東京国際大学躰道部OB会記念式典
東京国際大学躰道部OB会総会が開催された。 久し振りのOB会総会であった。
躰道部創立記念式典は、OB会と現役躰道部の共催で開催されてきた。東京国際大学(前国際商科大学)の創立一年目の昭和40年に躰道部は創部された。
20周年記念式典は、半蔵門会館にて開催された。祝嶺正献最高師範や大学の創立者である金子泰藏学長も参列された。
25周年記念式典は、六本木のジオイドにて開催された。
30周年記念式典は、新宿のホテルセンチュリーハイアットにて開催された。いずれも200名以上の参列者があり、盛大に行われた。 この時、祝嶺正献最高師範に対して贈呈した感謝状は、伊豆高原の岳雲荘客間に掲げてあった。
40周年記念式典は、OB会だけの集まりであった。総会では、5代目会長に勝木弘幸氏(1期生)を選出した。
参列者の中には6期生OBなどは、北海道の北川昭雄君、大阪の伊藤日出雄君、富山の高見日出男君、東京の高山君、埼玉の小山正雄君らは、同期で平成15年8月に逝去した森迫親正氏の墓参りをするということで全国からこの日のために集合したのでありました。
(10月20日記)
個人女子法形競技決勝戦の平山愛子選手(左)と瀬藤有希選手
全日本躰道選手権大会の会場へ向かうために東京メトロ有楽町線の終点の新木場駅に降りた。改札口のところで、瀬藤有希さん(和歌山)と平山愛子さん(東京城南)の二人に会った。二人はとても仲の良い友達である。躰道の修練も継続しており、今大会にも出場する選手である。
会場となるBumB東京スポーツ文化館までは駅から徒歩10分ほどかかる。二人に近況を聞きながら会場へ向かう。平山さんは大会の前には毎回和歌山県まで行って小西美智子先生と小西愛先生の指導を受けている。瀬藤さんは上京すると平山さんと会って交流を積み重ねている。歩いている途中、平山さんが近道のルートを教えてくれた。広い駐車場を横切って会場に着くと全国から集まった選手たちが待機していた。
個人女子法形競技は、二人とも選手出場していた。出場選手は26名で前大会の実績により二人はシードされて二回戦からの出場である。
平山愛子選手は東京城南地区選出となる。北里大学を卒業後専門である眼科医院に勤務をしている。躰道の練習は浜町にある中央区立体育館の武道場を利用している。2回戦は力丸選手(福島)を3対0で勝利し、3回戦は岸選手(山形)に3対0で勝利、4回戦準決勝は佐藤選手(山形)を2対1で勝利して決勝戦に進んだ。
瀬藤有希選手は和歌山県選出である。和歌山県海南市で小西美智子先生と小西愛先生の指導を小学生の頃から受けて成長してきた。2回戦は橋本選手(沖縄)を3対0で勝利し、3回戦は佐藤選手(福島)に3対0で勝利し、4回戦準決勝は佐藤選手(山形)を3対0で勝利して決勝戦に進んだ。
平山愛子選手と瀬藤有希選手は、全国社会人躰道優勝大会でも決勝戦での試合を体験している。
決勝戦は、互角の戦いであった。武道的な演武では瀬藤有希選手がややリードしていた。平山愛子選手は前転技が高く飛び上がりアピールをしていた。審判員は2対1で割れて体育的な要素の平山愛子選手が勝利した。「躰道は武道である。心、技、体を重視する躰道本来の観点から判定をすることが必要である」と祝嶺正献最高師範が述べていたことを思い出した。
(10月5日記)
八木政明先生と(さとらんど)
北海道札幌市へ行って八木政明先生にお会いしてきました。さとらんどでゆっくりとお話を聴きました。サッポロさとらんどは、札幌市東区にある施設。正式名称は札幌市農業体験交流施設。「さとらんど」の名称は一般公募によってふる里の「さと」とランドの「らんど」を合わせた造語であり、市民に愛される里づくりを願って名づけられたものです。広大な土地に多くの施設が整っております。
内容は八木政明先生が東京医科歯科大学在学中に「玄制流空手道部」に所属して、祝嶺正献最高師範から指導を受けた時の模様を話していただきました。祝嶺正献最高師範が亡くなって17年が経過しております。その肉体は亡くなっても、精神は語り繋いでいくことで活かされるものです。
祝嶺正献最高師範についての資料を見せて頂きました。仁雄会(東京医科歯科大学躰道部OB会)の創設45周年記念誌です。躰道創設前の玄制流空手時代から躰道創設後の状況が詳しく記録されています。
八木政明先生とは二日目には「楽々亭」という北海道料理のおいしいお店でいろいろと懇談しました。空手から躰道へ移行した理由やその異なる点などの話を聴きました。とても参考になる話を聴けるひとときを過ごすことが出来ました。
(10月1日記)
古流の型「抜塞(ばっさい)」を披露する祝嶺育代最高師範
祝嶺正献先生の創始した玄制流空手道の理念と精神を正統に受け継いでいこうと「祝嶺の型研究会」は、日夜稽古に励んでいる。祝嶺正献最高師範の長女である祝嶺育代さんが最高師範となり組織を形成している。森田旭先生の指導の下、玄制流空手道の型を研鑽している。
玄制流空手道発表会は、四方五段受け、四方猿臂当て、四方突き蹴りの基本鍛錬から始まり、天位の型、地位の型、人位の型、棒術、三才の型の披露の後、森田旭先生と内野会員による三段・五段変化約束相対の演武は圧巻であった。
後半は、玄制流の古流の型の披露であった。公相君(こうしょうくん)、王冠(わんかん)、抜塞(ばっさい)の型が祝嶺育代最高師範、森田旭師範、多田廣士師範より披露された。
また、統位の型を披露した森田旭師範の演武は、第一回全日本躰道選手権大会(昭和42年・1967年)で優勝した姿を思い出させてくれました。
(9月23日記)
小西美智子先生(右)と娘の愛先生
この写真は、2013年11月に開催された全日本躰道選手権大会の会場で、和歌山県の指導者である小西美智子先生(6段教士・右)と娘の愛先生にお会いした時のものです。
小西美智子先生の訃報が突然入ってきてビックリしました。享年72歳でした。
小西美智子先生とは、全日本躰道選手権大会に現役選手として出場していた時に、法形競技の部で決勝戦で優勝争いをした間柄であり、その時のことを良き思い出として鮮明に残っております。この試合は躰道創始者・祝嶺正献最高師範の観ている前での決勝戦でした。
小西美智子先生の指導の中には、祝嶺正献最高師範の創始した崇高な理念と正統な実技が盛り込まれております。小西先生の指導を受けた和歌山県の少年・少女会員も力を伸ばして全国少年少女優勝大会や各種大会で優勝・入賞の実績を重ねております。和歌山県躰道協会の選手たちの奮闘ぶりを見るたびに祝嶺正献最高師範と小西美智子先生の指導が蘇ってきます。
ご冥福をお祈り申し上げます。 合掌
(4月4日記)
谷鉄太郎八段範士の演武
全国範士等躰道演武大会が東京医科歯科大学武道場で開催され30名の指導者が参加して得意の演武を披露しておりました。
谷鉄太郎八段範士は最高段位取得者として特別出場して「勢命の法形」について解説をしておりました。
体気九法の内容に触れ、躰軸の重要性について詳細に解説すると、指導者たちは納得した様子で聞き入れておりました。その後「勢命の法形」の演武を披露していましたが、沈着冷静に無理無駄のない自然の動作とともに呼吸法を十分に取り入れている最高の素晴らしい演武を見せてくれました。
谷鉄太郎範士は82歳となり、今も毎日のように躰道の指導や、健康体操の授業をもっております。その中で身体の柔軟性を習得する必要性を諭しております。
躰道の理念を身体の動きとともに多くの人たちに教えている立派な指導者が谷鉄太郎八段範士です。
(1月28日記)
躰道を学ぶ会員たち(志木市躰道協会)
埼玉県の志木市躰道協会(山田重幸会長)の練習は志木市民体育館武道場で日曜日の午前中と水曜日の夜間に実施しております。東武東上線の柳瀬川駅から志木ニュータウンを通って徒歩8分ほどのところにあります。
日曜日の朝9時から始まる稽古には、徒歩や、自転車、乗用車を利用して会員たちは来館します。少年少女会員は30名以上が寒い中一生懸命に稽古に励んでおります。父母たちも子供たちの練習を見守っています。
指導は、石川健次7段教士、小林学6段教士が主に担当をしております。少年少女会員たちは指導者に対して挨拶は率先して行い礼儀作法が身についています。
今年の8月4日に開催された「全国少年少女躰道優勝大会」(埼玉県立武道館)では各種目で入賞を果たして、総合優勝を争う接戦の第二位の立派な成績を挙げました。その結果、志木市の躰道会員の新規入会が増え、道場内に活気が増してきました。来年の大会では総合優勝を目標に稽古に励んでいます。
(12月13日記)
祝嶺正献最高師範のお墓参り
伊東駅からいつもの花屋へ向かったが休みであった。近くの店で別の花屋を教えてもらった。駅前通りの花屋で仏花と線香とマッチを購入してから駅の裏手の坂道をゆっくり登っていく。途中松月院という由緒あるお寺を通り過ぎ、さらに登り坂を行くと光中学校のグランドが見えてくる。その手前の道を曲がったところで車から声を掛けられた。そこに齋藤育代さんがいました。
今日は「祝嶺正献最高師範の命日」であり、墓参りに行くことを連絡していたら待っていてくれた。墓地の階段を36段上がると広いスペースがあり、その中央に「祝嶺家」の大きな墓がある。墓の背面には「躰道五条訓」と「死生観」を記した祝嶺正献最高師範の歌碑があり、戦争で生き残り、社会に躰道を創始して発表して沢山の指導者を育成した歴史の重みを感じる。
お墓を清掃して花と線香を手向けて、いろいろと躰道についての近況を報告をする。そのことに対して返答している祝嶺正献最高師範の声が聞こえてくる感じを受ける。今年も命日にお墓参りが出来て良かったと充実感に満たされる。
お墓から見える相模湾の海と伊東市街の景観がとても素晴らしかった。
(11月27日記)
新里治英さんと再会(小瀬武道館)
全日本躰道選手権大会の会場へ行くと多くの躰道仲間と会えることが楽しみとなります。
新里治英さんは、私が大阪の豊中市で躰道を指導していた時の会員であり、その後指導者として貢献をしております。大阪の警察署長を勇退後はセキュリティー関係の仕事に就いています。伊東市にある祝嶺正献最高師範のお墓参りをしてから会場へ来ておりました。
アルバルヒューゴソンさんは、大会審判長を担当して試合の模様を詳しく講評をしておりました。とても日本を理解しており理論家の人で、公私とも親しくしている良き仲間です。
荒井和美さんと高柳紀子さんは、新潟県で命の法形を鍛錬するとともに指導を担当している仲の良いコンビです。二人とも家族ぐるみで躰道に取り組んでおります。
萩原利克さんは、全国大会に関する試合では必ず受付担当をしてくれています。とても人望のある方で縁の下の力持ちの存在です。
菅野忠之さんは、西東京市の体育協会の発展に尽力をしてこの度表彰をされましたと報告がありました。
若い会員たちからも声を駆けられそして挨拶をされると有難く嬉しくなります。
(11月27日記)
総合優勝8連覇の東京城南地区チーム
第53回全日本躰道選手権大会は、山梨県甲府市の小瀬スポーツ公園武道館で全国から230名の選手が出場して開催されました。この武道館は2年前に世界躰道選手権大会を開催した会場であり馴染みの選手も多くおります。山梨県躰道協会の皆さんが準備をしてくれました。
各種目で熱戦が繰り広げられました。金子智一選手(男子個人実戦優勝)、上原弘之選手(男子個人法形優勝)、植田美輝子選手(女子個人実戦優勝)の三選手には優秀選手賞が贈られておりました。
団体種目の男子法形競技、男子展開競技、女子展開競技で優勝した東京城南地区は得点を重ねて総合優勝して8連覇に記録を更新しております。千葉県は女子個人実戦競技で優勝と2位、女子団体実戦競技では優勝と総合成績2位で次回大会での総合優勝を狙うところまできております。総合3位となった北海道チームもよく健闘して女子団体法形競技で優勝、男子団体法形競技で2位など得点を重ねて総合3位と健闘しておりました。
今回の全日本大会では優勝候補にあげられた選手たちが順調に勝ち上がり熱戦を繰り広げてており観客から大きな拍手が湧いておりました。
(11月26日記)
第53回全日本躰道選手権大会プログラム
第53回全日本躰道選手権大会のプログラムが送付されてきました。
開催日は11月24日(日)、会場は山梨県小瀬スポーツ公園武道館です。この会場は2年前の世界躰道選手権大会で使用した場所でとても素晴らしい施設です。
今年の全日本大会は日頃から稽古を積んできた強者が多くて個人実戦競技、個人法形競技の男女ともに戦国時代の様相を表し誰が優勝をするか予想が付けにくいところです。
総合優勝は、東京城南地区が連覇するか、北海道、千葉県、山梨県の健闘ぶりが注目されています。
日本武藝躰道三代宗家・祝嶺正献氏は「躰道では四年周期で世界チャンピオンが誕生します。全日本躰道選手権大会出場の皆さんはその世界チャンピオンに最も近い位置におられ、長い4年間にモチベーションを維持し続ける能力に長け、また、頂点からの眺めを体験した皆さんは、守ることと広げることの両方を視野に入れる余裕を持っています。全日本選手権大会というステージでは技術的には殆ど差のないハイレベルの中でのコンディショニングとメンタル維持の戦いになるかと思われます。高い技術から自然体の価値を引き出す。躰道家として構えることは勿論のこと、内なる豊かさと外に放つ人間性で環境との融和、還元を図る中心的な存在となっていただければと思います」と語っております。
今年の最後を飾る全日本躰道選手権大会の開催が今からとても楽しみです。
(11月16日記)
大会講評をする田中勇悦審判長
東京武道館で開催された「全国社会人躰道優勝大会」を観戦しました。自分はこの大会の第1回~8回大会まで選手として出場しておりました。
社会人大会では道着の背中には勤務先の名前を掲示して出場します。
今回の大会審判長は田中勇悦師範が担当をしました。大会講評のなかで「躰道の目的について」丁寧に解説をしておりました。指導熱心な田中勇悦師範ならではの配慮が伺われました。
躰道の大会の中では、唯一「最高師範杯」があるのが、全国社会人躰道優勝大会であり躰道創始者である祝嶺正献最高師範が提唱をして栄えある賞を創設しました。
今大会では、最高師範杯は初めて二名の選手が同時受賞しました。
湊宏司選手(北海道大学出身、気象庁勤務・個人実戦優勝、個人法形(制の法形)準優勝、団体実戦優勝)と上原弘之選手(北海道大学出身、清水建設勤務・個人法形優勝、団体実戦優勝)です。二人とも大学の躰道部で訓練をしていて社会人となっても継続して稽古に精進をしております。素晴らしい実技を披露してくれるとともに品格もある方です。
三賞は三名の選手が受賞しました。
◎殊勲賞は、土井光司選手(個人実戦(壮年の部)優勝、個人法形(命の部)優勝)56歳でも現役選手として活躍をしています。
◎敢闘賞は、稲見安希子選手(個人法形(女子の部)優勝、個人実戦(女子の部)3位、団体実戦(女子の部)優勝)今年結婚をして充実した演技を披露しております。
◎技能賞は、金子智一選手(個人法形(制の法形)優勝、個人実戦準優勝、団体法形優勝、団体実戦3位)各種大会で優勝を重ねて躰道界のスターとして君臨しています。
(9月18日記)
石塚健寿さん(TV番組アド街ック天国)
躰道の友人である石塚健寿先生(躰道6段)がテレビ番組の「アド街ック天国」に出演をしておりました。今回は平成の名水が流れる東京都で唯一湧水のある水のきれいな街・東久留米市であります。その水を活用している石塚健寿さんが経営をしていて沢山の生花を育成している石塚園芸が採りあげられました。番組では、10年に一度開催される世界最大の花の祭典が「フォロリアード2012」として、オランダ王国フェンロー市にて開催されて、その出展の中で石塚園芸の作品が一等に入選した実績についてや黄色のサクラソウを品種改良していることが紹介されていました。長年東久留米市で石塚園芸として活躍していることがクローズアップされてとても良かったです。
(8月11日記)
躰道部OB会長の辻内健氏(右)と副会長の國次 猛氏
濱崎六三師範の告別式に参列していた東京国際大学躰道部OB会の辻内健会長(1期)と國次 猛副会長(4期)と和食料理店・徳樹庵で会食しながら懇談のひとときを過ごしました。
いろいろと話題が多く盛り上がりました。
OB会としては現役躰道部を支援していきたい。東京国際大学の関係者と折衝していきたい。などのコメントがありました。
アトランタで活躍している米国躰道協会の内田光信会長(4期)に関しても話題となりました。1977年に第1回米国躰道選手権大会を躰道創始者である祝嶺正献最高師範を迎えられて開催出来たこと。その時アトランタで指導をしていたのが國次 猛氏でした。また、1996年に国際親善躰道大会がアトランタで開催されたときに米国ニュージャージー州に在住していた辻内健氏が来訪して大会を観覧してくれたこと。
霞会(東京国際大学同窓会)の会長は躰道部の君野信太郎氏(4期)であり、同窓会活動についての情報も共有できました。
2年後には「東京国際大学躰道部創部55周年記念式典祝賀会」を開催する準備をしている。とのコメントもありました。躰道部OBとの懇親のひとときはとても有意義でありました。
(8月7日記)
個人法形競技で優勝した小松 優選手
全国少年少女躰道優勝大会で小松 優選手の健闘ぶりが注目を浴びていました。
小松 優選手は宮城県気仙沼市の大島小学校で躰道を修練しております。父親の小松 武さんと母親の小松万里子さんとも躰道の指導者であり、子どもの頃から環境に恵まれたところで稽古を重ねてきました。躰道の宮城県大会や東北地区大会での優勝実績もあり、全国大会でも有望選手としてシードされていました。
法形競技ではシード選手として2回戦から登場し、3対0で勝ち上がり、3回戦、4回戦も完勝して決勝戦でも3対0で文句なく優勝しました。
実戦競技ではポイントは先取して勝ち上がり、決勝戦でも完勝して見事に優勝を勝ち取りました。
褒章授与では全出場選手の中から「優秀選手賞」の栄誉を獲得しておりました。小松 優選手は今後も活躍が大いに期待される選手です。
(8月6日記)