最後は東京なな丸隊がよさこい踊りで盛り上げていました。このように素晴らしいミュージカルが一公演のみというのは惜しいことであるとの声がありました。
次回の豊島区ミュージカル第8弾は、豊島区制施行90周年記念公演となり、池袋駅東西を結んでいる「雑司が谷隧道」(通称:ウイロード)がテーマであると案内がありました。ウイロードの天井と壁面を制作した美術家の植田志保さんと高野之夫豊島区長が紹介されてコメントをしておりました。
劇団ムジカフォンテの益々の発展を願いながら会場を後にしました。
◆富山恵美子先生のプロフィール
今回出展の丸型の作品は新作です。直径45.5㎝、キャンバスでいえば8号の大きさです。木製パネルにジェッソ+アクリルで丁寧に下地を作り鉛筆と墨で描いています。作品「アーモンドの花びら」はスペインでピンク色になるので日本の桜の花見のように人々が集って楽しむとのことです。
鉛筆画の素晴らしい作品を堪能しました。今後も横浜で富山恵美子先生の作品展が開催されます。
(9月15日記)
葛飾北斎は、90年の生涯をほとんどすみだで過ごしながら、優れた作品を描きました。神奈川沖浪裏や凱風快晴などの「富嶽三十六景」の作品は、海を渡り、ゴッホやモネなどをはじめ多くの芸術家たちに影響を与えたといわれています。
常設展示室には、北斎が絵を描いているところをリアルに模倣しております。炬燵に足を入れながら真剣に作画しているところが臨場感を表しております。部屋の中は作画途中の紙が部屋中に散らかっております。
北斎と「すみだ」との関わりや北斎の生涯を作品やタッチパネル式情報端末でより詳しく解説をしているので楽しみながら理解を深めることができます。葛飾北斎について豊富な資料を展示している「すみだ北斎美術館」です。
豊島区社会福祉事業団創立25周年記念式典の祝賀アトラクションは、特別養護老人ホーム・アトリエ村のディルームで行われました。
プログラムは
1.日本舞踊 鈴木道代さんによる演目「黒田の舞」
2.メゾソプラノ 窪瑤子さん ピアノ 鈴木美穂さん
3.マジック 池内和彦
メゾソプラノの窪瑤子さんの歌は、馴染みの童謡歌謡から始まり、クリスマスソング、雪の降る街、シャンゼリゼ、ふるさと、アメージングなどをたっぷりと素晴らしい声で聴かせてくれました。ピアノの鈴木美穂さんとの息もピッタリでした。司会の布施川さんからの紹介で「窪瑤子さんとはおおつか音楽祭で縁を頂いた」とあり、その後交流が続いて今回の出演となりました。
窪瑤子さんの歌は、知人の知久晴美さんのグループ「ハモローザ」のメンバーでもあり、自由学園でのコンサート、おおつか音楽祭、トランパル七の市公演などで素敵な歌声を聴いておりました。(2019年12月25日)
富山恵美子さんの作品
富山恵美子さんの個展を鑑賞しました。会場は横浜市中区にある「ATELIER・K」です。JR石川町駅から1分、元町方面に向かう通りの中ほどにある三甚ビル3階です。
モノトーン、グラフィックトーンの表現は、超現実的な偶然と共に、親しい風景の中に接地された物体を包み込む様に描かれている(ご案内の解説より)
繊細に描かれた鉛筆画の優美さがとても良い感じに表現されています。動物なども取り組んだメルヘン的な構図がとても素晴らしいです。富山恵美子さんの描かれたものはいつ観ても心に安らぎを与えてくれます。
個展は12月5日まで開催されています。
(11月26日記)
熊谷守一美術館
熊谷守一美術館(豊島区千早町2-27-6)は、としま文化の日は無料で公開されていました。美術館は洋画家・熊谷守一の旧居住地に次女の熊谷榧(かや)さんが建設をして開館したものです。2007年に油絵23点を含む153点の作品を豊島区に寄贈したことにより、同年豊島区立熊谷守一美術館として運営をしております。
展示室には、60点ほどの熊谷守一作品が展示されております。展示室内に熊谷守一翁が愛用していたチェロが置いてありました。3Fギャラリーでは「熊谷守一 家族のアルバムから」展です。写真の解説は、熊谷榧さんと義姉の熊谷はるさんの会話調となっていました。
美術館には、喫茶スペースもあり周りには守一翁の作品も並べられております。前庭には自画レリーフや美術館案内があり、外壁は守一翁のサインと絵が描かれておりました。芸術の秋に熊谷守一美術館を鑑賞出来て良かったです。
(11月3日記)
自宅の庭で楽しむ熊谷守一翁(撮影・藤森武氏)
画家・熊谷守一翁は「画壇の仙人」と呼ばれていました。87歳の時に推挙された文化勲章を辞退したことは話題となりました。豊島区千早に家を建て、97歳で亡くなるまでの45年間を過ごしていました。後年の20年は家から一歩も出なく自宅の庭で自然観察を楽しむ日々を送っていました。映画「モリのいる場所」では、熊谷守一翁の晩年の生活ぶりが披露されていました。旧宅は今では熊谷守一美術館として公開されています。
写真家・藤森武氏は、土門拳師の弟子となり、今では日本文化撮影の第一人者です。30代の時に3年間に亘り熊谷守一翁との交流の中、その生活ぶりを撮影して、写真集「独楽・熊谷守一の世界」を出版しています。その藤森武氏の講演会が、自由学園明日館講堂で開催されました。40人に限定された講演会に抽選当選しましたので参加しました。女性の方が7割以上を占めていました。高野之夫豊島区長も参列しておりました。講演会は、藤森武氏が撮った熊谷守一翁の写真についてエピソードを交えながら詳しく説明をしてくれました。熊谷守一翁もカメラを好み、お互いに相手の写真を撮ったエピソード。熊谷守一翁が「心の眼で写真を撮ることが一番である」と言った言葉が今でも心に響いておりますとコメントがありました。
会場内には、藤森武氏が撮影したたくさんの熊谷守一翁の写真が展示されていました。
とても素晴らしい講演会と展示会に参加できて良かったです。
(11月1日記)
棚橋淳先生(右)と雨宮康雄さん
「棚橋淳 作陶展」が東武百貨店池袋の美術画廊で開催されていましたので行ってきました。この作陶展は、いつも友人の雨宮康雄さんから案内があります。雨宮さんは東武百貨店美術担当として勤務していた時から、棚橋淳先生とは懇意にしている仲間です。
棚橋淳先生は、伝統の美しさを引き継ぎつつ現代的な感性を活かし、織部、黄瀬戸や古瀬戸などを作陶する精鋭陶芸家です。東武百貨店の作陶展は毎年恒例となっていて、多くの来場者があります。
棚橋淳先生は「山々の緑・木立の緑・草花、葉の緑、緑と言っても様々な緑があり、新緑の緑、深くて濃い緑に人は惹かれると思います。伝統ある織部の魅力はまず第一にその緑の発色にあり、そこに自分なりの感覚を加えた現代織部を目指して作陶しています」とコメントしております。
《棚橋淳先生 略歴》
1959年 岐阜県に生まれる
1990年 岐阜県東拝戸町に築窯
日展 入選多数
日本新工芸展 日本新工芸賞賞受賞
日本新工芸展 中日賞受賞 入選多数
朝日陶芸展 陶芸奨励賞受賞 入選
第20回日本新工芸展出品作品 外務省買上
国際花と緑の博覧会 政府出展花もよう 招待出品
テーブルウェア・フェスティバル2001 招待出品
瀬戸市新世紀工芸館 企画展「素材からの自己表現」
瀬戸市美術館 特別展「瀬戸の現代陶芸」出品
EAST&WEST CLAY WORKS EXHIBITION 2006 SEOUL 出品
日展会友 日本新工芸家連盟会員 瀬戸陶芸協会会員
(10月24日記)
富山恵美子さんの鉛筆画「LUNA」
つくばエキスプレスの「流山おおたかの駅」から少し離れた環境の素晴らしいところに「森の美術館」があります。
あつまる つながる そして 一つ になる「3号 250人の世界展」の鑑賞に行ってきました。
この企画展は、銀座のギャラリー宮坂で個展を開催した中央画壇で活躍している作家の方と流山、野田、松戸などの近隣の美術協会所属の皆さんによる総点数250点の3号作品が展示されています。
今、鉛筆画で美術界では話題となっている富山恵美子先生の作品「LUNA」が展示されていました。富山恵美子先生はスペインに留学して鉛筆画を習得して、帰国後は東京、横浜、仙台などで意欲的に個展を開催して話題となっております。
とても素晴らしい作品を沢山見せていただきました。
(6月26日記)
富山恵美子さんと作品
富山恵美子さんの個展「Emiko Tomiyama Retrospective」を鑑賞しました。
会場はArt Connect Yokohama Gallery(みなとみらい線 馬車道駅)
富山恵美子さんは、女子美術大学卒業。1983年から11年間、スペインで絵画作成に研鑽を積み展覧会では金賞も受賞。94年に帰国。毎年、各地(東京、仙台、横浜等)で個展を開催しています。今回の個展は、高校時代から2015年までの過去作品の展覧会です。
特に鉛筆画には優れた作品が多いです。
(2月16日記)
メゾソプラノで歌う窪瑤子さん
豊島区社会福祉事業団創立25周年記念式典の祝賀アトラクションは、特別養護老人ホーム・アトリエ村のディルームで行われました。
プログラムは
1.日本舞踊 鈴木道代さんによる演目「黒田の舞」
2.メゾソプラノ 窪瑤子さん ピアノ 鈴木美穂さん
3.マジック 池内和彦
メゾソプラノの窪瑤子さんの歌は、馴染みの童謡歌謡から始まり、クリスマスソング、雪の降る街、シャンゼリゼ、ふるさと、アメージングなどをたっぷりと素晴らしい声で聴かせてくれました。ピアノの鈴木美穂さんとの息もピッタリでした。司会の布瀬川さんからの紹介で「窪瑤子さんとはおおつか音楽祭で縁を頂いた」とあり、その後交流が続いて今回の出演となりました。
窪瑤子さんの歌は、知人の知久晴美さんのグループ「ハモローザ」のメンバーでもあり、自由学園でのコンサート、おおつか音楽祭、トランパル七の市公演などで素敵な歌声を聴いておりました。
(12月25日記)