JAXVN:「彼ら」は日本復興を望んでいない?
「東日本大震災:「復興再生院」創設を 自民、与野党協議へ具体案
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110407ddm005040131000c.html
自民党の「復興再生基本法等の検討に関する特命委員会」(委員長・石破茂政調会長)は6日、党本部で会合を開き、東日本大震災の復興再生に関する基本的考え方をまとめた。議員立法による復興再生基本法の制定や、復興計画の策定から実施まで一元的に担う復興再生院の創設などが柱。民主党も復旧・復興検討委員会で議論を始めており、今後の与野党協議に備えて具体化を急ぐ。
復興再生院は10年間の時限措置とし、閣僚と地方や国外を含む有識者で構成。10年間の復興再生基本計画を策定し、地方自治体と連携して実行する。各省庁への命令権の付与も検討する。基本法は今月中に原案を作成し、各党に提示する。石破氏は「内閣の法案に注文をつけるのではなく、(与野党で)ともに作る」と説明した。
また、復興財源確保のため、復興以外の予算の徹底的な見直し・削減▽通常の赤字国債とは別枠の「復興再生債」の発行と償還財源の検討▽財政投融資資金と民間資金の積極活用--を明記した。【野原大輔】」
いかりや:
「復興再生基本法の制定」や、「復興再生院の創設」・・・復興再生院は閣僚と地方や国外を含む有識者で構成。
自民のいつものパターン、先ずは再生会病院(苦笑)という入れ物をつくって、中身は有識者に作って入れてもらう積りらしい。今回の場合はそれに、国外を含む有識者で構成という。国外の有識者?一体「何を考えているのだろう?自民党時代は「経済財政諮問委員会」というのがあって、有害な学者ばかりを集めて、日本経済をボロボロにした。
原発には、推進派の御用学者ばかりを集めて原発事業を拡大させてきた。その結果が、今回の重大事故を招いたとも言える。事の始まりは冷却用ポンプの故障というありふれた機械の故障からだった。素人目にみても、地震が起きれば電気系統や冷却用水系の回路に問題(事故)が発生することは予測がつく。想定外の津波は言い訳にならない、それでも尚、安全性が確保しなければならないのが、原発事業である。それが確保されなければ、原子力発電は止めるべきである。
自民党案は、「復興財源確保のため、復興以外の予算の徹底的な見直し・削減▽通常の赤字国債とは別枠の「復興再生債」の発行と償還財源の検討・・・」だという。
自民は相変わらず「財源確保」の話が好きらしい(笑)。通常の赤字国債とは別枠の””復興再生債””と言っても、所詮名前を変えただけの借金でしょ?これでは財政規律とか均衡財政を主張する自民党政治家たちのごまかしの「復興債」じゃないですか。普通国債を増発する事とどう違うんですかね。
「一次補正、国債に頼らずに組むのが望ましい=枝野官房長官
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-20488620110407
枝野幸男官房長官は7日午後の会見で、東日本大震災の復興に向けた2011年度第1次補正予算の財源について、閣内にもいくつか意見があるが、今の段階では国債に頼らずに組むのが望ましいと思うと語った。
枝野官房長官は補正予算の規模や日程について、現時点で最終的に固まっていないとしたうえで、財源について「閣内にもいくつか意見があり、集約を図る努力をしている。今の段階で、国債に頼らずに1次補正を組むのが望ましいと思っている」と語った。
そのうえで、補正予算の編成について「国債に頼らない努力をしっかりしていくことが政府の姿勢として重要ではないか」と語った。(以下略)
JAXVN:
自民も民主もこれでは全くお話になりません。植草氏を始めとする多くの経済学者が「「何かを削減してその分を復興財源とする」というやり方ではまったく復興の意味が無い」とおっしゃっているのに両方とも考え方は「ゼロサム」の物ばかりです。今「復興のために国債を大量発行したり日銀の直接引き受けをしたら大変なインフレになる」と言う事は、氷点下数十度で凍死寸前なのに「暖房を使いすぎたら脱水症状を起こす」と言っているのと同じなのですが、そんなことすら分からないのでしょうか?それとも実は分かっていて、彼らの本音は実は「日本は復興などすべきではない」という事なのでしょうか?
いかりや:
「復興のために国債を大量発行したり日銀の直接引き受けをしたら大変なインフレになる」 デフレ不況に悩む日本経済じゃないですか、どうしてインフレを心配するんですかね、もう笑うしかありません。凍死寸前なのに、温かい着物(財源)があるにも拘らずわざわざ薄着をさせるようなものです。
デフレは需給バランスが崩れているからです。その最大の原因は、日本人の収入を低下させたことです(格差をつくった)。日本人の収入を元の水準に戻せば景気は自ずと回復します。景気がよくなれば、当然金利が上がります。官僚が恐れているのは金利が上昇することでしょう。
日本には、数百兆円のデフレギャップがある、デフレ・ギャップこそ超巨大な「真の財源」(丹羽春喜博士)である。借金にならない財源をどうして使わないのですかね?偉くなるほどバカになるのでしょうか(笑)?