いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

原敬と小沢一郎 & 小沢氏と菅、クリーンな政治の弊害

2010-08-31 19:42:47 | 日記

明け烏:

 原敬は本物の大宰相で官僚を手中に収めて自由自在に使いこなした、唯一の政治家でなかったか、と多少の本を読んだ今になってみれば思う。藩閥政治を打破し誰にも教育の機会を与えようとした偉大な存在であった。ライバル憲政党の党首・加藤高明(三菱・岩崎の女婿,元外務官僚)ではとても太刀打ちできないので原敬内閣は磐石だろうとも考えられていたはずである。・・・・果たして小沢一郎は後世の歴史家に如何様に評価されどのように記されるのであろうか。

いかりや:
 原敬は、小沢氏の郷土(岩手県)の大先輩であり、小沢氏は本物の政治家と尊敬しているに違いない。小沢氏は後世の歴史家にどのように評価されるかは、これから1,2年の彼の政治にかかっている(無論代表戦に小沢氏が勝利することは間違いないでしょうから)。

 菅氏は貴方が以前に指摘した通りバルカン型、もしくはカメレオンタイプですから、状況に応じて融通無碍に七変化、従って信念などなし、中味はすっから菅というところじゃないでしょうか。彼はマキアベリストとも違う。従って後世の人が評価することはないでしょう

 伝書鳩さんが仲介した小沢ー菅会談で、予想通り小沢氏が降りることはなかった。会談は「どちらが勝利しても党を崩すことはない、挙党体制を確認する」にとどまったようです。菅グループが恐れたのは、状勢は菅氏不利とみたため、敗れた場合の報復人事を避けるための会談であったものと思われます(仙谷官房長官がこの会談を鳩山氏にもちかけたものと推測します、彼のここ数日の顔色が冴えなかった。彼の選挙区徳島でさえ、党員サポーターも菅支持一本に絞りきれなかった。前原、枝野氏らの発言も防戦的発言が目立っていた)。

明け烏:

 クリーンな政治家云々を初めて耳にしたのは、ロッキード事件直後の「クリーン三木」ではなかったかと思う。ところがそれから35年以上経つのに、これに代わる言葉が出てこず、レンホー女史あたりが未だに「クリーンな、クリーンな」と連呼しているのは甚だ、滑稽である。

 汐留の広告社が思いつかないくらいだから本当にこれを代替するものが見つからないに違いない。「清潔な」といえば黴菌のいないというイメージだし、「ご清潔な」といえば男女のあちらの関係を含む意味にしか使われていないのである。

いかりや:

 政治家は「清掃業」ではありません。「水清ければ魚棲まず」というじゃないですか、普通の人だって生きていく上で、完全クリーンで生きるってことは難しい。三木は「クリーン三木」というイメージだけで、外に評価できる仕事は何も残していません。むしろ後世の人は、「田中角栄」を罪人に追い込んだ人という悪イメージされることでしょう。

 日本人のクリーン嗜好は、ずるいアメリカの妖怪とその手先(痴犬)に突け入る隙を与えています。それによって日本の政治が動かされていることに、日本国民も民主党議員も気づかなければなりません(現在のマスコミは、クリーンどころか巨塊化したダーティなゴミそのものじゃないですか・・・マスゴミ、識者にばらまかれた官房機密費については口を噤んで語らず、何もない小沢氏の政治と金を煽りたてる)。

 マスゴミがしつこく拘った小沢氏の「政治と金」問題は、政治資金規正法に違反するところは、何もなかった。痴犬は何もないところにわざわざ火をつけて、マスゴミがそれを煽りたてた。結果として、何もなかったにも拘らず、小沢氏は民主党代表を降り、幹事長もおりた。この意図的に仕立てれた騒動さえなければ参院選に民主党は大勝したに違いない。世間では、何もないところに火を放てば「放火犯」として罪に問われます。痴犬は何もないところに火をつけても、彼らは制度上責任を問われることはないのです。だからこそ、官僚改革が必要な所以です。

余談ですが、クリーンとされた小泉純一郎氏がもたらした政治の悲惨な結果をみればわかるだろう。国民は政治家にクリーンを求めるのではなく、政策を問い、結果を問うべきなのに、クリーン=よい政治と思い込んでいる。

明け烏:

その昔、自民党時代に東京の下町を選挙区とする国会議員には忘年会のお呼びが200件から入ったそうである。ご祝儀をもって出掛け、最初の一口だけは飲まねばならないから秘書何人かと手分けして行っても忘年会シーズンが終わると金庫は空になり、当該議員を含めて事務所スタッフ一同、半死半生になったといわれる。

レンホー女史、こんなことも知らないのであろう。ちょっと若い頃からチヤホヤされ過ぎたのかもしれぬ。こういうお頭(オツム)の弱い女の唱える「ご清潔」とやらを「レンホークリーン」と呼びたい。

いかりや:
 選挙区内でお祭りや、冠婚葬祭には顔をだすのも政治家の仕事、そのたびにご祝儀や香典もかかる。それを怠れば「不義理した」とか「ケチだ」と口コミで広がる。選挙が近くなれば何万~という挨拶状を送らねばならない。当選という「花」咲かすには、それなりの肥料をまかねば、花咲かず(苦笑)。その一方で、クリーンクリーンを求めたがるのが選挙民、どうにかならないものか

 レンホークリーンですか? 何をくどくど川端柳、 「こうしてこうすりゃこうなるものと 知りつつこうしてこうなった  白い紙にも 墨で書く 黒くなるのは当たり前 察しておくれよ レンホーさん」


民主党代表選「代表になってほしい候補者に菅直人首相69.9%の真贋」

2010-08-29 19:37:23 | 日記

 共同通信社が27、28両日実施した民主党代表選に関する全国緊急世論調査で、「代表になってほしい候補者に菅直人首相をあげたのは、69.9%で、15.6%の小沢一郎前幹事長を大きく上回った」と報じている。

 本日10時~のテレビ朝日のサンプロの後継番組「サンデー・フロントライン」をみた。司会の小宮悦子女氏が、民主党代表選に関する共同通信の世論調査の結果が「代表になってほしい候補者に菅直人首相をあげたのは、69.9%で、小沢氏が15.6%」であったことに意を強くしたのか、「小沢氏は政治と金について説明責任を果たしていない」と、まるで女田原のごとく妙に張り切っていた。

 ネット上では、小沢氏の「政治と金」問題はほぼ決着済である。西松建設献金問題は小沢氏不起訴、残る陸山会の土地購入問題は「政治資金規正法の、不動産取得及び代金支払時期の2カ月余りの「期ズレ」という微罪で果たして有罪に値するものかどうか」という点だけである。ところがこの「期ズレ」という問題さえも発生しない、むしろ正当な行為であったという。

 農地法5条により、直ちには所有権移転ができない、従って農地法5条による転用届出が受理された後に、所有権移転を登記と代金支払いがなされただけ、「期ずれ」でもなんでもないということ。

 要するに、マスコミは小沢氏の「政治と金」の説明責任と言うが、その内容を具体的には全く把握せず、小宮悦子女史も無知をさらけ出していたということです
 彼女は、菅氏支持が69.9%という世論調査の結果を盾にして、さも勝ち誇ったように、この結果をふりまわしていた。だが、これとて大手新聞やTV局が「小沢氏悪」をさんざん振り撒いた結果であることを割り引いて考える必要がある。

 ネットによる各種世論調査の結果は、上記共同通信の結果と真逆になっている、多くの国民は、マスコミがふりまく情報には疑惑を抱くようになったのではなかろうか

下記は掲示板「阿修羅」から、

 読売オンラインが実施している「みんなのYES/NO」で「小沢一郎氏が民主党代表選に立候補します。支持しますか、支持しませんか? 」の設問に、実に76%が「支持する」と回答、小沢嫌いの読売でさえ、この結果である。

livedoorニュース
【民主代表選】菅首相と小沢氏、どちらをより支持する? 
小沢一郎 60.5%  菅直人 39.5%  (8342票)

Infoseek 内憂外患
【twitterアンケート】民主党代表選、あなたならどうする?
小沢一郎 95% 菅直人 4% (1734票)

スポーツニッポン
「菅首相と小沢氏のどちらが民主党代表(首相)としてふさわしいと思うか?」
小沢一郎 80% 菅直人 不明 (1676票)

蛇足:

「日本テレビ」ではネット上では評判が悪かったという大田総理、『太田光の私が総理大臣になったら・・・秘書田中と』という番組が廃止されることになった。

 私はこの番組は、これまで一度もみたことはなかったが、最後の番組(8月27日放送)というのでみた。この日のテーマは「ラストメッセージ正義の戦争はあるか?・・・」であった。

 予想に反して大田光が極めてまともな意見を述べ、しかも口角に泡を飛ばして自論?を展開して石破茂や安倍元総理に立ち向かっていた、石破茂は守勢一方であったのが面白かった。太田光のイタチの最後っ屁(笑)だったのかどうか知らないが「なんだ?太田光って、けっこうやるじゃん!」と思った(笑)。     


小沢「ウルトラC」説 勝っても首相に就任せず 野党に譲って連立?

2010-08-28 20:21:55 | 日記

本日の東京新聞の2面の見出しである。

 民主党代表選で、小沢一郎前幹事長が勝った場合でも、首相に就任しないのではないかという見方が出ている。小沢氏はそもそも首相を目指すタイプではなく、野党と連立を組むため、首相の座を野党の党首クラスに譲る「ウルトラC」を考えているというのだ。
 「基本的には、代表になった人が首相をやるが、小沢さんはもともと『どうしても首相になりたい』という人じゃない」
本来、小沢氏はトップにかつがれるより、ナンバー2として実権を握るタイプの政治家。海部政権で、自民党幹事長、細川政権では新生党代表幹事、鳩山政権では幹事長として権勢をふるった。
政治資金事件では、検察審査会の対応次第で強制起訴になる。首相になれば憲法の規定で起訴をまぬかれることができるとはいえ、・・・健康不安もある。
 こうした事情とは別に、小沢氏は「ねじれ国会」を解消する奥の手として、首相ポストを野党側に明け渡して連立を組むのではないか、という憶測も広がっている。・・・以下省略。

  このウルトラC説は単なる噂の域を出ないが「ねじれ国会」の下では小沢氏がめざす改革は容易ではありません。法案可決には最低限、衆議院員数三分の二以上が必要となる。野党との協力で凌ぐなどとは甘い。その程度の連立は必須条件となる。小沢氏が代表選挙にのぞむにあたりその程度のことも考えずに代表選に立候補するなどあり得ない。

 マスコミの偏向報道には目に余るものがあるので、そのままを信用はできない。フジTV「新報道2001:8月22日放送」によれば、小沢氏の立候補すべき 19.8% 立候補すべきではない 75.8% (8月19日調査)だという。

 しかし、最近の日本経済の急速な悪化(円高、株価低迷など)で、菅政権が露呈している無為無策で雰囲気は一変しつつある。それを意識してか、菅首相は本日も北九州を訪れ、小倉北区の東芝北九州工場で、LED(発光ダイオード)チップ生産現場を視察した。午後は化学メーカー、戸田マテリアルの北九州工場(同市若松区)も視察。参院選で消費税アップを唱えるような菅政権では、日本経済は任せられないという焦燥感が国民に広がりつつある。

 やはりここは豪腕の小沢さんの登場を期待する国民が増えているのではなかろうか。そして、あり得ないかもしれませんが、少数政党ながら国民新党党首、捨て身の男亀井静香氏の首相就任であれば言うことない。日本経済回復も彼なら必ずやり遂げてくれるに違いない。


明け烏氏の近代政治史観

2010-08-26 19:37:38 | 日記


  明治11年、紀尾井坂の変で大久保利通が暗殺されて維新三傑はすべていなくなった(西郷は城山で自決、木戸は結核で病死)。その後の日本は、伊藤博文と山縣有朋という松下村塾出身の二人の系列が主導権争いをずっと演じてきたといってよい。

 伊藤博文が政友会と海軍をバックに、山縣有朋は立憲改進党と内務官僚そして陸軍を味方につけ若干の紆余曲折はあるものの現在までの150年間連綿と権力闘争を行ってきたのだ。当たり前のことだが内務官僚を握っている山縣系がほとんどの場合、優勢であったことは否めない。

 何しろ内務官僚を握っていればスキャンダルの暴露やでっち上げ事件はお手の物、「シーメンス事件」を大騒動に仕立てて山本権兵衛失脚を図った様子などを調べてみると「人間、変われば変わるほど変わらない」との感慨を強く持つ。伊藤系の政友会が優勢であったのは大宰相・原敬の時代だけだったかもしれない。しかし原敬もプロの暗殺者である中岡 艮一に東京駅で刺殺されてしまった。誰が中岡をつかったかなど明白だろう。
また資金的には大隈重信の時代から山縣の後ろには三菱財閥がひかえて、政友会は井上馨を通じての三井財閥であった。

 戦後の自民党内もこのどちらかの系列が権力を握るかの戦いを盛んに行ってきたといっても過言ではない。変わったことと言えば、山縣系の内務官僚が大蔵官僚と警察・検察に入れ替わり、更に澤田美喜(岩崎弥太郎の孫娘)を通じて米国の情報機関と三菱との関係が構築・強化されたので、山縣系である官僚派の体制が磐石となり自民党時代の60年間のほとんどを、こちらの系統が制してきた。

 日本史を少し勉強した人間で山縣有朋を好きでたまらないという者は極めて稀であろう。内務省と陸軍を握り法皇と呼ばれ、政敵の失脚を策謀をめぐらせては図る。しかもそのやり口が極めて陰湿である。

 「大逆事件」の弾圧が行われたのは桂太郎内閣のときであるが、桂は山縣にリモートコントロールされていたから、これには山縣の意思が強く働いていたと考えた方が妥当かもしれない。どんな小さな危険因子でも早めに芽を摘んでおくというのは如何にも山縣の用心深い性格を窺わせる。「特高警察」など桂太郎では思いつかないのではないか。

 こういう山縣有朋ではあるが、私に歴史を考えさせるという契機を作ってくれたという恩人(?)ではある。
 1923年の関東大震災の年に山本権兵衛が復権した。「シーメンス事件」で徹底的に政界から排除された山本の突然の組閣をみたときに、私は前年に山縣が死んでいるのではないか、と直感し日本史辞典を引いてみた。すると山縣有朋の没年が1922年と記されていたのを発見。ちょっと嬉しい気分を味わったのである。山縣の山本権兵衛に対する嫉妬と憎悪は凄まじいものがあった。

 さて明治以来の伊藤博文の政友会系、山縣有朋の立憲同志会系の二つの系列は対露(ソ連)政策についても正反対の見解を持っていた。伊藤博文は対露協商論者であったし、その後を継いだ西園寺公望も然り。また原敬暗殺後に政友会総裁となった後藤新平は日ソ友好に尽力している。

 一方の山縣はソ連への警戒を怠らなかった。「ロシアがソ連と名前を変えようが、必ず日露戦争の復仇をやってくるはずだ」-山縣は確信していたに違いない。自分が極めて執念深い性格だからである。そしてそれは当たっていた。
 この山縣の考えは、陸軍きっての「ソ連通」だった上原勇作、そしてその部下であった河本大作へと引き継がれてゆく。

 ソ連への強い警戒心は朝鮮半島とソ連との間に出来るだけ大きな緩衝帯を築いておきたいという欲求につながる。「満州国」をもうけることである。従って河本大作が「張作霖爆殺事件」を引き起こしたことは事実であろうし、心情的にも完全に納得がいったものであった。

 ユン・チアンの「マオ」を読んで私が大きく違和感を覚えたのは、自分なりの解釈を得ていた「張作霖爆殺事件」までがコミンテルンの謀略によるものだ、という部分からであった。「ワイルドスワン」を読んでいただけに「この本は私怨の部分を相当割り引いて読まねばならないな」そう思った。そもそも満州を日本に制せられることは決してソ連に有利なことではないはずだ。まあ無学者の独断に過ぎないとは思うが。


金相場と為替レート(続き):地検特捜部の解体

2010-08-24 11:47:56 | 日記

明け烏:

>日本は1兆ドルを越す外貨準備高を保有しており

 副島隆彦氏の話では日本の民間も含めた総外貨準備高(そのほとんどが米国債)は700兆円とのこと。実際は円換算でいくらぐらいなんでしょうか?中間を採って400兆円とすれば、1円の円高で4兆円の差損ということになります

 レンホー女史が金切り声をあげて「事業仕分け」をしているのは、まさに「木っ端で集めて筏で流す」ということになります。あれでは却って女性の評価を落とすのでは。まあ当人は女性の有能性をアピールしているつもりなんでしょうが。

>世界各国の金保有量は、アメリカがダントツで約9千トン、二位はドイツで3750トン

昔、河崎一郎氏の本でフランス人は国民一人一人が、がっちりとゴールドを貯め込んでいるので、金保有量は公表される数値の数倍になるというのを読んだことがあります。実際はフランスが二位かもしれません。日本人との国民性の違いを感じます。フランス人の方がより「グローバル」なんでしょう。

いかりや:

 >金保有量は公表される数値の数倍になるというのを読んだことがあります。

 本当のところは、そんなところじゃないでしょうか、公表されている世界の金保有量そのものが、どれだけ信憑性があるのかどうかわかりませんここらあたりの話になると、魑魅魍魎のお化けの世界(笑)です。アメリカの金保有量の9千トンもおかしい、数倍どころか、ひょっとして数十倍以上かも?ひょっとしてアメリカは今「金(ゴールド)」集めに奔走しているのかもしれません。そうでなければ、金価格がここ10年の間に4倍以上も高騰すること自体がおかしい(1オンス35ドルという基準値からみれば、事実上25倍以上に跳ね上がっています)。

 最近刊行された原田武夫氏の『狙われた日華の金塊 「ドル崩落という罠」』という本158~159頁)に、次のようなことが述べられています。

””・・・第二次世界大戦終了直後より、アメリカ勢が熱心に繰り広げたのが日本国内における貴金属の捜索・接収であったことはれっきとした史実だ。

 戦時中、日本政府は国民より物資を徴用し、「本土決戦8ヵ年」を持ちこたえるだけの準備を備えつつあった。戦後、この備蓄の行方が問題となり、世耕弘一『内務政務次官(当時)の発案により、経済安定本部内に「隠退蔵物資等処理委員会」が設置され、活動を開始した(1947年2月14日閣議決定)。

 こうした行政府の動きはあたかも日本勢による独自の展開のように見えるが、実際にはGHQの指示をうけてのものであったことは間違いない。事実、これでは不充分とばかりに1947年10月、GHQは東京地方検察庁に対し、「敗戦のどさくさ紛れに隠された物資の摘発を本格化させ、地下組織の黒幕と闘え」と命じ、そのための手段として「隠退蔵事件捜査部」を続く11月10日に新設したのであった。これが後の「東京地検特別捜査部」となる(魚住明『GHQ資料が明かす 東京地検特捜部の秘密』・「現代」講談社1997年5月号所収参照)。

そして実際、莫大な量の金(ゴールド)とダイヤモンドが日本銀行地下室に眠っていることが明らかとなったのである(『回想 世耕弘一』 同刊行会 第261頁)。

 日本史の教科書にはおよそ書かれていない事実であるが、ここまで徹底して「宝探し」に奔走したアメリカ勢なのである。・・・ ””

 余談(実はこれが本番(笑)):

 その当時から『東京地検特捜部』はアメリカのエージェント(手先)として発足していたのである。その心は脈々と受け継がれ、日本のためじゃなくて某国のために働き、亡国している(笑)のである。

 私は、はっきり言えば日本の自立は、何はともあれ「地検特捜部解体」からであると思っています。それは『日本の真の民主主義獲得ための必要な作業である』とさえ思っています。地検特捜部は「正義の味方?」 とんでもない、彼らが「これまでこの国のために何をしでかしてきたか」を振りかえってみて欲しい。小沢氏が「日本に民主主義を定着させたい。残りの人生頑張る」と先祖の供養のときに集まった人たちの前で発したこの「平凡な言葉の真意」を理解した人は少ないだろう。

 「官僚改革」は、「地検特捜部解体」こそが本丸であると思っています。しかし、彼らの背後に隠然と存在する某国の妖怪との癒着を断ち切ることは、想像以上に困難と思われる。

 小沢氏は、「民主党は昨夏の衆院選挙で大勝した、そして今夏の参院選挙で大勝し、国民からの磐石の支持をうけた上で改革を目論んでいた」。だが、鳩山氏はやらずもながの失敗を繰り返し、小沢氏を一蓮托生のごとく要職からひきずり落とした。後を継いだ菅氏は小沢氏をないがしろにしただけでなく、これまた「やらずもなが」の消費税アップ論を突如喧伝し、民主党は参院選挙で大敗を喫した。小沢氏が9月14日の民主党大会で代表に選出されたとしても、衆参ねじれの下では、小沢氏が目指す改革は困難を極める。

 ホーレンソー女史がちまちました「事業仕分け」に情熱(笑)を傾ける姿をマスコミが大々的に報道する滑稽さに、某国政府は「日本という国は、なんというすばらしい国だろう!」と笑いを噛み殺しているに違いない。


NHK教育 ETV特集:埋もれた声~大逆事件と現代の地検

2010-08-23 20:40:13 | 日記

 昨夜は「<NHK教育 ETV特集>埋もれた声~大逆事件から100年~」をみた。

 歴史のなかに埋もれた「大逆事件(高徳事件)」の裏面史を抉り出している。今回の舞台は、和歌山県新宮市、この町は100年前に日本中を揺れ動かした「大逆事件」のもう一つの舞台となった。

 事件の発端は、1910(明治43)年5月、信州・長野の社会主義者宮下太吉ら4名が、「爆発物取締罰則」違反で逮捕された。逮捕者が当時の反体制運動の中心人物の一人であった幸徳秋水と強いつながりを持った者であったことから、この事件を幸徳秋水を首領とする全国的な一大陰謀事件にでっちあげた。

 新宮に在住する6人は事件とは全く関係なかったが、秋水とつながりがあったというだけで逮捕された。全国で逮捕された26人うち24人に死刑判決が下された。この事件で、新宮とその周辺の町からは最も多い6人が連座したとされ、以後、その家族までが国賊視され、社会から冷たい扱いをうけ、徹底的に排斥された。新宮では、戦後に至るまで「大逆事件」に触れることはタブーとされ、遺族も沈黙を強いられ続けた。市民の間で公然と話されるようになったのは1990年代になってからだという。

 明治天皇暗殺計画とされた大逆事件を受け、1911年警視庁に政治運動家たちを対象とした「あの悪名高き特別高等警察」課が設置された。

 昨夜の<NHK教育 ETV特集>をみて、現在の地検も、「罪なき人を罪人に仕立て上げようとする基本構図は変わらない」、地検は巧妙に姿形を変えた特高警察ではないかと、ふと思った。マスコミと同調して日本の政治を、左右している。地検の背後で操っているのは、誰なのだろうか?

 


金相場と為替レート

2010-08-22 18:30:54 | 日記

 昨年12月14日の日記では、「金(ゴールド)相場はオンス当たり1,120ドル付近である」と書きましたが、現時点での金相場は、それよりさらに100ドル以上値上がりして、オンスあたり1,227ドルになっています。

 1971年以前の金本位制(ブレトンウッズ体制)時代の金価格は1オンス当たり35ドルでした、従って金は、35倍以上に値上がりしていることになります。逆に言えば、「USドル」は当時の金価格の35分の1以下に下落していることを意味します。 一方「円」は当時の固定相場制下で1usドル360円でした。現時点での為替レートは1USドル85.6円ですから、1,227x85.6/(35x360)=8.3倍です。

 金相場の推移をみると、大まかにはUSドルの下落と逆相関しています2000~2001年は1オンス当たり270~290ドルでしたが現在はその4倍以上の価格に跳ね上がっています。金相場の急激な値上がりは不気味なものを感じます。

 財務省の資料によれば、日本は1兆ドルを越す外貨準備高を保有しており、為替レートが1円ドル安になれば約1兆円の差損を出すことになります。ドルは今後もさらに価値を失っていくものと思われ、逆に金相場は上昇していくものと思われます。国家戦略という立場からいえば、ずるずると価値を失っていくドルで保有するよりも金(ゴールド)で保有すべきであることを示唆しています。今の政治家にはそのような感覚の持ち主はいないようです。金相場が1オンス当たり、1500ドルになれば、その時の為替レートは80~70円を切る?

 世界各国の金保有量は、アメリカがダントツで約9千トン、二位はドイツで3750トンで日本は843トンです(サーチナ【経済ニュース】)。アメリカは一体何を企んでいるのだろうか。

 


神代もきかず平成の行方も知らぬ白川の関

2010-08-19 19:12:54 | 日記

 菅首相は週明けの23日、白川日銀総裁と会談するという。
 為替レートは1ドル85円前後の超円高、今後さらに円高に進むことはあっても、百円台の円安に戻ることは最早期待薄、そう遠くない将来には70円台も?株価は日経平均9200円台まで下落、16日内閣府発表のH22年4~6 月期四半期別GDP速報(1次速報値)が予想以上に悪かった。この機に及んで菅首相は日銀総裁と会談して何を求めるのだろうか。いまさら為替介入したところで効果は全くありません(何故効果がないかについては、過去に述べた)。

 今、日銀ができることと言えば「資金供給量の拡大」以外にない、しかしこれも過去の実績から「量的緩和」が何らの効果も もたらさなかったことは言うまでもありません。「日銀追加金融緩和策」の狙いは「マインド効果」などと、とぼけたことを言う人もいるが、そんな心理作戦にだまされて市場が動くわけがない。23日菅首相と白川日銀総裁の会談・・・総裁は、まさか「私は白川夜船じゃ、何もわかりません」とは言うまいが、しかし何か言ったとしても、有効な対策はないでしょう。

 悲観的なことを言っても詮無いことですが、かと言ってこの手詰まり状態を抜け出す方法を知らない無能政治家や経済学者しかいないのだからどうしようもありません

 既に述べたことですが、国民の世帯当たりの年収をこの15年間で120万円近く低下させて、国民の消費意欲を奪った。120万円は全世帯数に換算すれば、年間50兆円以上になります。その一方でこの国はこの15年間で借金を550兆円以上も膨らませた。しかし、経済成長はゼロ~マイナスだった。「事業仕分けでムダをなくす」のだと言うが、しかし、550兆円のムダを語るものは誰もいない。今の政治家やジャーナリストをはじめ、経済学者、評論家などは、この550兆円の金(国の借金)を投じても、全く経済成長しなかった理由を冷徹に分析する経済学者も、追及できるまともな識者は誰もいない。そして「財源がない、財源がない」とバカの一つ覚えを繰り返し、「消費税アップ」を唱えるだけ。こうして日本は衰退する。

明け烏:

「千早ふる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くぐるとは」

在原業平のこの和歌の意味がわからないから教えてくれと長屋の金さんが、物知りで有名な「先生」のところへ尋ねにゆくのが、この落語のはじまりである。ところが先生の方も知らないため、まったくの出鱈目な解釈を教えてしまう。

「「竜田川」というのは、お前、江戸時代の相撲取りの四股名だ」
「えっ、川の名前じゃないんですかい」
「五年間、女断ちをしてやっと大関になったので、吉原の大門をくぐる。「千早」という花魁に懸想したものの千早は相撲取りは嫌だ、と竜田川をふってしまう。これで「千早ふる」というわけだ」
「へ~~~~っ」

「それじゃあってんで、千早の妹分の「神代」を口説いてみるんだが、これも言うことを聞いてくれない。これで「神代もきかず」だ」
「神代ってのは妹分の花魁の名前だったんですな」

「気落ちした竜田川は、廃業して故郷に戻り、傾いていた実家の豆腐屋を五年でたてなおす」
「竜田川ってのは随分と五年が好きですね」

「まあ、聞きなさい。その豆腐屋の店先に女乞食がやってきて、何も食べていないからオカラを恵んでくれないかと頼んでくる。お安いご用だとオカラを手にして差し出そうとする竜田川が女乞食を見てみると忘れもしない、あの吉原の花魁、千早ではないか。

それで竜田川、俺を振りやがった憎き女にオカラはやれない、と言って引っ込めてしまった。これが「からくれない」だ」
「なるほど、「からくれない」ってのは、オカラをくれないというわけだったんですかい」

「更に竜田川、こんな女は早く消えてなくなれ、ってんで張り手で千早を突き飛ばすと、千早は井戸のところまで吹っ飛ばされてしまう。そこで千早、「あそこでつれないことをしたワチキが悪うございました」と言って井戸に入水してしまう。これで「水くぐる」だ」

「よく分かりやした。でも先生、最後の「とは」ってのは何なんですか?」
「その「とは」というのはだな、千早の本名だ」―これがオチになっている。

 最近、マスコミに登場するさまざまな評論家やニュース解説者は、この落語の「先生」程度ではないかと考えれば納得も行く場面が多いような気がする。


首相の資質 & 最近のニュースから

2010-08-16 17:56:23 | 日記


明け烏:

 菅直人が北朝鮮のスパイであり拉致事件に関わったシン・ガンスの釈放要望書にサインをしたという非難が、そこかしこで見られるが、この件は今をときめく識者やネット右翼が騒ぐに値するほど深い問題ではないと思う。

 ネットで調べてみるとこれが行われたのは1989年であるからソ連崩壊の前、まだ社会主義聖者論の幻想がわずかではあるが残っていた時代であった。マスコミの論調にも朝日新聞を中心とした、かつての中国・北朝鮮礼賛の面影がうっすらと反映されていたのだ。日本では軍事独裁政権の権化とみなされて蛇蝎のごとく嫌われていた朴正煕の言論弾圧運動に対する轟々たる批判の記憶も強かったから、1987年の韓国の大統領選挙では盧泰愚よりも金大中を心情的に応援していたものが日本人の大多数を占めていたはずである。

 こんな時代に釈放要望書にサインした菅直人の心理を推理するのは簡単である。社会党や公明党の誘いに応じて、なんとなく市民の味方、人権尊重派だと思われたいと気軽に署名したのであるおそらくシン・ガンスが何者かなどは知る由もなく、そもそもその名前も初耳に近かったのではなかろうか。無論、韓国の複雑な政治事情など勉強したことなど全く無かったものと思われる。つまり「ちょっと良さげで、とりあえず自腹を切る必要がないもの」に軽いノリで手を出してみたというわけだ。

いかりや:

 当時の菅氏の釈放要望書サインを今になって非難しても仕方がない。
 だが菅氏の場当たり的軽率な行動は、今になっても少しも直っていない。消費税アップ論は、過去の経緯をみれば、国民からの猛反発があることは火を見るより明らかだった。選挙戦に入って慌てて軌道修正したが遅かった。
 過去に靖国神社参拝したと言いながら、中国、韓国の反撥を考慮して、閣僚になってからは参拝せず。そうかと思えば、アーリントン墓地には献花している。要するに風に吹かれて、風にそよぐ葦?というよりも越前くらげ、そのときどきにあわせてふらふら・・・。

 本来、総理大臣になるべきでなかった人が総理になった。しかし、それも日本のありふれた政治状況だから、いまさら嘆いてもはじまらない。今僕が思うことは、せめて国民新党との約束、郵政改革法案くらいは衆議院に三分の二条項を使ってでも通して欲しい(原口総務相は、2005年に郵政民営化法に反対して自民党を離党し、復党した人たちに働きかけて協力要請。余談だが、原口のほうがよっぽど総理に相応しい)。
 その程度の「男の仁義」もわきまえない最低野郎かも・・・菅は。

最近のニュースから、

その1:
 
15日午後4時20分頃、さいたま市北区の無職男性(76)が、自宅の布団の上であおむけに倒れているのを同居する無職の長男(48)が発見し、119番した。男性は既に意識がなく、熱中症での死亡が確認された。

 大宮署の発表によると、男性は長男と2人暮らし。収入は男性の年金だけで、10年以上前に電気を止められ、そのまま電気のない暮らしを続け、エアコンはあったが使えない状態だった。

 15日の同市は最高気温35・8度の猛暑日で、男性が暑さで体調不良を訴えたため、長男が氷を買ってくるなどしていたという。
 代謝機能が低下する老人にとっては、この猛暑は耐えられない。猛暑っと、なんとかならないものか・・・。

その2:
「生意気だ!」と外務省事務官の女が、病院の受付女性にビンタだって・・・。
 外務省アジア大洋州局の女の事務官(47)は通院していた逗子市内の耳鼻咽喉科医院の受付嬢を殴り、けがをさせたとして、神奈川県逗子署に逮捕された。「態度が気に入らなかった」などと供述しているという。

彼女は、保険証を取りに再来院したが、午前9時の診療開始前で病院に院長がおらず、「保管金庫の鍵が手元になく、保険証が取り出せない」と説明した女性事務員に、「社会人としてなっていない」「生意気だ」と顔を平手打ちした。

「社会人としてなっていない」のはどっち?「そこのけそこのけ、外務省の役人が通る、やっぱ役人は超偉い?

 同容疑者は体重100キロはあろうかという貫禄。本人は「軽くたたいた」と供述しているが、女性事務員の頬や唇はかなり腫れあがったという。

 彼女は「わたしゃねえー、外務省を懲戒免職なったって、心配いらないわよ!ニッポン・女子プロレス協会から引っ張りだこなんだから・・・」と言ったかどうかわかりません(苦笑)。

その3:
 内閣府は16日の国内総生産(GDP)速報値を発表、

 津村啓介内閣府政務官は、記者説明で、日本経済の現状について、「ある意味では既に踊り場入りしていると言えるかもしれない」との認識を示した。
 荒井聡経済財政担当相は記者会見で、「そこまでは考えていない」と否定した。

 内閣府発表の速報値は、

””2010 年4~6 月期の実質GDP(国内総生産・2000 暦年連鎖価格)の成長率は、0.1%(年率0.4%)となった。また、名目GDPの成長率は、▲0.9%(年率▲3.7%)となった。””

 実質GDPは、名目GDP(生の数値)をGDPデフレーターによって修正したもの、名目GDPで見る限り明らかに下げ基調である。昔は、GDPと言えば、名目GDPのことであった。現在でも世界で発表されるGDPはすべて名目GDPのことである。


首相談話に関連して思うこと(2)謝罪外交のお粗末 

2010-08-13 12:27:10 | 日記

 謝罪外交のお粗末

 櫻井よしこ氏によれば、 歴史に関して日本国政府の謝罪は、「ざっと見て、日中国交正常化当時の田中角栄以来、菅直人首相の談話まで、実に36回に上る」のだそうである。
 36回も、よく勘定したものと思うが、戦後の外務省の基本方針は、「謝罪とばら撒き」を機軸外交にしているようである。こんな外交なら、外交の専門家集団は必要なし、素人でもできる。

 菅「首相談話」に対して報道によれば、中国各紙は『「中国への謝罪の言葉はひと言もない」など謝罪を促す見解を掲載、韓国メディアも評価の一方、強い不満を示した』当然、予想されたことであるが、菅首相のお粗末な戦略なき「謝罪談話」が引き起こした結果であり、尾を引きそうである。

 昨日紹介した菅総理の「首相談話」(謝罪談話?)の冒頭に続く文は次の通りです。

 ””私は、歴史に対して誠実に向き合いたいと思います。歴史の事実を直視する勇気とそれを受け止める謙虚さを持ち、自らの過ちを省みることに率直でありたいと思います。痛みを与えた側は忘れやすく、与えられた側はそれを容易に忘れることは出来ないものです。この植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、ここに改めて痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明いたします。””

  菅総理の「首相談話」は、党内および党外から異論があった。過去の植民地支配への「反省とおわび」を改めて表明することは、昭和40年の日韓基本条約に伴い、「完全かつ最終的」に解決済みとなった個人補償請求問題を再燃させかねない・・・・・本件を推進した仙谷氏は補償問題が再燃することを危惧する議員を説得して、「平成7年の村山談話の踏襲にすぎない」とも強調した。

 歴史認識は、それぞれの立場によって異なります。十把ひとからげというわけにいかない。例えば「安重根」は韓国の英雄であり、日本にとって「伊藤博文」を暗殺したテロリストである。
 先日は、アメリカの原爆投下の正当性について書きました。被害国の日本からみれば、原爆投下はどうみても正当性があるとは思えない。しかし、米側からみれば、あのまま戦争を継続していれば、「さらに百万~数百万の犠牲者を出すところだった、原爆投下はそれを救ったのだ」となる。

 米国が核廃絶を真剣に訴えるなら、大統領が直接広島、長崎を訪問し「謝罪と核廃絶宣言」があってしかるべきであり、プラハで犬の遠吠えの如く訴えるのではなく広島、長崎の人々の前で堂々と「核兵器使用が神と人類に対する冒涜であり、被害者への謝罪と核廃絶」を訴えれば、世界の人々が感動し被害を受けた人々は言うまでもなく、日本国民も感涙したことだろう。

 今年の「ひろしま原爆記念日」には、国連事務総長はじめ核保有国英仏含め70カ国が参加した。米側から、はじめてルース大使が参加したが献花もなかった、菅首相は今年4月アーリントン墓地を訪れ献花したが・・・。米側はただ「参加することに意義があった」だけ? ルースさん、ごくろうさま。

 仮に、米大統領の「原爆謝罪談話」がせめて次のようなものであったらと、ふと思った。

 私、米国大統領として歴史に誠実に向き合いたいと思います。歴史の事実を直視する勇気とそれを受け止める謙虚さを持ち、自らの過ちを省みることに率直でありたいと思います。痛みを与えた側は忘れやすく、与えられた側はそれを容易に忘れることは出来ないものです。この原爆投下がもたらした多大の損害と苦痛に対し、ここに改めて痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明いたします。

 上記は、お気づきのことと多いと思います、これは菅総理の今回の「首相談話」そのものです。
 菅首相は広島原爆記念式典(原爆死没者慰霊式・平和記念式)に参加、首相はあいさつで、次のように述べている(主要部分の文)。

”” ・・・・核兵器の惨禍を人類は二度と繰返してはならない。唯一の戦争被爆国であるわが国は『核兵器のない世界』の実現に向けて先頭に立って行動する道義的責任がある。核兵器保有国をはじめ各国首脳に核軍縮・不拡散の重要性を訴える。核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向け、日本国憲法を遵守し、非核三原則の堅持を誓う。””

文中 ””「・・・道義的責任」とは、どこかの大統領がプラハで叫んでいたぜ”” 原爆投下の被害国側がどうして「道義的責任」があるのかわきゃわからん。

 広島秋葉市長が平和宣言で「米国の核の傘」からの離脱を日本政府に呼びかけたことについて、菅総理は記者会見で「国際社会は大規模な軍事力がまだまだ存在しており、大量破壊兵器拡散の現実もある。抑止力は日本にとって引き続き必要だ」と発言している。

 一方で、「核」をなくそうと訴えながら、片方で「核の傘・抑止力」を求める乞食根性に彼自身は気づいていないのだろうか。この式典は核廃絶に向けた平和宣言であるにもかかわらず、わざわざそれに水をぶっかけている?
 この発言は一体誰に向けたものだったのだろうか、まさか広島市民向け?国民向け?そうじゃないだろう。筆者にはアメリカに対して媚を売っているように思えた、恥ずかしいかぎり。

 彼の発言が、
 ””人類は「核廃絶」に向けて前進しなければならない。だがわが国周辺には、中国、ロシア、北朝鮮など核保有国に囲まれているという厳しい現実がある。わが国は人類最初の被害国として、二度と再び原爆の被害を受けるという愚かを繰返してはならない。世界は「核」を保有することで抑止力が働いているという悲しい現実がある。わが国は、「核保有能力」を有しながら、自己抑制しているのだ。残念ながら、核の抑止力も認めないわけにいかない。”” というものであるならば、一つの見識として評価するが・・・。

  実は昨年の8月6日の「平和記念式典」でも全く同様だった。 

 麻生首相は、「私は改めて日本が今後も非核三原則を堅持し、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向けて、国際社会の先頭に立っていくことをお誓い申し上げます」と述べたが、その直後の会見では主張を一転させ「日本はアメリカの核の傘が必要だ」と述べている。

 この発言に対して、9日に「平和祈念式典」を迎える長崎の被爆者団体などから「麻生首相は長崎に来るな!」「麻生首相は二枚舌だ!」「原爆が投下された日に投下された場所で口にする発言か?デリカシーのかけらもない!」など多くの批判の声があがった。

 日本の総理大臣は官僚の作成した「文章」を棒読みし、暗記して発言するだけ、去年も今年も・・・。民主も自民と何ら変わらない。ひょっとしてこの国は、首相・官僚の背後でどこかの国によって操られているのかもしれない。それとも、「この国にしてこの首相あり」とあきらめるだけ? だが、オバマの核廃絶も、偽善と欺瞞に満ちたものであることを思えば、どこも似たり寄ったりというところだろうか?

 


日韓併合百年:首相談話に関連して思うこと(1) 

2010-08-12 17:09:36 | 日記

日韓併合について

 現役時代(と言っても話は約35年前ですが)韓国の数社とビジネス関係をもち、台湾の業者ともビジネス関係を経験したことのある筆者にとって、当時は少なくとも庶民(ビジネス)レベルでは、いずれも反日的な態度で応対された経験はない。

 若いころ反日感情で凝り固まっていたという金完燮(キム・ワンソプ)氏が対日観を見直して書いた「親日派のための弁明」の序文で彼は冒頭、次のようにのべている。

 朝鮮と台湾は100年前、近代がはじまる重要な時期に日本に支配を受けたという共通点をもっているが、こんにち、ふたつの国の日本にたいする態度はまるでちがう。台湾は政府であれ民間であれ日本にたいしてきわめて友好的な態度を堅持しながらよい関係を保っている。かたや韓国は持続的な反日教育の影響で、政府から民間レベルにいたるまで日本にたいしてきわめて敵対的な態度を堅持している。 

 両国の違いは、歴史的背景もあるが、金完燮氏が指摘するように戦後教育(韓国は日本を加害者という立場に置いた)の相違がもたらしている面が大きいのではなかろうか。韓国人は反日的態度をとりつつも、戦後も日本に居残り、現在も外国人としては圧倒的に在日韓国人が多いのは何故だろうか。確かに差別という問題はあったにしても、この差別問題は世界各国に共通する問題であり、戦時中の在米日本人がうけた差別に比べれば日本人が韓国人に対して行った差別よりも、はるかに厳しいものだった。

菅総理は談話の冒頭で、

 ””日韓併合100年にあたり、日韓関係にとって大きな節目の年です。ちょうど百年前の八月、日韓併合条約が締結され、以後三十六年に及ぶ植民地支配が始まりました。
三・一独立運動などの激しい抵抗にも示されたとおり、政治的・軍事的背景の下、当時の韓国の人々は、その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました。””と述べている

 私は日韓双方にとっての将来を考えれば「植民地支配」とか、「民族の誇りを傷つけた」とか「激しい抵抗」などという刺激的な言葉を為政者は使うべきではないと思う。実際のところ、「植民地支配」と言っても、当時の西欧列強が行っていた「植民地支配」とは根本的に異なる。

 たとえば、京城帝国大学や、台北帝国大学の設置など日本統治下にありながら現地教育に力を注いだことは、欧米の搾取だけが目的の植民地支配とは根本的な違いがある。戦後の韓国、台湾の驚異的な経済成長もその礎は日韓・日台併合時代の蓄積があったればこそと思うのは言い過ぎだろうか

 また当時の弱体化した李王朝はロシアや清国の脅威に対応できる力はなく、また独立運動と言っても全国的に統一された強固な組織集団といえず、大勢はテロリスト集団の域を出なかったのではなかろうか。一方当時の韓国内には日本との同盟関係を強化し、日韓合邦を推進しようとする大衆運動(一進会)も存在した(現韓国人はこれを売国奴と軽蔑しているけれど)。

 当時は西欧列強が植民地拡大を狙って極東アジアへ進出していた時期である。不謹慎と言われるかも知れませんが、仮に当時のロシアに併合されていたら、あるいは清国に併合されていたら、日本に併合された場合より幸せな韓国になっただろうか。

 菅総理よ「民族の誇りを深く傷付けた」と言うが、日本の現状は「日帝36年」どころか、「米帝65年」いまだ戦後の傷を引きずったままであることに目を向けないのは何故? 

 ともあれ、日韓併合条約は大日本帝国と大韓帝国の合意のもとに署名・捺印された国際法上の正式外交文書である。日韓双方が冷静且つ大人の対応で付き合いたいものである。

 上記は金完燮氏の「親日派のための弁明」および呉善花氏の「韓国併合への道」を参考にしました。


不肖の息子と不肖の親?

2010-08-11 19:08:57 | 日記

いかりや:

石川県警は7日、酒を飲んで車を運転し事故を起こしたとして、道交法(酒気帯び運転)違反容疑で、森元首相の息子、自民党石川県議の森祐喜容疑者(45)を逮捕。

警察の調べによりますと、森容疑者は7日午前10時ごろ、酒を飲んで車を運転し、小松市内のコンビニエンスストアの風よけ用のドアにぶつかり、ガラスを割った疑いです。店員の話によると、森県議は車から降りた際も足下がよろめき、呼びかけにもろれつが回らない状態だったということです。

午前中から、酒をしこたま飲んで車を運転とは・・・いったいどないなってんの? 押尾薬物事件で死亡した田中香織さんと、とかくの噂があったというが、薬物検査はしなかったのだろうか。

「この親にしてこの子あり」とちゃいますか。

Drジョー:

こんにちわ、残暑お見舞い申し上げます

>石川県警は7日、酒を飲んで車を運転し事故を起こしたとして、道交法(酒気帯び運転)違反容疑で、森元首相の息子、自民党石川県議の森祐喜容疑者(45)を逮捕。

J党の金持ち議員に感想を聞きました。

===============
ふっふっふ~、小物の起こす事件じゃの~
わてら大物は公用の時ばっかりやあらへん、酒飲む時でもお抱え運転手付きの公用車で行き帰りするんやでえ^^

飲んでる間、運転手をどないするか?
はした金(たかが2、3万じゃ)くれてやって飯でも食わしたったら喜んで待っとるがな、がっはっは~
ーーーーーーーーーーーーーーー
なにっ、不景気で職がない?
丁度わしんとこの庭掃除する人間がおらへんさかいに、雇うてやってもええぞ。お前ら貧民に似合いの仕事じゃろうが。

お前の妹は美形じゃのう~
今晩わしの部屋に連れてきたら100万円やるぞ、おらおら100万円やぞ~、涎が出とるやないか~、がっはっは~

*「あっ兄上、あんな蝦蟇がえるみたいな顔をした男に私を売るおつもりですか、あ~あ~情けない(涙)」、女は剃刀の刃を首に当てました・・・
===============

必殺仕事人の中村主人様、出番ですよ~

http://www.youtube.com/watch?v=VSuqPkYCmyQ&feature=related

いかりや:

今度は、ハマコー爺さん逮捕だってさー、

数日前に、元首相の息子が朝から酔っ払って、車を運転してコンビに突っ込んで逮捕されたばかりとちゃう?

今度は麻生内閣の防衛大臣だった浜田靖一氏の親爺、元衆議院議員の浜田幸一(81才)、通称ハマコーはんがとっ捕まっとるやんか。

容疑は2億円の背任罪?つまり振り込め詐欺みたいなもんやないの?

一方は不肖の息子、片方は不肖のおやじっつーわけにいかない? 

81才やから晩節を汚す? 元々汚れっぱなしの男やさかい、いまさら晩節汚すっつーてもねー? 


J党のこねずみ元総裁に感想を聞きました。
===============
ふっふっふ~、たかが2億円でっか? 悪党党の幹事長の割には小物の起こす事件じゃの~、奴さんも老いぼれたものよのー!

わしらの場合は、藪大親分に350兆円貢ぎそこねたばってん、成功すれば3兆円の手数料ばもらえるところじゃった^^

 わしらの はした金にもならんぞ、がっはっは~

なぬっ、不景気で職がないから、振り込め詐欺?

丁度わしんとこの庭掃除する人間がおらへんさかいに、雇うてやってもよかばってん、81才のとしよりじゃーハマコーさんよ、庭掃除にもならんぜよ。

 檻の中はクーラーもなしでっか?ムショで暮らすのもつらいこと残暑?
 
ハマコーさんには泣き言は似合わないぜよ、せいぜい熱中症に気ーつけなはれ!

Drジョー:

はい、ハマコーのおっさんが逮捕されましたね。
テレビのバラエティー番組に出ていた影響もあってか、どことなく憎めない雰囲気を持っていたおっさんではありましたが・・・

国会でやくざまがいの言動をとったり、ラスベガスのバカラ賭博で4億円以上負けたりと、破天荒ぶりは際立っていましたさかいに、こげな出来事で逮捕されたのも何となく納得?^^

闇にうごめいている巨悪と比べれば可愛いもんでっか?


原爆投下から65年、あらためて原爆投下の正当性を問う

2010-08-09 18:35:27 | 日記

 今日は長崎に原爆が投下されて65年の記念日である。

 米世論調査によると、広島と長崎への原爆投下について、米国人の約60%が「投下は正しかった」と考えていることがわかっている。広島に原爆を投下した米軍B29爆撃機「エノラ・ゲイ」の機長ポール・ティベッツ氏(故人)の息子は5日、CNNテレビに対し、オバマ政権が平和記念式典にルース駐日大使を派遣したことについて、「そうすべきではなかったと思う」と不快感を示した。

 正当化の根拠になっているのが、原爆投下が戦争終結を早め、多数の人々(百万~数百万)の命を救ったとして、「当然、正しいことをした」としている・・・このロジックは、当時のトルーマン大統領が広島原爆投下の根拠を踏襲するものである。

国際犯罪:集団殺害罪の防止及び処罰にに関する条約(ジェノサイド条約)、

第一条【国際法上の犯罪】締約国は、集団殺害が、平時に行われるか戦時におこなわれるかを問わず、国際法上の犯罪であることを確認し、これを防止し処罰することを約束する。

第二条【定義】この条約において集団殺害とは、国民的、民族的、人種的又は宗教的な集団の全部又は・・・。

 原爆投下は明らかに、この国際条約に言う「集団殺害」(ジェノサイド)に当たることは言うまでもないと思う。トルーマンがこの条約を知らないで原爆を投下を許諾したとは思えない。よしんば知らなかったとしても、「知らなかったから」と言って言い逃れができるものではありません。

補注:ジェノサイド条約は1948年12月9日採択なので、トルーマン大統領はこの「条約を知らなかった」が正しい。ただし、原爆投下がジェノサイド(集団殺害)であることに変わりありません、ハーグ条約からみて無辜の人を集団殺害することは禁止されていることは常識。。

 終戦の数ヶ月前から、日本は必死に終戦(降伏)を模索していた。
 終戦の年の2月、旧ソ連領クリミヤ半島のヤルタで、いわゆるヤルタ会談が行われた。この時点でドイツ、日本の敗戦が確実視されていたからこそ、第二次世界大戦の「戦後処理」についてルーズベルト、チャーチル、スターリンが首脳会談を行い、ヤルタ協定を結んだはずだ。この年の6月には、日本は沖縄戦に敗れソ連に降伏の仲介を求めていた。アメリカがこれを知らぬはずはなかった(当時アメリカは日本の暗号はすべて解読していた)。

  終戦一ヶ月前のポツダム首脳会談において、チャーチル英首相からの進言にも、トルーマンは「日本には守ってやるべき軍事的名誉なんてないですよ、少なくとも真珠湾攻撃のあとはね」と付け加えている(仲 晃 「黙殺」NHKブックス)。

 アメリカは原爆投下に当たり、何らの事前警告もしなかった。例えはわるいが、並の強盗でも「手を上げろ!金を出せ(降伏しろ)!さもなければぶっ放すぞ」と警告するが、当時のアメリカ首脳にはその程度のモラルさえもなかった。アメリカには、原爆投下前に日本が降伏されては困る事情があったからに違いない。
 
 人類最初の「核」(実験)を生身の人間の上に投下したかったのである。そのためには、実験前に日本が降伏されてはこの実験が不可能になるからである。アメリカは人類最初の大量破壊兵器の投下の栄誉(?)を手にすることができた。

 それにしても、二発目の長崎への投下は不必要な集団殺害(ジェノサイド)であった。それでも投下したのは、2種類「ウラニウム型(広島)とプルトニウム(長崎」の原爆実験をしたかったからに違いない。長崎への投下は、広島投下から僅か2日しか間を置かなかったのもその為だったのだと思う。

 しかし、二回目の長崎への投下には、彼らにとって大きな誤算だった。第一候補だった北九州の小倉上空が曇りであったために、長崎投下に変更せざるを得なかった。
誤算はそれだけではなかった。長崎への投下はあろうことか、彼らの信仰する「神」を祀る教会、「浦上天主堂」の真上近くに投下された。礼拝中の神父と信者全員が犠牲になり、浦上地区の信徒12,000人のうち、8,500人が被曝死した。

 倒壊した瓦礫のなかに、奇跡的に聖母マリアの像がみつかった。天主堂の「アンジェラの鐘」も瓦礫の中から、掘り出された。

 広島の原爆ドームは、貴重な遺産として遺された。長崎の浦上天主堂の廃墟は、広島の原爆ドーム以上に、人類にとってこの上ない貴重な遺産になるはずだった。1958年の長崎市議会では遺産として遺すかどうか、当時の長崎市長田川務氏は遺す意向を示していた。しかし長崎との姉妹都市締結のためセントポール市を訪問して帰国するなり、突如破壊撤去に転じたという。

 彼の突如の変心の理由は不明なるも、何らかの米側からの圧力があったことを伺わせる。アメリカにとっては、「神」を祀る天主堂の上に原爆を投下したことは、自らが信ずる「神」を冒涜するものである。廃墟の天主堂は、彼らの愚劣な行為を戒める象徴的遺産になるはずであった。彼らにとって、どうしても消し去りたい過去だったに違いない。アメリカが原爆投下を正当化することは、自らが信ずる「神」をも否定することにほかならない

 自分たちの罪を懺悔して、悔い改める以外には、アメリカが原爆投下の贖罪意識から解放されることは永遠にこないだろう。
 「神の意志」に背いたものは、いずれ「神の意志」による「天罰」が降る日が来るだろう。

 「平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる」(聖書:マタイ伝5章9節)。



米韓の軍事演習は何のためか?

2010-08-08 19:18:13 | 日記

 米原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)を動員した7月25~28日の米韓合同演習は、中国の反発に考慮して黄海ではなく日本海で実施された。だが、米韓合同軍事演習は9月中旬以降に再度の合同演習を黄海で行うと述べている。

 これに対して空母GWを黄海派遣への中国の反発必至とみられている。一方、北朝鮮は、米韓合同軍事演習と黄海への米原子力空母派遣計画には「強力な物理的報復」によって対抗すると表明した。この警告は「口先だけの脅し」ではないと述べている。

 わざわざ北朝鮮や中国に隣接する黄海での演習をすれば、北朝鮮や中国の反発必至であることがわかりきっていて、中国、北朝鮮を刺激するのは何故だろうか?以前にも述べましたが、北朝鮮の名目GDPは高々2.5兆円、アメリカのGDPは約1400兆円、こんな小国を刺激してどうしようとしているのだろうか。まさかいまや大量の核兵器をもつ中国と対峙するなんてバカなこと考えているとは思えない。アメリカのやることはわきゃわからん

 日米間では、今沖縄の米軍基地問題がかってないほど、反対機運が盛り上がっている折から、日本国民に米軍基地の必要性を知らしめることこそが極めて重要だからに違いない。

 日本総合研究所会長の寺島実郎氏によれば、米国の大規模海外基地の上位5つの中の4つ(横須賀、嘉手納、三沢、横田)が日本に存在して、しかも駐留経費の7割を日本が負担している(いわゆる「思いやり予算」)として米軍に提供したものである。しかも米側が占有権を持つ基地が殆どである。つまり、米軍が「管理権」を持ち、日本は米軍の許可の下に使わしてもらっているという。

 米経済が火の車の折から、こんなに美味しい米軍駐留はほかにあり得ない。沖縄の海兵隊がイラクやアフガニスタンに行き活動している、その費用も間接的に日本が負担している。だからこそ米軍のみせかけの抑止力を日本人に知らしめ、米軍存在の必要性をアッピールしているのだと思われる。

 植草氏は昨日のブログで「対イラン戦争に突き進む米国と隷従する日本」と題してその冒頭、次のように述べている。

 米ソ冷戦が終焉して以降、米国の軍事産業は定期的な戦争を必要としている。
 米国の軍事費は歳出総額の2割を占め、日本円に換算して50兆円規模に達する。軍人140万人、文官60万人、合計200万人が軍隊に従事する。
 兵器産業を含めれば、その規模は膨大であり、常に戦争の実行を必要としている。

 米国が日本国内の基地を必要としているのは、米国が世界で常に戦争を必要としているからである。日本にある米軍基地は日本の安全を守るために存在しているのではない。米国が世界で戦争を遂行するために、日本の領土を基地として利用することが必要なのだ。

 戦後65年、東西冷戦の象徴だったベルリンの壁が崩壊して20年以上、日米安保体制も考え直す必要がある。日本人もそろそろ目を覚まして欲しい。


消費税、真夏の夜の夢!

2010-08-06 19:20:38 | 日記

明け烏:

兵力の逐次投入・・・

 民主党の選挙資金の分配を司ることになった安住淳、小宮山洋子の二人が選挙区の実情に配慮することもなく、均等に資金を分け、上手くやれば当選したであろう同輩たちをむざむざ落選させたことは、記憶に新しい

 二人がこのような下らない作戦を採った理由を考えてみると恐らく「小沢一郎憎し」の感情が三割、後々どこから突っ込まれても責任逃れができるようにとの考えが七割であったろうと思われる。そして後者の七割の部分は極めて官僚的または小役人的である。

 たとえが悪いかもしれないが、やはり硬直した大組織の官僚であった陸軍参謀・辻政信が、ノモンハン事件、そしてガタルカナル奪回作戦とで「兵力の逐次投入」という最大の禁忌を重ねた愚行に心情的背景は瓜二つであろうと思う。安住・小宮山両氏は辻政信とは違う仮面を被った同じ人種なのだろう。生まれかわりだと言っていいかもしれない

 最も戦後的でスマートな顔をした安住・小宮山の思考方法が戦前の陸軍参謀のそれと選ぶところがない点には驚きを禁じえない。

いかりや:

 第二次大戦の日本の敗北は、参謀連中の立てた戦略のあやまちに起因していることがよく言われます。安住・小宮山が参謀に値するかどうか、彼らに戦略などなかった。私には幼児のおもちゃごっこのようにしか見えない。
 
 敗因は、既に本ブログで述べているように、我田引水ですが、菅首相の唐突な消費税アップ論だった。

 庶民代表(笑)として言わさせてもらうならば、民主党の参院選敗北の最大要因は、やはり菅首相の戦略なき消費税10%論だと思う仙谷官房長官、玄葉 光一郎(民主政策調査会長)らは反小沢派で、いずれも消費税アップ論者だった。

 特に玄葉 氏は、TVに出て公然と消費税アップ論を述べていた。民主党若手の中には、松下政経塾出身者が多く彼もそうです、隠れた市場原理主義者たちですね。市場原理信奉者は、上からの目線しかものを見ることができない人が多い、玄葉 氏は名前の通り現場を知らない(笑)。

 TVに報道される表面的な華やかさと裏腹に、日常生活にあくせくしてしている大量の人々がいることを忘れては困る。特に家計をあずかる家庭の主婦は価格に敏感に反応するのではないでしょうか。この不景気というのに、新聞と共に配布される「大安売り」のチラシが実に多い、いかに庶民が物価に敏感になっていることを裏付けています(特に家計を担う主婦にとっては)。

 既述しましたが、厚労省の調査資料によれば、国民が失った所得はピーク時(1994年)に比べ、世帯当たり年間平均約120万円にもなりますこれは日本経済に容易ならざる影を落としているはずです。私の大雑把な試算ですが、50兆円を超えます。これは、消費税率に直せば20%分以上になります。「消費税アップは断じて許すまじ」です。

余談ですが、本件問題に限らず役人(官僚)が出しているこうした資料を、政治家連中がどうして活用し、分析しないのだろうか。官僚を知らずして官僚改革というのだから、チャンチャラ可笑しい。事業仕分けよりも重要なことがたくさんある

 庶民が生活費にシビアにならざるを得ない状況に追い込まれているのです。また私の海外駐在体験や海外出張の経験から、日本の生活費は諸外国に比べて高いことを肌で感じています、内閣府の調査でもそれは裏付けられています。民主の若手はそういう実態を調べもせず、官僚の出す資料にも目を通さず、分析も検証もしないで消費税アップを唱える。政治家、エコノミスト連中は財源がないと繰り返し、短絡的に消費税アップ論に走る。だったら先ずは失った120万円を返せ!

 まさに小沢氏の言う「政治とは生活である」は至言であり、田中角栄の一番弟子の小沢一郎氏がそのことをよく知っている。だからこそ、何万回もの「辻立ち説法」と多くの庶民と握手を交わすなかで、庶民が投げかける一言に耳を傾けることが大事だということではないかと思う。

 小宮山氏は加藤一郎(元東大総長)の実娘、生まれつき上から下を見る目線しか持っていない女性、政治家になるべきでない人が政治ごっこをしている

Drジョー:

昨日、ほぼ同世代の知人(仕事は雑誌の編集関係)とよもやま話をしていました。不景気の話に始まり、以下のような点で意見の一致をみました

「野党の時はやり手と思われた菅さんも総理としての能力は疑問ですね」

「民主党政権に期待していましたけど、普天間基地移設問題で鳩山さんに裏切られたような気分になり、その後も困ったもんです」

「冷戦時代の遺物、日米安保なんか無くなった方がいいですよ!今のままじゃ相変わらず日本はアメリカの属国みたいです」

政治・経済、社会、どんな話をしても暗くなり勝ちでおます。

ここは一つ夏らしく、ハチャメチャな一曲 『夏祭り』。
一部で流行っているようですが、ご存知ないでしょうね^^

http://www.youtube.com/watch?v=77u_j3YImdU

 ♪小沢さんがいた夏は 遠い夢の中

    空に消えてった まぼろしマニフェスト

 (続き、いかりや)

   いら菅の 香りはじけた 

     総理姿がまぶしすぎて 

       消費税アップの夢は

        真夏の夜の夏まつり

         打ち上げ花火とともに消えた