明け烏:
原敬は本物の大宰相で官僚を手中に収めて自由自在に使いこなした、唯一の政治家でなかったか、と多少の本を読んだ今になってみれば思う。藩閥政治を打破し誰にも教育の機会を与えようとした偉大な存在であった。ライバル憲政党の党首・加藤高明(三菱・岩崎の女婿,元外務官僚)ではとても太刀打ちできないので原敬内閣は磐石だろうとも考えられていたはずである。・・・・果たして小沢一郎は後世の歴史家に如何様に評価されどのように記されるのであろうか。
いかりや:
原敬は、小沢氏の郷土(岩手県)の大先輩であり、小沢氏は本物の政治家と尊敬しているに違いない。小沢氏は後世の歴史家にどのように評価されるかは、これから1,2年の彼の政治にかかっている(無論代表戦に小沢氏が勝利することは間違いないでしょうから)。
菅氏は貴方が以前に指摘した通りバルカン型、もしくはカメレオンタイプですから、状況に応じて融通無碍に七変化、従って信念などなし、中味はすっから菅というところじゃないでしょうか。彼はマキアベリストとも違う。従って後世の人が評価することはないでしょう。
伝書鳩さんが仲介した小沢ー菅会談で、予想通り小沢氏が降りることはなかった。会談は「どちらが勝利しても党を崩すことはない、挙党体制を確認する」にとどまったようです。菅グループが恐れたのは、状勢は菅氏不利とみたため、敗れた場合の報復人事を避けるための会談であったものと思われます(仙谷官房長官がこの会談を鳩山氏にもちかけたものと推測します、彼のここ数日の顔色が冴えなかった。彼の選挙区徳島でさえ、党員サポーターも菅支持一本に絞りきれなかった。前原、枝野氏らの発言も防戦的発言が目立っていた)。
明け烏:
クリーンな政治家云々を初めて耳にしたのは、ロッキード事件直後の「クリーン三木」ではなかったかと思う。ところがそれから35年以上経つのに、これに代わる言葉が出てこず、レンホー女史あたりが未だに「クリーンな、クリーンな」と連呼しているのは甚だ、滑稽である。
汐留の広告社が思いつかないくらいだから本当にこれを代替するものが見つからないに違いない。「清潔な」といえば黴菌のいないというイメージだし、「ご清潔な」といえば男女のあちらの関係を含む意味にしか使われていないのである。
いかりや:
政治家は「清掃業」ではありません。「水清ければ魚棲まず」というじゃないですか、普通の人だって生きていく上で、完全クリーンで生きるってことは難しい。三木は「クリーン三木」というイメージだけで、外に評価できる仕事は何も残していません。むしろ後世の人は、「田中角栄」を罪人に追い込んだ人という悪イメージされることでしょう。
日本人のクリーン嗜好は、ずるいアメリカの妖怪とその手先(痴犬)に突け入る隙を与えています。それによって日本の政治が動かされていることに、日本国民も民主党議員も気づかなければなりません(現在のマスコミは、クリーンどころか巨塊化したダーティなゴミそのものじゃないですか・・・マスゴミ、識者にばらまかれた官房機密費については口を噤んで語らず、何もない小沢氏の政治と金を煽りたてる)。
マスゴミがしつこく拘った小沢氏の「政治と金」問題は、政治資金規正法に違反するところは、何もなかった。痴犬は何もないところにわざわざ火をつけて、マスゴミがそれを煽りたてた。結果として、何もなかったにも拘らず、小沢氏は民主党代表を降り、幹事長もおりた。この意図的に仕立てれた騒動さえなければ参院選に民主党は大勝したに違いない。世間では、何もないところに火を放てば「放火犯」として罪に問われます。痴犬は何もないところに火をつけても、彼らは制度上責任を問われることはないのです。だからこそ、官僚改革が必要な所以です。
余談ですが、クリーンとされた小泉純一郎氏がもたらした政治の悲惨な結果をみればわかるだろう。国民は政治家にクリーンを求めるのではなく、政策を問い、結果を問うべきなのに、クリーン=よい政治と思い込んでいる。
明け烏:
その昔、自民党時代に東京の下町を選挙区とする国会議員には忘年会のお呼びが200件から入ったそうである。ご祝儀をもって出掛け、最初の一口だけは飲まねばならないから秘書何人かと手分けして行っても忘年会シーズンが終わると金庫は空になり、当該議員を含めて事務所スタッフ一同、半死半生になったといわれる。
レンホー女史、こんなことも知らないのであろう。ちょっと若い頃からチヤホヤされ過ぎたのかもしれぬ。こういうお頭(オツム)の弱い女の唱える「ご清潔」とやらを「レンホークリーン」と呼びたい。
いかりや:
選挙区内でお祭りや、冠婚葬祭には顔をだすのも政治家の仕事、そのたびにご祝儀や香典もかかる。それを怠れば「不義理した」とか「ケチだ」と口コミで広がる。選挙が近くなれば何万~という挨拶状を送らねばならない。当選という「花」咲かすには、それなりの肥料をまかねば、花咲かず(苦笑)。その一方で、クリーンクリーンを求めたがるのが選挙民、どうにかならないものか。
レンホークリーンですか? 何をくどくど川端柳、 「こうしてこうすりゃこうなるものと 知りつつこうしてこうなった 白い紙にも 墨で書く 黒くなるのは当たり前 察しておくれよ レンホーさん」