いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

金まみれ、垢にまみれた原発事業・・・ 

2011-04-22 19:34:17 | 日記

福島原発事故は益々深刻さを深めている。
 枝野官房長官は21日午前の記者会見で、22日午前0時から福島第一原発の半径20キロ圏内を災害対策基本法に基づく「警戒区域」に設定し、原則として立ち入りを禁じると発表した。圏内の住民の「一時帰宅」については「数日中に始めたい」とした(共同通信ほか)。

 目にみえない音もしない臭いもしない放射能を消すこともできない。地震列島日本では、原発の危険性は叫ばれ続けてきた。そして大地震が発生して想定外という予定通り(苦笑)の原発事故が起きた。

 事故発生→冷却機能トラブル→水素の発生、水素爆発→格納容器破損・圧力容器の損傷→放射性物質漏洩、これも予定通りのコースをたどっている。いったん事故を起こせば、放射性物質で空気を汚染し、土壌を汚染し、水を汚染し、海を汚染する。発生し続ける放射能を消すことは不可能、ただ水で原子炉を冷やして囲い込むしかない、しかもその作業は困難を極め、多くの作業員が基準を遥かに超える放射線を浴びる。

人類は放射能をコントロールする技術をもっていないにも拘わらず、日本の原子力関連の団体は、無数と言えるほど関係緒団体(その殆どが原発推進のため)が存在する。原発関連団体は「天下り」の巣窟だった(3月29日日刊ゲンダイ)というほどに、信じがたいほどの多さである。

政府機関・地方自治体、独立行政法人、財団法人、社団法人に至るまで100を超える。
参考:原子力関係団体; 
http://www.jaif.or.jp/ja/link.html#org

この原発推進運動を支えてきたのが、上記各種の「原子力関連団体」・天下り団体である。住民向けのセミナーやメディアへの広報活動などを展開し、原発の安全神話で国民を洗脳し、「原発で地域振興」という飴をしゃぶらせて原発を日本各地にに建設して行った。原発は産官学+マスコミ、文化人、芸能人」一体となったなれあい、もたれあいニッポン腐蝕国家を作り上げた。

 30年来、原子力発電の危険性を説き、反対を主張し続けてきた哲学者、梅原猛氏や経済評論家内橋克人氏、40年来反原発を唱えてきた京大原子炉実験所助教小出裕章氏など原発反対派の良心的文化人や学者は極めて少数派である。

一方、原発推進派の学者や芸能人は数え切れないほどである、TVにしばしば登場する有名人(電波芸者?)は殆ど、推進派である。「皆で渡れば怖くない」という迷言を吐いたビートたけしはいうまでもない。彼は、『新潮45』の2010年6月号で、原子力委員会の近藤駿介(東京大名誉教授)と対談した際、原発安全神話を本気で信じていたのか、それとも「皆で渡れば怖くない」と思っていたのだろうか、次のように言っていたという。

””「原子力発電を批判するような人たちは、すぐに『もし地震が起きて原子炉が壊れたらどうなるんだ』とか言うじゃないですか。ということは、逆に原子力発電所としては、地震が起きても大丈夫なように、他の施設以上に気を使っているはず。だから、地震が起きたら、本当はここへ逃げるのが一番安全だったりする(笑)。でも、新しい技術に対しては『危険だ』と叫ぶ、オオカミ少年のほうがマスコミ的にはウケがいい」””

地震の時「原発施設へ逃げるが一番」と喧伝してきた彼だが、まさか今の福島原発事故現場で作業員と共に高濃度の放射線を浴びる勇気があるとは思えない。

 原発推進派の勝間和代女史は、ツィッターで嵐のような批判を浴びて、次のような「お詫び」のコメントをしたそうである。

 ””「私が、事故後のコメントにおいて、過去のデータや科学的根拠ばかりを強調したあまり、多くの方々が感じている将来への不安や精神的なダメージやに対する配慮を欠くコメントをしてしまったこと、また、不愉快と思われる発言を行ったことについて、重ねて深くお詫び申し上げます」””

彼女の言う「過去のデータや科学的根拠」は、今回の事故でもろくも崩れ去っていることに気付いていないで、まだ「科学的根拠」と言うのだから、極めて配慮に欠くお詫びの言葉と言うしかない(苦笑)。

「ジャーナリストの川端幹人さんが「金と権力で隠される東電の闇――マスコミ支配の実態と御用メディア&文化人の大罪」(『別冊宝島』1752号、2011年5月12日発行) と題した記事の中で、「原子力・電力業界がメディアに流している金は、年間2,000億円に迫る」という(掲示板阿修羅からの孫引き)。

そもそも、電力会社は独占事業なのだから、基本的にPR活動は不要なはず、これらの費用も我々利用者に負担させているから、日本の電力料金は世界一高い。その上、今回の後始末(原発廃炉や補償費を含めて)まで、今後電力料金に上乗せしてくるに違いない。全くふざけた話である。

 明け烏:
CMをうつ・・・
>そもそも、電力会社は独占事業なのだから、基本的にPR活動は不要なはず

完全な独占事業になれば営利を目的とする普通の会社は絶対にCMは流しません。たとえば、マブチの小型モーター。私の小さいころには「モーちゃん」「ター坊」という宣伝用のキャラクターがあって少年科学雑誌などで盛んに宣伝していましたが、世界を制するとCMのような無駄なことはピタリと止めました。
ほかではYKKのファスナーもパリコレクションだろうが何だろうが使っているファスナーが全部YKKになってからは宣伝をまったくしていません。

よく考えると東京電力はなんのためにCMをうってきたんでしょうかね? お陰でマスコミが日本の電気料金の高さを一切報道しませんでしたが、産業の空洞化にも一役買っているとなると、罪なことをしてきたものです。

トッペイ:
勝間やたけしのようなエセ文化人もメッキが剥がれましたね。連中ももう終わりでしょう。
原発の恐ろしいところは、一旦事故を起こすと誰も制御できないフランケンシュタインのごときモンスターであることです。1年間に一般人が浴びていい放射能の限度は1ミリシーベルトということですが、福島の現場は280ミリシーベルトもあるそうです。作業員の被爆基準も勝手にどんどん国が引き上げていますが、人の命をなんとも思っていないのでしょうね。

いかりや:
彼らは、原発の危険性も、原発に反対する人たちの声にも耳を傾けず原発の負の側面については全く語らない。TV出演料とCM出演料に目が眩み、金にひれ伏す連中のなんと多いことか。そんななかに、脳科学で有名になった茂木健一郎氏がいる。以前に3年で4億円の申告漏れを東京国税局から指摘されたが、多忙で私の能力では(確定申告を)処理しきれなかったと・・・彼の脳はお金で汚染されていた?

彼ら3人だけを槍玉にあげたが、某ブログから次の有名人たちの名が上がっていたので、転載します。
堺屋太一、ビートたけし、副島隆彦 西部邁 小林よしのり 北村晴男 勝谷誠彦 宮崎哲弥 田母神俊雄櫻井よしこ 和田秀樹、大前研一、養老孟司、茂木健一郎、弘兼憲史、荻野アンナ、幸田真音、勝間和代、森山良子、渡瀬恒彦、吉村作治、福島敦子、星野仙一、金美齢・・・。