いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

「日本はいま、独立戦争のさなかにある」植草氏の主張に思う

2010-04-30 19:18:57 | 日記

 私たちは何故小沢氏を支持し、民主党を支持しなければならないか?

 現在の民主党は決して一枚岩ではありません。また民主党の政策に百パーセント賛成しているわけではありません。民主党に対して注文すべき点は多々あるものの、目下のところは何がなんでも民主党が参院選で勝利してもらわねばならないと思っております

 戦後65年経過しても、いまだに日本はアメリカの支配下に置かれています。沖縄の基地問題は、単に沖縄の問題であるはずもなく日本全体の問題でもあることは言うまでもありません。
 バブル後の日本の長期に亘る不況は、もとはと言えばアメリカの政策に追随してきた自民党に原因があります。

 本ブログでは、既に指摘していることですが、例えば1996年以降の日本の国内総生産・名目GDPは1996~2000の5年間の年平均で505.2兆円、2001~2005は年平均495.9兆円、2006~2009は501.3兆円である。1996~2009の経済成長はゼロ~マイナスです。しかもこの間の国の借金は、財務省の資料によれば1996年12月末343.7兆円から、2009年12月末871.5兆円になっています。この13年間に空前の借金527.8兆円も増やしているのです。1990年代のはじめ頃までは、国が増やした借金以上にGDPは増えていました、これが正常な姿です国が投じた(借金)528兆円は一体どこに消えたのでしょうか、こんな馬鹿げたことがありますか。国の借金をこれほどまでに肥大化させ財源逼迫に追い込んだのは、自民党の責任である。これらについては、政治家も経済学者もジャーリストも知ってか知らずか誰も黙して語らず、タブーなのでしょうか

 一方、日本だけが経済成長ゼロ~マイナスの間に、世界各国は1995~2008年の13年間に大幅な経済成長を遂げています。例えば先進7カ国(米、英、、仏、独、伊、加、豪)のこの間の経済成長(GDP)は平均約2.1倍(年率にして約6%の成長)です。

 アメリカに踊らされたのか脅されたのかは定かではありませんが、バブル後ビッグバンなどと言ってグローバリゼーション、規制緩和の名の下に金融資本主義が跳梁跋扈し、円高、超低金利、金融緩和策によってこの国の富は食いものにされたのです。そして大量の非正規労働者を発生させ、国民の所得を奪い、日本の年間自殺数もそれまでより1万人も増加して、年間3万人を超えるようになった。

 以上のような観点に立てば、自民党が「財源はどうするのか」などと言えたぎりではありません。自分で放火して日本経済を焼け野原にしておいて、この機に及んで水(財源)がないから消費税アップしようなどとは、口が裂けても言えないはずです。自分たちの付け(罪)を国民、特に貧しい人に押し付けるものです。自民党が救いを求めるなら、先ず彼らがもたらした罪と惨禍を国民に謝罪することから始めるべきである。

 本日の植草氏のブログは、腐敗マスゴミに徹底抗戦・真の独立獲得に向け 「日本はいま、独立戦争のさなかにある。」と題して戦後から今日までの対米従属の歴史を俯瞰し、彼は日本の独立を強く訴えています。

 要点となる部分を引用すれば(太字は筆者)、

”” 昨年8月30日の総選挙を通じて実現した政権交代の最大の意義は、日本の真の独立実現にある米国が日本を支配する構造を打破できるのかどうか。これが政権交代の最大の意味である。

米・官・業。これが日本の支配者である。日本国憲法は国民主権を定めているが、絵に描いた餅である。戦後、一貫して日本を支配し続けてきたのは米・官・業である。

鳩山-小沢ラインの民主党は、この基本構造を根本から変革する意志と力を有している。

マスメディアが検察と一体になって常軌を逸した鳩山政権攻撃を展開し続けるのは、戦後日本の米国による支配構造を是が非でも維持しようとするからである。

日本国民はこの真実を見抜かねばならない。”” と主張し、

”” 日本の主権者である国民が日本の真の独立と米官業からの主権奪還を希求するなら、鳩山-小沢ラインを支援するしかない。小沢一郎氏を不正で不当な方法で排除しようとする陰謀を成就させてはならない。

CIA=読売・朝日、3K=フジサンケイ、小泉新報=日経をはじめとするマスゴミの鳩山・小沢攻撃の大合唱がいよいよ激しさを増している。
悪徳ペンタゴンとの闘いに勝利し、日本の主権者国民は真の独立を勝ち取らねばならない。
 マスゴミの暴力に立ち向かえるのは草の根ネット情報だけである。
日本のこれまでの支配者に徹底抗戦し、この最終決戦=独立戦争に勝利しなければならない
。”” 

と結んでいます。彼の主張を強く支持するものです。

参考:
「無血革命、09・830の変」と揺らぐ議会制民主主義(2010.2.23)
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/1a54046ada1795936aadd62373033def

検察の暴走とそれに同調するマスゴミ:議会制民主主義を知らない愚者の集まり・・・(2010.2.28)http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/3e3d4510bd91217d40663b5d42f9dc26

国の借金をチャラにする:まじめな話です!(2010.2.26)
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/8b42828393532191d5ca0768430b719b

仙谷由人氏は消費税アップ論者:彼は民主党議員である必要はない。(2010-04-14 )
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/786fc071f456cc99a132e83d68aca1c7

 


検察審査会11人の民意とは、こりゃ何じゃ?

2010-04-29 19:12:40 | 日記

 事件について裁判所へ起訴する権限は、原則として検察官が独占している。
 検察官の不起訴判断を不服とする者の求めに応じ、判断の妥当性を審査するのが、検察審査会の役割である。検察官の恣意的な判断によって、被疑者が免罪され、犯罪被害者が泣き寝入りする事態を防ぐという役割を有する。
 検察審査員は司法に一般国民の常識を反映させるという目的により、各検察審査会管轄地域の選挙権を有する国民の中から、くじで無作為に選ばれるという。

 検察審査会の目的は、① 検察官の恣意的な判断によって犯罪や事故事件の被害者が泣き寝入りすることを防ぐという趣旨から成立したものである。
 今回問題となっている小沢氏の件は、具体的に特定できる犯罪被害者がいるわけではありません。また今回の小沢問題は検察官の恣意的な判断によって不起訴になったわけではない、むしろ検察は何とか起訴に持ち込みたかったが、起訴に持ち込めなかったものである。検察審査会の趣旨をはき違えた乱用と言わざるを得ない。

② もう一つの目的は、司法に一般国民の常識(民意)を反映させることであるという。
そもそも国会議員には、何万~何十万人の選挙民の審判(民意)を受けて当選した人たちであり、だからこそ「国会の会期中は逮捕されない」という「不逮捕特権」も与えられている。これは国民から選出された議員が、官憲の不当逮捕により、国会での発言権を奪われることを防ぐ為のものである戦前の官憲(特高警察)のような「国家の暴力」の排除を企図したものである。それだけ議会制民主主義における国会議員に重い責任をもたせているものである。

 今回の小沢氏のケースは、官憲(検察)が徹底捜査の結果不起訴と決めたものを、僅か11人の一般人の議決でわざわざ再び官憲の手に戻せというものです、時代錯誤もいいいところと言わざるを得ない。11人の民意と何万何十万の民意とどちらが重いのか明らかである。

 おわかりのように、今回のような小沢氏のケースは、検察審査会の本来の趣旨に反した乱用である。検察審査会の乱用は議会制民主主義を破壊するものである。このような政治家問題に検察審査会はなじまない。何らかの規制が必要である。

 自民・石破氏は、今回の検察審査会の決議を受けて、小沢氏の幹事長続投を「国民感覚の否定だ」 と自ら天に唾する幼稚な発言をしている。


検察審査会の議決は空しい      

2010-04-28 19:16:14 | 日記

 昨4月27日検察審査会は全員(11名)一致で小沢氏は『起訴相当』と決議したという。
 検察審査会のメンバーは、司法に一般国民の常識を反映させる目的で、審査会管轄地域の選挙権を有する国民の中から、くじで無作為に選ばれる人たちということになっている。今回の小沢氏のケースが果たして市民の常識が必要かどうか極めていかがわしい。
 
 検察審査会の決議と言えば、兵庫県明石市で2001年7月、11人が死亡、247人が負傷した歩道橋事故で、今年1月に検察審査会が起訴議決をしたことを思い出す(4月20日起訴)。この明石歩道橋問題は社会通念からみて、検察審査会の決議はむしろ当然の決議であった。
 
 だが、小沢氏のケースと根本的に異なる小沢氏は何万という選挙民によって選ばれた国民の代表(国会議員)である。しかも、政権与党の幹事長である。それをたかだか11名の一般市民の決議で、検察が出した結論を不服として「起訴相当」という決議をした。参院選を前にして彼と民主党に汚名をばら撒くことが、民主主義の国家と言えるのだろうか。このようなことが、まかり通るのであれば、議会制民主主義は成り立たない。

 小沢氏の問題は、検察が長期に亘って徹底捜査した結果不起訴という結論を出したのである。それを某市民団体が、検察審査会に不服の申し立てをした。
 検察の長期徹底捜査の結論に、一般国民?が検察の結論は非常識であると異議申し立てたのである某市民団体の不服申し立ては国民の市民感覚と言える団体かどうか、また審査会メンバー全員が一致して「起訴相当」という決議も気持ちが悪い。メンバーは例え正当な手続きを踏んで選ばれたにしても、誰がどのように主導したのかどうか、「反対が出来ないような雰囲気の中での議決」した結果が全員一致と言うことになったのではないだろうか

 検察は再捜査しても新たな証拠でも見つからない限り、不起訴という結論しか出ないはず。その場合でも検察審査会は再度「起訴相当」という議決をすれば、起訴に持ち込むことが可能だという。

 某市民団体は小沢氏が無罪であろうがなかろうが、そんなことはどうでもよいと思っているに違いない。彼らの狙いは、とりあえず参院選まで小沢氏の評判を徹底的に貶めて、民主党を勝たせないようにすることが目的、卑劣な連中です。

 検察審査会の決議に、小沢幹事長は「何もやましいことはない」と幹事長続投を表明した。私も彼の続投を強く支持する。

 最近、小沢氏の側近だった平野貞夫氏の『小沢一郎完全無罪』という本を読んだ。
 その序文に小沢氏のエピソードが書かれている、それを紹介しよう。

 小沢氏の言葉として有名になった例の「神輿は軽くて馬鹿がよい」というのがある。これは、平野氏が言った言葉を新聞記者連中が酒の肴として話しているうちに、小沢氏の言葉にしてしまったのであるというのだ

 平野氏は、小沢氏に対して本当のことをハッキリ説明すべきだ、政治家にとってイメージは大切であると何度も諫言した。しかし、そのたびに小沢は、静かに私をこう諭すのである。

”” 「本当のことをいうと傷つく人が出ます。だから、自分が我慢してればいいことなのです。私は父親からは、『決して言い訳はするな』としつけられました。自分に悪い評判が定着しても、他人を批判するなというのが、小沢家の家訓なんです」
 小沢一郎という男は、万事においてこういう人間なのである。小沢がいわれない批判にさらされ、世間での小沢像が歪んでいくことになるが、それについて一切、言い訳をしようとしない。たとえば、小沢は不正な金を得ているのではないかという、いわれない中傷がある。これに対して私は、こういいたい。
 「小沢ほど公私の区別をつけて政治活動を行っている政治家はいない」と。””


虹の彼方に・・・Over The Rainbow

2010-04-26 18:46:54 | 日記

明け烏氏:

Somewhere over the rainbow~♪、心がくたびれている時にこれを聴くと、歳のせいで何故か目頭が熱くなるようである。最近では綾戸千絵さんの演奏したものを聴くことが多い。

 おそらく出口のない苦難の中をやりようもない気持ちで過ごしてきたアメリカの黒人奴隷たちの思いが込められていて、それが遥か異国の甘ったれた人間にも、直裁に浸透してくるためではなかろうか。
 余談になるが、綾戸千絵さんの十八番である「テネシー・ワルツ」については私は彼女のものより、美空ひばりの歌う「テネシー・ワルツ」の方がより心に染み入ってくるような気がする。まあ、美空ひばりは天が敗戦後の日本人に勇気を与えんと地上に下した、どうしようもない天才だから、こういうこともありうるのだろう。

 さて私は小さい頃、”Over The Rainbow”を幼いアメリカの歌手が歌うのを聴いたことがある。「オズの魔法使い」の中でジュディ・ガーランドが歌うそれである。微かに記憶に残っている程度だから、取り立てて印象深くもなかったのだろう。

 それから幾星霜、不惑をとうに越えて「知命」目前にして、私は竹森俊平氏の「世界デフレは三度(みたび)来る」を読む機会に恵まれた。するとただの子供向けのミュージカルだと思っていた「オズの魔法使い」は深い寓意の込められた物語であったのだ。

 世界各国が一斉に金本位制に走ったため(struggle for gold)金の手持ちの少ない国では猛烈な流通通貨量の減少によるデフレが起こったという。デフレになってしまったら商売だろうと農業だろうと製造業だろうと何をやっても上手くゆくことはないから、特に若者には厳しい世の中となる。現在の日本に生じているような強い閉塞感が社会を覆って何時終わるともしれない苦境が続くわけである。そして「オズの魔法使い」はこれを打破しようと金銀複本位制復帰を唱えて大統領選に立候補して敗れたW・J・ブライアン(物語の中の臆病なライオン)に再度の立候補を促すというのがその意だったらしいのである。

 これを知って私はようやくジュディ・ガーランドが何故、あそこで”Over The Rainbow”を歌ったのかが少しだけ理解できたような気がした。
自民党やマスコミの叫んでいる「成長戦略がない」という民主党批判が、実はまったく順番が逆、すなわちデフレさえ解消すれば成長産業が自然に出てくるような気が経済の素人にもしたので書いてみた。おそらく彼らは「商売」をやったことがないのだろう。

いかりや:

「Over The Rainbow」は、2001年に全米レコード協会が発表した「20世紀の歌(Songs of the Century)」365曲のうち、堂々の1位を獲得した名曲中の名曲だそうですね。古きよき時代のアメリカは、今や虹の彼方のそのまた彼方のどこかに消えている?

金本位制について、
アメリカは秘かに第三の「金本位制」を準備しているのではないかと思います。これについては、いずれ又書く機会があると思います。現在、「金本位制復活! アメリカ復活のスーパーシナリオ」(高橋靖夫著)を読んでいます。

参考:
日本人はお人好しなのか?馬鹿なのか? 続きの続き:財政規律の愚かしさ
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/3b9e9eff41b4bee0a6040db122544fb8

第二のブレトンウッズ体制?
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/9f706c92462e546257ca1f29fdd69c55

 


ギリシャの財政破綻と単一通貨の問題点

2010-04-25 21:28:20 | 日記

 世界的な経済の課題を話し合うIMF=国際通貨基金の委員会が4月24日ワシントンで開かれ、財政危機に陥ったギリシャの問題を踏まえ、金融危機後の経済対策によって悪化した各国の財政上のリスクに対し、IMFがしっかりと対処して行くことで一致しました(NHKニュース)。

 財政危機に陥ったギリシャが、23日、EU=ヨーロッパ連合とともにIMFにも正式に緊急融資を要請したことなどを踏まえ、金融危機後の経済対策によって借金が膨らんだ各国の財政について、IMFが監視を強めるとともに、財政上のリスクにはしっかりと対処して行くことを表明したものです。
 欧州連合の象徴である単一通貨ユーロ導入国がIMF融資を受け入れるのは、ユーロ発足以来初めての事態。ユーロがIMFの支援をうけるということは、当然のことながら、IMF(アメリカ支配)の介入を受けることを意味する。

ギリシャの場合は、
 2009年度の赤字予想がGDP比13.6%に跳ね上がったこと、09年の政府債務残高のGDP比率は115.1%で来年は125%まで拡大する見込みだという、(ちなみに、日本の場合の政府債務残高は昨年末の時点で180%を超えています)。

 ギリシャの財政破綻は、放置すればデフォルト(債務不履行)になりかねず、ユーロへの信認は大きく揺らぎます。ギリシャの財政赤字への懸念は、同じユーロ圏にあって財政赤字が大きい他の国にも広がっている。ギリシャだけではない、ポルトガル、イタリア、アイスランド、ギリシャ、スペインなどいわゆるPIIGSといわれる財政状態の悪い予備軍が控えていることです。

 単一通貨でグローバリゼーションという荒波のなかでは、国際競争に敗れる国が出てくるのは極めて自然なことです。国際競争に負けた国は財政破綻に陥るのは当然です。そういう意味では、起きるべくして起きたということです。

 いったん財政破綻に陥ると、単一通貨であるが故に、その国独自の政策は通用し難い。それぞれの国が独自の通貨を保有していれば、その国の通貨が緩衝材(通貨の高低:為替の調整)の働きをする余地があるが、単一通貨の下では、その国が採りうる政策は、ただひたすらコスト削減に努めざるを得ない、従って結局は財政の健全化は国民の収入を低下(人件費を低下)させることしかない。従って、それは益々国力の低下を招き、浮かび上がれない。 単一通貨ユーロはいろんな波乱要素を抱えこんでいる。


家柄と階級について

2010-04-23 18:05:29 | 日記

明け烏氏の家柄と階級論です。

石原都知事が、半ば明示の形で社民党の福島瑞穂氏の家系が帰化人ではないかと発言したことが問題になっているそうである。阿修羅掲示板に宮崎県の方(と思われる)の投稿があり福島瑞穂氏の家は宮崎では名門の家柄で、近い親族には外交官も出しているということだ。

しかしどちらが正しいのかと真偽判定を待つまでもない。福島瑞穂氏は紛れもなく家柄も育ちも上品(じょうほん)である。何故なら社会のタブーに敢然と挑むには名門の家系の者だけが持つ物怖じしない胆力と勇気が不可欠だと考えられるからだ。

 今でこそ大した禁忌ではなくなってしまったが「夫婦別姓」(その当否は暫く置く)を自ら実践し、入籍しないまま子供を産むということは当時の女性の倫理観からすれば極めて大胆な、下俗な言い方をすれば「ぶっ飛んだ」行動なのである。

 このように名門の子弟が、下々の人間には絶対に出来ない大胆なタブーの破壊を行うことは、しばしば見られることである。オノ・ヨウコなどもその好例であろう。

 その昔、「四畳半襖の下張り」裁判というものがあり、猥褻に該るか否かは、結局、女性性器の四文字言葉を直接作品中に使うかどうかに懸かっている、という判断がなされたことがあった。そんな中で、土佐の銘酒「司牡丹」の蔵元の次男坊である漫画家の黒鉄ヒロシ氏(ちなみに「黒鉄」は蔵元の屋号である)がビッグコミックの巻末に描いた凄味のある作品を発表した。登場するのは、「おまん」という江戸期の女性で、画とともに次のように言葉が続いてゆく。

 まず、「おまん」が小間物屋を営んでいるよう見える画:

 「おまん」「小商い」次に「おまん」が鹿に餌をやっている画:「おまん」「小鹿にやる」最後に「おまん」が恋人と呼び合っている画:「おまん」「恋次郎」
若年の私は「新しいものを創造するというのは、こういう人間たちだけが可能なのだ」と直感し激しく撃ちのめされる思いを味わった。こちとらは「日本の最下層階級」の出身なのである。

蛇足ではあるが、石原都知事、私が前回の「二代目」という雑文で、氏のポンツク息子は果たして政治家としてピンなのかキリなのか、という文章を加えるのを辛うじて堪えたというのに何ともタイムリーなお方である。

蛇足(いかりや):石原氏の舌禍

 かりそめに言うまじきを 言うてみて 天に唾するがごとくに 非難の荒らし
 人並みの才に過ぎぬを 国のため 思いわずらう 国士の哀れ

明け烏氏の続き、

 はなから独断を述べると、人は階級をつくらねば生きていけない生き物だと思う。社会とは「ダルマ落とし」のように奇麗に区分けされた階級に従って形成されている。
 これは歴史上あらゆるところで必ず見られたものであろう。20世紀の初頭に階級の絶滅を叫んで成立したソ連においてもノーメンクラーツと呼ばれる特権階級から順次、階級を形成していたし、共産中国においてもそれは変わることはなかったはずである。

 更に人は当該国家において自分が最下級の階級に属することには耐えられない生き物でもあると思う。従って下から2番目の階級にいる人たちの差別意識が最も強いものになるのは当然の成り行きである。一番下が存在しなくなったら自分たちが最下層になってしまうからである。
 反対に一番上のクラスに属する人々は差別意識に鈍感である。これは当たり前の話で「ダルマ落とし」のダルマは下が一段、二段欠けたところで自分たちが一番上にいることに変わりはないのだし、上から二番目の部分が削られるまでには、まだ大分、間があるというわけだ。

 では、その国で自分が最下級に属することが決定的になってしまったら人は何をするであろうか。おそらく他国人をステレオタイプ的に見なすことによって自分より下の階級を無理にでも造りだすのである。身分制度が固定化したイギリスにおいて労働者階級の青年たちがパーキ・バッシング(移民パキスタン人叩き)に勤しむのもやむを得ぬものなのだろう。またイギリスは植民地支配をする際には必ず上中下の中に他民族を入れて自分たちの地位が安泰であるように図った

ところがこういう人類普遍の歴史にもいくつかの例外がある。典型的なのは1960~1995年前後までの日本であって、国民全員が自らを中流だと(すなわちダルマ落としの中段に位置する)思いこんでいたから下の階級に対して極めて寛容であった。

 しかし日本も小泉構造改革という身分固定化政策によって、自らを最下層またはその直ぐ上の階級者であると認識せざるを得ない大量の若者が生じてしまった。こうなれば残る手段は外国人を下の階級に仕立てるしか方法はない。近年、一段と熱を帯びてきた中国・韓国・北朝鮮に対する攻撃的な言動は、この辺りの原因が大きいものと思われる。
そしてこれを扇動することによってガス抜きと迎合を目的に勇ましい発言をする言論人や政治家がマスコミに頻繁に登場するのは、彼らにとっては飯のタネとはいえ余り褒められたことではなかろうと思うのである。


政治に清廉潔白を求める政治評論家森田実氏の度を過ぎた鳩山・小沢批判

2010-04-21 19:05:36 | 日記

 政治評論家森田実氏の最近の民主党批判、殊のほか小沢幹事長にたいするコメントはひどすぎる。

””小沢・鳩山政権は戦後最悪の独裁・無責任政権である。小沢・鳩山強権的無責任政権が夏の参院選で勝利すれば、強権的無責任政治が止まらなくなる。そうなれば日本は崩壊する。””


””「小沢独裁・鳩山無責任政治」を打破することなしに日本の未来はない」””

””・・・可能なら同時に衆院選を断行し、2009年夏の国民の政治選択を見直し、日本国民の進むべき道をしっかりと確立したい、と私は願っている。これから私は「小沢独裁・鳩山無責任政治」を打倒するために、すべての反「小沢・鳩山」勢力の側に立つことを宣言する。””

 おいおい、森田さん一体どうなっちゃったの? と言わざるを得ない。昨年夏の衆院選の歴史的意義を、森田氏ほどの政治評論家が理解していないはずはないと思うが・・・。自民党が何故敗北したのか、今何故大量のワーキングプアーの人たちが発生し、苦しい生活の人が増えたのか。60数年間の自民党政治を振り返り総括しないで、民主党の足を引っ張るとは見上げた根性?ですね。

 戦後から60数年、自民党および官僚、さらにはマスコミは、アメリカの占領政策に基づくGHQの手先として、或いは米CIAのエージェントとして活動し日本の自立を歪めてきた。背後からアメリカの支配を受け続けた自民党の一党支配は余りに長すぎた、長期政権は必ず腐敗する。厚生省の年金問題や警察や検察のの裏金問題などあらゆるところで官僚の腐敗はとどまることを知らず。

 地検特捜部の前身は、戦後GHQの支配下で 「隠匿退蔵物資事件捜査部」として発足したが、占領終了後もCIAの出先機関のごとく振る舞い、まるで政治の上に君臨する行政機関を思わせる。彼らの取調べは暴力的で、しかも自ら描いたシナリオをでっちあげて冤罪を生んでいる。彼らは日本国民の公僕でありながら、アメリカの政策に反する愛国政治家の政治生命を奪った。特捜部は、その手法で小沢氏を陥れることに失敗はしたが、評判を落とすことで民主党の支持率低下に大きく貢献した。

 バブル後の日本経済は停滞したままである。特に1995年以降2008年の世界経済は大幅に成長したが日本だけは取り残された(ゼロ~マイナス)ばかりか、500兆円以上の巨額の借金を背負わされた・・・アメリカに操られ、ビッグバン、円高、金融資本主義(カジノ経済)、日銀の超低金利政策、金融の量的緩和策は日本経済のためではなかった。

 昨夏の衆院選挙の結果は、自民党の余りにも長すぎた一党支配の終焉させる画期的出来事であった。その最大の立役者は小沢氏であった。心ある国民は、これで少しはアメリカ支配から抜けられる契機になるのではないかと秘かに期待している。4月18日小沢氏は両親の法要に集まった人たちのまえで、「日本に民主主義を定着させたい。残りの人生頑張る」と言ったという。彼が敢えてこの極めて当たり前の「民主主義の定着」という言葉を使った真意をどれだけの人が汲み取っただろうか。

 今の日本の政治は、官僚(特に地検)によって歪めれている。民主主義の根幹を成す選挙によって選ばれた議員を、地検の恣意的な捜査と情報操作にマスコミが連動して政治を揺るがしている。彼は身を以ってそれを感じているに違いない。彼は両親の墓前で、万感の思いを込めて「日本に民主主義を定着させたい。残りの人生頑張る」と祈ったに違いない。

 この世のなかに理想的な政治があるわけがない、理想的な政治家もいるわけがない。だが多少の欠点はあったとしても、今、小沢氏のリーダーシップを必要としていると思うがどうだろうか。

 老いの一徹と言えば聞こえはいいが、老いの執念、いや、老いの醜念?先月3月20日~4月20日まで1カ月の間に、「森田実の時代を斬る」の「森田実の言わねばならぬ」には民主党(鳩山首相、小沢幹事長)を批判した記事は、なんと36項目にのぼる
各項目毎にそのさわりの部分を下記、参考までに抜粋しました。

1.) 3月20日
鳩山内閣と民主党の小沢体制は国民の関心を「政治とカネ」問題から他の問題に移そうとして政治工作をしているが、鳩山首相と小沢幹事長の「政治とカネ」の問題を忘れてはならない。政治倫理問題は重要である。政治倫理を喪失したら日本はお仕舞いである。

2) 3月21日
公務員の労働組合である日教組と自治労は小沢独裁政権から距離を置くべきである。労働組合とくに公務員労働組合は独裁政権の手先になるべきではない。・・・・ いまの鳩山政権の実態は、誰が何といおうと、小沢独裁体制である。小沢一郎氏にどんな疑惑があろうと、小沢一郎氏がどんな理不尽な発言をしようと、民主党議員は沈黙をつづけ、小沢氏を守る親衛隊と化している。鳩山首相は小沢一郎氏を擁護しつづけている。鳩山内閣の存在意義は小沢独裁を守ることにあるようにみえる。

3) 3月23日
友人H氏からの電話 -- 「国民の政治不信の深刻化が起きている」「民主党に期待したが裏切られた。自民党政権より悪い政権だ」

4) 3月24日 その1
民主党のQ氏議員からの力強い訴え「われわれは小沢支配に抗して民主党を革命するために戦います。応援してください。民主党は民主主義の政党に生まれ変わらなければなりません」

5) 3月24日 その2
谷垣自由民主党総裁論ムム自民党は谷垣総裁のもとに団結すべきだ》谷垣総裁は日本国民にとって大切にすべき政治家である/谷垣総裁を倒す運動の目的は自民党分裂であり、この運動をしている政治家は本質的には小沢一郎の手先である

6) 3月24日  その3
『自由民主』3月23日号に書いたこと -- 地方が危ない/鳩山政権の露骨な地方切り捨て政策で国滅ぶ

7) 3月25日 その1
マスコミの民主党に甘すぎる前半国会総括/「読売」松永宏朗記者の「目につく政府・与党の横暴」(3月25日政治面)は正論/国会無視の民主党議員は国会議員を辞職せよ

8) 3月25日 その2
政界で広く深く展開され始めた小沢一郎氏の「次の工作」/反「小沢独裁」の世論広がる/民主党ベテラン議員の側近からの電話 ・・・

9) 3月25日 その3
自民党は谷垣総裁のもとに団結すべきだ》谷垣総裁のもとで団結して戦わなければ2010年の参院選で勝利するのは困難だ。夏の参院選で敗北したら自民党は小沢一郎によって壊滅させられるであろう。

10) 3月26日 その1
鳩山由紀夫氏の首相としての資質に問題あり/トップとしての責任感をもたない無責任人間を首相にした小沢一郎氏の罪

11) 3月26日 その2
谷垣自由民主党総裁論ムム自民党は谷垣総裁のもとに団結すべきだ》小沢・鳩山政権は戦後最悪の独裁・無責任政権である。小沢・鳩山強権的無責任政権が夏の参院選で勝利すれば、強権的無責任政治が止まらなくなる。そうなれば日本は崩壊する。この流れを止める役割を谷垣総裁は担っている。いま野党第一党の自民党を壊すことは日本の損失である。・・・

12) 3月27日
倫理なき政治家を守りつづけ、批判もしない民主党はどうかしている

13) 3月28日
風にそよぐ葦のごとき定見なき鳩山政権にこれ以上日本の政治をまかせるのは危険である。民主党は抜本的出直しをはかるべき時である。脱鳩山・脱小沢の新体制をつくれ。

14) 3月31日 
「もうばかばかしくて民主党の大臣、副大臣、政務官とは付き合っていられない」といって役所を辞めるか転職を考え始めたキャリア官僚たち/役所から優秀な人々が去り始めた。大局的な政治を考えることができず、課長補佐の仕事に興味をもち、あまりにも細かく重箱の隅ばかり突っついている民主党政務三役に役人は絶望している。劣化した政治が国家公務員からやる気を奪っている

15) 4月1日 その1
3.31党首討論に一言--普天間問題に関し鳩山首相に「腹案」があるならまず「腹案」を地方自治体とその地の住民に示さなければならない。詭弁やその場限りの言い訳は百害あって一利なしである。

16) 4月1日 その2
裏切られた政権交代後の日本の政治》 2010夏の参院選に向けて深まる政界の混乱

17) 4月1日 その3
地方が危ない/鳩山・小沢の民主党政治が地方から希望を奪っている/地方の公共事業は18%減 「いつまでも続く不幸というものはない。

18) 4月2日
全国の地方連合幹部に「小沢批判」運動を起こすことを訴えたい/「小沢幹事長は辞任せよ」と呼びかけた連合静岡の吉岡秀規会長につづけ!/小沢幹事長の強権・独善と鳩山首相の無責任にこれ以上日本をまかせていたら日本は破滅する。労働組合員は批判精神を回復せよ!!

19) 4月4日
政治の風向きの変化を示した神奈川県逗子市の市議会議員選挙/みんなの党が民主党の2.2倍の得票。無党派の風は民主党からみんなの党へ移った。

20) 4月5日
世界各国の報道機関が「鳩山内閣はいつ終焉するか」を取材し始めた/沖縄県民と米国政府の信用を失った鳩山政権に普天間問題を解決する能力があるか否かが注目されている

21) 4月6日
《今日の一言〈2〉》高橋嘉信元衆議院議員の勇気に深く敬意を表する。小沢一郎幹事長の元秘書の高橋氏の重い証言に耳を傾けよう--〈小沢がダム工事で「天の声」〉

22) 4月7日
鳩山内閣の歯止めなき支持率低下、不支持率増大(読売と共同の調査)をどう見るか/鳩山政権に対策なし。小沢幹事長は自民党解体によってこの事態を乗り切ろうとしているように見えるが、民意を変えることはできない。

23) 4月9日 その1
マスコミの面白半分・悪ふざけの新党騒ぎに惑わされてはならない/政治理念も政策もなく小沢一郎幹事長を利するだけの高齢者新党に未来なし/石原都知事・平沼元経産相・与謝野元官房長官・園田前自民党幹事長代理の新党の本当の狙いは参院選後の「小沢」との連携だ

24) 4月9日 その2
古賀伸明連合会長にもの申す/「言論の自由」を封殺してはならない。労働組合内部における自由な言論の抑圧は労働組合の自殺である。労働組合は政治権力の手先になってはならない。 「世に最も美しいものは言論の自由である」(ディオゲネス、古代ギリシアの哲学者)

25) 4月9日 その3
夏の政治決戦=参院選の天王山・1人区の情勢/民主党の単独過半数は絶望的。公明党と連立しても過半数は微妙。

26) 4月10日
2010夏の参院選を大胆に予測する/民主党大敗、参院選後は民主・公明連立へ
3月末に行われた世論調査にもとづいて2010夏の参院選を大胆に予測してみた。 結論から記す。
 (1)比例区(48):民主15、自民15、公明6、共産3、みんなの党6、社民1、その他の新党2
 (2) 選挙区:〈1人区〉民主9、自民20/〈2人区〉民主12、自民12/〈3人区〉民主5、自民5、公明2、みんな3/〈5人区〉民主1、自民1、公明1、共産1、みんな1
 《合計》民主党42、自民党53、公明党9、共産党4、みんなの党10、社民1、その他新党2

 民主党は敗北する確率は大きい。小沢幹事長は敗北の責任を代表(首相)に負わせて自らは生き残り、民主・公明連立政権で・・・

27) 4月14日
民主党新人議員の傲慢さに驚く/「国民とともに」の姿勢を失った小貴族的政治家としての民主党議員たち/4月10日付東京新聞特報欄の民主党新人議員の座談会を読んで失望した。

28) 4月15日
自民党の離党騒動にもかかわらず止まらない鳩山内閣支持率低下・・・
4月12日の夜に放送されたNHKとテレビ朝日の世論調査は、鳩山政権に打撃を与えている。NHKの世論調査では、鳩山内閣の支持率はさらに低下し、不支持率が大幅に上がった。民主党と自民党の支持率は接近して、差は紙一重となった。
 テレビ朝日の調査は民主党にとってさらに深刻なものだった。民主党の支持率が30%を下回ったのである。いままでどの調査でも辛うじて30%台を保ってきたが、テレビ朝日の調査で30%の壁が崩れた(NHK調査でも28%台が出ている)。
 
29) 4月16日
「小沢独裁・鳩山無責任政治」を打破することなしに日本の未来はない《1》 ・・・可能なら同時に衆院選を断行し、2009年夏の国民の政治選択を見直し、日本国民の進むべき道をしっかりと確立したい、と私は願っている。これから私は「小沢独裁・鳩山無責任政治」を打倒するために、すべての反「小沢・鳩山」勢力の側に立つことを宣言する。

30) 4月17日
「小沢独裁・鳩山無責任政治」を打破することなしに日本の未来はない《2》
「小沢独裁・鳩山無責任政治」体制に日本を任せつづけることは絶対にやめなければならない。2010年参院選の最大の課題はここにある。そして、繰り返すが、可能なら同時に衆院選を行い、2009年夏の国民的な過誤を是正する機会としたいと思う。

31) 4月18日 その1
小沢独裁・鳩山無責任政治」を打破することなしに日本の未来はない・・・

「今日の日本の政治における最悪事態とは『小沢独裁・鳩山無責任政治』が継続することである。止めなければならぬ・・・民主党の小沢独裁体制の危険性は、強権的で独善的な小沢幹事長一人がすべてを決める権力をもち、しかも400名以上の民主党国会議員が無批判に追随する全体主義的体制ができ上がっていることにある。鳩山首相自体が小沢幹事長の追従者である。日本を小沢一人が権力を握っている独裁国家にしてはならない。

32) 4月18日 その2
鳩山内閣は衆議院を解散し、2010年夏の参院選と同日選挙に合わせて信を問うべし/2010年夏に衆参同日選挙を行って、日本の出直しをはかることが日本国民にとって最良の政治的選択である ・・・・日本国民は、昨年2009年8月30日の総選挙において、結果として過ちを犯してしまった。あまりにもひどい麻生自公連立政権に怒り、不信任したことは間違えではなかった。
 しかし、独裁者・小沢一郎氏と無責任政治家・鳩山由紀夫氏という二人の最低、最悪の政治家に政治権力を委ねてしまったことは大きな過ちだった。

33) 4月18日 その3
仕分け」と民主党議員と鳩山政権の政務三役の傲慢を叱る/「仕分け」作業に取り組む民主党の政治家と委員の傲慢は看過できない/ある政務官の「仕分け」脅し発言に強権政治の兆しを感じた ・・・鳩山政権と民主党に要求する--「仕分け」を脅しに使うのはやめるべきである。民主党政務三役と仕分け委員の傲慢は目に余る。 最近、政府関係の会議に招かれ出席した

34) 4月19日
「小沢独裁・鳩山無責任政治」を打破することなしに日本の未来はない《4》鳩山内閣は憲法と法を無視し、違反する政治を行っている。憲法違反内閣は直ちに総辞職すべきである。 ・・・
「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」(日本国憲法第九九条) ・・・

35) 4月20日 その1
「小沢独裁・鳩山無責任政治」を打破することなしに日本の未来はない《5》小沢・鳩山体制は金権腐敗、ファッショ的体質の政治体制である

36) 4月20日 その2
危険水域--鳩山内閣支持率23.7%、不支持率56.6%、小沢幹事長辞任要求75.9%(時事調査)
 時事通信社の世論調査は、信頼度の高い調査である。全国の青年男女2000人を対象に個別面接方式で行っている時事の世論調査は、各報道機関の世論調査をリードしている。今回の世論調査の回収率は67.1%、実施日は4月9~12日。
 ポイントは次のとおり。
 (1)鳩山内閣支持率23.7%、不支持率56.6%。
 (2)小沢幹事長の進退について「幹事長を辞めるべきだ」46.2%、「幹事長だけでなく衆議院議員も辞めるべきだ」29.7%、合計75.9%。
 (3)参院選比例代表の投票先:民主17.7%、自民16.8%、みんなの党7.2%、公明5.2%(民主と自民は拮抗している)

 民主党は首相としての資質だけでなく政治家としての資質をもっていない人物を首相にしたことを反省し、国民に謝罪すべきである。そして出直すべきである。


文藝春秋、止めた! 俺も・・・

2010-04-19 17:41:11 | 日記

明け烏:
 ついに今月から文藝春秋を購入しなくなった。内容の酷さもさることながら、先月の与謝野馨氏の書いた文章と、その数ヶ月前に読んだ政治家の文章が、どうやら同じ者によって書かれたらしいと(先月)感じたのでアホらしくなったのである。おそらく適当に談話をとって書かれたのだろう。

 そして文藝春秋では同じ人間の筆によるものと思われる別の筆者名の文章が頻繁に登場するようになってきた。銭を出してまで読む代物ではない。また雑誌というのは電車の中か、寝床で読むものだから図書館に読みにゆくことはない。売れ行きが悪くなるのも道理か。

 落語の上手は、登場人物がちゃんと別人のように聞こえる。だからこそ、志ん朝の「文七元結」の最後がどうなるのか分かっていながらほろりとし、小さんの「馬の田楽」に笑うのである。反対に下手糞がやると登場人物が皆、同じに聞こえる。天下の文藝春秋が、才能のない「二つ目」程度に堕してしまったのは残念である。「文化の衰退」などと大袈裟な言い回しにも値しない出来事である。

いかりや:
 
文芸春秋ですか。私は読まなくなって久しい、いや読む気を失って久しいと言った方が正しいかもしれない。これはと思うものは保管していますが、調べてみたら2003年10月号が最後だった。この時の文春には、「国民よ、小泉こそ真の改革者 小泉純一郎/猪瀬直樹」という対談記事もある。

 猪瀬直樹という男は、改革者面していますが常に権力者にすりより、寄生虫みたいな男、道路公団民営化騒動で一躍時の人となった。彼が小泉政権にすり寄ったのか、吸い寄せられたのか? 当時公表されていた公団の「財務諸表」によれば、公団は毎年黒字決算であり、将来もずっと黒字が見込まれていた。だが彼は財務諸表を読む能力もなかったのか、読まなかったのかどうか、「幻の財務諸表」なるものをでっちあげ、道路公団を「第二の国鉄だ」、「赤字の垂れ流しだ」、「そのうちに、国民に負担がつけまわしになる」と嘘を言い続けた。

 小泉氏が去った後、猪瀬氏はいつの間にか東京都副知事になってご活躍の様子(苦笑)、石原都知事が去った後は、誰の腰巾着になるのだろうか。次は小沢氏の秘書になったりして(笑)。

 一方の石原氏、「太陽の季節」で芥川賞受賞、当時文芸春秋で読んだけれど、へーっ、こんなもので芥川賞かと思った記憶がある。むしろ、「NOと言える日本」(盛田昭夫氏と共著)を読んで感動した(そのときは)。
 ここまで書いたところで、念のため書棚で「NOと言える日本」を探していたら、文芸春秋2008年10月号がぽろりと出てきた。さきほどは2003年10月号が最後と書いたばかり、自分の恐ろしいほどの記憶力低下と認知能力の低下、そのくせえらそうなことを言う耄碌爺のたわごとと言うしかない(苦笑)。


嘘も百回言えば真実になる? マスコミを鵜呑みにするな!

2010-04-18 21:31:16 | 日記

 最近、主婦5人との井戸端会議に加わる機会がありました。
 たまたま政治の話しになった時、驚いたことに5人とも「小沢さんは嫌い」と言っていたのを聞いて愕然とした。なかには「うちの主人も小沢さんがTVに映っていると、顔も見たくないと言ってすぐチャンネルを変える」と言っていた。

 無論、たかが5人ごときで全体を判断することは間違っている。だが、
嘘も百回言えば真実になる・・・テレビは洗脳兵器です・・・どこのTV局も、大手の新聞社はどこも、毎日流す嘘を、一般家庭の主婦たちは頭から信じている、まさかTVは嘘は言わないだろうと。戦前の日本はこうして、戦争へ突っ走って行った。

 大きな嘘ほど真実に見える・・・ヒトラーは、「大きな嘘ほど民衆は疑わない」と言いましたが真理のようです。サブプライム問題を震源とする世界金融危機も、いつのまにか100年に一度の経済危機にすり替わり、それが本当は仕組まれたものであると認識する人は極めて少数派である。お人よし(性善説)で知られる日本国民はほぼ100%、アメリカ政府の発表をそのまま信じてきた。

 本ブログでは、一貫して小沢氏を支持してきた。昨年夏の衆院選結果は、戦後64年の自民党政治に終止符を打ったという点で画期的な出来事であった。小沢氏にとっては、1993年自民党を離脱して以来、苦節16年目にしてやっと念願を果たした。

 植草氏は本日のブログで「日本の歴史上、初めて民衆の力によって政権が樹立されたのである。この原点を忘れてはならない。」と言っている。私もそう思う。

 だが残念ながら、一昨日の日記にも述べたように、仙谷氏のように民主党の議員でさえも、昨夏の結果の歴史的意味の自覚が乏しい。上述したように一般庶民においては、なおさらではないかと思わざるをえない。

 小泉ー竹中の改革が国民のためにならなかったこと、郵政民営化も日本のためではなかったことが明らかになり、庶民のあいだに小泉-竹中の改革に疑惑を抱くようになった。それが昨年夏の衆議院選挙での自民敗北を導いた。その気持ちを持ち続けて欲しい。

 小沢氏にとっても、無論、心ある国民にとっても昨夏の結果は大きな一歩ではあっても、今夏の参院選を勝ち抜かない限り磐石な体制にならないことを知っている。今夏の参院選に向けて民主が勝利することで、日本が自立に向けて前進して欲しいと願う。


中国とチベット問題

2010-04-16 19:09:52 | 日記

明け烏:

 非難覚悟で書くならば、
 「チベット問題」は純然たる中国の内政問題である。そして不幸なことにチベットはインドとの紛争の際には中国国家の死命を制する要衝の地なのだ。

 二千年以上にわたって異民族の侵攻とその排撃を凄まじい様相で繰り返し、征服王朝を経験してきた中国人や中国為政者の国境に対する奥底のメンタリティが如何様なものかなどは、ドーバーの厚い壁ならぬ日本海の厚い壁に守られてきた日本人のよく想像しうるところではない、と考えたほうが妥当だと思う。日本が他国に占領されたのは、昭和20年からの、ただ一回に過ぎないのだ。

 そしてこれは第三の中国(人)に対する、その残虐性を非難する論にも関係してくる。
 中国のような四方を侵略異民族に囲まれた国家が存続するためには、日本人には考えられない厳しい刑罰で臨まなければ、どうにも収拾が付かないものと想像される。

 確かにそれは日本人にとっては、おぞましいとしか言いようのないものに違いない。
 しかしどれほど中国人に不快な思いをしようとも、このような不快感は程度の差こそあれ、他民族と接する際には必ず味あわなければならないものである文化や慣習が歴史や風土に根ざしている以上、強制して変えさせることは不可能なのだから、ある程度は受忍してゆくしかないのだ

 卑近ではあるが一例を挙げれば、私はアメリカ人が靴をはいたままカーペットの敷いてある部屋の中で行動し、ベッドに入るまで靴を脱がない習慣には、ほとほと嫌気がさした。まあ、向こうは向こうで素足のまま畳の上を歩くこちらのことを、何と不潔な、とでも思っていることであろうが。

いかりや:

 中国(中華人民共和国)は、四方を異民族に囲まれ、異民族との興亡をくりかえした歴史を有する。現在の人口13億、55の少数民族からなる多民族国家、世界第三位の面積を有する巨大国家です。それでも足りずに、台湾、尖閣諸島はじめ、西沙諸島、南沙諸島などに触手をのばして周辺国ベトナム、フィリピン、マレーシアなどと領有権を争っています。

 中華思想の根底には、中国(中華)が世界の中心であり、その文化、思想が最も高い価値を有するという誇り(過去の栄光?)があるのではないでしょうか。ある種鼻持ちならないプライドがアメリカと共通する覇権主義にならなければよいがと懸念します

 これだけの国を統治するのは容易ではない。大した根拠があるわけではありませんが、10カ国くらいに分裂した方が国家としては統治しやすいのではないでしょうか。
 これほどの巨大国家を治めるには、民主主義という思想では治まりがつかない。中国共産党という組織が生まれたのも必然だったのかもしれません。旧ソ連は、共産党という箍(たが)がはずれると、ベルリンの壁が崩壊するとともに、ウクライナ、カザフスタン、グルジア、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、キルギスタン、タジキスタン、ベラルーシ、リトアニアなど10カ国以上が独立していった。

 共産党という組織と中華思想がこの巨大国家中国を支えているのではないでしょうか。


仙谷由人氏は消費税アップ論者:彼は民主党議員である必要はない。

2010-04-14 17:46:56 | 日記

 仙谷由人国家戦略担相は、昨年末NHKの日曜討論でも、「消費税の増税をお願いしないと財政はもたない」と発言するなど、かねてから消費税アップ論者である。昨日(4/13日)の記者会見で、次期衆院選について「税制改革歳入改革を掲げて選挙しなければ、国民に甚だ失礼だ」、「マニフェストには消費税増税を明記し、是非を問うべきだ」と、とんでもない認識を示した。 

 「財源論者」であり「消費税アップ」の必要性にこだわる谷垣自民党総裁や与謝野氏らと全く同じレベル、だとすれば彼が民主党議員である必要はない、生方氏とともに民主党を去ればいい。自民党に鞍替えすることをお勧めする。

 当面の参院選を前にして、小沢幹事長が選挙対策に必死に頑張っている時に足を引っ張っている卑劣な男と言わなければならない。3年以上先の衆院選に備えて今わざわざ「消費税などの増税」を切り出すなど、まともな神経とは思えない。自分で自分の家に火をつけて、「さー、大変だ!消火器を持って来い」と騒いでいるようなもの。選挙に対する「戦略」など微塵も考えていない反党的発言、戦略に欠ける男が国家「戦略相」だって?冗談がきつい。

 彼の頭のなかにあるのは、民主の足を引っ張ることで今夏の参院選で民主党が、過半数を確保できなければ小沢氏の責任を追及できる。現在の「鳩山ー菅ー小沢」のトロイカ体制を崩すことができる、そうすれば自分の出番が回って来ると読んでいるのではなかろうか。 尤も彼は、増税時期に関連して「衆院の解散時期との関係が当然問題になる」と語り、今夏の衆参同時選挙を頭に入れているらしい。民主党の足を引っ張り、衆参ともに、民主が過半数割れでも起これば御の字、政界再編が起きる。その場合でも、「俺の出番がある」と読んでいるに違いない。彼は、国民のことを考えているわけでもなければ、民主党のことを考えているわけでもない、自分自身のことしか考えていないのである。

 そもそも、国の借金をこれほどまでに肥大化させ財源逼迫に追い込んだのは、自民党の責任である。本ブログで度々述べているように、バブル後ビッグバンなどと言って金融資本主義が跳梁跋扈し、円高、低金利、金融緩和策によってこの国の富は食いものにされた。~1990年頃までは国の借金以上にGDPは延びていた。1995年頃でさえ、日本の借金はGDP比60%台だった、それが現在180%台(昨年末の国の借金871.5兆円/GDP474.2兆円)に膨れあがっている。

 1995~2008年の13年間の世界経済は大幅に成長を遂げた。例えば先進7カ国(米、英、、仏、独、伊、加、豪)のこの間の経済成長(GDP)は平均約2.1倍(年率にして約6%の成長)である。この間、日本だけがおいてけぼりのゼロ成長、借金だけは500兆円以上増やした。そして国民の一世帯あたりの年収は、この間に100万円以上も低下させた1700万人を越える非正規雇用者を発生させた、その殆どは年収200万以下とみられている。その上に消費税アップするってかよ!こんな馬鹿げたことがありますか?

 借金のつけは、国民に負担(消費税のアップ)を押し付けるってか?国民を馬鹿にするのもいい加減にせんかい。自公政権のとき、「自己責任」を叫んだ首相がいたが、この責任は誰もとっていないではないか。

 「税制改革歳入改革を掲げて選挙しなければ、国民に甚だ失礼だ」と?恥ずかしげもなくよく言えたものだ。仙谷氏よ、少しは勉強しろ!
 誰かが言っていた、「過去に盲目であることは、未来にも盲目である」と。


右翼的なるものを笑う・・・

2010-04-12 19:44:50 | 日記

明け烏:

 戦後、中国とも通じていた僅かの例外を除いて、右翼人はずっと中国に対して敵対的であった。訪中した際に中国よりの発言をしたために刺殺された浅沼稲次郎氏のことについては以前、触れたことがある。
 このような反中国的な心情は形を変えて、言論界にも及んできている観がある。「ネトウヨ」をはじめとして、櫻井よし子氏、西部邁氏、小林よしのり氏、更には田母神氏などである。ジャーナリズムはすべて「売らんかなジャーナリズム」であるから彼らの表すところが、常に極論に流れるのはいたし方ない。彼らの問題にしている論点は大きく4つある。私は別に中国の肩を持つわけではないが、一度はこれらを冷静に検討してみる必要があるものと思う。

いかりや:

櫻井よし子氏は、ジェスチャーとしてなのかどうか、偏りすぎた視点からの発言が目立つ。今回あらためてネットで彼女のことを検索してみました。昨年12月10日の産経ネット・ニュースの政治コラムで彼女が次のように意見を述べている。その冒頭部分を転載します。

『【櫻井よしこ 鳩山首相に申す】人間的資質を問う』と題して

””” 鳩山由紀夫首相は自身の裡(うち)の虚言癖と道徳心の欠如に気付いているだろうか。鳩山政権の諸政策が国益を毀損(きそん)し、日本の力を殺(そ)ぎ続け、日本の衰退を決定づけつつあると、自覚しているだろうか。
 おそらく、その自覚はつゆほどもないのであろう。だからこそ、テレビカメラの前に立つ首相の大きな双眸(そうぼう)には、いささかの含羞(がんしゅう)も憂いも宿っていないのである。

 本来、当欄は、首相の政策について論ずる欄である。だが、今回、わが国宰相に政策以前の人間的資質について質(ただ)さなければならないことを、一人の日本人として口惜しく思う。

 政権発足から約3カ月、徐々に明らかになったことのひとつが、首相にまつわる金銭事情のいかがわしさである。初めは、亡くなっている人の名前を騙(かた)った個人献金の偽装疑惑だった。当初、資金は首相自身のものとされた。が、次から次に暴かれた事実によって、偽装献金の原資はおよそすべて母親の資金だったと判明した。・・・・”””

 いきなり、鳩山首相のことを「虚言癖と道徳心の欠如」、「諸政策が国益を毀損(きそん)し、日本の力を殺(そ)ぎ続け」ときたもんだ。かなりピントがずれいている
「テレビカメラの前に立つ首相の大きな双眸(そうぼう)には、いささかの含羞(がんしゅう)も憂いも宿っていないのである」といかにも彼女らしいオーバーな表現ながら、産経新聞に迎合したような文章である。読んでいるほうが、恥ずかしくなる。

 彼女もまた、並みのやすっぽい低レベルの評論家と同じく、鳩山首相の「政治と金」をこきおろしている。鳩山首相の母親から提供された金はいわば身内の金、身銭を切って公的活動に使った金ではないか。いかりやの目からみれば、美談でこそあれスキャンダルにする話ではない。自国の宰相を、わざわざスキャンダル仕立てにしてこき下ろす事にこそ、国を毀損していることに気がついていない。

 西部邁氏については、
 先月27日の日記で書きましたが、60年代の安保闘争の闘士から、180度舵を切り、体制派の牙城東大教授へと転向?そこが居心地が悪くなると、飛び出して自由の身になった。それまでは一応よしとしよう、だがかっての安保闘争の闘士なら、戦後から今日までアメリカが日本国民を洗脳し、日本を準植民地のごとく利用してきたこと、そして自民党がどれほどアメリカに隷従してきたことか、それらに対する疑問や検証をしたらどうかと思う。

 アメリカのイラク戦争を非難して、形の上では真正保守(反米保守)思想を標榜している。しかし、やっと政権交代を果たした民主政権になったと思ったら、今度は並の陳腐な評論家と同様に、ちっぽけな「政治と金問題」で小沢氏を批判している、これでは櫻井よしこと同レベル(笑)。地検特捜部が戦後GHQ管理のもとに、米側の手先となって日本の政治を歪めてきたことを、彼ほどの人物なら知らないはずはないと思うが、彼もまた立花隆と同じ役割を演じているのだろうか。 彼の「西部邁ゼミナール ~戦後タブーをけっとばせ~」と大見得を切っている割にはタブーに挑戦していないところがかわいいと言えばかわいい(笑)。だとすれば、彼の保守は自分の都合に合わせて変身するカメレオン保守(笑)ということではないだろうか

 しかし、ときどき良いことも言うので、「西部邁ゼミナール ~戦後タブーをけっとばせ~」には一応耳を傾けています(苦笑)。

小林よしのり氏
彼のゴーマニズム・戦争論は、倅がよくよんでいたが、当方は一度も目を通したこともないので批判する資格はありませんが、彼の場合は単細胞保守であるらしい。

田母神氏、
あの懸賞論文で一躍男をあげた?彼については、ブログ「神州の泉」で述べたのでここでは述べません。

明け烏:
第一は中国人の日本人の常識に反するマナーの悪さである。ところかまわず痰を吐き、煙草の吸殻を投げ捨て、下品な大声を出しながら我が物顔で日本の観光地を歩き回る。
秋葉原に行っては、山ほど家電を買いこんでは、これを担いで傍迷惑を省みずに公共の交通機関に持ち込んでは、またまた大声を上げる。これでは一足先に経済成長を達成して自分を中流、ないしは、どこぞの家柄の出身とでも勘違いしている女性が生理的嫌悪感を覚えるのは当然で、こういう好悪の感情が先入観を決定しがちなのは私も含めた誰もがそうだろうと思う。
しかしこれらは、また経済成長いまだしであった我が国が通ってきた道でもある。ほんの45年ほど前、ヨーロッパでは「日本人が5人でスープを飲むと天井が落ちる」「日本人がコーヒーを飲むと風呂桶の栓を抜いたと勘違いする」と言われ、団体旅行ではバスルームの床に湯を撒き散らして漏水騒ぎを必ず演じる。しかもそれが一人や二人ではなかった。更に免税店でジョニ黒やナポレオンを酒屋が開けるくらい買い込む。似合いもしないブランド品に安売り店で目玉商品を買うときのように目の色を変えて群がる

いかりや:
概ね明け烏さんの言うとおりです。

明け烏:

第二に中国のチベット問題である。これが日本に入ってきて中国に対する非難が湧き上がってきたのは、相当近年に属する。小林よしのり氏が描いた漫画が大きな契機になっていることは間違いなかろう。

また何が企まれているのかチベット民族への過酷な圧政を扱った書籍も出版され、「読んで余りの悲惨さに食事が喉を通らなくなった」などという感想をネットに記す女性を見たこともあった。何、心配は要らない。次の日になれば旺盛な食欲で食い放題の回転寿司にでも並んでパクパクと皿を積み上げていることだろう。

非難を承知の上で言うが、何らかの意図を有したキャンペーンが大々的に張られない限り、一般の人間が他民族の苦難の運命に心底、同情を寄せるなどということは有り得ないことだと思っている。またキャンペーンが功を奏しても所詮、それはほんの一時だけの気紛れに過ぎない。そもそも私なぞはチベットの地理的位置さえろくに知らなかったくらいなのである。

いかりや:
 
チベットは、中国とは言語、風俗も伝統文化も異なる。チベットは世界の辺境の地、多様性を重んじたい、独立国として存在して欲しいというのが私の願いです。
 ただし、アメリカが人権問題としてチベットを出汁(だし)にして中国を非難するがごときは、目くそ鼻くその類で笑止千万です。そしてそれに同調するわれらが評論家・マスコミの愚かしさ・・・「もう、いい加減にしてよ」と言いたい。


平沼新党「たちあがれ日本」に大義はあるのか?

2010-04-09 23:05:46 | 日記

 郵政民営化問題をめぐって自民党から除名処分を受けるものの、一貫して政治信念を貫き通したことを評価する人は多い。しかし、真正保守を自認し、日本一ブレない男平沼氏だったはずだが、「平沼ー与謝野ー石原チアガール?」の組み合わせには驚いた。

 政治に妥協はつきものであはるが、組む相手が悪すぎる。

石原氏は、チアガールと言っていますが・・・、
かっては「Noと言える日本」という本を書きながら、実態は媚米保守する男だった。
当時この本を読んで酔っ払った俺がアホだった。かっての盟友亀井静香を裏切り、郵政民営化は米要求であることを百も承知でありながら異を唱えず。
かって、女性を「ババァー」呼ばわりし、「女性が生殖能力を失っても生きてるってのは、無駄で罪です・・・」と言ってはばからなかった。

 石原銀行とも言われた「新銀行東京」は2008/3月期末決算で累積赤字が1000億円超となった。嘘か真か知らないが、新聞報道によれば、失敗したオリンピック誘致に掛かった費用150億円だったという。彼の広げた大風呂敷はいずれも失敗している。北京五輪開会式出席には超豪華ホテルだったと揶揄されていた・・・、自分は公費で豪華な旅行を楽しみながら、福祉を削り、障害者を蔑視する。

与謝野氏は、小泉ー竹中構造改革、郵政民営化の推進役だった。
本ブログでは、これまで彼のいかがわしさについて何度も述べてきた。自民党きっての政策通(経済・財政)と言われた男ながら、その経済の実態を常に誤認してきた。

 例えば、小泉政権成立前の2000年度の名目GDPは504兆円だったが、成立後の02年度、03年度の名目GDPは、それぞれ491兆円、490兆円に低下した。2007年度には515.7兆円に戻した、このとき彼は、「いざなぎ景気超え」と吹聴したいた。しかし、実態は1997年度の名目GDPは515.2兆円であり、10年前の水準に戻したにすぎなかった。これが、何で「いざなぎ景気超え」と言えるの?彼は官僚(内閣府)発表の数字さえも、鵜呑みにするだけで、分析能力もない。

 しかも、小泉政権になってからの、景気回復?の裏で非正規雇用者の激増(ワーキング・プアー)、国民所得が急落していることには目もくれず、「いざなぎ景気超え」というずうずうしさ。コスト削減という建前で人件費の大幅削減で、働く者の犠牲の上に成り立つ一部大手企業の業績回復を「いざなぎ景気」と誤認した。庶民の暮らしをみずして、献金してくれる企業の業績しかみることのできない、「上を向いて歩こう」ではない、「上しかみないみえない」ヒラメ政治家である。上しか見ないから、庶民からは嫌われて選挙に弱い。昨夏の選挙では選挙区で落選した、自民の比例で復活した男が自民を去ることに大義はありますかね?

平沼さん、こんな連中と一緒にやっていくのですか?

平沼グループ政策綱領 「日本再建」には・・・「私たちは決して、ブレません。媚びません。投げ出しません。

① 日本の伝統・文化・歴史」を守り、真の独立国家をめざします。
② 安心・安全な生活」を保障します。
③ 力強い経済」を実現します。
④ 温かみのある地域社会」を復活します。
⑤ 政治家が自ら始めます。日本を救う道はそこからしか始まりません。

心意気はいいとしても、数あわせのための寄せ集めではありませんか


平沼新党立ち上げの大義名分は何?

2010-04-06 18:44:16 | 日記

 平沼新党は、わかりにくい。

 与謝野氏に続いて、園田博之前幹事長代理、藤井(孝男)元運輸相、鴻池氏らが離党し新党向け動いています。

 保守本流と目されている平沼氏は小泉・竹中の新自由主義に反対し、郵政民営化法案に反対して自民党を追放された。その後も一部議員が復党するなか、筋を通して、説を曲げず復党を蹴って今日まで隠忍自重してきた。そういうところを高く評価してきた人も多い。

 平沼氏がこの機に新党結成する大義名分は何だろう?「民主党打倒」ですか。それだけではないはず、自分はこういう日本をめざすというものを国民にアッピールする必要があります。その場合組む相手が与謝野氏というのが引っ掛かる。

 与謝野氏は、新自由主義(市場原理)信奉者で「財源論者=消費税アップ論者」、およそ平沼氏とは対極にある両人が、一緒になって新党結成に動くというのは極めてわかりにくい。
 平沼ー与謝野の組み合わせ
では、「小異を捨てて大同につく」なんてなもんじゃない。「民主党打倒」のためには「大異を捨てて小異につく」ってことですかね?それでは、目的のためには手段を選ばなかった小泉元首相と同じじゃないですか。何のために、自説を曲げず筋を通したのだろう。

 国民新党の自見庄三郎幹事長は5日の記者会見で、平沼赳夫元経済産業相と与謝野馨元財務相らによる新党結成の動きについて、
「かつて郵政民営化を一番、強力に推進したのが与謝野氏でそれに一番、反対したのが平沼氏だった。北極と南極ぐらい国家観と価値観の違う2人がひとつの理念でやっていけるのか。矛盾を感じるし、おかしな現象だ」と批判した。こっちのほうがまともな感覚やと思うが。

 平沼新党、わきゃわからん、一体なんなのさ。平沼さんよ、泥沼のなかに埋没するんとちゃいますか?


日本の国土に米軍の駐留が必要かどうか考える時に来ている 

2010-04-03 18:45:15 | 日記

明け烏:

山内昌之氏や立花隆氏といえば、政治学・外交史の専門家であろう。
思うに、同盟国(日本)に首都東京の完全制圧と、日本軍(自衛隊)の瞬時殲滅が可能な軍隊(米軍)を65年以上配置している同盟関係というのが、歴史上あったものか教えて欲しい。植民地なら、いざ知らず、ご当人たちが日米同盟、日米同盟と連呼しているのだから、軍事同盟に限ってお願いしたい。

 大体、制空権を指揮する通信系が完全に他国に押さえられている独立軍などとは軍事上も絵空事である。軍事に大層詳しいために「軍事オタク」と呼ばれているマンボウのような顔をした自民党の議員がいるが、このあたりを理解したうえでの発言であろうか。

また「きっこのブログ」のきっ子氏によると、辺野古に建設予定なのはヘリの練習施設であって、
 US MARINEはグアムへ全面移転が決定しているようである。こうなると「抑止力」を声高に叫んでいる方々にも質問したい。
 ヘリの練習所さえ沖縄にあれば、あなた方が、今にも攻めて来そうだと盛んに喧伝している中国と北朝鮮に対する抑止力になるのか?それだけではない。果たして中国や北朝鮮は、日本を攻略するだけの軍備を本当に備えているのか?

 大騒ぎをしながら結局、米国占領軍の駐留を正当化しているだけなのではないか?


いかりや:
マンボウのような顔した自民党の「軍事オタク」(苦笑)ですか?民主党にはヒラメのような顔した「似非軍事オタク」がいるんとちゃいますか?

 戦後65年が経過、ベルリンの壁が崩壊して既に20年、いまの政治家・知識人の頭のなかは相変わらず、旧冷戦時代と戦後の占領下時代からのアメリカ漬から一歩も出ていない。漬物は既に古くなりすぎて腐っている。日米安保条約は根本から考え直すべき時にきている。

 沖縄米軍基地のために、なんで日本側だけがこんなに苦悩しなければならないのですかね?アメリカ(オバマ大統領)でさえ、世界から核廃絶と叫んでいる時代じゃないですか。いつまでも日米安保条約を後生大事にしている時代ではありません。条約は廃棄すべし、沖縄の米軍基地は必要なし、日本国土から米軍基地はいりません。

 日本全土から、「米軍がいなくなったら日本の安全はどうするの?誰が守るの?」と心配症の人がいる。日本から米軍が撤退することが決まれば、日本人もようやく真剣に防衛問題を考えるようになるでしょう。そもそも自国の防衛を他国に依存すること自体がナンセンスである

 半分冗談だが、日本が独自の核兵器を数十発日本全土に配備すれば核抑止力が働くだろう。日本の核保有を最も嫌うのはほかならぬアメリカであるに違いない。
 いざとなったらアメリカが日本を本気で守るかどうかわかったもんじゃない。アメリカはアメリカの都合で動いている。アメリカの正義ほどあてにならないものはありません。

 日本の現在の経済的苦境も、アメリカにしてやられています。本ブログでは何度も指摘していることですが、日本経済を苦境に陥れている最大の要因は為替レートです。つまり偏った円高にあることです。1990年ころまでは1USドルは、せいぜい140~150円程度でした。そのころまでは、国債発行しても発行額以上の経済成長(GDPの増加)がありました。従って1990年ころまでは、国の借金(長期債務)はGDP比で50%程度であり、なんら問題にならなかった。

 国家の防衛と経済は関係ないと言われるかもしれませんが、国家の防衛と同様に経済戦争、経済防衛という概念が必要です。自国民を守るという概念が必要だと思う。90年代前半までは、自殺者は2万2~4千人でしたが、ここ10年余り自殺者は約1万人増加して毎年約3万人を越えている。これなど経済戦争に負けた結果だと思う。そういう意味では、国は国民を見殺しにしているのです。