いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

権威は脆くも崩れる:思想と私怨(ルサンチマン) 

2011-04-30 17:02:27 | 日記

 明け烏:

すべての思想・信条の源は私怨(ルサンチマン)であると勝手に思い込んでいる。人はいわれなき屈辱を受けたときにこそ頭の芯が痺れるほど考え、己の私怨と屈辱を与えた対象に明瞭な姿形を与えんとする。そしてこの深い思考に基づいて発せられる言葉や文章だけが他人をして心を動かされるものと私は信じている。

いかりや:
すべての思想・信条の源は私怨(ルサンチマン)であると勝手に思い込んでいる

「いわれなき屈辱」が「ルサンチマンの種」、種が芽を出し葉をつけて華になったのが思想・信条、 「種(たね)」をどのように育てるかはその人の器量による。筆者のよう小物は、ルサンチマンをルサンチマンのままで、うまく昇華できずにストレートに相手を攻撃しようとする、情けなか(涙^^)。

明け烏:
1970年代の学生運動が東大医学部から始まったことはご存知の方も多いことだろう。当時、東大医学部の助手を勤めていた養老孟氏は突如、黒雲のごとく湧き上がった学生運動の運動家たちによって理由なき吊るし上げを受けたり、屈辱を与えられたことが何遍もあったことだろう。

人は肉体的な苦痛は忘れることもあるが精神的な屈辱は絶対に忘れない。学生運動が沈静化したあとも養老氏は、あの忌々しい疾風のような学生運動の正体は何であったのだろうと、ずっと考えていたに違いない。

その養老氏が司馬遼太郎氏の「人間の集団について」の中の一章、NYの黒人青年たちの話から日本の学生運動について論じた文章を読んだときの衝撃を私は、さながら自分のことのように感じたものである。「バカの壁」一冊はこのとき成ったのである。30年にも及ぶ思考の末に出てきた書物であれば売れないはずはない。しかもその淵源は強いルサンチマンなのだ。

いかりや:
>しかもその淵源は強いルサンチマンなのだ。

明け烏さんのコメントを読んで、養老先生の「バカの壁」の内容を思い出そうとしたが、どうしても思い出せない。ということは、失礼ながら筆者にとって影の薄い本だったということになります。改めて書棚を探したがみつからないので、ネット上で探していたら、次のような、批評があることを知った。評価しないのは筆者だけではなかった(そうかと言って、この本の価値を貶めようと言うつもりは毛頭ありません)。

ブログ: 「 読んでムカつく  噛みつき評論 」                
     「バカの壁」を読めばバカになる
 
http://homepage2.nifty.com/kamitsuki/baka.htm

 冒頭でこの評者は次のような書き出しで始めています。

”” 「バカの壁」は二百万部を超えたそうである。著者の養老孟司氏は東大名誉教授の著名な人物で、出版社は一流である。怪しげな本ではないだけに二百万部が世に与える影響力は小さくない。自分だけ知らずに恥をかいては、と思い購入した。帯には「朝日・毎日・読売各紙で大絶賛」と大書してある。一読した。そのお粗末さはまさに驚異的であった。時間を浪費したという思いと共になぜこんないい加減な本が大量に売れるのかと疑問がわいた。私の購入したのは三十五刷であり、初版後七ヶ月以上が過ぎているのに明らかな間違いが訂正されていない箇所がある。二百万以上の読者があって誰も指摘しないのは何故だろう。ほとんどの読者が真面目に読んでいないのだろうか。

 書籍等のネット販売大手のアマゾンには販売している本についての読者の感想・評価を載せるカスタマー レビューという欄がある。二百を超す感想・評価が出ていたが、ざっと見たところ、否定的なものが七割でその半数以上は酷評といえるものであった。こんな評価の低い本が何故ベストセラーになるのか、なんとも不思議である。僅かな時間で作った本によって新潮社は十億円以上を売上げ、担当者と養老氏は共に笑いが止まらぬであろうが、反面、多数の読者の期待に背いたことによる将来の悪影響を免れることはできない・・・・”” (この続きは上記URLでお読みください)。

この評者の意見に全面的に賛同するわけではありませんが、養老大先生は、この頃から、あまり進歩していない(笑)。ほんまもんの「ルサンチマン」ならば、この東電の福島原発事故を、他人事のように ”” 「答え」はいつも目の前にある 見えていないのは「問い」の方だ・・・・”” と、軽々しくは言えないはずである

この評者の、最後の結びは次のようになっている。

””不幸にしてこの本を買った人は今後、一流出版社、著名な著者、新聞の大絶賛、本屋に平積み、この四つの条件が揃っても、安易に買ってはいけないという教訓を得たはずである。さらに権威というものを無条件に信じることの危うさを「知る」ことに役立てればよいと思う。””
 
まさしく、権威というものが如何に薄っぺらでいい加減なものか、そして真実は少数派のなかにあって、横暴な多数派の陰に隠れていることを知らなければならない。

明け烏:

「エコエコ運動」について、

「エコエコ運動」を推進せんとしている者たちの文章は読むにたえない。それどころか常に胡散臭さや偽善を感じてしまうのは、エコエコ運動家たちがエネルギーの浪費によって何らかの苦痛や屈辱を受けたことがまったくないからなのであるつまり彼らは「反エコ運動」に対してルサンチマンをまったく抱いていない。それどころか盛大な電力の浪費によって支えられているマスコミによって恩恵を受け、結構な金銭を得ているのである。こんな人間たちのエコ推進の言葉や著作によって、誰が感動などするものか

原子力発電所に関しても、観念的にこれが危険だとはわかっても、現実にこれから被害を受けた人間は少数であるし、またそれらの者の声は告げられることは無い。したがって原発によって利益を受けたものだけの発言だけが取り上げられることに難しさがある。

最近、やっとお目にすることが出来るようになった京都大学の小出裕章氏や広瀬隆氏の発言や著作が、ズンと腹に響いてくるのは、およそ以上のようなことに拠るのであろう。

いかりや:
なんとなく最近の「エコエコ運動」は、非常に軽薄ですね。小出氏は反原発を唱える一方で、その良し悪しは別にして、彼の部屋(京大原子炉実験所)は、無駄な電灯は点けない。インタビューをうけるときでさえ、部屋は暗い。真夏でも、クーラーは滅多につけないという徹底ぶりである。小出氏は反原発を唱えて40年、そして今も尚、助教のままである。しかも、その姿勢は権威に対してひるむことなく、論理的で凜としている。

 5年前に行われた佐賀県玄海町のプルサーマル公開討論会における東大教授の傲慢な態度と小出氏の姿をご覧ください(再掲です)。
プルサーマル公開討論会日付:平成17年12月25日
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/04/25/genkai-h17/


ずるいぞ!『バカの壁』の著者、養老孟司氏・・・原発問題はイデオロギー?

2011-04-29 12:05:00 | 日記


 『バカの壁』の著者、養老孟司氏が、東京電力の「ECO対談」や、日本原子力文化振興財団の「原子力文化」の対談に登場していたことを知り、原発推進派であったというのは、ショックだった。「バカの壁」や「死の壁」を読んだ筆者としては、彼が原発の推進派だったとは信じ難い。彼もまた、東京電力や原発推進派のプロパガンダ役に引っ張り出された口だろうなあ、お気の毒なことやと思っていた。ところが、週刊誌AERAの記事をみて驚いた。

週刊誌AERA アエラ臨時増刊 2011/4/10号、「東日本大震災 私たちはどう生きていけばいいのか-27人の提言-その1、解剖学者・養老孟司氏の言葉より)。

このなかで、彼が述べている事柄は「ずっこけるほどひどすぎる内容」ではないか。本日はこの「バカの壁」の著者をバカにしてみることにしました

彼はその冒頭で次のように述べている。

”” 「答え」はいつも目の前にある
見えていないのは「問い」の方だ

 地震や津波は自然災害だが、福島第一原発の事故は完全な人災だ。
 
携帯電話には防水機能があるのに、原発の電源装置はなぜ水に浸かると使い物にならなくなるのか。その根本が私にはまったく理解できない。東京電力は電気が専門の「電力会社」だ。これは、ものすごい手抜きである。

原発が安全か危険かの議論をしている間に、本当の意味での安全性が「嘘」になっていたのではないか。議論そのものが肝心な作業を妨げていたと言ってもいい。もっと悪く言うと、原発の反対派も推進派も、結果的に両者が共同して手を抜いていたということ。私が政治を嫌うのは、そういうところである。われわれの生活に関係があることは、賛成か反対かというイデオロギーで考えてはいけない。”” 

 養老氏はいきなり、”” 「答え」はいつも目の前にある 見えていないのは「問い」の方だ””と決め付けている。反原発派の人たちは、絶えず ”原発は安全なのか?”と問い続けてきた。その「問い」をご存じなかったとは恐れ入るしかない。その反原発派の「問い」に推進派は「安全神話」は口にしても、正しい「答え」を出してこなかった。「安全神話」ではなく、「安全」が担保されているなら、「夢のエネルギー原発」に反対する理由はないではないか。

 彼は「福島第一原発の事故は完全な人災だ」というが、今回の福島原発に限らずあらゆる事故というのは人災である。また、彼の言う「手抜き」であれ「手抜き」でなかったにしても、人間のやることに、ヒューマン・エラーはつきものである。養老氏は又、「本当の意味での安全性が「嘘」になっていたのではないか」と述べている。まるで電力会社の言う「安全性」が『嘘』だった、だから俺(養老氏)らは電力会社に騙されていたとでも言いた気な文章である。
 
””もっと悪く言うと、原発の反対派も推進派も、結果的に両者が共同して手を抜いていたということ。私が政治を嫌うのは、そういうところである。われわれの生活に関係があることは、賛成か反対かというイデオロギーで考えてはいけない。””

「結果的に両者が共同して手を抜いていた」? 反原発を主張してきた者からすれば、「ふざけんじゃねーぞ!」と噛み付かれるだろう。「手をぬいていたのは、養老さん、貴方方推進派の人たちではないか」。原発問題の賛成か反対かが、どうしてイデオロギーなの? 普通のおじさんやおばさんの反対がイデオロギー問題であるわけがないではないか。問題をすりかえたらあきまへん。

「私が政治を嫌うのは、そういうところである」? 政治を嫌うのは勝手だが、政治は我々の生活に直結していることをご存じないのでしょうか。養老氏のように東京大学という国立大学の教授という超めぐまれ、且つ、生活が保障された人だから「浮世離れ」したことを言ってすませるだろう。だが、福島原発事故で、20km圏内から追い出された人の気持ちはさらさらわからないし、わかろうともしない。バカの壁の向こうでセレブな生活をしていれば・・・天上天下 唯我独尊になるのでしょうか。

 国を挙げて原発を推進し、巨額な原子力マネーを使って学者、文化芸能人を取り込み、マスコミを巻き込み、批判する者たちを封じ込めてきた。そのPRのための巨額の費用は、電力料金から捻出されている。そして今回、東電は事故を起こした。事故の補償の費用はきっと電力料金の値上げとして我々が負担することになるに違いない。原発推進に踊らされた人間から、いまさら「お前たちの反対は手抜きだ」と言われて納得するバカはいないだろう。

 養老先生ともあろう方が、原発問題の本質がわかっていないのは驚きである、そこには、「バカの壁」がありますね。まさか「チェルノブイル原発事故」のことをご存じないとは言わせませんぞ。チェルノブイル事故から、明らかになったことは、『人類は未だ放射能をコントロールする技術を持っていないことです。多分、今後未来永劫、放射能をコントロールする技術は持ち得ないだろう』、放射能をエネルギー源として使うことは、人類とっては「禁断の果実」みたいなものです。 いったん暴走をはじめた原子炉から、放射能を取り除くことも消すこともできない。これが原発問題の本質ではないですか?

 上記養老氏のアエラの記事の続きは、下記の通りです。これ以上は論評しない、読者のみなさまが考えてください。多様な考え方や意見があることは、いいことだ。


 ”” 大切なのはトータルで物を見る総合的な合理性である。そういう意味での「安心感」がない人が、非常に増えた。福島で起きたことは、部分合理性にしか目が向かなかった結果である。
 
この震災が自分に問いかけているものは何なのか。最後は、教育に行き着く。長い間、アメリカ式の問題解決型の教育になっていた。自然を見るということが理解されなくなってきた。
 
葉っぱはなぜ重なることなく配列されているのかと言えば、最大限の日照を得るためだ。その効率性はコンピューターで計算すれば何通りも答えは出るのかもしれないが、ともかく葉っぱは重なっていない。自然は初めから「答え」を出している。見えていないのは、なぜかという「問い」のほうだ。
 
人生は何のためにあるのかという質問に意味がないのは、人生はいろいろな問題に対する答えだからだ。頭で「自分の人生は何なのだ」と考えても、絶対に答えは出てこない。
 
震災をふまえた提言と言われると、ああすればいい、こうすればいいという話になる。それも、私からすれば根本から意見が違ってくる。千年に1度の大地震が起きた。その結果が目の前にある。けれども、被災者たち、われわれは、これからも生きていく。そのことに何ら変わりはない。
 
探すべきものは、「答え」ではない。この震災から「問われているもの」は何かということだ。 ””

蛇足:金子みすずの詩から・・・

こだまでしょうか

「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
 
「ばか」っていうと
「ばか」っていう。
 
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。
 
そうして、あとで
さみしくなって、
 
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
 
こだまでしょうか、
いいえ、養老孟司です。

最後に一言、

原発に反対する奴は、しょせんバカな庶民だ、「バカの壁」でも書いて庶民に売れば金持ちになれる、庶民はほんとうにバカなんだね(笑)。

 

作業員たちの苦労、

トッペイ:
養老教授も真性のばかであることが証明されましたね。かたや、定年退職された元エンジニアが福島原発での決死隊を志願されました。現場は場所によっては900ミリシーベルトもあるため、あっという間に被爆基準を上回るため、長時間作業ができないようです。このかたは若者に行かせるわけにはゆかないといって同志を募っているようです。どこかの教授とは偉い違いです。日本では有名人ほどゲスな人間が多いです。
又これとは別に元オウム真理教の野田成人も決死隊に志願したようです。

いかりや:
放射能の被爆と戦いながらの危険な作業に従事する現場の人たち、彼らは作業を終えたら自宅に帰って、くつろいでいるわけではない。

事故を起こした第1原発で作業を終えた人は除染し、第2原発の敷地内にある500人収容の体育館で雑魚寝。畳を敷き詰め、その上に防寒シートを敷き、毛布と寝袋にくるまって寝るそうです。「通気性のない防護服は大量の汗をかく、だが、「4勤2休」のシフトで、4日間は入浴できないという。

現場の作業員の苦労も知らず、高みの見物しながら、屁理屈こいてる場合じゃない。養老先生が、これほどバカだとは思わなかった。

通りがけ:
 
決死隊が行く前に、行けば行っただけの効果が挙がるような無人操縦機械による前処置が必要ではないか。
人材の人命の無用な損失を避けてすべて機械で綿密に行った上で、最後の最後に機械ではどうしても難しい精密作業だけを重装備の決死隊で最大限迅速に被曝を最小限にして行う。
これが絶対の常識であるが、東電はそこまで準備しているのか?
もし準備不足のまま決死隊を作業に行かせると、東電に未必の故意の傷害殺人容疑がかかることを忘れてはならない。


デジタル脳とアナログ脳:、デジタル脳が国を危うくしている

2011-04-27 19:28:38 | 日記

Drジョー:

>偏差値エリートたちの頭脳はデジタル化して数ある情報から一個しか選び出さないような構造にこり固まっているのだろう。本人たちは自分たちの頭がデジタル化していることさえも気付いていないのだろう。

今の時代に重要なご指摘と思います。

例えば、患者の症状を検査値などのデジタルな数値からしか判断しない医師が多いことは、皆さんがお感じではないでしょうか。症状の原因となっているストレスに目を向ける能力がない(頭が専門分野に凝り固まっている故、社会常識に乏しく、患者の生活に潜む苦労・悲哀を感知することが出来ない)ように思えてなりません。

福島第一原発の事故にしても、マグニチュードXの地震にも備えているから地震が起こっても安全、デジタル化した頭(東電幹部)では今回のような事態を想像すらしていなかったのではないでしょうか。

*想像する能力を持っていた社員はいらっしゃったようです。

政治家の頭もデジタル化していることは、いかりやさんがご指摘のとおりでしょう。

以下のように定義しても大きな間違いはありますまい。
 デジタル的頭脳:硬直した考え方しか出来ない
 アナログ的頭脳:物事を柔軟に多面的に判断出来る

もう一つ例を挙げるならば、教科書的な打撃スタイルに拘らず、独自のスタイルを守り通して、日本のみならずアメリカの野球界で、過去の野球人の想像を越えた活躍をしているイチロー選手の『アナログ的な生き方』は素晴らしいと思います。

時代が求めているものはアナログ精神、イチロー選手を育てた仰木監督のごとく、アナログ的生き方を大切にするべきと思います。

先人(故藤井尚治先生)が遺した言葉です。

『できる奴ほど、ストレスを楽しむ。アナログという生き方は、学歴や肩書、財産といった他人と比較して相対的に決まってくるデジタルな基準に価値を置くのではなく、「好き」とか「楽しい」とか「うれしい」といった主観を大切にする生き方である』、『ストレスは人生のスパイス』とも・・・

いかりや:

 イチローの魔術師のような変幻自在の打撃スタイルはアナログそのものですね決してアメリカ人にはなかったものです。当初は、あの体格で日本人野手がメジャーで通用するのか危ぶむ声があったが、そんな心配は全く杞憂にすぎなかった。

 パソコンに向き合っても、患者に向き合わないデジタル医師が増えています。患者の心に寄り添う医師が少なくなった。従って、患者の病名を判断するのもパソコンであり、対する薬の調合もパソコンです。今の若いデジタル医師は、パソコンなしには判断がくだせないし、又その方が楽だから医師としての責任もパソコン任せ、よくも悪くもパソコン?

 戦前の教育にあった「修身」という教科は廃止され、戦後日本人は徹底的にアメリカナイズされた。今日の日本の支配層(政治、学問、文化、芸能にいたるまで)デジタル型思考が圧倒的に増えた。デジタル思考は日本的な道義・道徳(アナログ)を基盤にしていない。如何に自分たちが優位な立場に立つかどうかが最優先する。デジタル思考は、自分たちのとって最良のものを選択する作業であるから、非常に覇権主義的である。

 脱線するが、アメリカの歴史はインディアン虐殺の歴史である。ネイティブ・アメリカインディアンは徹底的に殺戮されて、決してリベンジを許さないように少数民族に貶めた(オーストラリアのアボリジニーも同様である)。彼ら白人にとってアメリカを自分たちのものにするには、いくつかの選択肢のなかで、例えば「インディアンと共生する」という選択よりも、彼らにとっての最良の選択は、「インディアンを抹殺して自分たちの土地にすること」だったにちがいない。「インディアン虐殺を正当化」するためのレトリックは、白人の優越と「神(キリスト教)」のおぼし召しだった。「神のおぼし召し」が彼らの心の安寧(アナログ)であるところが興味深い。

 道徳(モラル)とか、危ないという感覚はアナログである原発の危険性を主張する良心的な学者・研究者の声は圧倒的少数派であり、彼らは無視され不遇なポジション(アメリカインディアンの立場)に追いやられてきた。反原発を唱えるのは、原発の危険性を訴える地域の住民である。彼らを抹殺することは、勿論できなかった。

 余談:
 先日、原発推進学者16人が次々懺悔 「国民に深く陳謝する」と言う記事(4月16日、J-CASTニュース)をみた。「原子力の平和利用を先頭だって進めてきた者として、今回の事故を極めて遺憾に思うと同時に国民に深く陳謝する」というのだが、遅すぎた謝罪である。「大量の放射能を閉じ込めるのは極めて困難」と認めたが、これはチェルノブイル原発事故で経験済みであり、素人でもわかっていたことである。いま頃になって「バカにするな」と言いたい。彼らもまた、ビートたけしと同じレベルだ「皆で謝罪すれば怖くない」。

 5年以上前の平成17年12月25日に行われた佐賀県玄海町のプルサーマル原発「公開討論会」における原発推進派の学者、東京大学教授の大橋弘忠氏の人を小バカにしたような傲慢な発言は怒りを覚えます。陳謝したこの16名の原発推進学者のなかに、大橋氏が入っていたのかどうかわからない。ひょっとして今頃雲隠れしているのかな?
佐賀県玄海町のプルサーマル公開討論会 (佐賀県の原子力安全行政):
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/04/25/genkai-h17/

蛇足:
今回の東日本大震災で、初めて知ったのだが、北海道大学の地震学者島村教授は、謂れなき理由で、詐欺罪をでっちあげられて2007年1月の判決で「懲役3年、執行猶予4年」の判決をうけた。内容は異なるが「植草事件」や、「前福島県知事佐藤栄佐久事件」と同様、検察・裁判官がグルのような事件である。まるでいま進行している小沢氏事件と同じ構図、犯罪を犯しているのは「検察と裁判官」で正当な国民を罪に陥れようとしている。これが「デジタル人間が支配する社会では邪魔者は排除せよ」ということか?

島村教授が、何故狙われたのか。筆者の邪推だが、彼の発明した「海底地震計」と関係がありそうだ・・・まさか彼が発明した「海底地震計」が日本各地の海底に設置されたら困るグループ(或る国?機関?)があるからではなかろうか?

参考:山形新聞20800208書評、「時鐘、奇妙な事件」
http://shima3.fc2web.com/20080220yamagatashohyou.html

島村英紀の裁判通信・目次
http://shima3.fc2web.com/saibanntuushin.htm

 


偏差値エリートは何故役に立たないか:彼らが今この国を危うくしている

2011-04-25 19:26:24 | 日記

 筆者は本ブログで「偉くなるほどバカになる」と何度も述べてきた。彼らを侮辱する積りはないが、そう言わざるを得ないから言っているまでのことである。政治家にしろ、企業のトップにしろ、トップグループとされる学者たちでさえそう思わざるを得ない今日この頃である。

 彼らエリートが今この国を危うくしている。原発は彼らエリートから文化芸能人にいたるまでその危険性には目をつむり金に目が眩んで推進派となり、反対派を無視し続けてきた・・・福島第1原発事故は、対応を誤れば、1号炉~3号炉のどれか一つでも水蒸気爆発が起これば1~4号機まで手がつけられない状態になります(近くには5号炉、6号炉の外に福島第2原発もある)。そうなればチェルノブイルの事故どころの騒ぎではないのである。今福島原発では、末端の作業員たちが、被爆の危険のなかで懸命に頑張っている。原発推進に踊った文化芸能人や学者らセレブリティたちは、高みの見物をしている。

 彼らは厳しい競争に勝ち抜いて一流大学に進学し、優秀な成績で卒業し、大企業や中央官庁に就職した偏差値エリートたちである。
 彼らは、恐らく道義や道徳は二の次三の次にして、幼少時から勉強のできる子はいい子であると叩きこまれ、勉強の方が道徳に優先して育てられたのだろう。競争至上主義の中では、道義や道徳よりも他人を蹴落としてでも自分が優位に立つことだけが目的化してしまう、他人への思いやりは形骸化している(例えは悪いが、菅首相の形ばかりの被害者訪問は政権維持のためのパフォーマンスに過ぎない)。

 ペーパーテストでは答えは一つしかないそれ以外はみな×(バツ)だから、幼少のころから一つの答えを求めてまっしぐらに育てられたに違いない。偏差値エリートたちの頭脳はデジタル化して数ある情報から一個しか選び出さないような構造にこり固まっているのだろう。本人たちは自分たちの頭がデジタル化していることさえも気付いていないのだろう。柔軟性に乏しいと言うべきか、逆転の発想がないのである。

 国の予算編成ともなると、自民議員から民主党議員にいたるまで、大変だ~「財源々々」と繰り返し、その答えはただ一つ「財源」に消費税アップしかないという始末である。小泉政権から今日までどれほど消費税アップが唱えられてきたことか。菅首相の肝いりで突如創設された「復興構想会議」なるものの初会合で、その議長がいきなり「震災復興税」→消費税3年間3%上乗せして8%に引き上げというのだ。大震災という国難のときでさえ、彼らの答えはただ一つ、増税しかないのである。 

 筆者は、経済至上主義者である積りはさらさらない。だが、ここ15年余りの間に世界各国の経済成長(名目GDP)が2倍近くになっているのに日本だけがゼロ~マイナスというのは、余りに異常な現象である、しかもこの15年間に国の借金は600兆円も増やした。財務省のエリート官僚は言うまでもなく、マスコミや経済の専門家たち、自民政治家や、民主党議員まで借金の深刻さは口にするが、何故日本だけがここまで落ち込んだのか、誰も解明は愚か、追及もしない。
前例がないものは、彼らには答えをみつけられないのである。根本原因を解明しないから、解決策もみつけられない。

 今回の大震災直後に、日銀は合計100兆円を超える巨額の金を金融機関(メガバンク)に流した。日銀はこの巨額の資金供給は震災復興資金であるかのように見せかけたが、メガバンクが震災復興資金にまわした形跡は全くない。その結果起きたことは、1usドルが76円と言う史上最高の円高を記録し、更にその後、今度は年初来の85円を越える円安、そして現在は元の水準82円にもどしている。日本の国家予算を超える規模の巨額の金が短期間に動いたにも拘わらず、政治家もエコノミストもマスコミもだんまりを決め込んでいるのである。その一方で3兆円だの4兆円だのという復興資金に頭を悩ましているのである。


半径20km圏内は、半永久的に立ち入り禁止になるだろう

2011-04-24 18:23:38 | 日記

通りがけ:

 原発事故放射能汚染による健康被害は人災公害であり、宮沢賢治の時代それ以前にも鉱毒流出など水の汚染による広汎な健康被害は存在しました。
 戦前は足尾銅山鉱毒事件(田中正造が扱いました)が有名であり戦後は水俣病有機水銀・豊島ダイオキシンが著名ですが同種の公害人災は古事記日本書紀の時代以前先史時代から世界中で発生しています。

「賢治時代にはなかった原発問題と云う新たな災害」ととらえるのではなく戦後発生の企業公害事件のひとつとして捉えて、水俣病発生責任者チッソの企業責任を被害者国民が厳しく追及したごとく、東電と保安院の原子炉外臨界生成放射性核物質放出拡散公害発生者責任を東北関東地方在住の放射能汚染被害を受けた国民がこぞって裁判で厳しく追及してゆくべきと考えております。

いかりや:
 足尾銅山鉱毒事件は、日本の公害の原点です。田中正造は覚悟して明治天皇に直訴しようとしましたが、果たせませんでした。
 3年前足尾に行きました。鉱毒ガス等による酸性雨で足尾町近辺の山は禿山となった。足尾鉱毒は100年以上が経ちますが、草や木を失った山は次々と崩れ始め、現地の人たちの努力で植林をしていますが未だ元の姿には戻っていません。いったん壊した環境は、元にもどすことは容易ではありません。

 「原発事故放射能汚染による健康被害は人災公害であり・・・」明らかに人災です。
福島原発事故は、簡単には収束しないでしょう。原発から半径20kmの範囲内は、22日午前0時に法律で立ち入りが禁止される警戒区域となった。恐らく20km圏内は、半永久的に立ち入り禁止になるのではないでしょうか、死の町、死の村になるのではないでしょうか。福島原発10キロ圏内で放置されて泣き叫ぶ牛たちの悲鳴は正視するに耐えられませんでした(植草氏のブログ)。冷却のために使用した水は放射能物質で汚染され、一部は海に流れ、一部は土壌に沁みこんで、水俣病と同様な被害をもたらすに違いない。

 本来ならば、刑事事件として責任を追求されるべきですが、誰一人として刑務所に入ることもなく、うやむやに終るでしょう。結局その付けは、原発推進で恩恵をうけた学者や文化人芸能関係者らが負うわけでもなく、そこに住んでいる人は言うまでもなく我々庶民に支払わせることになる。昨夜民放TVの番組で「避難所を視察する菅首相に、被災者が怒声を浴びせる映像」を、反原発派の人を侮辱していたビートたけしがにやけた顔でみていたのには、むかついた。


金まみれ、垢にまみれた原発事業・・・ 

2011-04-22 19:34:17 | 日記

福島原発事故は益々深刻さを深めている。
 枝野官房長官は21日午前の記者会見で、22日午前0時から福島第一原発の半径20キロ圏内を災害対策基本法に基づく「警戒区域」に設定し、原則として立ち入りを禁じると発表した。圏内の住民の「一時帰宅」については「数日中に始めたい」とした(共同通信ほか)。

 目にみえない音もしない臭いもしない放射能を消すこともできない。地震列島日本では、原発の危険性は叫ばれ続けてきた。そして大地震が発生して想定外という予定通り(苦笑)の原発事故が起きた。

 事故発生→冷却機能トラブル→水素の発生、水素爆発→格納容器破損・圧力容器の損傷→放射性物質漏洩、これも予定通りのコースをたどっている。いったん事故を起こせば、放射性物質で空気を汚染し、土壌を汚染し、水を汚染し、海を汚染する。発生し続ける放射能を消すことは不可能、ただ水で原子炉を冷やして囲い込むしかない、しかもその作業は困難を極め、多くの作業員が基準を遥かに超える放射線を浴びる。

人類は放射能をコントロールする技術をもっていないにも拘わらず、日本の原子力関連の団体は、無数と言えるほど関係緒団体(その殆どが原発推進のため)が存在する。原発関連団体は「天下り」の巣窟だった(3月29日日刊ゲンダイ)というほどに、信じがたいほどの多さである。

政府機関・地方自治体、独立行政法人、財団法人、社団法人に至るまで100を超える。
参考:原子力関係団体; 
http://www.jaif.or.jp/ja/link.html#org

この原発推進運動を支えてきたのが、上記各種の「原子力関連団体」・天下り団体である。住民向けのセミナーやメディアへの広報活動などを展開し、原発の安全神話で国民を洗脳し、「原発で地域振興」という飴をしゃぶらせて原発を日本各地にに建設して行った。原発は産官学+マスコミ、文化人、芸能人」一体となったなれあい、もたれあいニッポン腐蝕国家を作り上げた。

 30年来、原子力発電の危険性を説き、反対を主張し続けてきた哲学者、梅原猛氏や経済評論家内橋克人氏、40年来反原発を唱えてきた京大原子炉実験所助教小出裕章氏など原発反対派の良心的文化人や学者は極めて少数派である。

一方、原発推進派の学者や芸能人は数え切れないほどである、TVにしばしば登場する有名人(電波芸者?)は殆ど、推進派である。「皆で渡れば怖くない」という迷言を吐いたビートたけしはいうまでもない。彼は、『新潮45』の2010年6月号で、原子力委員会の近藤駿介(東京大名誉教授)と対談した際、原発安全神話を本気で信じていたのか、それとも「皆で渡れば怖くない」と思っていたのだろうか、次のように言っていたという。

””「原子力発電を批判するような人たちは、すぐに『もし地震が起きて原子炉が壊れたらどうなるんだ』とか言うじゃないですか。ということは、逆に原子力発電所としては、地震が起きても大丈夫なように、他の施設以上に気を使っているはず。だから、地震が起きたら、本当はここへ逃げるのが一番安全だったりする(笑)。でも、新しい技術に対しては『危険だ』と叫ぶ、オオカミ少年のほうがマスコミ的にはウケがいい」””

地震の時「原発施設へ逃げるが一番」と喧伝してきた彼だが、まさか今の福島原発事故現場で作業員と共に高濃度の放射線を浴びる勇気があるとは思えない。

 原発推進派の勝間和代女史は、ツィッターで嵐のような批判を浴びて、次のような「お詫び」のコメントをしたそうである。

 ””「私が、事故後のコメントにおいて、過去のデータや科学的根拠ばかりを強調したあまり、多くの方々が感じている将来への不安や精神的なダメージやに対する配慮を欠くコメントをしてしまったこと、また、不愉快と思われる発言を行ったことについて、重ねて深くお詫び申し上げます」””

彼女の言う「過去のデータや科学的根拠」は、今回の事故でもろくも崩れ去っていることに気付いていないで、まだ「科学的根拠」と言うのだから、極めて配慮に欠くお詫びの言葉と言うしかない(苦笑)。

「ジャーナリストの川端幹人さんが「金と権力で隠される東電の闇――マスコミ支配の実態と御用メディア&文化人の大罪」(『別冊宝島』1752号、2011年5月12日発行) と題した記事の中で、「原子力・電力業界がメディアに流している金は、年間2,000億円に迫る」という(掲示板阿修羅からの孫引き)。

そもそも、電力会社は独占事業なのだから、基本的にPR活動は不要なはず、これらの費用も我々利用者に負担させているから、日本の電力料金は世界一高い。その上、今回の後始末(原発廃炉や補償費を含めて)まで、今後電力料金に上乗せしてくるに違いない。全くふざけた話である。

 明け烏:
CMをうつ・・・
>そもそも、電力会社は独占事業なのだから、基本的にPR活動は不要なはず

完全な独占事業になれば営利を目的とする普通の会社は絶対にCMは流しません。たとえば、マブチの小型モーター。私の小さいころには「モーちゃん」「ター坊」という宣伝用のキャラクターがあって少年科学雑誌などで盛んに宣伝していましたが、世界を制するとCMのような無駄なことはピタリと止めました。
ほかではYKKのファスナーもパリコレクションだろうが何だろうが使っているファスナーが全部YKKになってからは宣伝をまったくしていません。

よく考えると東京電力はなんのためにCMをうってきたんでしょうかね? お陰でマスコミが日本の電気料金の高さを一切報道しませんでしたが、産業の空洞化にも一役買っているとなると、罪なことをしてきたものです。

トッペイ:
勝間やたけしのようなエセ文化人もメッキが剥がれましたね。連中ももう終わりでしょう。
原発の恐ろしいところは、一旦事故を起こすと誰も制御できないフランケンシュタインのごときモンスターであることです。1年間に一般人が浴びていい放射能の限度は1ミリシーベルトということですが、福島の現場は280ミリシーベルトもあるそうです。作業員の被爆基準も勝手にどんどん国が引き上げていますが、人の命をなんとも思っていないのでしょうね。

いかりや:
彼らは、原発の危険性も、原発に反対する人たちの声にも耳を傾けず原発の負の側面については全く語らない。TV出演料とCM出演料に目が眩み、金にひれ伏す連中のなんと多いことか。そんななかに、脳科学で有名になった茂木健一郎氏がいる。以前に3年で4億円の申告漏れを東京国税局から指摘されたが、多忙で私の能力では(確定申告を)処理しきれなかったと・・・彼の脳はお金で汚染されていた?

彼ら3人だけを槍玉にあげたが、某ブログから次の有名人たちの名が上がっていたので、転載します。
堺屋太一、ビートたけし、副島隆彦 西部邁 小林よしのり 北村晴男 勝谷誠彦 宮崎哲弥 田母神俊雄櫻井よしこ 和田秀樹、大前研一、養老孟司、茂木健一郎、弘兼憲史、荻野アンナ、幸田真音、勝間和代、森山良子、渡瀬恒彦、吉村作治、福島敦子、星野仙一、金美齢・・・。



消費税アップだって?菅さんよ、国民をバカにするんじゃないぞ!

2011-04-20 18:59:22 | 日記

昨日の日記では、次のように書きました。

""民間人給与はこの15年間で減少し続けている、これ以上民間人に負担を強いるのは酷である。官民格差は年収で200~300万円も広がっている。公務員(国家公務員、地方公務員、独立行政法人含む)の人件費は年間約31兆円である。公務員の給与を25%カットすれば、彼らの言う消費税3%分に相当する7.5兆円が浮きます、官民格差も縮小する。さすれば、官僚の天下りにもそんなに目くじらをたてなくてもいいではないか。菅政権の皆々さまよ、少しは頭を使ってくれ。""

公務員の給与一律25%カットは、末端の公務員の人たちには、気の毒ではないかと思って、いろいろ調べてみた。H20年2月7日の衆議院予算委員会において官民格差について伊藤達也議員(当時)の質疑の場面をみつけた。伊藤氏が表示したフリップの内容を示したのが次の表です。

官民給与格差の実態を暴く伊藤達也 平成二十年二月七日予算委員会

官民格差             平均給与月給
                 地方公務員(A)  民間(B)    (A/B)

宮崎県   A市清掃員    50.7万円  29.7万円 1.71倍
大阪府B市・学校給食員   44.8万円  18.6万円  2.41
   C県・用務員         40.9万円  15.6万円  2.63 
宮城県A市・自動車運転手 51.7万円  18.7万円  2.76
宮崎県D市・守衛        39.3万円  13.1万円  2.99
E県・電話交換手        43.0万円  13.9万円  3.09
宮城県A市・バス運転手  44.2万円  27.9万円  1.58 

官民給与格差の実態を暴く伊藤達也
http://www.youtube.com/watch?v=QbxFUDSisrg


ご覧の通り、地方公務員は平均月給40万円~50万円、民間は13万円~30万円である。官民格差は末端の方がむしろ拡大しており、同じような仕事をしてこれだけの「賃金格差」はどうみてもおかしい。地方公務員の高い賃金を維持しながら、地方の借金はすでに200兆円を超えている。公務員の賃下げをしろとは言わないが・・・。国は政府貨幣発行特権(巨額のデフレ・ギャップ)と言う有効な財源があるのだから、せめてそれを有効に使いなさいと言っているのだ。それができないなら、公務員にも応分の負担をしてもらうしかない。

 ここ15年間民間が不況の煽りを受け、民間人の平均年収が300万円以下の人が40%以上にもなっているのだ。公務員はこの不況の影響を殆どうけていない。不況の犠牲者たちに復興財源として、税金を均等に負担させることは政治の理念にも反する。
 菅さんよ、国民をバカにしたらあかんぜよ!

参考:都道府県・指定都市の技能労務職員等の民間類似職種との比較について
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2007/pdf/070627_1_1-1.pdf

トッペイ:
菅内閣はいったいどういうつもりなのでしょうか。この売国奴たちははなから復興などやる気はなく、このどさくさに便乗して国民を徹底的に搾取するつもりなのでしょう。
復興のじゃまをすることはあっても国民のためになるようなことはひとつもありません。増税案も大方、死神ヨサノの入れ知恵でしょう。

小沢一郎よ決起してくれ、そして日本国民を救ってほしい。

 


震災復興財源として「消費税3%上げ」案が浮上だって?庶民をバカにするのもいい加減にしろ! 

2011-04-19 18:08:30 | 日記

 先日(4/15)の日記で、震災『復興構想会議』五百旗頭議長が震災復興税を提案したことについて触れたばかりですが、その震災復興税なるものが「まさか消費税アップを考えているのではないだろうな?」と書いた。ところが、案の定というか、やはりというべきか、期間限定(3年程度)で消費税を3%引き上げる案が浮上している(期間限定など当てにならない)。消費税を3%引き上げれば、年間7.5兆円の財源が見込まれると皮算用している。昨夏の参院選でいきなり消費税アップを掲げて痛い目に遭ったにもかかわらず、性懲りもなく消費税アップにこだわる能無し菅政権、どこまでも国民を愚弄する政権である。このデフレ下で消費税を3%アップしても7.5兆円に達するかどうか疑問である。

 本ブログでは、財源として国の借金にならない「政府貨幣発行権」を行使するべきであることを提案し続けている。 だが、政府貨幣発行に目もくれず、どうしても国民からむしり取りたいのである、ならば、「妙案」を提示しよう

 民間人給与はこの15年間減少し続けているこれ以上民間人に負担を強いるのは酷である官民格差は年収で200~300万円も広がっている。公務員(国家公務員、地方公務員、独立行政法人含む)の人件費は年間約31兆円である。公務員の給与を25%カットすれば、彼らの言う消費税3%分に相当する7.5兆円が浮きます、官民格差も縮小する。さすれば、官僚の天下りにもそんなに目くじらをたてなくてもいいではないか。菅政権の皆々さまよ、少しは頭を使ってくれ。

蛇足:昨年8月まで資源エネルギー庁長官を勤めていた石田徹氏が今年1月東京電力へ顧問として天下りしたばかりだが辞めることになったという。今回の原発事故発生で風当たりが強くなるのは必定と判断したのか、どうせ福島原発は簡単には終らない、いまのうちに辞めて別のところへ?と判断したのだろうか。

参考:
消費税アップする前に、公務員の給与を25%カットせよ:先ず官民格差をなくせ
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/c30c297e4526967c11499bc0b442b100

通りがけ:
日本国同朋被災者の皆様

国のごくつぶしな破廉恥対米隷従政治家役人天下り大企業マスゴミどもが動かずとも、これまで被災者の方々と同様額に汗して毎日働いてこの国を支えてきた我々同朋国民が、必ずや民間の融通無碍の叡智と力を合わせてこの最悪の窮地から同朋の皆様が無事脱出できるよう渾身の全力でお手伝い申し上げます。

震災後これまでに無為無策無能政府をよそに、無料通話の携帯電話を配ったソフトバンク、自然エネルギー限定融資方針を打ち出した城南信金、東北電力へ自家発電で電力供給を決めた三菱化学など、被災地の復興に必要な物資やエネルギーが官菅泥棒政府の妨害をはねつけて続々と民間の相互扶助の精神だけで供給融通され始めています。被災地復興に欠かせない自動車の無償供給も必ずや近々無償提供を申し出る自動車会社が現れることでしょう。

心を強く保ってひとつしかない命を支える身体を壊さぬよう細心の注意を払って頑張ってください。どうしても行き詰まったときはそれ以上の無理を徒に続けず遠慮なく同朋国民のもとへこぞって避難して来て下さい。ともに同じ釜の飯を食い英気を養い智慧を出し合い力を合わせて一緒に打開策を見つけましょう。

日本の国民は扶桑の国時代以来伝統的に秀れた民衆社会を代々伝えて来ました。世界最低の米占領軍隷属三流政治のもとでもこの世界一流の心ある民衆の融通無碍の叡智がある以上復興できないはずがないと確信致しております。


偉くなるほどバカになる人たち:野田財務相と白川日銀総裁

2011-04-18 07:40:56 | 日記

JAXVN:
報道(時事ドットコムほか2011/04/16)」によれば、

【ワシントン時事】野田佳彦財務相は15日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議終了後に記者会見し、

「財政健全化の道筋示す=今夏、復興予算とセットで-野田財務相

東日本大震災後の日本の財政戦略について、「復興(に向けた第2次補正)予算で一定の結論が出るときには、中期的な日本の財政健全化の道筋とセットで出さなければいけない」と強調した。具体的な提示時期は「中期財政目標を年央に見直す時期に符合する」と述べ、今夏がめどになるとの見方を明らかにした。

 G20の共同声明に日本の支援への各国の連帯が明記されたことに関しては、

「今まで以上に世界経済に貢献できる日本をつくっていくことが最大の返礼だ」と述べ、力強い復興に全力を挙げる決意を表明した。原発事故に伴い広がっている日本産品に対する風評被害への対応については、「持っている情報を迅速・正確に世界に発信することが必要不可欠だ」と語った。(時事ドットコム)

いかりや:
野田財務相の言う 「財政戦略・・・中期的な財政健全化の道筋」とは、財政健全派という非健全派が主張するところのバカの一つ覚え、庶民いじめの消費税アップだろ?」、景気を良くして、国民の収入を増やすことよりも、「財政均衡」することしか考えない脳なし財務相、困った男ですたとえ財政均衡(健全化?それさえも無理だと思う)したとしても、国の借金は増え続けます・・・借金を借金で返済している国の現状(サラ金地獄)を解消しない限り。

「今まで以上に世界経済に貢献できる日本をつくっていくことが最大の返礼だ」と述べた? バカなこと言うんじゃないぜ!これまで「円高」と「超低金利」で、欧米の金融機関にさんざん利用された、それ(円高)でどれだけ日本国民が苦しんだかについては考えが及ばない。これ以上世界に搾取されてどうするの? 狡猾な欧米金融資本家連中が「あほうだなあ日本の財務大臣は」と笑いを噛み殺していることに気付かない猪豚財務相哀れ。

JAXVN:
 同時に記者会見した白川方明日銀総裁は、「(会議で)震災後の金融緩和の強化や、今後とも日本の金融市場と実体経済を強力に支援していく方針を説明した」と述べた。

日本経済復活の会の小野会長は「復活の会ブログ」に、「もしかして、今の政府は戦争になっても、財政が厳しいから増税しないと戦費は出せませんと言い出すのではないだろうか。」と記されました。
http://ajer.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-7302.html

小野会長(日本経済復活の会)はおそらく冗談で書かれたと思うのですが、どうやら冗談ではすまないようです。「緊縮財政派」が「インフレ危機」をあおる時に引き合いに出すのが「第一次大戦後のドイツ」や「先の戦争終戦直後の日本」ですが、彼らは「ではあの時ドイツや日本が通貨の大量発行をしなかったらどうなっていたか」という事は決して言いません。

「通貨の大量発行」は非常時の政策ですが、あの時のドイツも日本もインフレが起こる事は承知の上で通貨を出さなければならない理由があったのです。今は何十兆円もの資産が震災で失われたわけで、その穴を埋められるのは通貨発行権を持つ日本政府しか無いのです。たとえインフレ懸念があろうとも通貨発行はやるべきだし、まして今の日本には当時のドイツや日本には無かった「デフレギャップ」があるのです。

>日銀が(復興債券を)直接引き受ければ、円に対する信頼感も弱める恐れがある。

白川日銀総裁のこの発言には唖然とするしかありません。震災前から日本はこの、いわば「国力に対し強すぎる『円に対する信頼感』」にずっと苦しみ続けられてきたと言えるのではないでしょうか。今さらにこういう発言を行うという事は、やはり白川氏は日本のためを思って働いている人物ではない、という事だと思います。

いかりや:
 日銀がいくら、金融緩和しても金は実体経済に流れなかった、それがこの15年以上にわたる長期不況の要因の一つである。金融機関はリスクを避けて、日本経済の屋台骨である中小企業に金はまわさず、日本の低金利のマネーはメガバンクを潤し、欧米の金融機関にさんざん利用されただけだ(既述しましたが、この15年間にゼロ~マイナス成長は日本だけ、日本以外は、平均して約二倍の経済成長を遂げた。しかもこの15年間に国の借金は約600兆円増やした、こんな馬鹿げたことがありますか。これ以上世界経済に日本が貢献してどうするつもりだろうか)。

 震災直後の日銀が提供した大量のマネーは、金融マフィア・ヘッジファンドに利用され、「円」は史上最高値76円台を更新、それがあっという間に、今年の最安値85円台となり、現在は震災前の水準にもどっている。そして震災直前、金(ゴールド)は1オンス、1400ドル以下だったものが、この短期間に80ドル以上も値上がりして現在史上最高値を更新中(1オンス1486ドル)である。サブプライム以後金融資本主義の崩壊が叫ばれていましたが、金融資本主義は大活躍、今のところ健在です(笑)。
>白川氏は日本のためを思って働いている人物ではない・・・アメリカのため働く?日本人の顔した外国(売国)人です(苦笑)。


『安全神話』という常識:「常識」という「非常識」は社会の支配層が意図的につくり出す

2011-04-16 19:31:29 | 日記

明け烏:

「常識」というもの、
記憶だけで書くが、司馬遼太郎氏の「人間の集団について」の中に、次のような内容のくだりがあった。

アメリカが、国を傾けるほどの戦費をつかって大規模な兵力を投入し、東南アジアの熱帯雨林地帯に地形が変わるほど爆弾を落としたことは「常識」からは理解することが出来ない。ここで「常識」といったのは「理論」ではないのであって・・・・、

人間のつくりだした「理論」や「思想」というものは、よく噛んだチューインガムのように可塑的なもので、それを使って仏像を作ることも出来れば、ワラジ虫のような形にすることも出来るものなのだ。

このアメリカのベトナム戦争での、乱痴気騒ぎを「地震国での原子力発電所の50基以上の建設・稼働」に置き換え、理論の部分を「地球温暖化防止理論」「エコエコ理論」「工業立国理論」「無資源国理論」「肺がん喫煙理論」に置き換えるとピタリと嵌まるから驚きとともに物悲しさを覚える。

 今となっては繰言になるが、「常識」からすればここまでの原発建設は恐怖すべきことなのである。そして私も含めて人間というのは、少しでも熱狂の気味を帯びた流れに巻き込まれると「常識」を完全に忘却してしまうものなのだろう。2000年以上前に創作されたと伝えられる「イソップ童話」にも同じような話がある。

いかりや:
 科学は進歩しても人間の心は、「イソップ物語」の時代と変わっているようで変わっていない。科学の粋を結集した原子力発電所も津波という自然の前にあっけなく壊れてしまった

 常識を疑えとよく言われます、しかし常識に洗脳された脳(庶民)はその常識にしがみついてなかなか離れらないというのが一般常識(笑)です。かく言う筆者でさえ、今でこそ声高に原発反対を唱えているけれど、昔は「疑問と不安を感じつつもエネルギー資源の乏しいこの国では仕方がない」派であった、格好良く言えば、「俺らは騙されていた」のだ。

 一方の騙す側は、あの手(安全神話)この手(地域にお金を落とす)を使って住民をその気にさせる。この社会にあっては常識を生み出す側、つまり騙す側は常に社会の支配層であることを忘れてはならない。そしてその常識(大本営発表)を破ろうとする者は、常に少数派であり困難(苦境)を強いられる・・・今回の原発事故の場合で言えば、京都大原子炉実験所の小出裕章助教(61)だろう。原発推進派から反原発派に転じて40年、原発の危険性を訴えてきた。この期に及んでやっと脚光を浴びる存在となった。話は飛びますが、現在の日本経済の苦境を、従来の常識を破る手法(政府貨幣発行権)で解決を主張する丹羽博士(大阪学院大名誉教授)たちのグループも社会の少数派である。

 長年(29年前)「原発への警鐘」を鳴らし続けた経済評論家の内橋克人氏の「原子力安全神話はいかにして作られたか」(3月29日)に耳を傾けてみよう
 
http://bit.ly/geYK43

ブログ「地球時間 できることからはじめよう」(下記URL)からの孫引きです。
http://ameblo.jp/jikyuujisoku/entry-10845108018.html

 


「復興構想会議」議長五百旗頭氏の震災復興税の愚か & 丹羽博士の政府貨幣発行論

2011-04-15 19:19:19 | 日記

 「復興構想会議」の議長を務める防衛大学校校長の五百旗頭真氏は14日、記者会見で、復興に向けた財源を確保するため「震災復興税」を創設する必要性を提言している。復興構想会議で目新しいアイデアが出るのかと思っていたら、財源に「震災復興税」を提案というのだから、笑っちゃった。復興に金がかかることは、小学生でもわかること、そんな(財源)のことならお偉いさんが雁首ならべて議論する必要もなかろうに・・・。

 西岡参院議長が「財源問題」は政治家レベルの問題であって「復興構想会議」の議長が持ち出す案件ではないと批判していたが、当然である。与謝野馨経済財政担当相は15日午前の閣議後会見で、震災復興税について「ひとつの考え方ではある」と前向きな見解を表明、与謝野氏はほんとうに愚かな男です。

「震災復興税」なるものは、どこにどのように税を負担させるつもりだろうか。まさか消費税アップを考えているのではないだろうな?それくらいなら自民党が提案している『通常の赤字国債とは別枠の「復興再生債」の発行』のほうがまだましである。その復興債を日銀に直接引き受けさせればなお結構なことである。

だがこれに対して早速(14日)、日銀の白川方明総裁は東日本大震災の復興財源確保に伴い発行が計画されている復興債券について、日銀は直接引き受けるべきではないと言明した。日銀引き受けは市場の信頼感を損なう可能性があると述べた。その上で「この非常に安定的な国債市場を損なう理由はどこにもない。日銀が(復興債券を)直接引き受ければ、円に対する信頼感も弱める恐れがあるとの考えを示した。

 日銀は大震災という非常時に、ハゲタカ・ファンドのために便宜を計った(彼らのドル売り円買い用として莫大な金をメガバンクに流し込んだ)。だが、国民のための非常時のことは念頭にないらしい。こんな売国的日銀はもう不用である、国民も目を覚まさなければならない。

 こういう時にこそ、政府貨幣発行特権を行使すべきであると思う。以下、「政府貨幣発行特権」の元祖丹羽博士の論文「政府紙幣 発行問題の大論争を総括する 」のさわりの部分を抜粋して紹介します

私自身(丹羽)は、十数年も以前から、「国(政府)の貨幣発行特権」(seigniorage、セイニャーリッジ権限)の発動によって国の財政危機を救い、わが国の経済の興隆をはかれと提言し続けてきた者であり、いわば元祖である。しかし、私は、「国(政府)の貨幣発行特権」を活用するやり方としては、政府紙幣を刷らないで、しかも、トラブル的な問題も起こさずに政府財政のための「打ち出の小槌」となるような、「スマートで容易な方式があるよ!」と指摘・詳述し、それを採用・実施することこそが「救国の秘策」のための秘策であると、今日まで提言し続けてきたのである(『月刊日本』誌、昨年11月号の丹羽論文、および、紫翠会出版社本年1月公刊の丹羽の著書『政府貨幣特権を発動せよ』を参照されたい)。

言うまでもなく、そのような「スマートでトラブル的な問題も起こさない容易な方式」とは、国(政府)が無限に持っている無形金融資産である「貨幣発行特権」のうちから、所定の必要額ぶん(たとえば、500~600兆円ぶん)を、政府が(ある程度はディスカウントでもして)日銀に売り、其の代金は、日銀から政府の口座に電子信号で振り込むことにするというやり方であるしかも、このことは、現行法でも、十分に可能なことである。この方式であれば、新規の「政府紙幣」をわざわざ印刷・発行するようなことをしなくても、そして、言うまでもなく、増税をするわけでもなく、政府の負債を増やすこともなく、事実上、政府の財政財源のための無限の「打ち出の小槌」が確保されることになるのである。

私は、「無利子国債」の発行ということについては、ずっと、否定的な意見を述べ続けてきた。その理由は、それが政府の負債(日銀に対する負債であるにせよ)をいっそう大きく増やすことになるので、IMFあたりからの非難をこうむる可能性も高く、国民をますます不安にさせて士気の低下を招き、政府の政策当局のスタンスも姑息で中途半端なものにさせてしまうことになると思われるからである。

また、実は、私自身は、「国(政府)の貨幣発行特権」という「打ち出の小槌」を財政財源として活用するための、私自身が推奨・提言してきたやり方を、単なる緊急処置的な「劇薬」の一回限りの投与だなどとは、毛頭、考えていない。マクロ的なデフレ・ギャップ、インフレ・ギャップの正しく注意深い計測と観察を怠らずに、採用・実施するのであれば、それを長期的に常用することによってこそ、わが国の経済と財政は、きわめて健全化され、活力に満ちて興隆への軌道に乗るはずだと、私は論証し続けてきた。正統派的なケインズ主義的「総需要管理政策」の理論構成からすれば、そう考えざるをえないのである。すなわち、私は、高橋洋一氏や田村秀男氏が提言してきたようなレベルよりも、さらに踏み込んで、はるかにスケールの大きな高次元の財政政策・経済政策システムを構想し、それを実現すべきだと提言してきたわけである(『月刊日本』誌、本年(2009)4月号の丹羽論文を参照)。

「政府紙幣 発行問題の大論争を総括する 」
http://www.niwa-haruki.com/#new_item

 

トッペイ:
菅直人はなぜ学者くずれの五百旗頭に増税を言わせるのでしょうか。菅は卑怯ですから人に言わせて責任を回避しようとしているのです。
与謝野にいたっては、増税、原発と死神のようなヤカラです。この男この期におよんで原発を推進しているとか
。原子炉に放りこんでやりたいです。小沢さんが遂に決起するようです。この非常時に復興をやりとげることのできるのはやはり小沢さんしかいないでしょう。
菅が無能なのはわかりきったことですが、原発事故の初期対応の誤りやノソノソした復興計画といいわざとやっているような気もします。
なぜなら菅は闇権力より日本をワヤにする裏任務を受けている疑いがあるからです

いかりや:
カンもカンなら、イオキベもイオキベ・・・、イオキベ氏は歴史が専門だろ?なんでのこのこ出てきて「財源論」なのかがわからない。俺は防衛大学校の校長だ、「復興構想会議」議長だから、そこのけそこのけ俺は偉いんだぞ、だから復興税?・・・やっぱ、偉くなるほどバカにになる(苦笑)。それに財源バカのヨサノがそれに同調する。

 通りがけ:
「国が何を措いてもまず第一にやらねばならぬ被災者救済国策

まず政府はすべての震災津波被災者ひとりひとりに「東日本震災津波被災者証」を発行せよ。ちょうど広島長崎の被爆者へ「原爆手帳」「被爆者証」を配布したごとく。

こうすれば被災者が日本全国どこへ避難しても国からの生活保護医療福祉保護失業保険(失業中全期間支給)を確実に受けることができる。義捐金の配布も「東震津被災者証」に基づいて公平に分配して受けることができる。

震災被災と同時に東電福島原発事故放射能被曝被災した国民に対しては新たに「被曝者証」を前記の「東震津被災者証」と別に支給して、東電・保安院からの補償を受け取れるようにする

国が被災者対策のうちでまず第一にやらねばならないことが被災者国民の老若男女すべての身分を保証するこの「東震津被災者証」「被曝者証」の2つの証明書を速やかに発行給付することである。

これをやらねば政府の存在そのものが国民主権を明示した日本国憲法に違反する犯罪者になることをしっかりと弁えて、心して迅速に遅滞無く政府はこれを行え。

いかりや:
被災者証手帳の交付はグッド・アイデアですね
肉親を失い、住むところを失い、職も失い、蓄えもわずかばかりしかない。何もかも失ってどうしていいかわからない人も多いと聞きます震災孤児 岩手、宮城、福島などで82人もいるという。被災地では依然として親の行方が分からなくなっている子どもたちが多く、厚生労働省は震災孤児はさらに増える可能性があるとみています。

 


科学は進歩しても地震予知はできない:HAARPの正体は?

2011-04-14 18:28:16 | 日記


 ここのところ東日本大地震の余震とされる震度3以上の地震が毎日数回起きている。震源地は、福島から茨城、房総にかけての場合が多く、大地震の震源地よりもかなり南に偏って発生しているように思う
 いくら科学が進歩しても、地震予知は出来ないらしい。東海・東南海の地震が起きるのではないかと言われていたが、今回の東北・東日本は全く予想外だった
 今回の大地震は、太平洋プレートが北米プレートに潜り込む、貯まったエネルギーがはじける時起きた地震だというが、理屈の後付のように思えてならない。

 本日の産経ニュースで次のような記事をみつけた。

「日本政府は不毛な地震予知を即刻やめよ」 ゲラー東大教授
2011.4.14 02:00

 「日本政府は不毛な地震予知を即刻やめるべき」などとする、ロバート・ゲラー東京大教授(地震学)の論文が14日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。「今こそ(政府は)地震を予知できないことを国民に率直に伝えるとき」とも提言しており、世界的な学術誌への掲載は地震多発国・日本の予知政策に影響を与える可能性もある。

 論文では、予知の根拠とされる地震の前兆現象について「近代的な測定技術では見つかっていない」と指摘し、マグニチュード8クラスの東海・東南海・南海地震を想定した地震予知は方法論に欠陥がある、としている

 福島第1原発事故についても「最大38メートルの津波が東北地方を襲ったとされる明治29年の明治三陸地震は世界的によく知られている」とし、「当然、原発も対策されているべきで、『想定外』は論外だ」とした。神話」が事故を拡大させた

さて、地震予知は不可能だが、陰謀論者?の間では嘘か真かHAARPという「地震兵器」なるものも登場している。下記、参考まで・・・。

ニュースにならない世界の大ニュース オバマと気象・地震兵器HAARP
http://www.youtube.com/watch?v=8AMlqRsHUXI&feature=related

急激に動いているHAARP(ハープ)
http://www.asyura2.com/09/jisin16/msg/502.html

HAARPの写真
http://www.asyura2.com/07/senkyo39/msg/757.html

HAARPが地震兵器かどうかわからないが、ではHAARPの正体とは何?


原発の誤った「安全神話」が事故を拡大させた

2011-04-13 21:05:42 | 日記

通りがけ:
地震による原発通常冷却不能事故という人災がレベル7、メルトダウンという最悪の事態に至ることを避ける唯一の方法である事はわかりきっていたが東電も保安院も菅内閣も事故原子炉緊急廃炉措置という世界中で絶対の保安義務を放棄して、冷却できないのは地震や津波のせいであるかのごとくに原因を偽装したために廃炉停止する最後のチャンスを逸し、むざむざと米軍隷属官僚主導原発行政の保安指導不備という官僚人災を日本発の地球レベル核物質汚染無差別テロという大災害にまで拡大せしめるという二重の人災を働いたのである。

いかりや:
 福島第1原発事故について原子力安全・保安院は昨日12日、国際的な尺度による重大さの評価をレベル7(深刻な事故)とした。史上最悪の原子力災害だった旧ソ連のチェルノブイリ原発事故に匹敵する。一方、福島原発から外に漏れた放射性物質の量は、チェルノブイリ事故の約1割にとどまるとした。

恐怖を煽る積りはないが、
福島第一原発1~3号炉の圧力容器がどれか一つでも爆発(水素爆発、もしくは水蒸気爆発)が起きて圧力容器が破壊されて内部の放射性物質が一挙に噴出すれば、第一原発1~6号炉付近一帯が高濃度の放射能で汚染されて手がつけられなくなる。6基の原子炉すべてがコントロール不能に陥るだろう。事故はチェルノブイリの事故どころではない計り知れない危険性を孕んでいる。第一原発からそう遠くないところ(12,3km付近)には4基の第二原発も存在する。

 このような原子力発電所が日本全国に18ヶ所55基(もんじゅ含む)も存在するのである。
 菅首相は事の重大性をやっと認識したのか、13日、松本健一内閣官房参与と首相官邸で会い、放射能漏れ事故を起こした福島第1原発周辺の避難区域について「そこに当面住めないだろう。10年住めないのか、20年住めないのか、ということになってくる」との認識を示したという

 原発事故が発生した時の初動体制の誤りも指摘されている海水を注入することで廃炉になることを恐れた東電社長が、初期に原発に海水を注入することをためらったがために問題が拡大したと言われている。また、菅首相が強く望んだヘリによる現地視察で、即座に取るべき一連の措置に遅れが生じたとの指摘もある。3月12日早朝、1号機は原子炉格納容器内の圧力が高く、首相が視察にたつ約3時間前には、海江田経済産業相らが弁を通じて高圧の蒸気を放出するベント作業を急ぐよう指示。だが、実際の作業着手は、首相が視察を終えた1時間後だった・・・菅総理のパフォーマンスを優先した?

 事故処理は原発事故に限らず初期処置が最重要であることは言うまでもない。原発の安易な「安全神話」が対応を遅らせた。原発は「物凄い凶器」であることを指摘してきた一部の研究者の意見をないがしろにしてきた罪は大きい。


原発は不要だった:京都大学原子炉実験所の小出裕章助教 

2011-04-11 18:43:36 | 日記

通りがけ:

「いまこそヒバクシャの声を聞くとき」

広島長崎市民第五福竜丸乗員日本原発作業員東海村JCO社員周辺住民ビキニ諸島島民スリーマイル住民ネバダ州住民チェルノブイリ住民・・・

アメリカが日本に原爆投下して以来初めて地球上に誕生したヒバクシャはその後地球上の各地で各国政府によって大量に生み出され続けたあげくその政府によってことごとく棄民されつづけている。

いかりや:

福島原発は、依然として深刻な状態が続いています
本日は、反原発派の学者、京都大学原子炉実験所の小出裕章助教(61)の声に耳を傾けてみましょう。彼は学生時代には原発推進派でしたが、原発の危険性を知って反原発派に転じ、その後四十年間不遇のなか説を曲げず反原発一筋の道を歩んだと言う。

「小出裕章氏VS岩上安身氏の対談」: 1h20分の大作ですが、最後まで耳を傾けてください。福島原発の危険な現況と、日本には本当は危険な原発は不用であることがわかります。

小出裕章氏VS岩上安身氏の対談
http://www.youtube.com/watch?v=yVbRyLyT_I0&feature=player_embedded#at=3592

 

トッペイ:
対談見ました。わかりやすく勉強になりました。
小出先生のような真実を追究する真の学者が不遇に追いやられる大学や学問とはいったい何でしょうか。
この「物言えば唇寒し」といった学究の体質は小沢さんが排斥されてきた政界の土壌と共通するものでしょう。都知事選では原発推進派の石原が当選してしまいました。果たして日本に原発を廃止することができるでしょうか。
原発利権には底知れぬほどの闇が横たわっているからです。
ただ、ここで原発をさらに推進してゆくなら日本の滅亡は必定でしょう

いかりや:
 日本は資源の乏しい国、原発もやむを得ないと思っていた人は多い。日本全国には、原子力発電所が54基もある、更に建設・計画中のものが14基もある。原発は二酸化炭素(CO2)を出さない「クリーンで安全な」エコ・エネルギーがうたい文句だった。だが、とんでもない嘘だった。今回の福島原発事故は原発の脆弱性をあらためて露呈した。

 いったん事故を起こせば、放射性物質を撒き散らし、多くの住民を避難させ、農畜産物を直撃し、狭い国土を汚染し、更に海にまで汚染を広げる。その上、国民は原発助成金を負担し、我々は世界一高い電気料金を払っている。その金の一部は政治家への献金に流れ、有名大学の寄付講座に流れて大学教授たちの心まで汚染している。

 


「バカ+バカはバカです」などと言いたくはないけれど・・・

2011-04-10 18:06:21 | 日記

トッペイ:
亀井さんがおっしゃるように今の菅内閣は「バカ+バカはバカです」
すべてにおいて後手後手に回り、海に放射能汚染水を流すとは言語道断、生物濃縮で魚介類から人間の体内に入った放射線被害がどうなるか考えるとぞっとします。
復興財源に関してはやはり爆さんの提案通り、政府紙幣の発行で切り抜ければよいと思います。
地方議会でそのような動きが出ています。

国難に政府紙幣を 郡上市議会が意見書 2011年3月26日
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20110326/CK2011032602000113.html
 政府紙幣を発行して国難乗り切れ-。郡上市議会は定例会最終日の25日、議員提案による東日本大震災の復興に向けた財源確保に関する国への意見書を、全会一致で可決した。

いかりや:

「バカ+バカはバカです」の内閣では、残念ながらそれ(政府氏幣の発行)をやり切る能力はない。国民から、地方議会から盛り上がるしかないと思うけれど、この内閣には、それを受け入れる度量も才覚もない。

枝野幸男官房長官は7日午後の会見で、東日本大震災の復興に向けた2011年度第1次補正予算の財源について、今の段階では国債に頼らずに組むのが望ましいと思うと語った。
野田佳彦財務相は5日の閣議後の記者会見で赤字国債に頼らずに編成する考えを示している。

「バカ+バカはバカです」の内閣の総理大臣は、こんなていたらくです。

菅首相が、在日韓国人の男性からの献金を認めて、104万円を全額返還していたことが8日、分かった(政治資金規正法は外国人からの献金を禁じている)。

 外国人からの献金をめぐっては、前原誠司前外相が3月6日、辞任している。
 小沢氏は罪なき罪に問われて党内の倫理審査で党員資格を停止されたままだ。

地震と原発事故で大騒ぎの真っ只中の3月14日、「どさくさにまぎれて、目立たぬように、騒がぬように、ひっそりと」(笑)104万円返還していた。

一方、韓国の金滉植首相は7日の国会答弁で、福島第1原発から放射性物質を含む水が海に放出される際、日本政府から事前連絡がなかったとして韓国内で不満が噴出していることなどに関して「日本が無能」と言明した(日経新聞ほか)。

孫崎享が悲壮な文章を書いた.「常ならぬ悲壮な文章があった:(飯山一郎HP)」掲示板阿修羅から孫引き転載)。

    『戦い、敗れし者へ』

韓国首相に怒るな。事実なのだから。
韓国の首相は7日の国会答弁で「日本が無能」と言った。
世界中、福島原発の処理で日本政府の能力のなさに、
ここまでひどいかと驚愕している。

しかし、これは何も原発問題だけでない。象徴的に現れただけだ
日本は、今、待ったなしで、繁栄から転げ落ちている。
全ての分野で事態を正視し、変革を必要としている。

最適の人材が任に当たるべきである。
日本で菅首相が首相に最適な人間とは誰も思わない。
しかし
、現に彼は首相である。
代わる人間が出ても最適ではない。外務大臣も同じ。
日本人と結婚している中国人女性が通訳の経験を次のように言った。
「中国では組織(国家)の上へ行けば行くほど聡明な人が出て来る。
日本は上へ行けば行くほど馬鹿が出て来る」。
この中国人女性に怒るな。事実なのだから。

しかし日本の悲劇はこの状況がほぼ全ての組織に該当する
変革が強く求められる。では社会は今、その方向に動いているか。
果たしていない。スローガンは空々しく響く。
そうお思いでしょう、
朝日新聞の記者。
御用学者は花盛り。正当な事実認識すら出来ぬ、
許されぬ日本になった。待ったなしで変革が求められる状態下、
日本社会のどの分野であれ「立ち上がろうとする者が出れば
これに被害を与えるシステム」だけは完璧に、見事に機能している。
特に最近は酷い。

個々の政治家が敗れ、個々のジャーナリストが破れ、個々の公務員が
敗れている。持ち場から追われている。今後も敗れていくだろう。

なんという悲観.諦観さえ感じられる。
私も悲しくなった。

いかりや:
その一方で、今回の震災で我々は当たり前だと思っていることを、海外の報道機関では、次のように好意的な報道が多い。

ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は12日、「不屈の日本」と題する社説を掲載した。
社説は地震大国日本の技術力と「備え」をたたえ、「日本は経済が低迷し、政治家の失態に国民の大部分は当惑しているが間違ってはいけない。日本の産業力は依然として偉大だ」と述べた。

NYタイムズが支援コラム 阪神大震災時の東京支局長】
東日本大震災で世界が日本人の民度の高さに驚く「不屈の日本」「マナー世界一」
「日本の人々には真に高貴な忍耐力と克己心がある」とたたえ「これからの日々、日本に注目すべきだ。間違いなく学ぶべきものがある」とした。

中国、日本人の冷静さを絶賛 「マナー世界一」の声も、
地震多発国で東日本大震災への関心が高い中国では12日、非常事態にもかかわらず
 日本人は「冷静で礼儀正しい」と絶賛する声がインターネットの書き込みなどに相次いでいる。・・・大震災を1面で報じた12日付の中国紙、環球時報も「日本人の冷静さに世界が感心」との見出しで報じた。
 
【「被害の中でも規律保つ」インド紙が称賛の声紹介】

インドの部品メーカーの技術者らは栃木県内にあるホンダの研究開発施設を訪問中に被災。「素晴らしい緊急時の態勢ができていた。すべてが精密時計のような動きだった」。揺れが収まると社員らは集合場所に素早くそろい、あらかじめ決められた各自の役割をきびきびとこなしたという。施設から市内に出ても大きな混乱はなかったといい、「冷静さが保たれており、通信状況も含めてすべてが秩序だって行われていた」と評価した。

「日本には人間の連帯が今も存在している」 タス通信東京支局長
ロシアの独立系紙ノーバヤ・ガゼータ(電子版)は13日までに、東日本大震災の甚大な被害にもかかわらず日本人が社会的秩序を失わず、互いに助け合う姿を「日本には最も困難な試練に立ち向かうことを可能にする『人間の連帯』が今も存在している」と称賛するゴロブニン・タス通信東京支局長の記事を掲載した。

いかりや:
日本は大昔から、「地震、津波、台風、洪水など」自然災害が多い国である。戦争の空襲のときには、狭い我が家には焼け出された4家族がしばらく同居していた。災害時には、お互い助け合うというのが、太古の昔から培われてきた庶民の智恵であった。だが近年、新自由主義の自分さえよければいいと言う考え方が識者の間ではびこっていたが、今回の大災害では、庶民には「社会的秩序と忍耐力を失わず、互いに助け合う」姿が見られた