いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

基軸通貨はやめられない止らない:機軸通貨の旨味は、

2011-10-31 21:31:43 | 日記

 USドル機軸通貨の始まりは、長引くベトナム戦争へのアメリカの介入により、莫大な戦費が嵩んだために、金(ゴールド)による債務を国内に備蓄されている金で支払うことが困難になったことからです。はっきり言えば、金(ゴールド)策に困って、1971年8月15日のいわゆるニクソン・ショック以降は金と米ドルの兌換を停止したということです。

 実際のところは、「兌換停止」に追い込まれたというべきです。つまり金策が尽きたら、デフォルト(債務不履行)というべきところを格好をつけて金本位制を止め、USドルを機軸通貨として各国通貨も1973年までに変動為替相場制に移行することを決めた。アメリカのしたたかな戦略に世界は乗せられたということです。金本位制は完全に終焉を迎え、「変動相場制に移行した」と言うほど上品なものではない。

 ニクソンショック後は、アメリカは金(ゴールド)の束縛から解き放たれた。これがために、アメリカは紙切れを印刷するだけで、世界から各種資源や製品を手に入れることが可能になった。それで又、無駄遣いを始めた。

 そればかりか、ベトナム戦でこりたはずだったが、ベトナム戦後も、カンボジア、アンゴラ、エルサルバドル、ニカラグア、レバノン、グレナダ、パナマ、イラク(湾岸戦争)、ハイチ、アフガニスタン、イラクなど数え切れないほど、軍事介入した。

 そのためにどれだけの人が死に、どれだけの戦費を浪費したことか、想像もつかない。日本は第二次大戦後、日本円は紙切れ同然になったが・・・。

 アメリカはニクソン・ショック前までは、金(ゴールド)は1オンス35ドル、それが現在1700~1800ドルだから50倍、以前にも述べたが、USドルは金(ゴールド)からみると、5000%のハイパー・インフレ状態である。日本の戦後とおなじ状態であると言っても過言ではありません。

 アメリカの債務総額は62兆ドル(GDP比430%、日本の200%よりも凄い)、約4800兆円になる。これが事実ならアメリカもデフォルト? いやそれでも尚、アメリカがデフォルトに陥ることはないだろう、ドルを刷ればいいんだから(苦笑)。しかし、アメリカが焦っていることだけは確かだ。

アメリカ連邦の総債務62兆ドル、アメリカ経済ニュースBlog
今日のUSA Todayの一面 "U.S. owes $62 trillion"
http://uskeizai.com/article/208305827.html

 本日31日の東京外国為替市場は、政府・日銀がことし8月4日以来の市場介入に踏み切ったことを受けて、円を売ってドルを買う動きが急速に強まり、一時円相場は1ドル=79円台まで値下がりしています(21.00時現在約78円)。
 介入は誰のため? 介入効果は、ほんの一時的で無駄な抵抗です。今年3月と8月に、合計5兆2千億円の円売りドル買い介入していますが、その金はそっくりそのまま米国債購入費に化けたものと思われる(外貨準備高の増加のうちそれに見合う金額の外貨証券が増えている)。筆者に言わせれば、悪女の深情け?ごろつきに貢ぐ哀れなニッポン、大和魂今いずこ?というところ。ほんまに嫌になっちゃうぜ(苦笑)。

 安住財務相は「必要があれば、断固たる措置をとる」と連日のように介入を示唆し続けた。本日も「市場がどう思おうと、私としては納得いくまで介入する」と述べ、介入は大規模になるという見通しを示した。だが、口を大きく開けて待っているのは、FX取引の連中とUSAだ。
オオカミ少年”安住財務相 口先連発で介入効果低下、FXの餌食に(MSN産経ニュース)と言われる始末だ。 本日の株式市場もそれを見抜いているから、日経平均はマイナス62円の8988円でした。


カダフィはなぜ殺害されたのか?:機軸通貨の旨味 & TPPとISDとんでも条項

2011-10-29 13:24:06 | 日記

 カダフィは生け捕りにされた後殺害されたことが、いろいろなyutube ニュースで明らかになっている。

10月21日、国連人権高等弁務官事務所は、リビアの元最高権力者カダフィ大佐が死亡した経緯について、詳しい調査を行う必要があるとの見解を示した。
ジュネーブ条約では捕虜などに対する拷問や処刑を禁じており、OHCHRのルパート・コルビル報道官は「即時処刑はいかなる場合でも違法。(ジュネーブ 10月21日 ロイター)

 同じ日、ロシアのラブロフ外相は、「リビア元指導者のカダフィ氏の死は、『ジュネーブ条約』に背いた可能性がある。その死に関わったNATO軍の行動も国際調査の対象にすべきだ」としました(朝日新聞その他)。

独裁者であってもどんなに悪い奴だったとしても、
生かして裁判にかけ、被告人の弁明を聞くのが文明国のやり方である。身柄を拘束後彼は「撃つな」と叫んでいたという。

 我々は西側諸国の一方的な報道しか見ていない。特にアメリカの報道は、CIAの操作されたものであると理解すべきで、丸呑みは危ない。

 我々はカダフィの言い分を、全く聞くこともできなかった。

 国連安全保障理事会は3月17日、カダフィ政権側が勢いを強めるリビア情勢について、飛行禁止区域の設定をはじめ、攻撃から同国市民を守るためという大義を掲げて「あらゆる必要な措置」を加盟国に認める決議案を賛成多数で採択した。

 今回のリビヤに対するNATOの10月20日まで約7ヶ月にわたって、航空機の出撃回数は2万6156回、うち、爆撃は9634回だったと報道されている。国連決議はこれほどまでに、一方的なリビヤ空爆を許容していたのだろうか。紛争はリビヤの内戦であり、これほどまでに執拗なリビヤ空爆はやりすぎではないか。

 にわか知識だが、カダフィ独裁とは言え、「人民主権に基づく直接民主制」だったという。日本人の母親とリビア人の父親を持ち、少年時代の多くをリビアで過ごした アーデル・スレイマンさんによれば、西洋的な自由はなかったけれど「リビアは暮らしやすい国だった」と言っている。

 程度の差こそあれ、日本の民主主義だって怪しいものである(小沢氏に対する長年にわたる執拗な人物破壊:キャラクター・アシネーションにみられる通り)。

 強力な指導者を失ったリビヤ、多くの部族間の対立が予想されるリビヤ国民がこれまでより、幸せになれるのだろうか。

 カダフィの独裁が悪いというのであれば、カダフィよりも横暴を極める将軍さまの国が日本の近隣にも存在するではないか。又、シリアやイエメンの方が擾乱の規模が大きいが、武力介入していない。紛争に明け暮れるソマリヤはどうなのよということになる。

 国連決議を踏みはずしたNATOと米国によるリビアへの軍事介入は、カダフィを殺害後直ちに空爆を終了させたところからみて内心忸怩たるものがあったに違いない。NATOの介入はカダフィ殺害が露骨な目的だったことは間違いなかろう。彼に裁判の場で弁明の機会を与えたくなかったのであろう。

 カダフィの殺害について調べているうちに、やはり今回の軍事介入はカダフィ殺害が主たる目的だったのではないかという疑惑が湧いてきた。

 カダフィは、「アフリカからドル支配体制を打破して、アフリカ統一通貨」を目論んでいた」とするものです。アメリカにとっては、カダフィは消さねばならない危険人物だったに違いない。アメリカの御用聞き、仏のサルコジと英のキャメロンがリビア空爆の先鞭をつけた。それをNATOが引き継いだ。なるべくアメリカは表に出ないようにしたのではないだろうか。

参考:【YOU TUBE】
リビア: カダフィ  NATOの狙いはアフリカ統一通貨阻止 ドル体制維持
http://www.youtube.com/watch?v=WV9WtX5GRN0

これによると、カダフィは「アフリカ統一通貨体制」を1996年と2000年に2回すでに提案していたという。軍事介入が始まる一ヶ月前にも、彼はアフリカとイスラム諸国に対して、この新統一通貨に参加するよう呼びかけていた。ドルとユーロに対抗できるようになるのだから、石油その他の資源はディナ金貨のみで取引を行うのだと。

 フセインが石油を2000年からドルではなくユーロで取引を始めたところ、アメリカは軍事介入(イラク戦争)をはじめた。

蛇足ですが、鳩山元首相が就任早々「アジア共同体、共通通貨構想」を口にしただけだが、鳩山氏は危険人物扱いされた。彼は沖縄米軍基地県外県内移設問題であっけなくひきずり降ろされた。

 旧聞ですが、1997年6月橋本元首相が訪問先のアメリカで「米国債を売りたい誘惑に駆られたことがある」という発言をしただけで、米国内首脳部が大騒ぎした。アメリカにとって、通貨問題は非常にナーバスな問題なのである。

もし、「アフリカ統一通貨体制」ができあがると、アメリカの通貨ドルで石油資源その他の資源を手に入れられなくなる。アメリカの命運が関わる重大問題である。

それはそうだろう、アメリカはドル札を刷るための輪転機を回すコストだけで世界から、あるゆる資源から製品に至るまで手に入れることができたのだから。これ以上に美味しい権益(利権?)はこの地球上には存在しないのである。「アフリカ統一通貨体制」ができあがると、機軸通貨米ドルが通用しなくなる、アフリカにおけるドルによるすべての権益を失うことになる。繰返しになりますが、アメリカは、「ドル札を印刷するコスト」だけで、アフリカの石油や天然資源を手にいれるという旨味をなくすことになるのだ。
 
 但し、それを露骨に続けていれば、先日もギリシャの財政問題で例示したように、輸入依存度ばかりが目立つのでなんとかせねばならないとアメリカは焦っている。

 今回初めて知ったのだが、TPPのISD条項という「とんでもない協定」が含まれているということがわかった。アメリカはなんとか合法的に?必死に偽計をこらして日本その他の国から吸血しようと狙っている。

ISD条項については、中野剛志 [京都大学大学院工学研究科准教授]が詳しい。

 2/2 TPP問題 ISD条項の危険性と推進派の罠
http://www.youtube.com/watch?v=8SabZ69X3No&feature=related


自由貿易?「自由」という大義名分:自由とは、やりたい放題のことです

2011-10-27 22:14:41 | 日記

木綿:
自由について、
 
自由はアメリカやフランスの好きなワーディングですよね。私も自由を愛する者の一人なのですが、修辞学として使われる「自由」は、嫌い(dislike)どころではなく、大っ嫌い(hate)ですねぇ。

為替の円転規制や実需取引の原則が撤廃されて取引が自由化されたのは、84年だったかしら。「流動性を与え、市場を適正化させる」という美名の下に、投機(speculation)取引まで、自由にできるようになった。

規制が外されたからには「投機と投資の区別を見分けることは実質的に不可能」ゆえに「投機が入り込むことはやむをえない。」と容認され、野放図になった投機筋は雪だるま式に巨大化し、現代に至る。賭博罪の条項をもう一度読み直してほしいものだ。

それはともかく、市場が本当に機能しているのなら、一番強い「円」が世界の基軸通貨になっても、いいはずなのに、この四十年世界で一番強い円がそうならないのはなんでだろう?世界中の商品が円建てで取引されてしかるべきだと思うのにそうならないのは、なんでだろう。為替の世界に、本当の「自由」なんかないからだ(笑)。

それでも「自由」に対して、物申すことは容易ではない。戦前、カシコキあたりに物申すことが難しかったのにも似る。「自由貿易」に物申すのもそうだ。保護を口にする者は、アメリカの敵、つまりは人類の敵となる。されど、国として平均関税5%取ってる国が、関税2%しかとっていない国に、自分の強い分野だけで「自由」な貿易を要求して関税ゼロにせいというのは、強欲であきれるというか、本来なら噴飯ものだろう。

自由貿易やりたいならガットがある。でも、そんなの理念だけで、実際にはありえないことだから、世界中がなんらかの形で「保護貿易」をしている。どこにも存在していない「自由貿易」をあたかも、存在しているがごとく振りかざして恥じない修辞学。そのお先棒を担ぎたがる動機か性根が不純な事大主義者たち。

「自由」とは何か。また自由の濫用・跋扈をどう防いでいけばいいのか。頭いてえ。

いかりや:

「自由」とは何か? 自分のやりたい放題のこととちゃいますか。誰だってやりたいほうだいの自由がいいに決まっている。

 昔は王さまにしろ君主にしろ、支配者が自分のやりたいほうだいだった。「やりたい放題にすれば、強いものが勝つに決まっている」。やりたい放題では、社会(国家間にしても)がうまく成り立たないから、さまざまな規制を設けてきた。

 ところがグローバル化の時代、世界一の強国になったアメリカにとっては、そういう各国のさまざまな規制(例えば関税などの障害物)が邪魔で仕方がない、アメリカにとって不自由(笑)。だから、グローバリゼーション、FTAやTPPなどともっともらしい格好をつけて、アメちゃんは「自由をたてまえ」としてやりたがる。極論かも知れないけれど、アメちゃんの自由にとって不都合な奴は、暴力で抹殺される(フセイン、ビンラディン、カダフィなど)。

>野放図になった投機筋は雪だるま式に巨大化し、現代に至る。賭博罪の条項をもう一度読み直してほしいものだ

同感です。だから、私は一昨日の日記では ”「金で金を売ったり買ったりすることはそのものずばりの投機である」と思っているので、FX取引は賛成しない。”とやわらかく表現しましたが、ほんとうのところは、”「金で金を売ったり買ったりすることは、卑しい投機である」と思っているので、FX取引は賛成しない”と書きたかったけれど、多くの日本人が損している上にそれに追い討ちをかける言葉は使うのはどうかと思い控えました。

>市場が本当に機能しているのなら、一番強い「円」が世界の基軸通貨になっても、いいはずなのに・・・

アメリカはusドル機軸通貨の大いなるメリットを絶対手放さないでしょう。これについては、あらためて取り上げてみたいと思っています。

>為替の円転規制や実需取引の原則が撤廃されて取引が自由化されたのは、84年だったかしら。

その通りです。日本はアメ公の言う通りですから、日本の為替規制を先ず自由化させておいてから、プラザ合意に持ち込んだ。極めて計画的です。

ついでに言えば、プラザ合意の行われた1985年以降、内閣府が東京と欧米各都市(ニューヨーク、ロンドン、ベルリン、パリ、ジュネーブ)との内外価格差を毎年調査していましたが、円高による較差が大きくなりすぎたためか2001年以後公表しなくなった、これはアメリカ側の要請なのか自主規制(笑)なのでしょうか。

内外価格差の調査を止めたのか、それとも調査はやっているけれど発表しないのかわかりませんが、公表しなくなった。これ以上公表し続けると為替レートとの乖離がバレバレになって不都合なため、隠蔽?

内外価格差のうち、
筆者は、生活インフラの視点から、エネルギー、上下水道料金や家賃など生活インフラが日本は著しく高いのは問題(貧しい人たちにとって極めて厳しい)であると思っています。こんなことを考えると、消費税アップなどとんでもない。
 
トッペイ:

自由貿易といえば、聞こえがいいがこれは関税自主権の撤廃でしょう。

江戸幕府が、米国と結んだ不平等条約を改正するため先人たちがどれだけの苦労を強いられたかアホのマエバラやメタボはわかっているのでしょうか。日清、日露の戦役で民草の血が流されてやっと勝ち取った権利を弊履のごとく捨て去ろうとする売国奴はこの日本に必要ありません。ついでに自分のことしか考えないあの頭のおかしい経団連は解体すべきだと思います。

いかりや:
>自由貿易といえば、聞こえがいいがこれは「関税自主権の撤廃」でしょう。

その通りです、「関税自主権の撤廃」(その他の規制についても同じ)、
規制を撤廃して自由にすれば、強い者が勝つに決まっている。相手に対して「わしらも武器を捨てるから、お前らも武器を捨てろ」→「わしらも裸になるからお前らも裸になれ」というようなもの。言葉は悪いが、丸裸にされてパンツも脱がされて強姦されるのはどっちだ。強姦する方だってパンツを脱いでなきゃ、目的は果たせない(笑)。

>経団連は解体すべきだと思います。

今の経団連の会長は、目先のことと自分たちの利益のことしか考えない・・・こいつは早漏症だ、早漏症は心の病だから始末が悪い。いずれは自分たちにも襲いかかるTPPの恐ろしさを理解していないバカが多くなった(こういう言葉は使いたいわけではないけれど、ほんとうにバカなんだから仕方がない)。

バカが多いのは、偉い人ばかりではありません。数日前、民放TV局のインタビューに、専門家(エコノミスト)と称するTPP賛成派の人が答えていました。「アメリカは自動車の輸入関税は2.5%だから、この輸入関税がなくなる韓国の方が断然有利になる」と。高々2.5%との関税と為替レートによるコストの影響(日本の場合は、何十、何百パーセント)は、最大の関税障壁であることの意味を専門家が理解していないのだから恐れ入ります。

 


為替は投資対象になるのかどうか? 円高を外国人の側からみれば、

2011-10-26 19:16:13 | 日記

 「タイの洪水では、これまで中部アユタヤの5つの工業団地と新たに浸水したバンコク近郊の「ナワナコン工業団地」の合わせて6つの工業団地でおよそ430社の日系企業が浸水の被害を受けています」(NHKニュース)。タイの工業団地に日系企業430社余りが進出しているとは、驚きである。「円高」がもたらした日本国内経済・産業の空洞化をあらためて認識せざるを得ない。

 この世のなかにうまい儲け話はない、とくに今の日本は。

 「為替は投資対象になるのかどうか?」は、具体的に言えば今大はやりの「FX取引で儲けられるのかどうか」ということに尽きると思う。 筆者は「金で金を売ったり買ったりすることはそのものずばりの投機である」と思っているので、FX取引は賛成しない。

 FX取引会社の宣伝文句によれば、200倍~300倍のハイレバレッジで取引可能なFX会社も珍しくない、余りにリスクが大きい。円高によって、殆どの日本人個人投資家は損しているのではないだろうか。天罰だとは言わないが、気の毒なことだと思う。

何故FX取引が日本人の場合損するのか、7月2日の日記のなかで述べた具体例でわかり易く再説明を試みます。

例えばの話をいたします、
プラザ合意前に日米両国のサラリーマンがそれぞれ老後にそなえて25年ものの外貨定期預金をしたとします(米サラリーマンは円の定期、日本人サラリーマンはドルの定期預金)。その当時の為替レートは1usドル250円でした、それぞれの金利をドル預金の年利率3%(複利)、円預金の金利は1%(複利)といたします。

 米サラリーマンA氏は当時の為替レート1usドル250円で1千万円(4万ドル相当額)の外貨(日本円)を年利1%、日本のサラリーマンB氏は1千万円相当のドル預金:4万ドルを利率3%で預金したとします。

 25年後満期となった今日二人の結果はどうなったでしょうか。
 米側のA氏の場合の手取りは1千万円→1282万円です。日本のB氏の手取りは、4万ドル→8万3751ドルでした。当然のことながら、見かけ上は高い金利を利用したB氏の勝ちです。しかし、この25年間に為替レートが1usドル、250円→80円に変化しました。

 その結果A氏の場合、自国通貨ドルに換算すれば、4万ドル→16万250ドル となり12万ドル以上も増えました。日本人B氏の場合は1千万→670万円と300万円以上も目減りしたことになります。当然のことながら、いかに為替による影響が大きいかということを示しています。

蛇足:うまい儲け話はない。

昔なら、長期の定期預金なら、金利は4、5%は当たり前だったが、庶民は危ない橋を渡る必要もなく手堅く定期預金でささやかな楽しみがあったが、いまはそれさえもなくなった。

ゴルフ会員権、
10年以上前の或るゴルフ場での昼食時の話題である。
その日、ハーフを終えて昼食時の知人との会話でゴルフ場の会員権が暴落していることが話題になった。バブルの頃に定年退職した人が、退職後の楽しみと利殖を兼ねて退職金を注ぎ込んで夫婦二人分の会員権を買った。ところがそのゴルフ会員権は1/3~1/4に暴落、利殖どころか老後の資金まで失ったと嘆いているという。それから10年以上も経過した今日、会員権は更に下がっている。

株価はバブル時の日経平均最高値は、38,915円である。それが1/4~ 1/5であるから、ゴルフ会員権の暴落と似たり寄ったりである。

TPP導入の場合、

関税障壁だけでなく労働力も自由化されるだろう。つまり、安い外人労働力が気軽に使えることになる。

人手不足の介護現場に救世主か?インドネシア人介護士受け入れは、

 母子家庭で幼い子供を託児所にあずけて、母親は介護の現場で働いて生計をたてているとしよう。彼女は時給1000円で、1日8時間勤務で月25日働いたとすれば、彼女の月収は20万円になります。この20万円から、託児料を払い、家賃や電気・水道料や電話料を払えばぎりぎりの生活になります。

 一方、この時給1000円を外国人からみるとどうみえるか、1usドル150円の時代なら、時給1000円は、6.67ドル、それが現在1usドル77円、従って現在の1000円は彼らの側からみれば、12.99ドルに相当する。日本人にとっては1000円であることには変わりないが、外国人介護士からみれば円高によって、ほぼ2倍になっている。

外国人介護士からみれば、日本の介護の仕事は極めて高級取り、魅力的な仕事に映るだろう。更に言えば、インドネシア通貨ルピアは、usドルに対しても1997年の通貨危機以降約1/4にルピア安になっている。都合日本円は彼らからみると約8倍になっているのである。

 これは介護の現場ばかりではありません。円高は外人からみれば、非常に魅力的な理由はそこにある。この現象はTPPに参加すれば、大企業から中小企業にいたるまで外人労働力導入の垣根が撤廃され、外人労働者が押し寄せてくるだろう。そして日本人労働者の賃金は低く抑えられたままになるのではないかと危惧される。


為替って何さ:為替を支配する者が世界を制する?

2011-10-24 18:08:07 | 日記

 「為替って何さ」と言われれば、「為替はマネーそのものだ」とも言えます。人は、金(マネー)によって動かされ、マネーなしには生きていけない。企業も国家もこのマネーによって動かされる。為替は、「Foreign Exchange(FX)」、文字通り、外国マネーの変換ということです。

 本ブログ立ち上げた当初から、折に触れて為替の問題をとりあげてきました。筆者は10年くらい前に、経済関係者仲間の「掲示板」に、「日本経済復活のカギは為替レートにある、為替レートを1usドル150~170円にすれば経済はよくなる」という趣旨の主張したのですが、鼻にもひっかけられなかった。エコノミストたちも、少なくとも当時はこの為替が日本経済を左右しているという認識を持っている人は誰もいなかった(円安にすれば、すべてうまくいくというものではないが)。

 1997年から1998年にかけてのアジア通貨危機のとき、例えば韓国の通貨ウオンは1usドル600~800ウオンが一時1800ウオン→現在は1100ウオン前後で、ウオン安によってその後、自動車や各種家電製品で日本製を圧倒する競争力を持つようになった。

 筆者が初めて南米の小国に、駐在を命じられたときは、1usドル360円だった。帰国する時は、1usドル308円だった。
 1985年為替のためのプラザ合意のころに、某国に合弁会社を設立し、そこへ漁船2隻を輸出した。船価の返済は漁獲物(えび)をusドルで買取った代金の一部を「円」に換算して返済してもらうことにした。為替レートの変動(円高)リスクを避けるため、議論の末「円」で返済してもらう「ローン・アグリーメント」を組んだ。

 当時のレート1usドル250円~だったものが、あっと言う間に140円前後になってしまった。結果的にローンの返済は、当初5,6年で完済の予定が10年以上になり、相手側が怒り出した。遂に合弁会社は相手側に強引に奪取されてしまった。

 1970年代には、南米諸国に日本関係のえびトロール船が400隻あまりが操業していたが、現在はゼロになってしまった。日本農業よりお先に海外の日本の水産業は、ほぼ壊滅してしまった。日本の食料自給率は、1960年代は70%前後だったが1990年代後半から40%を辛うじて維持して現在に至っている(高い関税率と農家補償制度という保護政策がなければ、さらに打撃を受けるだろう)。TPPに加入すれば、そういう保護政策は認められなくなる、農業が壊滅する所以である。

 為替の話に戻ります。
 筆者は、現在の「為替の変動相場制」は「業務偽計システム」そのものであるという思いから抜け切らない。1997年の末頃に起きたアジア通貨危機は、タイ、インドネシア、マレーシア、韓国など、アジアのなかでは、中国を除いて殆ど同時期に通貨危機に見舞われた。アジアのほとんどの国はドルと自国通貨の為替レートを固定するドルペッグ制を採用していた。
 それをヘッジファンド(通貨マフィアたち)に空売りを仕掛けられ、各国は買い支えることができず、アジア各国の通貨は無理やり変動相場制に引きずり込まれ、各国通貨は軒並み下落した。ご存知の通り、逆に日本は、その後も通貨高(円高)に追い込まれた。為替によって国の経済が支配されていると言っても過言ではありません。

 通貨市場は自由な取引(売り買い)による健全な変動相場制という格好を装いながら、実のところは得体の知れない通貨マフィア(背後にいる奴は誰だと思いますか?)によって支配されている。本来の健全な変動相場制にするなら、1985年以前の実需原則に戻すべきである。金で金を売り買いする金融資本主義からおさらばすべきである。
次回もこの続きの予定。


近時片々いろいろ:独裁者の末路

2011-10-23 18:30:16 | 日記

Drジョー:

最近殆ど見なくなったプロ野球の世界、セ・リーグでは中日が優勝しました。「落合監督の今期限りでの退任」が発表されてから猛スパートして独走状態のヤクルトを逆転したそうです。
落合さん、気分ええでしょうね^^

な~んて阿呆なこと考えているところに、老母(87)からの電話がありました。

「昨日の報告や。内科、眼科、皮膚科の3つにかかったんやけど、全部無難に済んだわ」、行く時に使った交通機関の話から、各科の先生の言ったこと、薬局で待たされたこと・・・痛みが無くなって元気になったのでしょう、機関銃のように喋っとりました^^

 「日々平安」だども「ストレスもまた結構な味のスパイス」、
 そげな風に暮らしたいもんだす 気楽亭ジョー

いかりや:

「機関銃のように喋っとりました」、元気の証拠ですね。そりゃー、お母さんのおしゃべり、「きかんちゅう」わけにいきまへん。

「日々平安」だどもちょっぴりスパイス」、そげな風に暮らしたいもんだす^^

気楽亭→安楽亭→ときどきチーポン亭がよろしゅうおます。

わては中日ファンではありませんが、優勝監督(CSがあるとは言え)が何故退任するのかよくわかりません。

>落合さん、気分ええでしょうね

 「あほやなあ、フロントは」つーところでしょうか。これで、中日が日本シリーズで優勝しても、やっぱ退任するのでしょうか、おしえて誰か。にわか中日ファンになりますた。

 姿をくらましていた、独裁者カダフィ大佐、20日、出身地の中部シルト周辺の町の下水管に身を隠していたところを発見された後、射殺されたらしい。

「独裁者カダフィ氏、屈辱の末路 下水管に身を隠す」、下水管暮らしを企てようとしたのだろうか。
日本の菅だふぃさんは、お遍路姿で、八十八ヶ所巡り・・・のん気なもんやけど、まーいっか。

Drジョー:

 テレビで、カダフィ大佐らしき人物の血を流した映像が流されていました。悪名高い独裁者とはいえ、欧米相手にカダフィジ張って生きてきた男の末路はあわれなものでしたね。

>日本の菅だふぃさんは、お遍路姿で、八十八ヶ所巡り・・・のん気なもんやけど、まーいっか。

カダフィならぬ菅だふぃさん(^^)みたく、親米の姿勢を示した政治家はのん気な余生を送れるのとちゃいますやろか。表舞台から去った人間やさかい、はい、まーえっか。

>気楽亭→安楽亭→ときどきチーポン亭がよろしゅうおます。

 そういえば、最近焼き肉つーものを食べていません。一人で食べに出かける先は、蕎麦屋さんか、安いランチのあるレストラン程度でおます。それにグラスビールでもあれば贅沢な昼食^^

秋寒に、カダフィの末路と昼ご飯に思いを馳せる男^^?ジョー 

いかりや:

>秋寒に、カダフィの末路と昼ご飯に思いを馳せる男^^?

ふっふふー、結構さまになっているんじゃないですか^^。

ところで、

カダフィ大佐の死因は調査必要、「即時処刑は違法」との見解を国連人権高等弁務官が示したという。ジュネーブ条約では捕虜などに対する拷問や処刑を禁じており国連人権高等弁務官のルパート・コルビル報道官は「即時処刑はいかなる場合でも違法であると。

同じ日、ロシアのラブロフ外相は、「リビア元指導者のカダフィ氏の死は、『ジュネーブ条約』に背いた可能性がある。その死に関わったNATO軍の行動も国際調査の対象にすべきだ」としました。

しかし、人権大国アメリカの大統領は、”カダフィの時代が終わった、リビア国民が自ら勝ち取った「革命」だ”と称賛しただけ。

無防備なビンラディンを殺害したアメリカは、まさか「カダフィの死を人権上、再調査する必要がある」 とは口が裂けても言えないだろうなあ(笑)。

Drジョー:

>カダフィ大佐の死因は調査必要、「即時処刑は違法」と・・・・

カダフィ氏の死亡時の状況に関しては、今朝になって今までとは異なる情報(若い兵士が街頭で射殺)が流されるなど、不明瞭なままです。いずれにしても、拘束・逮捕に止めるべきところを射殺されたことは間違いないでしょう。

ビンラディン氏のケースと同じように、「アメリカの敵」と見なされた人物が射殺され、抗弁(裁判)の機会も与えられないままに、オバマ米国大統領から事態を歓迎するコメントが発せられました。大いなる違和感を覚えていたところです。

かって無血革命で王制打破に成功したカダフィ氏は、「中東の狂犬、テロリスト」などとアメリカの流布した悪のイメージからは計れない思想、信条を持っていたようです。

同氏に関するWikipediaの記事中、以下の記載に目がとまりました。

『2009年12月15日、明治大学軍縮平和研究所が主催する衛星回線を使った対話集会に参加・・・日本について・・・「国連で日本は米国に追随してばかり。もっと自由な意思を持たないといけない」「広島と長崎に原爆を落とした米国の(軍の)駐留を認めているのは悲しいことだ。あなたたちの祖父などを殺した国となぜ仲良くなれるのか」「日本はアジアの近隣諸国との友好、信頼関係を重視すべきだ」などと語った。』

中東におけるアラブ民族の連帯を目指す思想(汎アラブ主義)の持ち主であったカダフィ大佐らしい臭い?もありますが、概ね同意できる内容ではないでしょうか。

*伝えられるテロへの加担や反体制派への弾圧など、同氏に負の側面があった(らしき)ことを否定するものではありません。

諄くて失礼、「アメリカの敵」には、つい同情的な見方をしてしまうやつがれでございました^^

いかりや:
>『2009年12月15日、明治大学軍縮平和研究所が主催する衛星回線を使った対話集会に参加・・・
カダフィさん、ええこと言いよる。

>中東におけるアラブ民族の連帯を目指す思想(汎アラブ主義)の持ち主であったカダフィ大佐らしい臭い?もありますが、概ね同意できる内容ではないでしょうか。

私も、同感です。ただし、42年間は長過ぎた。
独裁者に共通する最大の弱点は、革命を勝ち取った当初の理念と心意気は時間と共に、消え失せることです。時間による腐蝕は、自然現象でもあり、人間の性だから避けようがない。

 時間とともにと独裁者の周りに、へつらい人(寄生する蛆虫ども)が取り囲む。人間誰しも自己保身から逃れられませんし、独裁者は彼らにおだてられますから、自分はほんまに偉い人間やと勘違いします。

独裁者の周囲に「へつらいの壁」ができあがって、民衆の声もとどかなくなる、当初の理念もすっかり忘れてしまう。それを防ぐ唯一の方法は選挙ですが、カダフィ政権では一度も選挙はなかった。

東京都のカダフィさんの場合、選挙があっても、今年4月の都知事選で4選、2015年まで4期16年の長期に亘る。彼の周囲にもさぞかし取り巻きができて、腐食の鎖(腐り)が出来上がっていることでしょう。

選挙民がしっかり監視しなくちゃあかんと思う。

どんな政権であれ、長期政権は必ず腐る。
 屁理屈こねてごめんなさい。

小沢さんの記者会見の模様、

ゴミ売りの記者は一人一問のルールを破り、一人でしゃべりまくっていました。この記者は、ルールを守れない幼稚園児程度の糞ガキ。

ゴミ売りがゴミを売りうりゴミ漁り、ゴミまきちらして周囲の人を不快にする、岩上氏と上杉氏が怒っていた。

こんな男、思わずぶんなぐりたい衝動にかられました。

ゴミ売り新聞、カダフィと共に消えろ、さすれば、「リビヤ国民のアッラー・アクバル、バンザーイ!」の気持ちよくわかります。

Drジョー:

>時間とともにと独裁者の周りに、へつらい人(寄生する蛆虫ども)が取り囲む。人間誰しも自己保身から逃れられませんし、独裁者は彼らにおだてられますから、自分はほんまに偉い人間やと勘違いします。

いかりやさんご発明の「偉くなるほどバカになる」理論と相通じるものがありますね、よう分かります。わてが以前所属していた会社の社長は○○(社名)の金正日(キムジョンイル)と言われとりました。

三世の坊ちゃん社長がイエスマンの取り巻きに囲まれ、社員の気持ちを無視したやりたい放題、上記、独裁者の陥るパターンとそっくりでした^^


>東京都のカダフィさんの場合、選挙があっても、今年4月の都知事選で4選、2015年まで4期16年の長期に亘る。彼の周囲にもさぞかし取り巻きができて、腐食の鎖(腐り)が出来上がっていることでしょう。

カダフィシンタロウさんの場合、時代錯誤の頑固爺が周囲のおだてに乗って言いたい放題しとるごとあります。

抑制の効かない本音発言(日本は軍事政権を作って核兵器を持つと良いなど、)が増えてきたのは、耄碌の証しとちゃいますやろか^^

『石原慎太郎の失言・問題発言集』(今年の発言も色々^^)
http://matome.naver.jp/odai/2129161684892120001

いかりや:

言いたいほうだいやから、やっぱ独裁になったら、死ぬまでやめられない(笑)。


ギリシャは対岸の火事?

2011-10-22 17:48:03 | 日記

 木綿:

為替って何さ

ギリシヤ危機なんか、どうだっていいって。あの国のデフォルトは、もう何回目?国の名前は、そのときで色々かわれど、ほぼ十年ごとにめぐってくるこの問題。もう危機飽きた。いや、聞き飽きた。

さっさと一部の債権を放棄して、正常化?つうか振り出しに戻して、今回も終わりざんしょ。

世界で、まだデフォルト起こしていないのは、米英日と産油国ぐらいのもんだって。まともに返さない国に、他に貸出先がないからって、貸すほうが悪いんだっちゅうの。そんなの、ほっとけつうの。債権放棄つうたって、その前に利息や手数料で十分儲けているから、いいんだって。最後の方で、ババだけつかむことになった一部投資家が世間の笑いものになって終わりだっちゅうの。

米国がデフォルトおこさん限り、世界経済は問題ないって。でもドル紙幣が基軸通貨である限り、デフォルトがおきるわけがねぇ。永遠に繰り返される金融マフィアたちの高笑い。

いかりや:

>ギリシヤ危機なんか、どうだっていいって

 基本的には、私もそう思うし又、そうあるべきだと思う。
例えば、もしギリシャが以前のように、独自の通貨「ドラクマ」であったなら、今回のようなユーロ圏全体の問題に波及しなかったと思う。財政危機に陥った時、ギリシャ固有(主にギリシャ国内)の問題に限定される。

その場合、ギリシャ通貨ドラクマが暴落して、極端な場合ハイパーインフレとなる。従ってその痛みはギリシャ国民が背負うことになる。
但し、ギリシャが発行したドラクマ国債も暴落するので、ドラクマ国債を大量に保有していた欧州の金融機関が損害を受けるだろう。しかし、その場合でも、欧州の金融機関は事前にギリシャの財政事情を分析するだろう、「いくら高い金利と言えども、ハイリターン・ハイリスク」を考慮すれば、ドラクマ国債をむやみやたらに購入するわけがない。

 今回の場合、「ギリシャ国債」と言えども、返還はユーロで返済されるわけですから、欧州の金融機関も甘えがあったものと思う。又、単一通貨「ユーロ」にしたことは、そういう場合が生じた場合でも、「ユーロ圏全体で助けあうだろう」という甘い?幻想があったものと思われる。単一通貨にしたことが、大いなる誤算であった。一部には、「ギリシャはユーロ圏から離脱する選択肢もある」という、筆者もその方がベターだと思う。しかし、ギリシャが抜けても、次はスペイン、ポルトガル、イアタリヤなどが控えている。国際間で熾烈な市場競争すれば、誰か(国家)が必ず落ちこぼれる。
 
 ユーロ圏加入基準を、「財政赤字がGDP対比で3%以内(単年度予算)、国の債務残高はGDPの60%以内」という厳しい条件をつけていたのです。それがきちんと守られていれば、これほどまでに問題は広がらなかったにちがいない。ところが、ギリシャは意図的だったかどうか知らないが、「ユーロ圏に入りたいがために、財政赤字をごまかした」のです。

従って、今回のギリシャ問題を「ユーロ圏全体でなんとか面倒をみざるをえない」と なったとき、スロバキア議会は大紛糾した。なぜなら、「スロバキアは厳しい基準をなんとか苦労してクリアして、ユーロ圏に加入しています。一方のギリシャは、偽りの統計を使って、基準をクリアしてユーロ圏に加入した。つまり、『粉飾決算によってごまかして加入したという「偽計」した奴らをなんでわしらが負担して救わねばならないのか』というわけです。

更に質(たち)が悪いのは、 アメリカの金融機関(ヘッジファンド:ハゲタカファンド)がその「粉飾」に一部関与してきたという疑いもある。(「ニューヨークタイムズ」2010.02.14)、「ギリシャ債務隠し ゴールドマン加担か」という見出しの記事。今回のギリシャ問題に直接関係しているとは言えないが、「ウオール街を占拠せよ」という大規模なデモも故(ゆえ)なきことではない。

蛇足:「偽計」ですが、
「検察は煙のないところに、罪の火をつけて、マスゴミはそれに乗じて虚偽の風説を流布して、つまり偽計を用いて小沢氏のキャラクター・アサシネーション(人物破壊)をはかった。人の業務を妨害することを「偽計業務妨害罪」、 または威力を用いて人の業務を妨害することを「威力業務妨害罪」というらしい。罪を犯しているのはどちら?正義の味方であるはずの検察が、つまり罪を問う側が、まさかの「威力業務妨害罪」をやっていたということ?(笑)。今の日本も「官僚、マスゴミがグルになって偽計を働いている」と思えば、ギリシャを笑えない?

 ちなみに、ユーロ圏加入基準を「財政赤字がGDP対比で3%以内(単年度予算)、国の債務残高はGDPの60%以内」という厳しい条件を日本に当てはめると、財政赤字(単年度予算)は、9.1%(公債44兆/GDP485兆円)、債務残高では約200%(国の借金残高約900兆/485兆円)です。これではユーロ圏加入基準を全然満たしていないことは言うまでもありません(笑)。こんな日本に、どこかの『大国』がゆすりにたかりを仕掛けようとしています。

>米国がデフォルトおこさん限り、世界経済は問題ないって。

 米国がデフォルト(支払い不履行)したくなければ、紙切れ(ドル)を刷ればいい。だが、ますます、ドル安円高が進む。

 本日(10/22)の東京新聞一面には、”円一時75円78銭”(NY市場)、「欧州債務問題で最高値」を報じています。三面には、”空洞化阻止へ 改革急務” 【政府が円高対策発表】、政府が総額二兆円の円高対策を閣議決定した21日、あざ笑うかのように円相場が一時1ドル=75円78銭に急騰、戦後最高値を更新した・・・・。

次回予定は「為替って何さ」について。

 


ギリシャは燃えている:日本にしがみつくアメリカ、TPPの真のターゲットは日本

2011-10-20 19:33:08 | 日記

 ロイター(2011年 10月 20日 08:21 JST)によれば、ギリシャの首都アテネなどで19日、賃金カットや増税を盛り込んだ緊縮財政法案に反対する過去最大規模のデモが行われ、デモ参加者と警官隊が衝突した。議会はこの日、同法案を可決した。

 アテネでは少なくとも10万人がデモに参加。合わせて、全土で48時間のゼネストも始まり、多くの都市で交通機関などが停止した。

 アテネ中心部のシンタグマ広場では、警察が催涙弾を使用。デモ隊側も火炎瓶を投げつけるなどし、抵抗を続けた。・・・・

一方の、[パリ/フランクフルト 19日 ロイター]によると、

 フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相は19日、ユーロ圏債務危機の解決を目指し、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)強化策について協議したが、議論は暗礁に乗り上げている。

 サルコジ大統領がフランスの議員に明らかにしたところによると、同大統領は23日に行われる欧州連合(EU)首脳会議を前に事態を打開するため、フランクフルトでメルケル首相と会談したが、両首脳は記者団に無言のまま会談の場を離れた。

 両首脳の会談に同席したユーログループのユンケル議長は、合意ができたかとの質問に対し「22日と23日にも協議が行われる」と答えた。
フランスのある議員によると、サルコジ大統領は「ドイツでは、この問題をめぐり連立与党の見解が対立している。われわれが説得する必要があるのは、メルケル首相だけではない」と語った。

 サルコジ大統領のコメントを受け、EU首脳が23日の会合で抜本的な解決策で合意できるかどうか、懐疑的な見方が強まっている。・・・

ギリシャの輸入依存体質、
そもそも、この問題の発端となったギリシャの決定的な問題点をあげれば、貿易依存度(GDPに対する輸出入比)をみるとわかり易い。ギリシャは慢性的な国際収支(経常収支)の赤字国なのである。これを改善する決定的手段をもたないギリシャは、ただ国家財政をひたすら小さくするしかないのである。(参考、ギリシャ危機を救えるのは日本くらいしかない、

ギリシャの貿易依存度:GDP比(資料は総務省統計局、世界各国の貿易依存度)
              2005       2006        2007     2008      2009 
輸入依存度(%)   22.6   24.1     24.5  25.0   17.6
輸出依存度(%)   7.2    7.9      7.6   7.3    6.0 

参考までに、ギリシャと極めてよく似た国があります。それが実はアメリカである。
GDPもギリシャとは、桁違いに大きいだけに、国際収支(経常収支)の赤字も桁外れにでかいことは言うまでもありません。

アメリカの貿易依存度:GDP比(資料出所は上記に同じ)

                             2005       2006      2007    2008       2009  
輸入依存度(%)   13.7   14.3   14.4  15.0   11.3
輸出依存度(%)   7.2    7.7    8.3    9.0     7.4 

アメリカの場合は機軸通貨国ですから、足りなきゃ無責任にドルを乱発して多額の国債を発行し(その結果がドル安、迷惑大国アメリカ)、中国や日本や産油国がそれを購入してきましたが、それもそろそろ限界に近づいている。どうしても、日本をTPPにひきずりこんでおきたい切実な事情がある。他のTPPの参加国はめじゃない(経済規模が小さい)、真のターゲットは日本だろう。、

参考:
ギリシャを救済できるのは日本くらいである(続き)2011-09-18
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20110918
ギリシャを救済できるのは日本くらいである 2011-09-16
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20110916
ギリシャの財政破綻とユーロの危機について 2011-09-15
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20110915


五十年も続いた体制が、そんな簡単に終わるわけがありませんや

2011-10-19 19:41:27 | 日記

木綿:

腐っても自民党

私は思うんです。五十年も続いた体制が、そんな簡単に終わるわけがありませんや、と。

フランス革命1789→テルミドールのクーデター1794→ブリュメールの反動1799→ナポレオン帝政1804→ブルボン王朝復活1812→七月革命1830→二月革命1848→ナポレオン三世1852-71

まぁ、これは極端でしょうけれど。

今は自民党を渇攻めしていると思うのですよ。たぶん、あと二年もあれば干上がるざんしょ。小沢氏は、前回、社会党に裏切られて自民の息の根を止めそこなったのを深く悔いているのでしょう。それ故、菅氏、仙石氏の企みを舐め過ぎた嫌いはありますが、本音では、そんな小者なんかどうでもよく、本当の敵は「自民」&そのバックというのは、変わっていないのではないでしょうか。

日本だって
1868王政復古の大号令→佐賀の乱1874、荻の乱1876、西南の役1877と続きます。フランスじゃたくさん血が流れたけど、日本では、この政変で誰が政治生命を失うのでしょうか。前回は社会党が実質的に消えました。

韓国なんか、前大統領はたいてい死刑とかその類ですもんな。恩赦はあるけど(笑)。

権力闘争はあるけど、死人は出さない日本は、なんと大人なのか、とは思います。民主主義というのは漸進主義で行くしかないのでは、ないでしょうか。わたしの寿命がもたん気はするけど

いかりや:

>フランス革命1789→テルミドールのクーデター1794→ブリュメールの反動1799→ナポレオン帝政1804→ブルボン王朝復活1812→七月革命1830→二月革命1848→ナポレオン三世1852-71

 最初から、横道にそれますが、

 1789年7月14日のバスティーユ襲撃に始まる血塗られたフランス革命史ですが、フランス革命が生んだ理念(自由・平等・友愛)が現代社会にどのように生かされているのか筆者は知りません。その後も、紆余曲折を繰り返しながら、現在の姿になったのは、第二次大戦後ではないでしょうか。しかし、その現在のフランスが「自由・平等・友愛」に基く確固たる安定した姿であるのかどうか、私はちょっと疑問に思う。

 フランスは元来、「厳然たる階級社会=格差社会」と決め付けるわけにいきませんが、格差が脈々と生きている(フランス人は、例えば、ミシュラン・三ツ星の如くとかくランク付けするのを好む民族?)。昔、パリで一泊したときにも、その格差を垣間見た。

 サルコジ大統領は典型的な新自由主義者、格差の広がりを容認する立場だろう、就職難の不満を抱える若者、社会の底辺に多くの外国人移民がいる。マグマのように不満は若者中心に広がりはじめたら、大規模なデモに発展しないとも限らない。今回のギリシャ問題が投げかけたユーロ圏の内紛はフランス国内に不満が鬱積している。フランスの最大野党、社会党の大統領候補にフランソワ・オランド前第一書記が、現職のサルコジ大統領をしのぐ支持率を誇り、現時点では来春の大統領選の本命とみなされている。これも国民の不満の高まりを象徴する出来事だと思う。

一方、ギリシャに巨額の資金援助したドイツ国内の不満はくすぶっている。しかし、ギリシャ財政不安がもたらしたユーロ安が、輸出に強いドイツ経済を潤すものと思われる。通貨ユーロの大幅安はドイツ経済に大きな恩恵をもたらすだろう。従ってやがてドイツの不満は治まると思う。その点、輸入依存率の高いフランスの方が厳しい。

前段が長くなりましたが、

>今は自民党を渇攻めしていると思うのですよ。たぶん、あと二年もあれば干上がるざんしょ。小沢氏は、前回、社会党に裏切られて自民の息の根を止めそこなったのを深く悔いているのでしょう。

「あと二年もあれば干上がるざんしょ」 残念ながら、それもむつかしいように思う。第一いまの民主党内閣そのものが、自民党となんら変わりない。逆にアメリカべったりの自民党モドキの政権が再来するのではないかと危惧しています。

筆者は長い間、自民党に投票してきましたが、バブル前の1985年の為替のプラザ合意の頃から、その時抱えていた仕事上の都合から「なんでこんなバカなことをするのだろうか」と疑問を感ずるようになりました。以来、自民党に対する怨念は25年以上になります(笑)。

 2009.8.30の衆院選の結果は、植草氏によれば、『日本の歴史上、初めて民衆の力による無血革命』が成就したのであると当時高く評価している。しかし、その後の無残な経緯をみればわかるとおり、あれはほんとうのところは、いずれは消えるあぶくみたいなものだった。あの選挙結果を、民主党議員そのものが、その重大な意義を理解するには余りにも幼稚過ぎた。

 フランス革命にしろ、幕末から明治にかけても、多くの民衆の血が流れた。民衆の覚醒なしには、真の民主国家は実現しない。

>死人は出さない日本は、なんと大人なのか、とは思います。民主主義というのは漸進主義で行くしかないのでは、ないでしょうか。わたしの寿命がもたん気はするけど

同感です。わたしの寿命がある間に、せめて独立国日本が確立して欲しいと思うが。


日本の没落:日本が日本でなくなる日・・・

2011-10-17 16:07:56 | 日記

木綿:

 ローマ帝国の衰亡、
 カルタゴやヘレニズム諸国との戦争に勝利したローマの資産家たちは、新たに獲得した海外領土に大規模な農場を営み、そこで生産された安価な作物をイタリア本土に持ち込んだ。

結果、海外からの安価な商品に競争で負け、ローマを支えていた中産階級である自作農民は没落。彼らが支えていたローマ軍はいつしかゲルマン人傭兵にかわっていく。

 日本国は、経済戦争に勝利して、海外に工場を保有すつようになると、そこで生産された製品を国内に輸入することになった。

ところが、国籍・通貨は統一されていないなど、関税を含め、様々な障壁があって、簡単には持ち込むことができない。

 おお、ならば米国の尻馬に乗って、関税を撤廃させてしまえばいいじゃないか、と気付いた国際的企業の経営者たち。 あほか。

いかりや:
>結果、海外からの安価な商品に競争で負け、・・・

>ならば米国の尻馬に乗って、関税を撤廃させてしまえばいいじゃないか、と気付いた国際的企業の経営者たち。 あほか。

勿論、TPPは、農産品だけが対象ではない、あらゆる商品から、医療や介護サービスなど労働力も自由化される。円高によって日本産品は締め出され、日本の産業は益々空洞化が進む。日本企業はやむを得ず、安い労働力として外人労働者を雇うことになり、日本の労働者の賃金は低いままに据え置かれるか、嫌われて締め出されることになる。

 介護の世界では、インドネシアやフィリピンの安い介護士たちが介護の現場に入ることになるだろう(現在、そのための研修制度が実施されている)。
そうなれば、それでなくとも、日本の介護士たちの賃金が低いのに、益々低いままに抑え込まれる。JALは経営不振に陥り、多くの日本人パイロット、スチューワードはリストラされた、不足が生じれば、外人パイロット、外人スチューワードに切り替えるらしい。

 そこにあるのは「儲かりさえすればいい」というモラルを喪失した自由な競争だけ、つまり究極の市場原理主義(儲け第一主義)が闊歩する世界になり、グローバルな経済戦争が激化するだろう。

 筆者はTPPはおろか、「自由貿易」とグローバリゼーションそのものさえ考え直すべき時にきていると思っているが、事態は悪い方向へ逆行している。

トッペイ:

 共産主義が約70年で消滅しましたが、新自由主義は20年で滅びようとしています。

 新自由主義の総本山、アメリカでその矛盾が爆発しデモが頻発しています。この流れは誰にも止められないでしょう。しかしこの日本では未だこのパーリアキャピタリズムを信奉している馬鹿が多いのは辟易します。ゼロサムゲームのようなことをやっていては貧乏人が増えるのは当然のことです。

 分厚い中間層がいてこそ経済は発展し所得や雇用が増えるのがなぜ経団連や小泉残党にはわからないのでしょう。

 共産主義も新自由主義も結局机上の空論で人間に対する洞察が欠けた欠陥品です。

いかりや:

>共産主義も新自由主義も結局、机上の空論で人間に対する洞察が欠けた欠陥品です。

 この世のなかに理想的な政治もなければ、理想的な政治家もいない。「共産主義社会」は理想的と思っていたが、それは理想的と錯覚していたに過ぎなかった。共産主義の社会であれ、どんなに素晴らしい思想に基く社会であれ、生身の人間の誰かが統治しなければならない。欲望に満ちた人間が統治するのだから、「統治すれども君臨せず」などと綺麗ごとなんてことはあり得ない。

 新自由主義というのは裏を返せば欲望主義でしょ? 人間は元々欲望の固まりですから、やりたい放題の欲望主義(新自由主義)は弱肉強食の動物の世界と変わりない、強いものが支配する世界になります。そして強い者からみれば、弱者に向かって「お前たちは努力が足りなかったんだから・・・」、そう言うお前らこそあほか。

その欲望をコントロールするのが政治の役割の一つ、その欲望をことさら奨励するなどという馬鹿げた新自由主義がうまくいはずがない。そんなことは「ど素人」でも最初からわかっていた。利己主義者(欲望主義者)たちが、新自由主義というオブラートをかぶせて格好をつけていたに過ぎない。我欲を奨励する考えですから、そんなものが思想に値するものではないし、うまくいくはずもない。その行き着く先は、社会的大混乱(民衆のデモ)の発生となる、必然的な流れだと思います。

 新自由主義とゼロサムゲームについて、
 地球は狭くなった。国際市場と言えども限られた市場や資源である、「国際競争」すれば、勝ったものが資源や市場を占有する。負けた側は傷つく、「誰かが儲ければ、誰かが損する世界」です。

 自由もまたゼロサム構造、支配者と被支配者の関係は、支配者の自由は被支配者の自由度を狭くしている。他人が自由を謳歌すれば、もう一方は不自由になる。トータルすればプラス・マイナスでゼロになる。この世の中は、基本的にゼロサム構造になっていることは以前にも述べましたが、一番典型的な例はバランスシート、左側資産の部の合計と右側負債の部の合計は必ず同じであり、あらゆる企業がこの原則からはずれることはあり得ない。

 >「分厚い中間層がいてこそ経済は発展し所得や雇用が増える・・・」、

 豊かさ『所得』は、平均値を中心にして左右対称型、つまりおおまかには正規分布型の経済構造が最も自然な姿であり、経済も発展しやすく社会も安定するというのが私の持論です。平均値を中心に考えれば、左右「ゼロサム構造」ということになります。

 それはトッペイさんの言う「分厚い中間層がいてこそ経済は発展し所得や雇用が増える」ということとほぼ同じことを意味すると思います。

以上長々と、いかりやの独断と偏見に満ちた怪説におつきあいくださり、ありがとうございました。


思えば遠くに来たもんだ:夾竹桃の花は咲かない

2011-10-16 18:57:16 | 日記

Drジョー:

駐車違反、

・・・中年男性が道端に車を止めて、簡単な所用を済ませてから戻ってきたところ、若い警察官に呼び止められました。

「ここは駐車禁止ですので違反です!」(警官)

「えっ、ほんの1、2分止めていただけでっせ」(男性)

「いや、止めるところを見ていました。5分以上経っています」(警官)

「なんやて!あんたら駐車違反を無くすのが仕事やのうて、違反者を捕まえるのが仕事かいな。なんで最初見たとき注意してくれへんかったんや。違反切符きるならきってみい、組長にあんたの名前を教えといたるでえ」(男性)

勝負の行方は明らか、警察官が謝っとりました^^

ちなみにこの男性は一般人で、組関係の知り合いなんぞ一人もいない人物です(ほとんど実話、子供の頃のわてが助手席で見聞きしていました^^)。

中年男性とは誰か?こちらも「道徳心」十分とは言えないように思えますさかいに内緒にしときます(笑)

いかりや:

>「なんやて!あんたら駐車違反を無くすのが仕事やのうて、違反者を捕まえるのが仕事かいな、・・・違反切符きるならきってみい、組長にあんたの名前を教えといたるでえ」

おおきに、この言葉おぼえておきましょう。

「違反切符きるならきってみい、わてら いかりや組言うんじゃい、組長にあんたの名前を教えといたるでえ」

警官が「いかりや組? わしら知らねえなあ」 つーたら、「わてらの組長はめっぽう怒りっぽいんじゃ、あんた 命だいじにしなはれや!」なーんちゃって使い方もあるかも^^。

明け烏:

 「笑点」の今昔
 
聞くところによるとTVのゴールデンタイムの最高視聴率が20%を割り込み、一位が18%の「笑点」だったそうである。溜飲を下げたかたも大勢いらっしゃるだろう。あの吉本興業の若手による下らないバラエティー番組には皆がゲンナリしているのだろう。どこが面白くて視るのだろうか。

その昔、大喜利で今はなき小円遊さんが「天狗の鼻だけだと猥褻、天狗のお面だと芸術」という回答をして感心したことがあった。非常に含蓄の深い言葉だったと思う。視たのは中学生のときだったか、もう高校生になっていたか。

それから数十年、今では、むき出しの栗饅頭をアップで出しても「猥褻」にはあたらない時代となってしまった。世の移り変わりを強く感じる。思えば遠くに来たもんだ。

いかりや:

 本日の「笑点」、

「日本テレビ」は殆ど全くと言っていいほど視ない。本日(日曜日)は、週に一度だけ「日本テレビ」(笑点)を観る日でした(笑)。

本日の「笑点」トップの題材は、「どっからか」を枕言葉にした川柳作りでした。次は「誰の答えか」(笑点メンバーのなかの一人)わかる人はかなり「笑点」通です。

どっからか 視線を感じて拾えない

どっからか のぞけないか女風呂

どっからか 刑事が俺をつけている

Drジョー:

>思えば遠くに来たもんだ。

この一言にヒントを得て、最近3年間の寂しい出来事を替え歌にしてみました。

♪裏切りの顔を隠し 庶民の心を騒がせて
 東京地検が早足で 向かう先は陸山会

 三年前の僕はいつも 小沢民主に期待して
 マニフェストを読みながら 政権交代夢見てた

 思えば遠くへ来たもんだ 民主の政権もう2年
 思えば遠くへ来たもんだ この先どこまで変わるやら


武田鉄矢さん、情緒たっぷりの歌詞をこんなに変えちゃってご免なさい^^

『思えば遠くへ来たもんだ』
http://www.youtube.com/watch?v=K25tValEWCo

 

いかりや:

『思えばとんでもない方向へ来たもんだ』

なかむらメイコ作詞:「夾竹桃の咲く頃」のもじりです。

思えば、3年まえの8月30日、

夾竹桃の咲く頃に あの人は言った
  こんどこそはと信じてみたけれど
    信じた庶民がバカじゃった
      裏切られたわしらが悪いのか
       騙したやつらが悪いのか
どうしてもわからないわ
あれから三年 あれから三年
あーあーっ 夾竹桃の花は 花ははるか

『思えば遠くへ来たもんだ』・・・思えばとんでもない方向へ走っている。
我々が期待した夾竹桃の花は、いつまで経っても咲きそうもない。


「貧乏人は、所詮、努力が足りんのだ」の嘘:国際競争力って何なのさ?

2011-10-15 15:47:13 | 日記


 木綿:
 誰の為の貿易なのさ

日本の自動車・精密機器企業は国際競争力がある立派な会社が多い。それは、それらの企業が一生懸命企業努力をしてきたからだとは思う。

だからといって、国際競争力のない分野が「努力が足りない」とばかりの言い方は、金持ちが「貧乏人は、所詮、努力が足りんのだ。」という論法に似て、鼻持ちならない。

そりゃあ、努力が足りないで貧乏しているヤツは、それなりにいるだろうが、貧乏している人全員が、努力不足というわけではないだろうに。奮闘努力のかいもなく、生活苦にあえいでいる人の方が実際には多いと思う。

同じように、今、うまくいってる企業が全て「100%自社努力」だったわけではあるまいに。

日本人の利益なんか二の次の米国が日本をいじるのは、ある意味わかるが、日本人でもある経団連の会長ともあろう人が、日本全体のことを見ずに、「自社を含む勝ち組」だけの利益しか、考えていないかに聞こえる発言は、なんちゅうか、頭が痛いですわ。

いかりや:

>経団連の会長ともあろう人が・・・なんちゅうか、頭が痛いですわ。

 今の日本は、「偉くなるほどバカになるという法則(笑)」が成り立つのではないかと思っています。小泉・竹中氏ら、麻生、菅をはじめ、東電の会長や九電の社長などあげればきりがない。

 巨悪を眠らせないと豪語し、法を遵守すべき検察が裏金疑惑、しかも具体的な証拠もないままに、自分たちがでっちあげたシナリオに沿った供述調書で起訴する。それをバカな裁判長が裁くから、いったん起訴されれば99%は有罪になる。どれだけ多くの人が冤罪に泣かされていることか、それでも検事も裁判官も、無謬の存在として誰も罪も責任も問われない。しかも彼らは高給取り、税金に寄生する害虫?ほんまに・・なんちゅうか、頭が痛いですわ。

 世間では「国際競争力」という言葉をを安易に使いますが、私に言わせればいろいろな意味で、極めて胡散臭い言葉だと思っています。
 そもそも基本的条件がそれぞれ異なるものを一緒くたに比較しても意味がありません。例えば「米作」は、起伏の多い日本と、だだっ広いアメリカとでは、効率よく作れるアメリカのコメが安いに決まっています。それに、為替レートという妖怪が介在して値段を歪めています。

 『勝ち組』という言葉をよく耳にしますが、これほど不愉快な言葉はありません。(スポーツの世界なら、競争を楽しむことが基本ですから、勝者に拍手を送りたいと思うが)。
例えば、トヨタやホンダの車がアメリカの市場で『勝ち組』になったけれど、その陰でデトロイドの自動車産業は衰退して何万人かの労働者が職にあぶれて泣いている。

 ニッサンのカルロス・ゴーン社長の昨年の年収が9億8200万円だった。国際的に普通のレベルの報酬だという。しかし、その陰で子会社や関連企業を含め何万人かの人がリストラされ、非正規労働やアルバイトやパートの生活を余儀なくされた多くの人がいる。日本人が嫌がる首切りを、血も涙もなく率先して実行した斬首係長カルロス・ゴーンに一日でも早く弔鐘のゴーンが鳴る日が来ることを・・・。

 農業の衰退は日本人の努力が足りないからではない、

 日本の食料自給率は40%以下に下がっています。日本の農業は国際競争に敗れて、日本農業は年々衰退し、後継者不足(現在農業従事者の60%以上が65歳以上)である。
 農業を採算に合わなくしたのは、農家の努力が足りないからではない。アメリカの為替政策に乗せられた政治が悪いからです。かって日本の農業人口は1400万人を越えていた、現在は約260万人。農業を採算ベースに乗せれば、雇用も100万人以上は増やせる、食料自給率も70%くらいにはなるだろう。毎日の食品くらいは、安心して日本産を食べたいと思う。

 スーパーの食品売り場では、日本品を探すのが難しいくらい。肉はアメリカ産、オーストラリア産、カナダ産ばかり、ノルウエー産ニシン、チリ産サケ、アジはオランダ産などなど、野菜は相変わらず中国産が多い。スーパーの惣菜は原産地は記載されていませんが、100%近くが輸入食材だと思う、外(レストラン)で食べる食材の殆どは安い輸入食材ではないでしょうか。ほんまに・・・なんちゅうか、頭が痛いですわ。

蛇足:中国は急速に経済発展しています、その一方でかっての日本でも起こった公害問題が深刻だそうです。野菜をつくるのに病害虫を防ぐ多量の農薬の使用、養殖ウナギに禁止薬物などなども・・・・。

例えば、このままではさらに、

中国 化学肥料依存症が出現
【新唐人2011年10月2日付ニュース】中国で化学肥料の使用量が急増しています。政府は化学肥料の生産を後押ししているものの、使用基準などの正しい情報を伝えていないため、各地で農民の「化学肥料依存症」が生まれています。

中国 鉛中毒の子供が数十万
新唐人日本2011年6月18日付ニュース】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)は15日、中国で蔓延する鉛中毒に関する報告書を発表。何十万人もの子供たちが工場から排出される鉛にさらされ、心身に永久的な傷害を負う恐れがあると指摘しています。

中国南部 6割の米でカドミウム汚染
【新唐人日本2011年2月17日付ニュース】最近、南京農業大学の農業専門家は、ショッキングな情報を暴露しました。中国で市販されている米のうち、10%はカドミウムが基準を超え、特に南部では基準以上の米の割合が60%に達したというのです。

中国 重金属汚染著しく悪化
【新唐人2011年4月22日付ニュース】広東省の経済地域・珠江デルタの鉛汚染が更に悪化していることが、調査でわかりました。中国の南方地域には、鉛精錬や鉛蓄電池企業が多く、汚染物質の排出や使用済み蓄電池の低回収率が、汚染の主な原因だと言われています。 


米上院は「対中為替制裁法案」を可決した、為替問題が最大の障壁、

2011-10-14 18:43:44 | 日記


米中間、貿易戦争のリスクはらむ?

昨日述べたように、米韓のFTA(自由貿易協定)が12日米上院で可決された。

一方、その前日の11日、米上院は「人民元安是正を目指す対中為替制裁法案」を賛成63票、反対35票で可決した。同法案では、自国通貨(人民元)を過小評価することで輸出を支援していると判断される国からの製品に対して、相殺関税を課すことが可能となる。もし、上下両院で可決成立すれば大変なことになる。


 これに対し、中国政府は同法案について、「WTO違反だ」と激しく反駁している。
 中国外務省は、米上院が対中為替制裁法案を可決したことについて、世界経済の回復に向けた共同の努力を阻害するもので、米国に対し法案否決を求めた(北京12日ロイター)。

 中国外務省の馬朝旭報道官は、法案は「世界貿易機関(WTO)ルールに著しく違反している。米政府、議会をはじめ関係機関が、混乱の元凶で人民元為替相場への圧力となる法案に断固として反対するよう求める」と述べた。

「中国はこれまで再三にわたり、同法案に対して断固反対の立場であることを述べてきた。為替の不均衡を理由にしているが、同法案は世界貿易機関(WTO)に大きく違反している。これでは米国の経済不振や失業問題は解決できず、さらに米中の貿易関係に著しく影響するものである。米中および国際社会が目指す世界経済復興や成長にとっても悪影響で百害あって一利なしと考える」と激しく反駁した。(Record China - ‎2011.10.11)‎


 米共和党のベイナー下院議長は12日、中国に人民元切り上げ圧力を掛ける対中為替制裁法案(為替相場監視改革法案)は貿易戦争を引き起こす「非常に深刻なリスク」をはらむと警告し、米議会で議論されるべきではないとの考えを示した。同下院議長は記者団に対し「世界市場の不安定性、および世界経済の先行き不透明感を踏まえると、現時点で米議会がこうした行動をとることは貿易戦争を引き起こす深刻なリスクをはらみ、意図せぬ結果をもたらすことになる」と述べた。

 今回の米下院議会の、本来中立公正たるべき下院議長自らが「対中為替制裁法案(為替相場監視改革法案)は貿易戦争を引き起こす」「非常に深刻なリスクをはらむ」と事前に警告していることからみて、同法案の下院での通過は難しいものと思われる(両院通過はあり得ないだろう)。中国政府の米議会に対するロビー活動は有名である、これからみても中国の為替に対する並々ならぬ覚悟としたたかさが伺える。

 中国は米国債を大量に保有(今年4月末の米国債保有額は1兆1525億ドルで、世界トップ)していることから、米国の首根っこを押さえているとも言える。このことからしてアメリカとしても迂闊なことはできないのである。日本も大量に米国債を保有しているが、アメリカに恫喝され売るに売れないのである(笑)、「米中間」と「日米間」はかくも力関係が異なるのである。

 以上の経緯から、おわかりのように「為替問題」は、日本にとって最大の「関税障壁」であるという認識が必要である。

それでは、韓国の場合はどうかと言えば、1997年末~における韓国の通貨危機の際、韓国はIMFへの支援を要請するに至ったがために、アメリカの言いなりにならざるを得ない立場にある(IMFは表向きは別にして、実際上アメリカが支配している)。
更に言えば、韓国ウオンは昨日の日記で述べたように、通貨危機後ウオン安にしてもらっている、日本と事情が違うのである。

 政治家もエコノミストたちも国民全体で、もっと為替の重要性を認識すべきである。その上でTPPの問題点をえぐりだせばいい
 


米上下両院の本会議、韓国とのFTA(自由貿易協定)の実施法案を賛成多数で可決した

2011-10-13 21:16:25 | 日記


 米上下両院の本会議は12日、韓国との自由貿易協定(FTA)の実施法案を賛成多数で可決した。TPP(環太平洋経済連携協定)は環太平洋9カ国間の「自由貿易協定」であるのに対して、FTAは2国間の自由貿易協定であるところである。米韓FTAにより、日本に対するTPP参加への締め付けが大きくなるだろう。

本日の植草氏のブログは、
「TPPの罠はやはり日米会談で仕掛けられていた」と題して、冒頭次のように述べています

9月23日付本ブログ記事

「野田佳彦首相お披露目日米首脳会談に隠された罠」
 
と同時に、
 
「メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
に9月23日、創刊準備第1号として、
 
「野田佳彦首相お披露目日米首脳会談に仕掛けられた罠」
 
と題する記事を掲載した。
 
 9月21日の日米首脳会談の焦点は何であったのかという問題だ。
 
 当時のメディア報道を見ると、普天間基地移設問題=日米合意の履行問題について、オバマ大統領が
 
「結論を求める時期が近づいている。」と発言し、異例の強いトーンで日本側の対応を求めたことを強調して伝えていた。
 
 他方、TPP交渉参加問題については、野田首相が「議論を積み重ね、できるだけ早い時期に結論を出したい。」
 
と述べたことだけが伝えられていた。

この日米首脳会談について、私は、オバマ大統領の真意は、TPPへの交渉参加を日本に強く求めた点にあったのではないかと推察した。
表向きは普天間問題でプレッシャーをかけるように見せかけるが、本音でプレッシャーをかけてくるのはTPP問題だと読んだのである。


筆者はこれまでTPPの危険性について何度も述べてきました。TPP参加は基本的に反対です。だが、どうしても参加するなら、最低でも為替レートを正常レベル(1usドル150~170円)に戻しておかないと、日本経済は壊滅的打撃をうけます。

以下は昨年、11月11日の日記を、再記載します。

TPP参加の危険性について
2010-11-11

 筆者がTPP参加に反対している理由は本ブログの読者なら充分理解されていると思います。
 根本は、不当な為替レートによる直撃を受けているのが、ほかならぬ農業だからです。食料自給率の問題のところでも、縷々のべましたが、そもそも農業って儲かるの?儲からないのです、農業が衰退しているのは、農業では飯が食えなくなっているからです。農業で飯が食えなくしたのは、何が原因か?それは為替レートにあることを経済学者も政治家も知っているのかいないのか?知っているとすればアメリカに媚を売っているのか? 知っていないとすれば、彼らは実体経済を経験していないので理解できないのか・・・勉強不足です。

 先日も書きましたが、体重80kg(現状の為替レート約80円)の人が自分より倍の150~170kg(適正為替レート150~170円)の人と相撲をとるようなものです。為替レートが1US150~170円ならば、ハンデなしの対戦だから良しとしましょう。

 極端な言い方ですが、アメリカは自分たちの都合によって、輸入したくないものは輸入禁止にする国柄です(アメリカは常にダブルスタンダードの国です)。

 アメリカは為替に関係ないから関税障壁なんかない方がいいのです。日本から1台1万ドルの車を輸出すれば、日本側は為替レート1ドル150円ならば150万円の売り上げですが、1ドル80円の時は80万円の売り上げです。アメリカ側はレートに関係なく1万ドルは1万ドルです。アメリカは円高誘導で日本を締め出すことができたのです。

 アメリカの魂胆は、
 『今度こそ、日本の輸入障壁(例えば:コメの関税kg当たり402円、小麦65円、牛肉輸入価格の50%)を取払って、安くて美味しい(?)カリフォルニア米とアメリカ産の牛肉を日本人に食わせてやるぞ』と日本の消費者を喜ばせて???やるぞ!・・・と言いながら、自国農業振興を図るとともに、いざと言うときは、食料の輸出をストップできる脅し、つまり食料を武器に日本を半永久的に支配下に置きたいのだと思う。アメリカの罠?ですかね。いったん日本の農業を潰したら、例えば水田の場合、元に戻すには少なくとも数年はかかるでしょう。

 お隣の韓国は、TPP参加の方向で進んでいると言われている。工業製品で韓国と厳しい競争にさらされているため、日本経団連の米倉弘昌会長は8日の記者会見で、””「日本に忠誠を誓う外国からの移住者をどんどん奨励すべきだ」と述べ、人材の移動が自由化される環太平洋経済連携協定(TPP)への日本の参加を、改めて促した。””と、とても正常とは思えないピントのずれた発言をしている。

 韓国の場合は、1997年終盤に発生した通貨危機以前の韓国の通貨ウオンの為替レートは1USドル600~800ウオンだったが、1998年には一気に1800ウオンのウオン安を記録した。2009年は1300~1600ウオン、現在は1000~1300ウオンであり、韓国経済は輸出で景気回復し、失業率も危機前以上によくなっている。いかに為替レートが重大な影響を及ぼしているかということです。
 外需(輸出)依存度〈2006年)は、GDP比は日本が14.8%、韓国は36.7%、中国は36.6%である(JETROの資料)。韓国は農業を犠牲にしてでも、TPPの参加のほうが有利だとみて、選択をしようとしているのです。

補足:TPPの影響は、農業だけではないことはいうまでもありません。


世の中はうっとうしい話ばかり・・・息抜きをしてくんなまし

2011-10-12 16:28:06 | 日記

Drジョー:

小沢一郎氏の初公判があった6日の深夜、同氏が腰の痛みを訴えて救急車で病院に搬送されるという出来事がありました。
診断の結果は「尿管結石」とのこと。治療法は確立していますが、発症すると激痛を伴うことが知られており気の毒と思います。

今回現れた症状は軽かったものの、数年間に渡る検察の不当な攻撃(及び尻馬に乗ったマスコミ、政界内部でのバッシングの嵐)によって小沢氏(69)が過剰なストレスを被っていることは間違いありません。健康維持に不安が残るところです。

小沢氏が初公判で至極妥当な検察批判を述べても、マスコミはこれを反小沢キャンペーンのネタにするだけ。裁判が続いている間は似たようなことの繰り返しになると予想されます。

・・・な~んて鬱陶しい話ばかりでご免なさい。

いかりや:

>・・・な~んて鬱陶しい話ばかりでご免なさい。

新聞やTVの小沢氏の扱いは、「悪者扱い」ばかりで、ほんまに鬱陶しい気分になります。

こげなこと考えていたら、ジョーさんが以前に紹介してくれた鶴田浩二の「傷だらけの人生」を思い出しますた。

今の世の中 右も左も真っ暗闇じゃござんせんか、

鶴田はんの「傷だらけの人生」どないですか。

http://www.youtube.com/watch?v=SRap6i9PlVY

何から何まで真っ暗闇よ すじの通らぬことばかり 右を向いても左を見ても
バカと阿呆の絡み合い どこに男の夢がある。

ところで話変わりますが、

米アップル共同創業者のスティーブ・ジョブズが亡くなられた、(享年56)。

報道によれば、”数々の革新的な製品を世に送り出し、アップルを時価総額で世界最大の企業へと押し上げたミスター・アップルを失ったショックは計り知れない”と。

銀座の路上に彼を偲んで献花する人もあったと言う・・・。
一起業家を超えた文化的・社会的な影響力の大きさが改めて浮き彫りになっているんだって?

わては、「iPod」、「iPad」、「iPhone」つーたかて、なんのことやらわからしまへん。

「iMac」、「iPod」、「iPad」、「iPhone」、スマートフォンというまったく新しい携帯電話の市場を次々と生み出したとか言うたかて、

多くの若者が商業主義に踊らされて、アップル社の巨大化とジョブズ氏の資産形成に貢献しただけとちゃいますか。

所詮、資本主義の当たり前の市場原理が働いているだけ?

・・・こんなことを申し上げる私も やっぱり古い人間でござんしょうか~鶴田はん(苦笑)?

なーんちゃって、スティーブ・ジョブズさま、ゴメンナサイ、 
どうぞ心安らかに「じょうぶず」してくんなまし。

Drジョー:

>何から何まで真っ暗闇よ すじの通らぬことばかり 右を向いても左を見ても バカと阿呆の絡み合い どこに男の夢がある。

今の思いにピッタンコの「傷だらけの人生」をじっくり聞かせて頂きました。

嘆く心の裏返し、鶴田さんご免なさい。終わりの方の歌詞をこんな風にもじってみました^^

♪真っ平ご免と 大手を振って
 歩く輩は 特捜部
 嫌だ嫌です お天道様よ
 エリート気取りの 愚か者
 天罰くだれば 地獄行き

いかりや:

>♪真っ平ご免と 大手を振って・・・
 
ジョー閣下殿の名文読んだら、ふとジョーさんの以前の言葉「東京痴犬吐糞部」という文字を思い出しますた。

そこで、わての しっちゃかめっちゃかの 「もじり歌」はこうなりました。

♪真っ平ご免と 大手を振って
  歩く姿は 痴犬吐糞部
    嫌よ いやいや ばかーん 
     そこは あたいのおっぱいなの
        さわっちゃダメなの にしやまはん
ああ~ん あ~ん もうダメダメ アップル アップル!
 わたいは、貴方に愛ポッド 愛パッドに 愛フォーンよ!
   ああ~ん あ~ん お先に天国へジョウブズしちゃったわ!

品さげてごめんなさい、こんな爺に誰がした?

Drジョー:

>きょうは、サッカーW杯アジア予選、タジキスタン戦があります。まさか、日本は負けることはないと思うけれど・・・。

これほど気楽な気分でサッカーの国際試合を見ることができたのは初めてです^^
開始直後から攻撃するのは日本ばかりで、相手が得点する気配はまるでなし。

相手ゴールキーパーが気の毒でした

(後半)開始2分でハーフナー・マイク選手がヘディングシュートを決めました。

ひょっとしたら10点くらい得点?と想像しながらベッドに入ったのですが、朝刊を見たら当たらずとも遠からずでした^^

ザッケローニ監督、ご感想は?
「ザックザックと点が入って気持ち良かったです。まあ、手応えのない相手でしたけどね^^」

カザフスタンのラフィコフ監督、相手監督の言葉を聞いて如何?
「フザッケローニ!次はこちらがホームの試合。ザックをアウェー!と驚かしてやる」

いかりや:

>これほど気楽な気分でサッカーの国際試合を見ることができたのは初めてです^^
開始直後から攻撃するのは日本ばかりで、相手が得点する気配はまるでなし。相手ゴールキーパーが気の毒でした。

ジョーさんも観てましたか?

はい、わても相手のキーパーが気の毒でした・・・画面に大写しになったタジキスタンのキーパーの顔がゆがんで悲しげにみえました。

反対に、日本のキーパーは全く出る番がなく、これまた気の毒ですた。

GK川島は「俺の仕事がなかった、これじゃ練習にもならねえ!」、「俺は職にあぶれたようなもんじゃ」。

そこで、わては思った。

「川島はん、仕事がなければ、ハローワークへ行きなはれ、あんたはんの仕事なら一杯あるぜ、ハウス・キーパーの仕事が」。

なーんちゃって かわしまさん ごめんね。

>(後半)開始2分でハーフナー・マイク選手がヘディングシュートを決めました。

はい、ハーフナー・マイクのゴールからザックザックでしたねえ^^。
ところで、ハーフナーつーから、彼は日系ハーフかと思っていたら、両親ともオランダ人でした。日本にそんな選手が まサッカー、オランダと思っていますた。

>ザッケローニ監督、ご感想は?
>「ザックザックと点が入って良かったです。まあ、手応えのない相手でしたけどね^^

>カザフスタンのラフィコフ監督、相手監督の言葉を聞いて如何?
>「フザッケローニ!次はこちらがホームの試合。ザックをアウェー!と驚かしてやる」

アウェー! 驚きますた。きょうも、だじゃれがザックザックじゃないですか

蛇足ですが、

タジキスタンのアリムジョン・ラフィコフ監督の試合後のインタビューがすばらしい。
お聞きください、彼の感動的なスピーチに拍手をおくりたい。

日本がベストメンバーで戦ってくれた事に感謝している。

見事な勝利をした日本を心から祝福したい。これは実力の差、当然の結果と言えるだろう。日本はビッグなチームだった。

何よりも日本に感心したのは、無駄な動きが一切なかったことだ。最後の3分間も全力で走っていた。これには感銘を受けた。

我々の選手たちは最後まであきらめずに走った。日本を抑えることはできなかったが、 あきらめなかった選手たちに心から感謝したい」。

そうですね、試合の後半だらけるのではないかと心配しましたが、最後まで双方全力を尽くして戦った。タジキスタンの選手・監督に「祝福あれ」と祈りたい。

それにひきかえ、

韓国で行われたサッカーのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の、
全北現代-C大阪戦で、韓国ファンが「日本の大地震を祝福する」という横断幕が掲げたという。