固定資産税

固定資産税について、実務経験を基に具体的にわかりやすく説明。

平成29年地価公示

2017-03-21 | 固定資産税

■ 地価公示 国土交通省は、21日(火)に地価公示を発表しました。

 地価公示は、地価公示法に基づいて、土地鑑定委員会が、毎年1月1日時点の標準地の正常な価格を3月に公示するものです。
 地価公示は、土地そのものの価値を示すために、現存する建物の形態や様々な権利に係わらず、その土地の効用が最高度に発揮できる想定の下での『更地』の評価で、1月1日の価格時点となっています。
 2017年(平成29年)1月1日の標準地は、26,000地点で、内訳は市街化区域:20,571地点、市街化調整区域:1,403地点、その他の都市計画区域:4,007地点及び都市計画区域外:19地点です。
 なお、標準地の設定密度は、市街化区域では、全国的におおむね約0.7k㎡当たり1地点、市街化調整区域では、約27k㎡当たり1地点、その他の都市計画区域では、約12k㎡当たり1地点となっています。
 (2016年(平成28年)1月1日の標準地は、25,270地点で、内訳は市街化区域:20,031地点、市街化調整区域:1,331地点、その他の都市計画区域:3,888地点及び都市計画区域外:20地点です。なお、標準地の設定密度は、市街化区域では、全国的におおむね約0.7k㎡当たり1地点、市街化調整区域では、約29k㎡当たり1地点、その他の都市計画区域では、約13k㎡当たり1地点となっています。)
 (2015年(平成27年)1月1日の標準地は、23,380地点で、内訳は市街化区域:18,269地点、市街化調整区域:1,275地点、その他の都市計画区域:3,816地点及び都市計画区域外:20地点です。なお、標準地の設定密度は、市街化区域では、全国的におおむね約0.8k㎡当たり1地点、市街化調整区域では、約30k㎡当たり1地点、その他の都市計画区域では、約13k㎡当たり1地点となっています。)
 (2014年(平成26年)1月1日の標準地は、23,380地点で、内訳は市街化区域:18,267地点、市街化調整区域:1,268地点、その他の都市計画区域:3,825地点及び都市計画区域外:104地点です。 なお、標準地の設定密度は、市街化区域では、全国的におおむね約0.7k㎡当たり1地点、市街化調整区域では、約27k㎡当たり1地点、その他の都市計画区域では、約12k㎡当たり1地点となっています。)
 (2013年(平成25年)1月1日の標準地は、26,000地点で、内訳は市街化区域:20,578地点、市街化調整区域:1,414地点、その他の都市計画区域:3,904地点及び都市計画区域外:104地点です。 なお、標準地の設定密度は、市街化区域では、全国的におおむね約0.7k㎡当たり1地点、市街化調整区域では、約27k㎡当たり1地点、その他の都市計画区域では、約12k㎡当たり1地点となっています。)

  1. 市街化区域
    • 第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域、第一種中高層住居専用地域、第二種中高層住居専用地域、第一種住居地域、第二種住居地域及び準工業地域
    • 準住居地域、近隣商業地域、商業地域及び準工業地域
    • 準工業地域、工業地域及び工業専用地域
  2. 市街化調整区域
    • 住宅地、商業地及び工業地
    • 現況林地
  3. その他の都市計画区域

 また、今回の調査では、全用途別平均では2年連続の上昇となっています。
 住宅地では昨年の下落から横ばいに転じており、商業地は2年連続の上昇に、工業地も横ばいから上昇に転じました。
 特に、三大都市圏では、住宅地は大阪圏が昨年の上昇から横ばいとなった以外はほぼ小幅な上昇に、商業地は名古屋圏を除き上昇基調が強く、工業地も総じて上昇基調とのことです。
 用途別では、宅地:+0.022%、商業地:+1.4%、工業地:+0.3%となっています。
 (用途別では、宅地:-0.2%、商業地:+0.9%、工業地:+0.0%となっています。(2016年(平成28年)))
 (用途別では、宅地:-0.4%、商業地:-0.0%、工業地:-0.6%となっています。(2015年(平成27年)))
 (用途別では、宅地:-0.6%、商業地:-0.5%、工業地:-1.1%となっています。(2014年(平成26年)))
 (用途別では、宅地:-1.6%、宅地見込地:-3.4%、商業地:-2.1%、工業地:-2.2%となっています。(2013年(平成25年)))


 一方、新潟県内においては、22年連続して公示地価が下落しており、住宅地、商業地及び工業地の3用途平均で約1.6%(前年比)下落したとのことです。
 調査対象地点の新潟市中央区東大通1では、1㎡当り60万円台を割り込んでおり、これは1984年(昭和59年)以来昨年に引き続いており、ピークの1993年(平成5年)の7分の一とのことです。
 なお、今年は、上昇地点(32地点(前年15地点))も見られ、住宅地では26地点(前年11地点)が、商業地では6地点(前年4地点)が、地価が上昇したものの、地価上昇の力強さはありません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする