今回は黒田日銀総裁、1/29発表のマイナス金利について
1月末(1/29)に決定された日銀の黒田バズーカ第3弾、マイナス金利の導入によって、銀行は貸出を増やしたり、株などリスクの高い投資が増える。
そして黒田総裁の思惑通り株価は急反発をしたかにみえた・・・奇策ともいえる新たな追加緩和策(マイナス金利)の導入を決めた黒田総裁はそのように説明していた。
しかし、それがどうなったか。逆に株は売られて大暴落、日経平均はここ2週間で(1/29→2/12)2千900円以上値下がりして2/12現在、1万5千円を割って1万4千952円まで下げた。
そして売られるとみていた国債が買われた。想定とは正反対の動きである・・・世界的な信用不安の高まりで、安全資産とみられた国債に買いが集中し、「国債バブル」のように価格が高騰(金利はマイナスに下落)した。
経済現象は、「需要と供給」によって決まる。どんなに供給(サプライサイド)に力点を置いても、水の流れのように高いところから低い方へトリクルダウンは起きない。
本ブログでこれまで口を酸っぱく指摘しているように、国民の大多数を占める庶民の懐をここ20年間で、一家庭当たり135万円(664.2万円→528.9万円)も減らしている。その上に消費税増税圧力、これではどのようなサプライサイドの政策を採ろうとも、景気回復への期待は望めない。
最早、死屍累々のアベノミクスと黒田葬祭というイメージしか湧いて来ない。