固定資産税

固定資産税について、実務経験を基に具体的にわかりやすく説明。

筆(ひつ)

2010-05-29 | 固定資産税
■ 筆(ひつ)
 とは、土地の所在(市、区、郡、町、村及び字)、地番、地目、地積、所有者によって認識される土地登記の用語であり、土地登記簿への登記の際の単位です
 すなわち、土地登記簿の用紙1枚(論理的)に表示されている1個の土地です。
 は、豊臣秀吉が1594年に行った『太閤検地』の際に作成した検地帳へ記した単位が始まりと言われています。

■ 合筆
 合筆とは、隣接する複数筆の土地を一筆の土地に法律的に合体することを言います。
 具体的には、土地の所有者が登記所(管轄する法務局)に、土地合筆登記を申請することにより行われます。
 土地が合筆された場合は、原則として合筆後の土地の地番は、合筆前の最も若い地番になります
 そして、それ以外の土地の登記記録は閉鎖されます
 更に、登記所に備え付けられている地図又は地図に準ずる図面は、合筆した土地同士を隔てていた筆界線は抹消されます。
 なお、不動産登記法第41条の規定によれば、次の様な場合は土地合筆登記は出来ません。
  1. 相互に接続していない土地。
  2. 地目又は地番区域が相互に異なる土地。
  3. 表題部所有者又は所有権の登記名義人が相互に異なる土地。
  4. 表題部所有者又は所有権の登記名義人が相互に持分を異にする土地。
  5. 所有権の登記がない土地と所有権の登記がある土地。
  6. 所有権の登記以外の権利に関する登記がある土地。
  7. ※法務省令で定めるものがある土地を除く。

■ 分筆
 分筆とは、一筆の土地を複数筆の土地に法律的に分割することを言います。
 具体的には、土地の所有者が登記所(管轄する法務局)に、土地分筆登記を申請することにより行われます。
 土地が分筆された場合は、分筆後の土地にそれぞれ新たな地番が付され、かつ新たな登記記録が作成されます。
 また、登記所に備え付けられている地図又は地図に準ずる図面には、分筆によって生じた筆界線が加えられます。
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