本日は「債務不履行についてのまとめ」と「景気回復策」を書きます。
国家が債務不履行を起こすかどうかは、当たり前のことですが対外支払いができなくなったときです。日本の対外純資産は今年3月末時点で296.3兆円(昨年3月末は265.4兆円、30.9兆円増)もあります、当面対外債務不履行はあり得ない。
但し、対外純資産のうちの約100兆円は殆どが米国債だと思われる、米国債は返済の当てのない、いわば不良債権です。またドルは基軸通貨ですから、米国が破産したら対外純資産もドル仕立てだから、殆どが吹っ飛びます。アメリカは大変厄介な国です。
しかし、ドルが機軸通貨である限り、アメリカがデフォルト(債務不履行)を起こすことはあり得ない。先日来のアメリカのデフォルト騒ぎは茶番劇にすぎない(オバマケアと言われる医療保険制度改革そのものは深刻な問題を孕んでいますが・・・)。
経済の回復なくして「均衡財政」もない、このままデフレ不況が続けば、均衡財政に達成することも不可能、財政赤字は垂れ流し、国債費(償還費と金利)もズルズルと増えていきます。
これが、国民を不幸にする財務省脚本演出の「アベノミクス」である、安倍首相はパクパク口を動かす踊る人形とちゃいますか?
ところで、
日銀が市中から国債を買い取り、その額は例えば日銀のB/S(バランス・シート)によれば、その額はH23年度末(H24年3月末)時点の国債保有額は、87.2兆円が今年3月末時点には「38.1兆円」増の125.3兆円となり、6月末には約150兆円に膨れ上がっている。さらに年度末にかけて拡大していくものと思われる。
日銀の国債買取は事実上の政府マネーの発行と同じである。それを裏付けるのが政府短期証券の増発:6月末時点で123.4兆円、年度末には192兆円になると財務省は述べている。
そこまでやるなら国民を苦しめる消費増税をやめて、逆に国民一人あたり月額2.5万円を逆消費税として配ればよい・・・、国民一人あたり月額2.5万円 X 12ヶ月 X 1億2727万人(総人口)=38.1兆円になる。これを10年間とは言わない、5年間でもいい。そうすれば景気は一気に回復します。
財務省は景気回復は金利が急激に膨らむので絶対にやりたがらない。
そんなに金利費が膨らむのが嫌ならば、先ず借金をチャラにすればよい。一挙にすべての借金を帳消しにすべきだとは言わない。当面半分チャラだとか2/3チャラにするとかやり方はいろいろある、ないのは度胸?
財務省の資料:「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」、いわゆる国の借金残高表によれば、H8年6月末時点(これ以前の資料はない)の国の借金残高は334.1兆円→H25年6月末では1008.6兆円であり、この17年間で674.5兆円借金を増やした。年間あたり、39.7兆円借金を増やした。
これだけの借金を増やしながら、国民の年収は約55兆円も減らした。しかもこの間に、返済してもらう当てのない米国債を100兆円以上も献上している。財務省および自民党政権はまことに罪深い。
政府が国民のための政治をやる意思があるのなら、国民を苦しめ、アメリカに媚びを売り、大企業に媚びるアベノミクスをやめて借金をチャラにし、国民から奪った収入を取り戻す方法に邁進するべきである。奪われたものを取り返すのだ!それがどうして悪い?20年間多くの国民は苦しんだ、これこそ倍返しだ!日本はやりようによっては、世界一豊かな国になる可能性がある国である。
参照:
国の借金をチャラにする方法:その1
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/77dd78952f4fbbfa52431cff78f7733e
国の借金をチャラにする方法:その2
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20090507
(a):
それこそ国民へのばらまき 意味がない
木綿:
ばらまき考
「ばらまき」 という言葉は、さる政党の古典的「川上から」政策を支持するものたちが、政府のカネを直接、川下に住む多数の国民に行き渡らせる政策を批判するために使う、いわるる「ために使う」言葉の一つ。いわゆる「川上」に住んでる少数の彼らはたまらんもんな、これ。
そうした言葉だから、一定以上の知能をもつと自負する論者はこういう知能を疑われちゃう言葉の使用をためらうもの。使うときはそれなりの言い訳をしながら、照れながら使うものだ。
いかりや:
「ばらまき」はためにする場合に、都合よく使われる手垢のついた言葉ですよ。
政治家、官僚たちがここ20年の間に半端じゃない巨額の金をばらまいてきた、だが国の借金は、今や二進も三進もいかない巨額な借金をつくってしまった。
働きもしないのに「金」を配ることには抵抗感はありますが、
ここ20年近くの間、円高に次ぐ円高で、企業は人件費削減で生き延びた(働く人たちに余りに大きな犠牲を強いた)。
人件費削減それ自体を否定するつもりはありません(私自身にも現役時代経験がある)、だが皆が同じことをやればどうなったか、日本全体で需要が落ち込みデフレ不況に陥った(合成の誤謬です)。それを取り戻すためには少々手荒な手段を取るしかない。
このデフレ脱却のために、消費税の増税などとんでもない。そんなことは、財務省の官僚だってわからないはずがない。だが、財務省のずるいエリート官僚が最も恐れるのは、景気がよくなって金利が高騰して、国債費が暴走を始めることです、それしか考えられない。
彼らは自分たちの失敗を糊塗するために、一方でブレーキを踏み片方でアクセルを踏むことでごまかしている。
明け烏:
ネーミングあれこれ
国民に直接交付される金子(きんす)は官僚が中抜きできないために、これを阻止しようと非難するときの用語が「バラマキ」である。
児童手当の増額や、農家の所得保証までが「バラマキ」と呼ばれたのは記憶に新しい。官僚たちも直接交付金を貶める語彙に窮しているのだろう。
この際、直接交付金はもっと綺麗な語感の言葉で呼ぶようにしてはどうだろうか。
「お・も・て・な・し」(嫌味なセレブ臭が受けない。没)
「自動まき」(自動的に振り込まれて来る感じ)
「鉄火まき」(お父ちゃんが金を握って即、競輪場に走りそう。没)
「マチコまき」(半年ごとに交付される。君の名は~♪)
いかりや:
夜明けの「カラスまき」ってのはどうでっしゃろ?