いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

自民に川崎ショック、地方首長選挙結果をどう思う?

2013-10-30 19:01:27 | 日記

10月27日に行われた川崎市市長選挙は自民党に衝撃が走った。

3党:自民、公明、民主推薦候補がまさかの敗北だった。投票率が低く(過去二番目に低い32.82%)、組織戦が有利とされる中での敗北、苦戦の背景には、有権者の既成政党に対する不信の拡大があるとみられる。

昨年の12.16衆院選の結果からみると自公民の川崎市の票は約40万票、今回の市長選挙の低投票率を加味しても、三党の相乗り候補は20万票はとれるはずが、14万票にしかならなかった。

安倍首相を支える菅(すが)官房長官が自民党県連会長を務める。菅氏は川崎市長選の敗北にも「国政とは全く連動していない」と言い張るが、党幹部は各地の地方選の敗北、苦戦が連鎖し「面」となって広がることを懸念している。(本日の東京新聞より要約)

同じ日に行われた神戸市長選では、
同じく自民、公明、民主3党の推薦をうけた久元喜造氏が僅差で当選。政府閣僚や自民大物議員も応援にかけつけ磐石とみられていたが、約2600の支援団体もあり、組織票有利とされる低投票率(35.55%)のなかでの辛勝だった。

武蔵野市長選 10月6日 自民敗北
八潮市長選 9月8日 自民敗北
横須賀市長選 6月30日 自民敗北

このほか、名古屋市長選(4/21)でも河村たかし氏が知名度を生かし、自民推薦、民主支持の候補に倍以上の大差をつけて圧勝、さいたま市長選(5/19)でも自公民推薦候補は大惨敗した。

10月6日投開票の岡山市長選で3党推薦候補が勝利したものの、接戦に持ち込まれている。ここでも投票率は過去最低の33・34%(前回44・06%)だった。

このような傾向をどうみるか、安倍内閣の高い支持率は本物だろうか。

昨年の12.16衆院選では自民の圧勝、今夏(7/21)の参院選で自民の大勝利から3ヵ月しか経たないが、自民大勝利がウソのような地方の首長選挙結果である。

とかくの噂が流れたチョンボ(ムサシ)衆・参選挙は地方の首長選挙では通用しなかったのか、やはりチョンボはやりにくいのか(苦笑)、監視団体の目が行き届きやすく、又衆人環視の的(マト)になりやすい地方首長選挙では無理?

♪ほんとのことがばれたら、あまりにも悲しい・・・だけど笑えちゃう!


「フクシマの真実と内部被曝」、♪ホントのことを言ったら、あまりにも悲しい!

2013-10-28 18:39:26 | 日記

明け烏:

小野俊一著「フクシマの真実と内部被曝」(6)

「今回の事故では、一から三号機の炉心が溶融し、さらに三号機の燃料プールから大量の核物質が飛散したと考えられますから、保守的な見積もりとして、福島全体としては約三五〇トンの不安定で溶融した核燃料があるといっていいでしょう。

シビアアクシデント時には、数パーセントの核燃料が放出されるという評価になると思われます。(すなわち、数トンレベル)」
「(溶融した核燃料一八〇トンの)チェルノブイリよりも放出量が少ないと主張する東電および日本の規制機関の発表はまったく信用できないことがこの程度の分析でもおわかりでしょう。」

事故当初、頻繁に流されたチェルノブイの一〇分の一から七分の一の放出量というのは一体、どうやって、はじき出された数字なのであろうか。いまだに狐につままれているような気がする。

爆発を起こしたのはチェルノブイリが一基で、フクシマは三基。大きさも、たいした違いはなさそうだ。この数字では、どうみても少な過ぎると思いながら、小野氏のいう「この程度の分析」すら出来ずに我々は何となく安心していたのである。これは最近、理系離れが進んでいるとかの問題ではない。

小野俊一著「フクシマの真実と内部被曝」(7)

「そこで、誰でも知っている単位に直してみましょう・・重さです。これなら誰にだってわかります。ヨウ素はたったの四〇グラム、セシウムは五キロですから、だいたいペットボトル一本分くらい(この他、表には、キセノン一三三の1.5kg、プルトニウム239の1.4gがある)。

五〇〇メートル以上の噴煙が上がって、この程度の重さですむはずがありません。全部あわせて、前述したとおり、数トンレベルの重さにならなければならないはずなのに、その二桁程度少ない放出量しか見積もっていません。

つまり、政府・東京電力の公式発表は、とんでもない過小評価なのです。」

これを正真正銘の「コロンブスの卵」という。放出された放射性物質の量を重さに換算するという発想は唯一人、小野氏だけが、なしえたことで、後(あと)から、そんな簡単なことは分かっていた、などと、したり顔で口にすることほど、みっともないことはない。それならば先に言え、先に。

二〇一一年には様々なテレビ番組や新聞紙面に、あやしげな学者たちが、ひっきりなしに登場しては、放出量について、やれ×××メガベクレルだ、やれ○○○ギガベクレルだ、やれ△△△ペタベクレルだ、と、かまびすしく言い立てたため余りの数字の大きさに煙(けむ)にまかれて訳がわからなくなってしまった人がほとんどだったのだ。

本当の天才というのは、虚空の中から見も知らぬ新しいものを造り出す人間ではなく、万人の身近に、ずっと在りながら誰も気付かなかったことに気付く人間のことである、という意味の一文が、塩野七生氏の「ローマ人の物語」の中にあった。

いかりや:

目にみえない、臭いもしない、音もしない触ることもできない放射能、

福一原発が、今後どのよう深刻な事態がもたらされるのか我々素人には極めてわかりにくい。一方の東電・政府原発関係者も、彼ら自身が深刻な状況が把握できているのかいないのか、それさえもよくわからない。

それとも彼ら専門家とされる当事者自身も、我々素人と同じようなレベルで、雲をつかむ様な状況にあるのかもしれない。

福一現場作業員が大変だという、だが専門家自身が福一原発の現場作業を体験していないのだから、本当のところはわからない。
福一原発の1~3号機は爆発し放射性物質を撒き散らしたのは事実、炉心が溶融(メルトダウン)したとされる。炉心が溶融したことは確かだが、その先は誰もみていないし、みることもできない。

炉心がメルトダウンしたらどうなるのか、原子炉圧力容器は破損→原子炉格納容器も破損する、さらには分厚いコンクリート部分まで突き破って地底にまで達しているのかいないのか、誰もみていないし確認できていない。

地底に達していたら、汚染した地下水は・・・。

炉心の下部に安全対策が施してあり、メルトダウンしても、容器の底を突き破って核物質が地底に露出しないような構造になっているというが、誰もみていないし、近ずくこともできないのだから、本当のことはわからない。

だが、一番自信たっぷりなのが安倍首相である「福島は完全にコントロールできている」という。

これをアベノ核ミクス→アベノ隠すミクス→ホントのことを言う奴は→「特定秘密保護法案」で拘束し豚箱行き?

♪ 新谷のり子/フランシーヌの場合
http://www.youtube.com/watch?v=uB1OXGQhYoc

加茂長:

フランシーヌさんへ

♪ホントのことを言ったら、あまりにも悲しい!

そうだすけど、わてとしてはホンマのことも言いたい気分だす。

生まれた土地は荒れ放題、今の世の中 右も左も真暗闇じゃございませんか。

♪自民を向いても 民主を見ても 莫迦と阿呆の絡み合い
http://www.youtube.com/watch?v=sz0CuwJX6ZM

いかりや:

しとしとピッチャン しとピッチャン

きょうは朝から、雨が しとしとピッチャン しとピッチャン

右をみても左をみても しとしとピッチャン しとピッチャン

米盗聴、メルケル首相は しとしとピッチャン しとピッチャン

アベノ騙すミクスは しとしとピッチャン しとピッチャン

小泉元首相 脱原発言うたかて しとしとぴっちゃん しとピッチャン

みのもんちゃん次男 窃盗容疑で しとしとピッチャン しとピッチャン

みの、あさズバ降板したとて しとしとピッチャン しとピッチャン 

右をみても左をみても 真っ暗闇よ しとしとピッチャン しとピッチャン

バカらしい歌でごめんチャイ。


アベノミクス、特定秘密保護法案は・・・おれおれ~~とちゃうか、

2013-10-26 19:30:01 | 日記

木綿:
 
アベノミクス
 アベノミクスとは何なのか、固有名詞を冠するほど、従来からの経済政策と奈辺が大胆に違うのか、

私にはいまだによくわからないのですが、なんにせよ、ここまで公表されたものが全てだというのなら、こんなもんで日本経済がよくなるのなら、誰も経済の専門家さんたち、ここまで困ってきていません。

だいいち、日経平均株価が6月に4000円近くも値下がりしたあと、五ヶ月たつのに上値ぬけないなんて、ていたらくになったりしませんから。

 自民党の体質は骨の髄まで「大きな政府」、なんだかんだ理由つけてオカネ使うのだーいスキ。

シロアリたちも大歓迎。海の向こうも大喜び。全ての負担は世界一の働きアリである日本国民に、というのが、国際公約ということなのでしょう。

いつまでも あると思うな アリのカネ

経済誌は反旗をあげて名を売る絶好の機会なのに、どこも黙して語らんな。おわっとるな。

いかりや:

アベノミクスはいかにも耳障りのいい外来語のようにみせかけているが、実体は国民のためどころか、内容は国民のために資するものは何もなし。何かいいことがあるなら、具体的に教えて欲しいくらいである。

消費税の増税は、国民のやせ細ったふところに、政府が手を突っ込んで毟り取る行為、それは体のいい強奪そのもの、国民に対する裏切り行為である。
そもそも、卵を産むニワトリを痩せ細らせて、「経済再生と財政健全化は両立し得る」わけがない。

それだけではない、

昨日閣議決定した「特定秘密保護法案」は国民の知る権利をも奪うものである。そもそも「特定~」などと「特定」を付けるところが胡散臭い。いかにも「特定の件」に限定しているかのようにみせかけているところをみると、疚(やま)しいところがあるからである。

本日の東京新聞は一面トップで、政府が秘密独占、秘密保護法案国会審議へ 恣意的に指定 市民にも厳罰 半永久化懸念 などの大きな活字を並べて報じている。 

昨日(10/25)の東京新聞・こちら特報部は、この「特定秘密保護法案の危険性」を特集している。

この「特定秘密保護法案の危険性」を「霞が関文学」の危険性と題して、”脱原発デモもテロリズム”と解釈することが可能な一文が滑り込ませてあると指摘している。

脱原発だけではない、TPP反対もテロとみなされかねないのである。例えば、「又は」とか「その他の活動」とか「その他の特定秘密」など取り締まりの範囲をいくらでも拡大解釈できる条文になっている。権力者のとって不都合なことは、いくらでも難癖(なんくせ)がつけられるのである。

アベノミクスと言いこの特定秘密保護法案と言い、こんなことは言いたいわけではないが、

今の自民党政治家連中は、国民を騙す「おれおれ詐欺師グループ」とちゃうか?これ以上危ない火遊びはやめてくれ!国民だってバカじゃない、そのうちに気がつくはずだ。そのときは、国民から総すかんを食らうだろう。

いつまでも あると思うな 民の支持・・・

10月24日、英ガーディアン紙は、米情報機関が外国の指導者35人の通話を盗聴していたことがスノーデン元CIA職員が提供した機密文書により判明したと報じた。

携帯電話を盗聴されていたとされるドイツのメルケル首相は激怒、オバマ大統領に直接抗議したという。まるで、米政府機関が信頼関係をぶち壊すスパイ行為をしていたことになる。盗聴とは情報を盗み取ることだ、卑劣な行為である。敵対関係にある国に対してなら許せるが・・・。

アメリカは落ちるところまで落ちた、信頼関係にある国家元首に聞きたいことがあれば、堂々と直接電話して聞けばいいではないか。テロリストはどっちだ

 JAXVN:

安倍首相は「いい人」なのか?

> 人間としてはいい人なんだが、政治家、とりわけ総理としての資質には欠けると言わねばならん。

確か、小沢氏も同じような言い方をしていたと記憶しています。リップサービスか、とも思っていたのですが、お二人ともどうやら本心のようです。

やはりお二人とも、安倍首相の事をそれこそ小さい頃から知っている、ということもあるのでしょうか?まあ、そう考えれば彼の事を全否定する事もできない、というのは人情としてあるのかもしれないとも思います。

しかしながら、亀井氏にしろ小沢氏にしろ、その「人情」が仇になったというのが現在のこの状況であるようにも思います。

いかりや:

安倍首相は、下痢ぞう総理と言われたと第一次安倍内閣のときは、「美しい国」などと言って少しは「甘さ」というか「幼さ」がありましたが、身を崩してしたたかな女郎に変身してしまった。だから政治家は信用できない。

 


「フクシマの真実と内部被曝」(5)& アベノミクスは民へのテロ行為だ!

2013-10-24 19:39:29 | 日記

 明け烏:

小野俊一著「フクシマの真実と内部被曝」(5)

「(浜岡原発の断面図のフリップを見せながら)ここに堤防を造るっていったって、(浜岡原発は)海の中にある取水塔と取水口が海底で繋がっているんですよ。津波が来れば一〇分も二〇分も水位が高くなるんだから、こっち側にもサイホンの原理で海水が溢れてくるに決まってるじゃないですか。」(講演)

このような構造になっているのは、浜岡原発だけなのであろうか。他にもあれば大変なことだ。何はともあれ一五メートルもある巨大堤防が建設されて原発が再稼動される前に、こういう当たり前のことが小野氏によって指摘されたことに胸をなでおろす。硬直した官僚組織が大きなプロジェクトを行うと、しばしば呆気に取られるような見落としや初歩的なポカが生じて完成後にどうにもならなくなることがある。途中で誤っていることに気付いても絶対に改めない。

堤防から連想が働いたのか、私はその昔、開高健氏のエッセイの中で読んだ笑うに笑えない残酷物語を思い出した。「ずばり東京」というルポルタージュの中にあったような気がしたので古書を買って再読してみたものの見当たらず、記憶だけで書くゆえ、多少の間違いはあるかもしれない。

昭和三〇年代初め、東京都が江東区だかのゼロメートル地帯に高潮にそなえての防潮堤を建設する計画をたてて、その外側の住民には代替地を用意したうえで全員を移転させたことがあった。

やがて防潮堤が完成し、竣工式のその日に、ひょいと誰かが堤防の外を見やると、信じがたいことに、まだ移転せずに普段の生活を続けている家が数戸残っていたそうである。何かの手違いでそうなったのか、うっかり見落とされたのか、とにかくこの数戸の住人には移転の話が来ていなかったのだ。

大慌てで対策が協議されたが、この年の予算はすでに遣い切ってしまっていたため移転に充てる支出は来年度まで出来ない。そこで、その数戸の住民たちには警戒警報が出たら身の回りのものを持って、水門が閉まるまでの間に走って堤防の外に避難させることにした。

驚くべきことに実際に予行練習を行い、住民たちにサイレンが鳴ったら堤防に走ってもらい、それを都の職員がストップウォッチで計ったところ、何とか閉門までに間に合いそうなので一件落着、めでたしめでたしとなったそうである。変われば変わるほど変わらないということか。

いかりや:

少し考えればおかしいと気づくはずが気がつかない・・・小学生でもわかることだが。

アベノミクスについても同じ、
アベノミクスの表看板はデフレ脱却である。デフレは需要不足から起きている、更に「消費税の増税」をして需要不足に圧力をかけてどうする積もり?頭が正常に機能していないのかバカなのか。

亀井静香氏は『月刊日本』11月号(通りがけ氏紹介)

「安倍総理!民の悲鳴が聞こえぬか!」 http://gekkan-nippon.com/?p=5763
のいきなり冒頭から次のように言っている(一部抜粋)。

 今の政治というのは絶望的だ。まったくおかしな事になっている。庶民の寂しいフトコロに手を突っ込んで、儲かっている企業には減税をするなんて、日本の歴史上まれに見る悪政だ。江戸時代の悪代官だってこんな無慈悲なことはしなかった。こんなことをすればどんな結果になるかわかりきっているからね。消費は必ず冷え込むし、そうなれば経済全体も下がっていく。国民生活の水準はどんどん落ちていくよ。

  安倍総理だって、こんなことをすればどんな結果になるかわかっているんだ。だけども自分ではどうすることもできない。夢遊病者みたいな政治家になってしまったんだな。現実とは関係なく体が勝手に動いている。置かれた立場の中でいたずらに右往左往しているだけだ。人間としてはいい人なんだが、政治家、とりわけ総理としての資質には欠けると言わねばならん。・・・、

今は一部の富裕層の消費が増えているという話もあるが、たかだか国民の2%程度の富裕層の消費効果なんて微々たるものだ。その他の90%の国民の需要を刺激しなければ経済は好転しない。その90%というのは、地方の中小、零細企業だよ。そこに金が回るようにしなければ意味が無い。だが今の公共事業の構造はスーパーゼネコンが独占し、地方零細企業にまで資金が回らなくなっている。

  アベノミクス、異次元緩和と言っているが、その資金が実体経済、地方の産業に回って行かないんだ。どこへ行くかというと、株式市場であり、米国債の買い支えなんだ。結局、国民の仕事に直結しない、だから収入も増えないどころか減っていく。こんなことでは国家は維持できませんよ。 以下省略

いかりや:

ここまでくると、アベノミクスの本音はやはり、国民生活のことなど眼中にない財務省の「黒い策謀」(金利の高騰を回避するための)と考えざるをえない。

事実、今年なってから日銀は国債を買いまくり、「国債の金利」は例えば「10年もの国債」の金利は年初0.822%→0.682(10月)で推移している(財務省資料)。史上最安の金利水準である。

さらにいかがわしいのは、日銀が国債を買いまくる一方で市場に出回る金を、財務省は、政府短期証券を大量発行して市場から回収していることである。これでは嫌が上にも景気がよくなるわけがない。

政府短期証券は国会審議も議決もされることもなく、財務省の裁量にまかされている。このような状況を経済学者もジャーナリストも批判しない、マスコミも報道しない。

アベノミクスの第三の矢?「経済戦略特区」という怪しげな「雇用規制緩和」は経済成長につながらないばかりか、「解雇自由特区」は自由に首切りと低賃金と非正規雇用、更には低賃金の外国人雇用の自由化を進めるものである。

その結果どのようなことが起きるか火をみるより明らかだろう。景気がよくなるわけがない。それだけではない、日本人労働者の低賃金と労働環境はますます悪くなる。
アベノミクスはモラルを失った国民へのテロ行為に等しい。


凱旋門賞と思い出のグリーングラス、

2013-10-21 18:34:20 | 日記

本日は少し軽い話でいきましょう。

昨日は京都競馬場で菊花賞が行なわれた。

 10月6日には、パリ郊外のロンシャン競馬場で世界最高峰と言われる競馬の祭典「凱旋門賞」が行なわれました。
日本からは、オリフェーヴルとキズナという馬が参戦した。

2013年10月7日(月)放送 NHK クローズアップ現代では、「凱旋門賞 “世界一”にかけた夢」と題して、この凱旋門賞に参戦したオリフェーヴルの勇士(?)をとりあげていたのにはいささか驚いた。

オリフェーヴル、キズナとともに東京ダービーを制した馬だ、オリフェーヴルは、凱旋門賞でなんと一番人気だった、現地でもその実力は高く評価されていたのである。

結果はオリフェーヴルは2着、キズナは4着だった。レースの模様を、テレビでみたが、日本の馬が凱旋門賞で勝つのは難しいと改めて思った。

オリフェーヴルは集団のやや後方で、まわりを他の馬に囲まれながら走った、気性の荒いオリフェーヴルはかなりエネルギーを消耗したと思う。それでも2着だった。競馬にはこういうレースの綾(あや)がある。レースの綾は意図的に仕組まれる場合もある、これが曲者(くせもの)である。

ふと、30年以上も前、競馬にのめり込んでいたときのことを思い出した。その「思い出の菊花賞」のほろ苦い思い出を以下再掲します。

思い出のグリーングラス:

「思い出のグリーングラス」というフォーク・ソングを知っていますか。反戦歌手ジョーン・バエズが歌い、日本では森山良子が歌った歌です。
 
 1976~79年頃のいずれかの年の秋、京都競馬場で「菊花賞」があった、当日私は中山競馬場(東京競馬場だったかも?)にいた。
 
 昼飯のあと午後の競馬が始まる前、競馬場の芝生の上でねっころがっていたら、いつものように場内に音楽が流れていた。そのとき何気なく聞き流していたが、この日は「思い出のグリーングラス」だった。
 
 京都で行われる「菊花賞」は重賞レースだったので、全国発売(昔は全国発売は限られた重賞レースのみ)、馬券は中山競馬場でも売られていた。
 私は大枚をはたいて、この「菊花賞」に賭けていた。
 
そして・・・、
 なんとこの「菊花賞」に優勝したのが、人気薄の「グリーングラス」と言う馬だったのである。
 
 私は、「グリーングラス」をはずして馬券を買っていた。その日、おけら街道をとぼとぼと歩いて帰った。
 
 数日後、冷静さを取り戻し「菊花賞」のデータ分析をした、何故優勝がグリーングラスだったのかと。
そのときふと、当日の昼休み中山競馬場に流れていた曲が「思い出のグリーングラス」だったことに気がついた。
 だが、「愚か者のあと知恵」だった。
 
 中央競馬会の関係者は、このときの「菊花賞」でグリーングラスが勝つことを知っていたのか、それとも風流な計らいだったのか、はたまた偶然か。
 
 このころ、この曲「思い出のグリーングラス」の流行は既に過ぎていたので、わざわざこの曲を選んで流したのは「グリーングラス」の優勝を事前に知っていて流したはずだという思いが・・・。
 
 一体何のために、当日この曲が中山競馬場で流れたのか「謎」のままだが・・・、
 
 金の集まるところ「何かがある」、所詮きれいごとではあり得ない・・・株も、政治も、欲望という電車に乗って走っている。
 
 もう、競馬から足を洗って久しい、はるかな昔・・・おぼろげな思い出だけが・・・。
 
 サラブレッドの走る姿は、美しい。
 
 グリーングラスは青森で生まれ、流れながれて、最後は九州佐賀のエンドレスファームで2000年6月生涯を閉じた(ウィキペディアより)。
 
 グリーングラスよ!
 おまえが悪いんじゃないんだよ、仕方がないんだ・・・。

 
 ♪ ジョーン・バエズ/思い出のグリーン・グラス

  http://www.youtube.com/watch?v=XDunBXKOVOo

木綿:
馬券買うべし

競馬はおもしろい。馬券を買うとそのおもしろみはさらに倍加します。
私は数々の万馬券・穴馬券を当ててきましたが、そのほとんどは

①「夢のお告げ」
②「マークシートの書き間違い」
③「電話投票でのボタン押し間違い」

④「公衆電話の横を通り過ぎようとしたとき、その公衆電話が○番の単勝を買え囁いた気がしたので申しこんだ」
などなど、プロの馬券師からすれば、ええかげんにせんかいというようなもののオンパレード。これらがないと、私の競馬収支はもしかしたら大幅赤字だったかもしれません。

②では「ベガはベガでもホクトベガ!」のエリザベス女王杯の単勝が記憶にありますね。なに、マークするとこを間違えて機械がへんな声で焦らせるもんだから慌てて修正。でてきた馬券が「単勝 ①ホクトベガ」というものだったときは、絶望にわが目を疑いました。オッズ30倍以上なんだもの(笑) レースが終ったあとは、さも自分の予想的中、一点じゃあ、みたいに謳いまくりました(笑)。ごめんなさい。

勝負事の女神様はきまぐれなんだと思う。

いかりや:

私はどうしても、データ分析して自分なりに納得した馬でないと買えない性格、だからいい思いをしたことがない(苦笑)。

偶に当たったとしても、当たり前じゃないかと思うだけ、勝負事には向かない性格(笑)・・・。

先日、明け烏さんより下記「競馬の達人」(動画)を教えてもらった、

競馬場の達人 / 岡田繁幸氏篇
http://lockon-winner.cocolog-nifty.com/ryus_kingdom/2013/02/post-38b1.html

勝負事はほどほどに、のめりこんだらあかん!

 加茂長:

>勝負事はほどほどに、のめりこんだらあかん!

ほんまに仰るとおりやと思います。わても若い頃は色んな賭け事にのめりこんどりました。

いかりやさんかて、そないだったのとちゃいますか。競馬御殿を夢見ていたりして^^

賭け事は、小遣いに余裕のない時ほど面白い。なけなしの小遣いが露と消え、涙ながらにトボトボ歩く帰り道・・・あんな情感はもう味わえしまへん。

木綿さんや明け烏さんは時々競馬でお楽しみ?

>勝負事の女神様はきまぐれなんだと思う。

わても未だに幸運の女神様が微笑むのを期待して?

時には車券を買うとります(電話投票会員)。けど、昔みたいにのめり込めしまへん^^

いかりや:

>競馬御殿を夢見ていたりして^^

ハイッ!まじで、御殿建設を夢みとりますた。
じゃけんどわてには貧乏神しかとりついてなかった、

御殿のつもりが小さなあばら家にしかなりまへんですた・・・身のほど知らずのことをしたらあかん^^。

車券→借金にならぬよう注意しましょう! 


日本はやりようによっては、世界一豊かな国になれる、アベノミクスはやめるべき・・・、

2013-10-19 18:54:04 | 日記


本日は「債務不履行についてのまとめ」と「景気回復策」を書きます。

国家が債務不履行を起こすかどうかは、当たり前のことですが対外支払いができなくなったときです。日本の対外純資産は今年3月末時点で296.3兆円(昨年3月末は265.4兆円、30.9兆円増)もあります、当面対外債務不履行はあり得ない。

但し、対外純資産のうちの約100兆円は殆どが米国債だと思われる、米国債は返済の当てのない、いわば不良債権です。またドルは基軸通貨ですから、米国が破産したら対外純資産もドル仕立てだから、殆どが吹っ飛びます。アメリカは大変厄介な国です。

しかし、ドルが機軸通貨である限り、アメリカがデフォルト(債務不履行)を起こすことはあり得ない。先日来のアメリカのデフォルト騒ぎは茶番劇にすぎない(オバマケアと言われる医療保険制度改革そのものは深刻な問題を孕んでいますが・・・)。

経済の回復なくして「均衡財政」もない、このままデフレ不況が続けば、均衡財政に達成することも不可能、財政赤字は垂れ流し、国債費(償還費と金利)もズルズルと増えていきます。

これが、国民を不幸にする財務省脚本演出の「アベノミクス」である、安倍首相はパクパク口を動かす踊る人形とちゃいますか?

ところで、

日銀が市中から国債を買い取り、その額は例えば日銀のB/S(バランス・シート)によれば、その額はH23年度末(H24年3月末)時点の国債保有額は、87.2兆円が今年3月末時点には「38.1兆円」増の125.3兆円となり、6月末には約150兆円に膨れ上がっている。さらに年度末にかけて拡大していくものと思われる。

日銀の国債買取は事実上の政府マネーの発行と同じである。それを裏付けるのが政府短期証券の増発:6月末時点で123.4兆円、年度末には192兆円になると財務省は述べている。

そこまでやるなら国民を苦しめる消費増税をやめて、逆に国民一人あたり月額2.5万円を逆消費税として配ればよい・・・、国民一人あたり月額2.5万円 X 12ヶ月 X 1億2727万人(総人口)=38.1兆円になる。これを10年間とは言わない、5年間でもいい。そうすれば景気は一気に回復します。

財務省は景気回復は金利が急激に膨らむので絶対にやりたがらない。

そんなに金利費が膨らむのが嫌ならば、先ず借金をチャラにすればよい。一挙にすべての借金を帳消しにすべきだとは言わない。当面半分チャラだとか2/3チャラにするとかやり方はいろいろある、ないのは度胸?

財務省の資料:「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」、いわゆる国の借金残高表によれば、H8年6月末時点(これ以前の資料はない)の国の借金残高は334.1兆円→H25年6月末では1008.6兆円であり、この17年間で674.5兆円借金を増やした。年間あたり、39.7兆円借金を増やした

これだけの借金を増やしながら、国民の年収は約55兆円も減らした。しかもこの間に、返済してもらう当てのない米国債を100兆円以上も献上している。財務省および自民党政権はまことに罪深い。

政府が国民のための政治をやる意思があるのなら、国民を苦しめ、アメリカに媚びを売り、大企業に媚びるアベノミクスをやめて借金をチャラにし、国民から奪った収入を取り戻す方法に邁進するべきである。奪われたものを取り返すのだ!それがどうして悪い?20年間多くの国民は苦しんだ、これこそ倍返しだ!日本はやりようによっては、世界一豊かな国になる可能性がある国である。

参照:

国の借金をチャラにする方法:その1
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/77dd78952f4fbbfa52431cff78f7733e

国の借金をチャラにする方法:その2
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20090507

(a):

それこそ国民へのばらまき  意味がない

木綿:

ばらまき考
「ばらまき」 という言葉は、さる政党の古典的「川上から」政策を支持するものたちが、政府のカネを直接、川下に住む多数の国民に行き渡らせる政策を批判するために使う、いわるる「ために使う」言葉の一つ。いわゆる「川上」に住んでる少数の彼らはたまらんもんな、これ。

 そうした言葉だから、一定以上の知能をもつと自負する論者はこういう知能を疑われちゃう言葉の使用をためらうもの。使うときはそれなりの言い訳をしながら、照れながら使うものだ。

いかりや:

「ばらまき」はためにする場合に、都合よく使われる手垢のついた言葉ですよ。

政治家、官僚たちがここ20年の間に半端じゃない巨額の金をばらまいてきた、だが国の借金は、今や二進も三進もいかない巨額な借金をつくってしまった。

働きもしないのに「金」を配ることには抵抗感はありますが、

ここ20年近くの間、円高に次ぐ円高で、企業は人件費削減で生き延びた(働く人たちに余りに大きな犠牲を強いた)。

人件費削減それ自体を否定するつもりはありません(私自身にも現役時代経験がある)、だが皆が同じことをやればどうなったか、日本全体で需要が落ち込みデフレ不況に陥った(合成の誤謬です)。それを取り戻すためには少々手荒な手段を取るしかない。

このデフレ脱却のために、消費税の増税などとんでもない。そんなことは、財務省の官僚だってわからないはずがない。だが、財務省のずるいエリート官僚が最も恐れるのは、景気がよくなって金利が高騰して、国債費が暴走を始めることです、それしか考えられない。

彼らは自分たちの失敗を糊塗するために、一方でブレーキを踏み片方でアクセルを踏むことでごまかしている。

明け烏:

ネーミングあれこれ
国民に直接交付される金子(きんす)は官僚が中抜きできないために、これを阻止しようと非難するときの用語が「バラマキ」である。

児童手当の増額や、農家の所得保証までが「バラマキ」と呼ばれたのは記憶に新しい。官僚たちも直接交付金を貶める語彙に窮しているのだろう。

この際、直接交付金はもっと綺麗な語感の言葉で呼ぶようにしてはどうだろうか。

「お・も・て・な・し」(嫌味なセレブ臭が受けない。没)

「自動まき」(自動的に振り込まれて来る感じ)

「鉄火まき」(お父ちゃんが金を握って即、競輪場に走りそう。没)

「マチコまき」(半年ごとに交付される。君の名は~♪)

いかりや:

夜明けの「カラスまき」ってのはどうでっしゃろ?


「債務不履行」=「国家消滅」ではないが・・・、

2013-10-18 13:05:19 | 日記

JAXVN:

「債務不履行」=「国家消滅」ではないはずだが以前も書いたことがあるような気もするのですが、極論すれば「国家債務不履行? それがどうした!」という考えもあり得ます。現に、ギリシャは無くなってはいません。アルゼンチンも超インフレが起こりましたが、国が無くなりはしませんでした。

戦前のドイツが崩壊したのも、超インフレが原因だった訳ではありません。超インフレは政策により収束したのですから。

財務省が本当に「債務不履行になるくらいなら、不景気のままで良い。国民の生活など二の次で良い。」と考えているのなら、

それは「国民のために国家があるのではない。国家のために国民があるのだ。」と考えているのと同じだ、ということになると思います。それは、戦前の「官吏」の発想とな何ら変わりない、ということではないでしょうか。

いかりや:

>「国家債務不履行? それがどうした!」という考えもあります。

債務不履行(財政破綻)は国家消滅ではありませんが、ハイパーインフレになります。債務不履行は信用力の失墜ですから、国の通貨も信用を失って紙切れ同然になります、従って、国の借金も容易にパー(消却)できます。

ハイパーインフレになると、金持ちたちの巨額の預貯金もパーになる、金持ちたちは外国へ逃げ出す人たちも出るだろう、金(ゴールド)やダイヤモンドの指輪を買いあさる現象も起こると思う。

一部の人たち(特に若者や、超貧乏人たち)は、いっそのことハイパーインフレになって「みんな一から出直せばいいではないか」と歓迎する人たちもいます、つまり「ご破算でねがいましては・・・」ということですが、やけくそなって「破産願望」がいいことかどうか・・・そうなると福一原発事故処理にも影響が出る、大問題です。

でも、日本はそう簡単には債務不履行にはなりません、国際的に債権大国(対外純資産額は今年3月末時点で296兆円(但し民間部門が86%を占める)である。

>財務省が本当に「債務不履行になるくらいなら、不景気のままで良い。国民の生活など二の次で良い。」と考えているのなら・・・・、

財務省は、元々国民のためを考えている官僚はいないと思う、彼らは自分の目先の栄誉栄達と、天下りのことしか考えていない。そこを正すのが政治の役割ですが、これがまた今の政治家は、国民国家を真剣に考えて行動できる政治家は見当たりません。

安倍内閣は「アベノミクス」と格好つけて言っておりますが、「アベノミクス=消費税増税と企業優遇策」じゃないですか、これでは経済成長なんて望めるわけがない。

ここ20年間近く日本は経済成長していない(GDPは多少のでこぼこはあるものの沈滞したままです)、その最大の原因は円高によるしわ寄せを国民(普通のひとたち)に押し付けたことです。何度も述べてきたことですが、国民全体の年収をピーク時にくらべ、約55兆円(1世帯当たり126.2万円)も減少させてしまった(これについて言及する経済学者も政治家もいないのが不思議ですが)。

国民の年収を減らしてしまった。そのために需要が低下してしまったことが、ここ20年近いデフレ不況の原因じゃないですか、一方で国の借金の7割以上をこの20年間で発生させてしまった。国民の収入を低下させたうえに、安倍首相は「消費税の増税」、つまりさらにデフレ圧力をかける政策です、景気は一段と悪化することはあってもよくなることはあり得ない。

アベノミクスは、「デマンド(需要)サイドに強力なブレーキを踏みながら、サプライ(供給)サイドのをアクセルを踏む」という怪しげなドライビングです。

今絶対的に不足しているのは「需要」です、まともな経済学者は数百兆円単位のデフレギャップがあると主張している。当たり前じゃないですか、国民全体でみれば、年間55兆円以上も年収が減少しているのですから。いくらサプライサイド(企業サイド)を優遇しても、需要が盛り上がらない。経済成長は「需要」と「供給」の車の両輪ですから、アベノミクスで経済がよくなるわけがない。そこらあたりをぼんくら宰相はわからないのか、踊らされているのか、財務省のエリート官僚はよくわかっていると思うが(?)。

景気がよくなれば市場の金利は高くなります、景気がよくなれば当たり前ですが「実体経済へ金(マネー)は流れて行き『国債離れ』が起きる」財務省はこれが怖い。それでも国債を買ったり保持してもらうためには、市場よりも高い金利を付けざるを得ない。そうすると、先日述べたようなことが起きる。

財務省の「日本の財政を考える」というコーナーで、財務省が強調しているのは、日本の債務残高が、国際的にみてGDP(名目)比が異常に高い(GDP比230%)、債務不履行の危機に陥ったギリシャよりも高い。

国の債務額は、「GDP比60~70%以下に抑えるべきだ」とする考えには、それなりの根拠があります、経済成長(GDPが大きく)すれば、相対的に債務額は小さくなります。しかし、現在のように債務を肥大化させてしまったのでは経済成長分をはるかに超えて借金が増えて行くことはこれまで述べた通りです。もうアウト・オブ・コントロール(制御不能)状態です、過ぎたるは及ばざるが如し。

経済の回復なくして「均衡財政」もない、このままデフレ不況が続けば、均衡財政に達成することも不可能、財政赤字は垂れ流し、国債費(償還費と金利)も増えていきます。平成25年度予算は92.6兆円ですが、このうち約半分が公債金であり、このままでは収支は改善しない。但し来年以降消費税増税分の税収が増えますが、それも一時的で国債費が漸増していくので、いずれ行き詰まるでしょう。

参考までに言えば、平成25年度の一般会計と特別会計歳出総額の合計から会計間の入り繰りを控除した、いわば国全体の歳出の合計額は223.0兆円、このうち国債費の支出は83.7兆円となっている。

明日もこの続きを書きます。


「フクシマの真実と内部被曝」(4)、無責任社会:巨悪は胡坐をかいたまま・・・

2013-10-16 19:00:58 | 日記

明け烏:

小野俊一著「フクシマの真実と内部被曝」(4)

「宮城にも沢山降っているはずなのにデータを出さないんですよ。計器が一年壊れていたって言っているけど(スライドを示して)これはただの金(かな)盥(だらい)ですよ。こんなものが一年間壊れたまんまなんてウソに決まってるでしょ。データを出せない(くらい放射能が降っていた)んですよ」(講演)

「私、宮城が一番(健康)被害が出るんじゃないかと思うんです」(講演)

 この部分を最後にもってきたのは他でもない。「金(かな)盥(だらい)」という少し古風な言葉で聴衆を笑いに誘いつつ、小野氏が、さり気なく述べた宮城県の健康被害の予測(予想)が鮮やかに的中するような気がして仕方がないからである。

氏の講演やブログを繰り返しみていると、この短い予測が実に様々な要素を緻密かつロジカルに組み立てて出されていることが分かる。難しい用語や理屈をつかって、その場でだけは、もっともらしく聞こえるイカサマ予想とは断然、異なるものなのだ。

予測や予想が的中することは通常、めでたいことである。小さいところでは競馬の万馬券から、株式相場の騰落、さらに大きいところでは戦争の勝敗あるいは世界情勢に至るまで予想が当たるということは必然的に大きな利益ないしは予想した者への賞賛を齎してきた。

 しかし、この小野氏の予測はたとえ当たったとしても氏に何らの利益も与えはしない。賞賛も喝采もなく、反対に中傷や組織的な妨害が待っている可能性が高い。そんなことには毛ほども頓着せずにブログを更新し、講演を精力的にこなしてゆく小野氏の姿を何と観ずるべきか。私も形容するに言葉なく呆然としながら、これを見つづけるのみである。あるいは現代日本の偉観とも本邦最後の奇跡とも称すべきものかもしれない。

いかりや:

小野俊一さんの存在を知ったのは明け烏さんのコメント投稿で初めて知った。
マスコミは小野さんの卓見をどこも報道するところはなかった。政府与党も原発村のタヌキたちも、マスゴミどもも自分たちに不都合な真実は「隠蔽と逃げの一手」である。NHKでさえも、放射線の体内被曝問題は報道していない。先日、申し訳のように、水俣病を報道していたが。

日本最初の公害病とされる足尾銅山の鉱毒たれながしによる渡良瀬川流域の被害では、田中正造が命がけで明治天皇に直訴したことからやっと存在が世間で知られるようになった。

水俣病は、1942年頃から水俣病らしき症例が見られたが、最初に水俣病と認定されたのはそれから20年後だった。しかし、その後も水俣病との因果関係で「疑わしきは認定されず」がまかり通り、水俣病の「認定問題」は、いまだに問題がくすぶっています。

放射線被爆問題も、多くの被害者が出てもそれでも尚、「放射能との因果関係を否定し、隠蔽し続けることだろう」という気がする。

通りがけ:


大和魂菩薩武士道日本常民

 JFKの有名な国民への演説「国家があなたたちに何をしてくれるかではなくあなたたちがなにを国家のためにできるかを考えよう」

これはJFKの政治信念ですがこのアイディアをJFKはどこから得たのかといえば、武士道で滅びかけた国(藩)を救い治めた上杉鷹山と、同じく滅びかけた焼け跡から生まれた(後にジョンレノンが心酔してイマジンを作った)戦争放棄の日本国憲法からです。

建国からして野蛮冷酷な強盗国家、アメリカの良心JFKはまさに日本伝統の武士道大和魂を統治理念のお手本にしたのです。
弟のロバートも兄に劣らず日本武士道に心服していました。来日して武士道古武術の粋植芝盛平、開祖合気道塩田剛造に会い心酔しています。塩田は合気道で最強の技は「自分を殺しに来た敵と友達になること」と極意を述べています。

武士道は死ぬことと見つけたり(葉隠)、すなわち忘己利他おのれが死んで他者(忠孝)に尽くす者が武士である。徳川家康は忠諫の士こそ武士の鑑であるとしました。信長秀吉にはこの武士道がなかったゆえに一代限りで滅んだのです。

武士の魂が日本刀です。上杉鷹山は齢わずか17歳で米沢藩主として招かれ滅亡寸前の藩を「民の父母」となって必ずや立て直すことを決心しそれができなければ武士の魂の日本刀で切腹して自ら果てることを神仏に誓って荒廃した米沢藩へ赴いたのです。

いかりや:

武士道は死ぬことと見つけたり(葉隠)」、究極の責任の取り方が「切腹」だった。

今の日本は無責任社会になってしもうた。政治家は言うまでもなく、法の番人たちまで無責任どころか犯罪をやっても隠蔽はするし、責任も問われない・・・最高裁が管轄する検察審議会でのゴマカシやインチキは正に犯罪行為そのもの、検察検事の虚偽報告書偽造も、何の咎(とが)も問われず無罪放免となった。日本では「偉くなるほどバカになる」は真理(笑)です。


国の借金は蟻地獄から脱け出せません・・・、

2013-10-15 21:33:00 | 日記

財務省が最も恐れている事態は、景気が回復して金利が高騰し、国の借金額が幾何級数的に膨張することです。

それにしても、日本は財政赤字を野放図に拡大させ過ぎた、にっちもさっちもいかないあり地獄に嵌っている。

景気が回復して経済成長したとしても、経済成長分を上回る借金が増える構図にしてしまった。

前回述べた通り、金利が上昇してサラ金地獄状態に陥っている。

本日は、そこのところを具体的な数字を上げて検証してみます。

財務省のホームページ「日本の財政を考える」によれば、

1987年度の公債残高152兆円に対して利払い費は10.4兆円(金利6.5%)、

2013年度は公債残高750兆円に対する利払い費は9.9兆円です。

2013年度の公債残高は1987年度の公債残高の約5倍であるにも拘らず利払い費は1987年よりも小さいのは、言うまでもなく金利差によるものです。

1987年当時の経済成長率は約5.5%ですが、国債に対する金利は6.5%です。

これを750兆円に当てはめると、利払い費は約50兆円になる、その上に債務償還費を加えると60兆円以上になります。

仮に、当時と同じ経済成長率5.5%だとすれば、2012年度の名目GDPは476兆円→502兆円で26兆円増になります。

国債残高の利払い費は約50兆円は経済成長分の約2倍になります。

これを家計に例えて言えば、

750万円の借金をしている家庭で、一家の年収が476万円で、1年後には年収が26万円増えて502万円なった、だがその一方で借金は更に60万円増えたということです。そして増えた借金は、借金の上に借金を重ねていくことを意味します。

景気が好転すれば、幾何級数的に債務残高は累増していきます。

日本の影の支配者、財務省は経済成長を望まないではなく、成長策を断固として許さないのです。

その結果が「アベノミクス」、消費税増税と企業優遇策です・・・企業と一部の金持ちは国債を買って太り、庶民はやせ細る構図がおわかりいただけたでしょうか。


財務省の本音は景気回復なんて望んでいない・・・何故か?

2013-10-13 22:24:34 | 日記

前回は幸田真音さんの本を読みもしないでおちょくった。さすがに気がひけたので、車をぶっとばして町の図書館にかけつけ、彼女の本「日本国債」上下を借りた。

読み始めたが、最初の数十ページを読んだだけで、読む気力を失った。ドラマ(ミステリー)仕立てにするなら、例えば「日本国債・取引の闇に迫る」とか、ドラマ仕立てに相応しい題名にしないと肩透かしを食う。題名を「日本国債」という硬い題名に拘るなら、「日本国債」の暗部に迫るドラマものでなければ面白くない。僭越ながら、こんな本がベストセラーになるなんて驚きである。

普通の人には、馴染み薄い「国債入札」の現場を描いた「もの珍しいさ」が、ヒットした原因だったのだろうか。彼女はこの本の中で何を訴えたかったのだろうか。

憂国のトレーダーたちが、借金まみれの日本に真剣に警鐘を鳴らそうとするのであれば、ミステリー仕立てでなく真正面から「日本国債」にメスを入れ、更には日本経済の行く末に警鐘を鳴らすべきである。

なーんちゃって、"えらそうなこと言うおめーさんはどうなのさ?"と言われそう(苦笑)。

そこで今回は、日本国債について書きます。

そもそも「日本国債」って何なのさ?ありていに言えば、日本国政府が発行した借金の証文です。財務省はそれに金利をつけて売っている(これが「国債の入札」です)。それを金融市場で売ったり、買ったりしているわけです。

財務省公表の資料によれば、今年6月末時点で借金の総額は、1008.6兆円(国債:830.4兆円、借入金:54.8兆円、政府短期証券:123.4兆円)です)。政府短期証券も国債の一種ですから、国債としての借金額は、約954兆円になります。最近外国人投資家が増えて、8.5%~を保持していると言われています。

日本の借金の殆ど(7割以上)がバブル崩壊後に発生させています。経済政策に失敗し財政規律を無視して異常に借金を膨らませたものです。財務省は、「日本の財政を考える」というホームページで、日本の政府債務は世界最悪水準で、GDP比は飛びぬけて高い(悪い)ことをグラフで示しています。

消費税増税論者は、予定通り消費増税しなければ国債は暴落する恐れがあると言ってきました。

自民政権も、民主政権(菅、野田氏)も消費税増税を主張するにあたり、しばしば「財政規律」とか「均衡財政」と言ってきた。このまま行けば、「国際的に日本の財政規律への信認が失われ、日本国債が売られ暴落し金利が上昇する」と国民を騙す脅し文句です。

財政規律を失ったのは、時の政権政治家と財務省です、そしてそれに同調してきた御用経済学者、評論家、そして大手のマスコミです。

国はこの千兆円の借金を返せるだろうか?

これも何度も述べていることですが、日本だけに限らず、国は営利事業(金を稼ぐこと)をやっていない、従って返済手段をもっていないので原則として返済できません。但し、国家は「金」を発行する権限(俗に言う打ち出の小槌)を持っています、これについては過去に何度も述べています。

消費税増税と国債の暴落は直接関係ないにも拘らず、消費税増税論者は、予定通り消費増税しなければ国債は暴落する恐れがあると言ってきた。多くの国民も、日本はこれだけ膨大な借金があるので消費税増税も仕方がないと騙されてきた。

消費税増税論者の中には、「外人投資家が国債暴落を仕掛ける」という暴論を吐く者もいます。自分が保有する債権が暴落すれば、痛い目に遭うのは自分たちじゃないか。自分たちが損をすることをどうして仕掛けるバカがいるのだろう?

よろしいですか、国債は「日本円」そのものじゃないですか。日本はこれまで円高に悩まされてきた、国債だけが単独で暴落することなんてことはあり得ない。

但し国債も通常の商品と同様に考えれば、売り手と買い手の需要供給により、利回りは変動します。景気がよくなれば、国債を買うよりも実体経済への投資に金が回るので、国債の利回りは上がらざるを得ません。

アベノミクスはデフレ脱却を最大の目標の如く言っています。消費税増税して、国民の消費意欲を抑え込む政策をとるのでは、景気回復はあり得ない。ここ20年近くにわたって国民から収入を奪った上に消費増税で国民生活をさらに圧迫する政策では景気がよくなるわけがない。

企業優遇策(減税と公共投資)は、ブレーキを踏みながらアクセルを踏むという矛盾した政策であることはこれまでも述べました。どうして、安倍政権はこんな馬鹿げた政策をとるのだろうか。

次のように推測せざるをえない。

景気が回復すれば、どういうことが起こるか想像してみてください。仮に年間3%の経済成長をすれば、当たり前のことですが3%~の金利状況が生まれます。

平成25年度一般会計予算(概要)をみれば、国債費22.2兆円のうち金利費を9.9兆円を見込んでいます。景気が回復して金利が上昇すれば、その3倍~4倍以上の利払いが発生します。

景気が回復すれば、年間の国債費だけで4、50兆円を超えることは明らかです。景気が回復すればするほど、年間の借金総額は減るどころか逆に膨張していきます。

財務省は本音のところは、日本の景気回復なんて望んでいないのです。

景気が回復すれば、借金の蟻地獄(サラ金地獄と同じ)に嵌るからです。アベノミクスのデフレ脱却は景気回復という観点からはあり得ないし、財務省もそれを望んでいないのです。但し、円安が進めば、物価は高くなりますので見かけ上ではデフレ脱却(こんなのは正規のデフレ脱却とは言えないが)が起こるかもしれません。

その場合、庶民の痛みは消費税増税と物価高のダブルパンチを受けることになります。いずれにしても、深刻な事態であることに変わりありません。


よからぬ人、そこはかとなく笑いののしることこそいとおかし・・・

2013-10-10 22:26:07 | 日記

明け烏:

幸田真音の「傷」という小説などが官僚の書いた(であろう)典型例で文体に張りが無いのみならず筋書きに面白みを欠くこと呆れるほどで、榊原英資氏をモデルにしたと思しき人物が主人公の女性とベッドを共にするシーンなどには思わず失笑した。男女の交合を描いた文章で失笑するなど前代未聞のことである。幸田氏のデビュー作である「日本国債」の方も相当にあやしい。

他では「知の巨人」こと立花隆氏の「中核・革マル」「日本共産党の研究」の二冊、ことに世評高い後者がそうで、この本は私のみるところ東大を出て官僚になったが傍流に押しやられ、どこかの官庁の一室でコツコツと資料や関係書籍を読み漁っている人間が書いたものであることが、はっきりと感じられた。少なくとも「日本共産党の研究」の肝となっている「共産党の二段階革命論(?)」の解説部分は眼鏡をかけた男が10年以上の歳月を費やして書いたものである。私はそうイメージして確信した。

従って立花隆氏が「知の巨人」などと言われるようになったこと事体が最初は信じられず、悪い冗談ではないかと唖然とした。
評論家は所詮、予想屋稼業に過ぎないから、あとは当人の出した近未来予測が当たるか当たらないかであり、それは歳月が必ず証明してくれる。

いかりや:

 幸田真音ちゃんが、「男女の交合を描いた・・・」
へーっ!幸田まいんちゃんがでっか?彼女に痴的才能があったんでっか(笑)。

昔、田原総一郎氏のサンデープロジェクト(TV朝日)の番組にエコノミストとして出演していた、最近では関口宏のサンデーモーニング(TBS)に時折、ゲスト出演している。彼女の発言は「毒にも薬にもならないたわ言」として聞いていた。

彼女の本を読むなど、端から時間のムダと思っていますから一度も読んだこともありません(ゴメンちゃい、こういうところが「いかりやの傲慢なところ」)。

>幸田氏のデビュー作である「日本国債」の方も相当にあやしい。

その通りとちゃいますか。
ウィキペディによると、この「日本国債」はベストセラーになったんだって?
幸田真音氏は証券会社で日本国債のトレーダーをしていた」らしい。

トレーダーをしていたくらいだから「取引」の実態はよくご存知だろうが、「日本国債(日本の借金)」の本質を理解しているとは思わない。

彼女は、『ニッポン経済の「ここ」が危ない!』竹中平蔵との対談(2008年、文藝春秋)・・・竹中氏と共著というだけで、怪しいやんか。

明け烏さんご指摘のとおり、しばしば「テレビに出演することが権威」となっている、多くの国民がこれに騙される。

小野俊一氏のように、市井のなかにいる人にこそ、凄い人がいる。明け烏さんは、こういう掘り出し物をみつける鑑識眼がある。
但し、明け烏さんはこれまで、「高市早苗、小池百合子、そして今回は幸田真音など」しばしば女性を槍玉にあげていますが、果たして女性に対する鑑識眼はどうなっているのでしょうか?

木綿: 

幸田マイン・・・いかんツボにはいった(笑)

頭の悪いコじゃないのよ。あのコは。頭のいい人のレクチャーを聴いて、その内容をあらすじで諳んじる程度の理解力は、とてもあるのよ。あと自分の味方と敵を識別する能力は、あの性の人たちはたいていそうだけど、それにしても抜群だわな。

でもまぁ、政府のなんかの審議員かんたらちうのは、たちの悪いジョーダンだろ?とは思う。この国の女性コメンテーターにはそんなのなんぼでもいるから、今更だけど、国のレベルが知られちゃうから勘弁してちょ。ディーラーかじった程度の人が、小説家になって経済わかるんなら、21世紀の日本の経営者はこんなに困っておらんて。

すみません。これ悪口に聞こえたら削除しちゃってください。

女性に悪口いってるととられると三代祟られると死んだ祖母がよう、いってましたもんな。

いかりや

>これ悪口と聞こえたら・・・

それ、女性の悪口とちゃいますか?だけんども、削除はしまへんで。

>女性に悪口いってるととられると三代祟られる・・・・

女性の恨みはこわいでー!
昔から、「うらめしや!」と幽霊が出たと言えば女性にきまっとりますがな。
いかりやも明け烏さんも三代以上祟られる口とちゃいますやろか? 

加茂長:

♪みんな夢の中

「明け兵衛さ~ん、格好いいお方♪わたくしのお・も・て・な・しを受けて下さらない?」
一夜のお・も・て・な・しを受けた明け兵衛は五輪夢中、「こんなに楽しいことは生まれて初めてだ。夢なら覚めないでくれ!」

好事魔多し、ふと目覚めてみれば、

汗まみれで化粧の剥げ落ちた高市早苗、稲田朋美、レンホーがニコヤカに見下ろしとりました。祟りか?

明け兵衛さん、気にせんでもよろしおます。世の中想像を絶することが起こるもんだす。


小泉元首相が反原発を謳うて講演しとります。首相の時に原発を推進しとったくせに、おかしいやんけ。ブッシュの走狗になって自衛隊を海外に派遣したり、郵政民営化つって地方を切り捨てたあの男がでっせえ。なんでやろ?

「俺もそろそろ愚民から忘れられるかも知れない。そうだ!反原発を謳えば愚民どもが賛成するに違いない!引き立ててやった安倍よ、俺を無視したら祟るぞ」

夢やろか?

いかりや:

夢かうつつか幻か、この期に及んで原発反対を唱える「こねずみとかいう男幽霊」が出た!

ちょっと出てくるのが遅すぎとちゃうやろか。

幽霊も天下の情勢を眺めながら、出番を待っているのだろうか。

わしはいったんは引退した身ながら、やっぱ浮世が恋しい。次の選挙で立候補、そのためには「国民を喜ばせる発言を」つーことではなかでっしゃろなあ。

もう国民はもう二度と悪夢はみたくないぞ。 

 


「フクシマの真実と内部被曝」について(続き)

2013-10-09 19:27:42 | 日記

木綿:

木綿の内部被曝理解 

 明け烏さんの理解、拝読。教授の書いた難解な本(責はたいてい教授側にある)を学生同士が話し合いながら理解を深めていく、まるでキャンパスの秋のよう。

 私の内部被曝の理解とはこういうものです。
 1ベクレルというのは一秒間に人間の体内細胞を一個、損傷を与えるという単位。ということは一分間で60細胞、一時間で3600細胞、一日で86400細胞。一ヶ月で約260万、一年で約3000万細胞をひどいめにあわせると。国の100ベクレルというのは、この百倍だから、つまり「30億細胞ぐらい年間でいためつけるのは勘弁してね、国民のみなさま。」というメッセージなんでしょう。

まぁ、すごい数ではあるんですが、人間の細胞数というのは60兆個(大人)といわれてますんで、国のメッセージにつけくわえるとしたら「30億個というのは0.005%。人間の細胞の新陳代謝の範囲内で消えていきますから、許してぇ~」ということなのでしょう。

こうしたぶっちゃけ話しならともかく、マジメな一時間程度のセミナーでその辺の国の気持ちと言うものを国民全員に理解してもらう自信は全くないのでしょうな。頭のいい人たちというのは、たいてい、教えたり説明したりするの、ド下手ですもんな。

こう書くと、一部被曝を容認しろといってるみたいだと思う人がいるかもしれませんが、そういうことではなく、教授の本を読んだ感想、その理解を話し合ってるだけですので、どうぞ「お構いなく」。

明け烏:

小野俊一著「フクシマの真実と内部被曝」(3) 

「政府、原子力緊急事態宣言を発令 二〇一二年三月一一日・・・
私が現地にいたら、家族は避難させるでしょう。

現地で働いている知り合いが多いので、心配です。
と書いたわけです。たしかに放射能が漏れている状態ではないからこそ、その後の展開を的確に予想し、可能な限り広範囲な人たちを避難させるべきだっただろうと私は思います。

・・・そして、問い合わせをされてきた数名の方に、関東からは逃げたほうがいいとお話したのですが、真に受けてもらえず、あるひとからは『そんな専門家ならば、テレビに出ているはずだ。テレビに出ている専門家が安全だと言っているのだから、オレは逃げない。』と言われました。現在の日本を表している言葉ではないでしょうか。」

 テレビに出演することが権威となり、そこで発表された知識と情報だけを人々が信じるというのはたしかに悲劇的な状況ではあろうが、あの時点で匿名でのネット上の情報を信じろというのは、かなり無理がある。我々の九九%は付和雷同を本旨とする「張三李四」たることを免れ得ないのである。誰でも小野俊一氏のような判断ができるわけではない。

 話は唐突に跳ぶが、私は小野俊一氏を当代随一、本物の「知性人」であると思う。ここに「知性」とは大量の知識を羅列することに非ず、深い知識を以ってロジカルに近未来を予測し、警鐘を鳴らそうとする能力に他ならない。

ロジカルな近未来予測こそ「知性」の本質なのである。しかも下俗に言えば、それを「当て」なければならないのだ。こういう作用を欠いた知識など単なる塵芥に過ぎないと私は思う。この意味で、おそらく十年後、小野俊一氏は「知の巨星」として歴史的な存在になっているのではないだろうか。

しかるに何処かから提供された資料を基にして特定の政治家(対米独立派)のスキャンダルを書き連ねて、その失脚を図った文筆ゴロが「知の巨人」などともてはやされているのだから何をか言わんや。どうやらこの場合の「巨人」とはプロ野球の「ジャイアンツ」のことだったらしい。なるほど名前だけは売れている。

「そのような事態をいくつも経験して、一九九五年の九月に会社を辞めることにしました。・・・一九九六年の四月に熊本大学医学部に入学・・・」

ここにおける「そのような事態」とは小野氏が感じた原子力発電の安全に対する強い懐疑を惹き起こす東電での経験のことだ。しかし私が注目するのは、せっかく入社した超安定企業の東京電力をすっぱりと辞めて医学部へ再入学を図る氏の思い切りの良さである。まことに「勘」が良い

 先ほど「知性」の本質を「深い知識によるロジカルな近未来予測」と定義したこととは矛盾するように見えるが、「予測」である以上、優れた「勘」が不可欠である。どれほど薀蓄があろうとも「勘」の悪い人間の予測ほど役に立たないものはない。

「勘」(ことに、それに国家の命運がかかるような)というのは、百年に一人の人間だけがもちうる稀有な才能なのである。我々は天が配剤したとしかいいようがない小野俊一という奇跡の存在に天意を感じ、その意見を傾聴する必要がある。

いかりや
私は、小野俊一さんを初めて知りました。「フクシマの真実と内部被曝」も読んでいません。非ロジカルですが原発に対する私の見解はこうです。

過去にも述べましたが、
『人類は未だ放射能をコントロールする技術を持っていない。多分、未来永劫、放射能をコントロールする技術は持ち得ないだろう』、放射能をエネルギー源として使うことは、人類とっては「禁断の果実」みたいなものです。 いったん暴走をはじめた原子炉から、放射能を取り除くことも消すこともできない。人類は「核」との共存はできない。これが原発問題の本質ではないか?

54基の原発を抱えてしまったニッポン、例え原発をゼロにできても物凄い大量の核廃棄物は残る。普通のゴミのように焼却して消すことはできない。

使用済み核燃料に含まれるプルトニウムの半減期は2万4千年だという、ゼロになるにはその倍、約5万年?もう笑うしかない世界。

地下数百メートルを掘ってそこで保管するという案もあるそうですが、地震大国ニッポンで、そんなことが可能なのだろうか。

ところで、
厚労省が10月7日に発表した最新の人口動態統計によると、平成24年と比較して、平成25年は出産された赤ちゃんの奇形や染色体異常、死産などが増加しているとのことです。

前年比で死産は134件増え、増加率は6.5%となっています。乳幼児の死亡原因は腸管感染症が前年より13件増えて、195件。先天奇形、変形及び染色体異常が前年より12件増えて、85件。

いずれもチェルノブイリで同様の増加が見られたことから、福島原発事故による放射能汚染の影響が疑われます。(掲示板阿修羅より)

安倍首相は9月25日午後(NY time)、ニューヨーク証券取引所で講演し、日本の原発技術について「放棄することはあり得ない。東京電力福島第一原発の事故を乗り越えて、世界最高水準の安全性で世界に貢献して行く」と述べた。安倍首相の「サル芝居」はもう飽きた、見たくないぜ。


「フクシマの真実と内部被曝」について

2013-10-08 18:06:25 | 日記

明け烏:

小野俊一著「フクシマの真実と内部被曝」(1)

「放射能と放射線は全く異なる概念です。」

「外部被曝は、主に大気や地面などに存在する放射性物質から受ける体外からの被曝です。内部被曝は放射性物質に汚染された水や食品の摂取、吸収により体内に取り込まれた放射性物質による体内からの被曝です。」

小野氏が講演などで繰り返し、繰り返し強調し訴えてきたのは、「放射線と放射能のちがい」「外部被曝と内部被曝の違い」なかんずく「内部被曝のおそろしさ」であると思う。ところがこれが、なかなか私を含む一般人には理解しづらかった。

理解」とは頭の中に具体的な像が結ばれることをいうそうだが、もやもやとしたまま初動期の貴重な時間を空費してしまい、そうこうするうちにミスリードを目的としたイカサマ言説が、あっという間に世を蓋って、「棄民政策」が既成事実化されてしまった観がある。何となく危険だなと思いつつ部屋の中の変な臭いに慣れてしまったのだ。

「燃えさかる石炭で暖をとるのが、外部被曝。その赤い石炭を飲み込むのが内部被曝と考えてよいでしょう。・・・石炭を飲めば口の中から何から何までやけどしてしまって、恐ろしい障害をもたらすでしょう。」

 個人的には、ここまで書いてもらって、ようやく、おぼろげに把握した程度で完全な理解にはまだまだ距離があった。

そして困ったことに自らが完全に理解していないと、すなわち本質の明確なイメージを脳裏に確立していないと、他人に説明することは不可能であるし、また御用学者や御用評論家のデマゴーグ、訳知り顔のコメントに反論できないもので、

こうなると、やがて面倒になって思考を投げてしまうのが私程度の人間の常である。自分の頭でしっかり考えるというのは、かなり、くたびれる作業なのである。

 私が八〇%のイメージを掴んだのは、フクシマ原発事故からおよそ二年、小野氏の著作のみならず氏の講演会でYou Tubeにアップされている中から数個を選び出し、それを何回か繰り返し視てからのことであって、

特に講演会で映された「福島の現状」と題するイラストのフリップ(地面に近い赤い点の密なところに幼児と子犬がしゃがみ、その頭上、赤い点が、疎(まばら)なところに防護服と前面マスクを着用した大人が線量計を持ってオーケーサインを出している図)によって、ふと頭の中の回路が繋がったような気がした。ようやっとの思いである。

ここまで鈍いと、巡(めぐ)りの悪い頭に生んだ両親を恨みたい気持ちにもなるが、怠惰な本人の性格も大きいのだから、これはこれで仕方がない。しかし各自が自分なりのイメージを持てるまで考えて、それを表現できるように努力することは、周囲の人間を説得してゆくうえで極めて重要であろうと思う。もうこれしか手が残っていないのだ。

小野俊一著「フクシマの真実と内部被曝」(2) 

 さて予防線を張ったうえで以下、私なりの拙(つたな)い理解を文字にして表してみるが、あくまで私の抱いた勝手なイメージであるから用語の厳密さを欠くのみならず誤謬もあろうことは、ご容赦願いたい。

 まずは外部被曝すなわち放射線(シーベルト)であるが、これは大きなサーチライトの前に人間が立ったときに受ける光の強さや熱量のことだと理解している。たしかに巨大なサーチライトから数十センチのところに立って、もろに光線を浴びれば大火傷を負って死亡するなり失明してしまうこともあるだろう(急性被曝の概念)。

しかし、ある程度、サーチライトから距離を置けば多少、眩しくて、皮膚が熱いと感じたとしても、光の当たる所から横に離れてしまうか、サーチライトの電源を切ってしまえば「おお、眩しくて熱かった」で済んでしまう。照射される時間が短ければ失明したり、大火傷を負うようなことはまずない。

医療用のX線やCTスキャンもほぼ同様にイメージすればよいものと思う。一般の光線との違いは、低い線量であっても累積して一定の水準に達すれば身体に障害をもたらすところだろうか。もっとも日焼けサロンの日焼けマシンであっても短い期間で何回も限度を超えて浴びれば相当危険なことは分かる。

一方、放射能(放射性物質)は光を放っていたサーチライトの前面ガラスやサーチライト本体が大きな衝撃を受けて(例えば砲弾が命中したとか)完全に破壊されたため、中に入っていたフィラメントが白熱したまま粉々になって飛び出し、あるいは空中に舞い散り、あるいは地表に積もっているイメージである。実際のものとは異なり長い時間が経っても、白熱し続けるところが恐ろしい。

このような白熱したままの粉末を鼻から吸い込んだり、食物に付着したものを摂取してしまったら大変なことになる。いくら一粒々々が微細とはいえ、白熱している金属粉である。やがて食道や肺、あるいは胃袋が焼けただれてしまうのは容易に想像がつく。こちらが内部被曝である。単位はベクレル。単位量(㎡あるいは㎏)あたりに存在する放射能粉末の個数だと私は把えている。
 ここで問題を分かりにくくしているのはベクレルを計測するのに大変な手間が掛かるのか短時間では無理なのか、簡便法としてベクレルをシーベルトに換算して測るのが一般的(?)に定着しているらしいことである。

イメージとしては地表に降り積もった白熱金属粉の光具合を地上一メートルほどのところで計測し、その数値によって地面の金属粉の個数なり存在密度なりを推定するという手法なのだろう。


世も末? ああ、そういうことだったのか・・・

2013-10-03 21:49:46 | 日記

明け烏

ああ、そういうことだったか 、
 一部の勢力が、どうして懸命になって原発を再稼動しようとするのか合点がいかなかった。

「とある原発の溶融貫通」というブログを時々、拝見させていただいているが、その中に「英米の余剰プルトニウムを日本に買い取らせて原発のMOX燃料としてつかわせるため」という記述があり閃くところがあった。これならば中部電力や関西電力まで再稼動をせっつかれる意味がやっと納得がゆく。

こういう大きな圧力があったからこそ野田佳彦は一夜にして態度を変え、官邸周辺のデモに耳を塞いだのだろう。

いかりや:

野田は国民の声を聞く耳をもたない。あるのは、自己都合による平気でウソが言える才能があるだけ、これがマツシタ整形塾で学んだものでもある、マエハラもおなじ。

明け烏:

またこういうデモを妨害するために「右翼」が出向いたのも当然である。カネの出所があるからである。

毎度々々、同じ繰言で申し訳ないが、英米によるプルトニウム買取要求を拒絶することが出来た(相当難しかったとは思うが)のは小沢一郎ただ一人であったと思われる。少なくとも小沢一郎は日米年次改革要望書をはっきりと拒んだ実績がある。

今の状態でプルサーマルが再稼動してMOX燃料が使用されるのならば、事故が起きるか否かにかかわらず、おしまいであろう。

木綿:

諸悪の根源、

日本の総理が誰だろうが、日本の与党がどこの政党だろうが、
「アンタッチャブルかつ天壌無窮かと思われる政策」というものが我が国には厳然と存在している。

それを推進してるのは日本国憲法の理念ではない。

憲法など破れ店みたいにボロボロ。風前の灯だ。

我が国の真の不磨の大典は、今や日米安保条約を筆頭にした、日米地位協定、思い遣り予算、原子力協定など一連のさる外国との協定・覚書にある。

これらの協定・覚書によって着々と推進される政策は、日本国民の総意に基いて自然発生的に生まれてきたものではないことだけは明らか。では誰が?何のために?

問うも愚かだが、その問いすらもたない人が、たくさんいらっしゃるこの国。

つくづく思うに、この国の政治的カウンター勢力が、中国やソ連の支援を受けていたのは何とも惜しかった。

純粋なナショナリスト「日本国民の生活が第一」の考えを持つ人はこの国に二百万人ぐらいしかいないようだ。悠久の歴史を持つこの日本国の世も末なのだろう

いかりや:

>悠久の歴史を持つこの日本国の世も末なのだろう。

うーん、そのときは世界も終わりとちゃいますやろか。

グローバリゼーション、
人類は約16万年前に、アフリカの大地で誕生して世界中至るところに広まった。今や、世界のどこにいても、瞬時にコミュニケーションがとれる時代になった。

人類は行き着くところまで、行き着いたような気がする。

それでも尚、グローバリゼーションと称して、国境の壁も言葉の壁もなくそうとしている。だがそれでも尚、互いに争いや戦争を繰り返している。

戦う武器も、「核兵器」は言うまでもなく、最近は無人飛行機、殺人ロボット兵器まで一般的になりつつある。

原発は、環境破壊の最たるもの、人類は核のゴミ処理する手段も手にしていないし、将来も手にすることはできないだろう。核の利用は禁断の果実、いずれ地球全体も放射能で汚染されることだろう。

一方日本では、結婚しない若者が急速に増えている。女性も経済的自立派が増えている。わずらわしい結婚生活をしなくてもいーやとなって、結婚する必要もない。

も♂性を失いつつあるのかも、

生身の女性よりもバーチャル(yutubeでみるアダルトビデオなど)のほうが、エロ(欲情)を感ずる。どうしても生身を欲するときは、デリバリサービスもあれば、適宜に処理するところもある。

やっぱ、人間は行き着くところまで行き着いたような気がする、世も末?

通りがけ:

「今日の日本を建設してきた知恵と技術を結集すれば

大都市の産業が主人公の社会でなく

人間と太陽と緑が主人公となる

日本中の家庭に団欒の笑い声が溢れ

 年寄りが安らぎの余生を送り

 青年の目に希望の光を

 輝く社会をつくり上げたいと思う」

いかりや

そうあって欲しいですね、切にそう願う。


アベノミクスのデタラメ!企業栄えて民滅ぶ!

2013-10-01 20:27:42 | 日記

安倍首相は消費税を3%アップして来年4月から8%とすることを決めた。

アベノミクスの肝は、サプライサイド:企業優遇策である。その背景は、勘ぐりだが自民党への政治献金である、見返りのない献金はありえない。今回の5兆円規模の手厚い(苦笑)経済対策は巡りめぐって自民党へ分厚い献金として帰ることはあっても、国民の懐(ふところ)へ還元されることはないだろう。

それはなぜか?
いま真に必要な対策は、需要を喚起する政策でなければならない。ところが、消費税を増税して需要を抑え込む政策をとりながら、サプライサイド(企業)優遇策をとるのは、ブレーキを踏みながらアクセルを踏むという矛盾した政策だからである。5兆円規模の経済対策は国民の需要を喚起するものではない、結局海外に需要を求めざるを得ない・・・そのとき有効なのがTPP?だが、カワセが1ドル100円くらいでは逆効果、痛い目に遭うだろう。

浅はかな安倍首相、アベノミクスと格好つけているが「小泉・竹中路線」の焼き直し、もしくは「小泉・竹中路線」を継承し更に進化(多くの国民にとっては迷惑)させしょうとしている。小泉政権時、大量の非正規労働者を生み、ワーキングプアーを大量発生させた。その後追い政策でうまくいくはずがない。

蛇足だが、どこからの差し金か知らないが、小泉進次郎が復興担当政務官という人事にはあきれた。

繰り返すがアベノミクスの最大の特徴は「企業優先」である。
「小泉・竹中路線」は、国民が期待するものとは大きく違っていた、その結果2009年8月の選挙によって自民党に対して国民は「ノー!」を突きつけたはずだった。だが、鳩山→菅→野田は全く国民を裏切り、元の木阿弥になってしまった。

「小泉・竹中路線」は規制緩和→自由化路線だった。アメリカの「新自由主義、市場原理主義」の追随である、アメリカの物真似(売国政策)でうまく行くはずがない。その真髄は「自由放任のカネ儲け第一主義」だろう?カネ儲けのために、あらゆる規制をなくして「弱肉強食の自由競争社会」を出現させた。

その「媒体となっているのが企業」ということである、その最大の犠牲者こそ、そこで働く普通の人たちである。金儲けの亡者と化した「企業経営者と株主」たちが、利益が出たからといって働く人たちにも還元してやろうという温情は持ち合わせていない。小泉・竹中路線以降、賃金は右肩下がりのなか、利益が出ても、配当金と利益剰余金は急伸している。

その結果どのようになったか? 企業栄えて民滅ぶことになった。

相対的貧困率はOECD先進国で、トップはアメリカ、2位が日本になりました。相対的貧困率が高いということは、富裕層と貧困層の格差が拡大したことを裏付けています。日本では、言うまでもなく大量の非正規雇用者とワーキングプアーが発生した。

米商務省の統計によると、米国の「貧困層」は4600万人に達する。世界最大の経済大国で、実に6.8人に1人が貧困層ということになる。

アメリカの生活保護制度の一つであるフードスタンプ(SNAP)の受給者が
米国農務省の2012年8月31日の発表によれば、受給者数が4667万0373人に達したと報じられている(ウィキペディア)・・・貧困ビジネスである。

アメリカでは、貧しい人は民間保険に加入する余裕がない。嘘か本当か知らないけれど、(民間)保険に加入していないと救急車を呼んでも運んでくれないと言う。受け入れ側の病院も、企業同様に儲け第一主義だから、保険に入っていない人を嫌がる。日本はアメリカの悪弊を追っかけている。

前回次のように書いた。

政治家の最大の役割は、自由を履き違えた「規制緩和」でもなければグローバリゼーションでもない、「よりよき社会をめざす」ことである。

この社会は、
企業のためのものでもなければ、金持ちたちのためにあるわけではない。それほどカネに妄執するのであれば、金持ちたちだけの「国」もしくは、普通の人たちを排除した「金持ち特区:カネもちゾーン」をつくって住めばいい。そのかわり普通の人たちのお世話になるな!普通の人たちの善意にも期待するな!

ところが、アメリカ西海岸では富裕層専用のコミュニティが現実にあるそうである。「ゲーテッド・コミュニティ」と言って、安全に対して不安を感じる富裕層の人々が住んでいる。

フェンスや壁で囲み、ゲート(門)からのみ、出入りできる住宅地域である、門番が常駐することからゲーテッド・コミュニティと言うらしい。城壁に囲まれた生活が楽しいのだろうか。

しかし、こんな社会がうまくいくはずがない。アメリカ社会は内部から崩壊が始まろうとしている。米国の2014会計年度の暫定予算案が成立しない公算が強く数十万人規模の職員が自宅待機させらるという(NHKニュースほか)。