いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

特定秘密保護法案の「罪と罰」・・・ところ変われば品変わる、

2013-11-29 19:21:34 | 日記

「悪いことをする奴、悪事を企む奴は秘密をもちたがる」、これは地位の上下も関係ない、人類不変の法則です(笑)。なかでも最も始末が悪いのが、権力者が「秘密をもつことである」。

早い話が、イノセ知事がそうである。
彼は、徳州会からの借金を秘匿しようとした、バレなきゃそのままネコババするつもりだったが、徳州会の選挙違反事件で検察の大掛かりな家宅捜索が入り、「こりゃヤバイ!」と思って慌てて返した。

そもそも、徳州会グループは「東京都内にも病院・保険施設を抱えており、グループが開設した老人保健施設に都が「約7億5千万円の補助金を支出していた」、利害関係者からの借金は、贈収賄になりやすく禁止されているのとちゃいますか。彼にとって、秘密にしなければならなかったのだが、運悪く(笑)バレた。

度々、同じことを言って恐縮ですが、
最高裁の「検察審査会の『架空議決』」は、秘密というベールで包んだ(隠蔽した)からこそ「架空議決」を捏造することが可能だったのである。最高裁はとことんシラをきるだろう、秘密のベールを剥がすことはない。秘密にしておけば、犯罪性も責任も問われることはない。

秘密保護法は、60年後に公開するとか言っているが、秘密保護法案を画策した安倍首相をはじめ、今の自民党議員は60年後まで殆ど生きていない、つまり「生き恥」をかくこともなければ、罪と罰も問われない。

今回の秘密保護法で面白い現象は、自分たちの身に降りかかる雨は避けたいのが人情、ありもしなかった小沢氏の「政治とカネ」問題であれだけ小沢たたきに精進した大手マスコミも「特定秘密保護法」に反対するキャンペーンを張っている。

例えば、昨日(11/28)朝日新聞社説は、

”特定秘密保護法案の参院での審議がきのう始まった。なんども指摘してきたとおり、これが「欠陥品」のたぐいであることは明らかだ。”と断じている。

読売新聞(YOMIURI ONLINE 11/11 オピニオン)も、
「特定秘密保護法」の問題性」と題して、水島 朝穂/早稲田大学法学学術院教授の「この法律は問題点が非常に多いが、4点のみ指摘する」として厳しい見解を掲載している。

辺見庸氏はこの秘密保護法案に関連して自身のブログ(11/22)で、強烈な皮肉をこめて、大手メディアとジャーナリストらを批判している。面白いので参考までに、一部を掲載しておこう。

第一次そして第二次安倍ファシスト政権が成立したとき、米つきバッタのごとくペコペコと挨拶へとかけ参じ「どうぞ、どうぞよろしくお願いします」と三拝九拝したのは、

社会のボクタクを僭称する新聞、通信、放送各社社長、編集担当役員、政治部長らであった。
これがこの国のまぎれもなひ民主主義である。

白状しろよ。
いつも下痢がちの安倍のケツを、いったい何人のクソバエ記者たちがペロペロと舐めてきたことか。

安倍の官房副長官時代、しきりにかれにとりいり、テレビへ大学へと請じ入れては、言いたい放題をゆるしたのはだれであったか。
田原総一朗、故筑紫哲也らではなかったか。

安倍はかつて早稲田大学で講演し

①(日本にたいするミサイル攻撃に着手した)外国基地を(自衛隊が)たたくことは憲法上できる

②大陸間弾道ミサイルは憲法上問題ない

③戦術核の使用は違憲ではない――と縷々述べた。

この講演に田原、故筑紫らが関係し、サンデ―毎日がこれをスクープするや、「オフレコ破り」とテレビで怒ったのが「正義の味方」筑紫哲也であった。

笑っちゃう。
これが民主主義である。
民主主義のジャ―ナリズムである。

大阪のあんちゃんをすっかりその気にさせたのは、もとはと言えば、TBSだった。
大阪のあんちゃんに事実上の土下座謝罪をしたのは朝日新聞だった。
外務省機密漏洩事件で「本社見解とおわび」という全面謝罪文を掲載し、以後、沖縄密約事件の追及をすっかりポシャってしまったのはどこの新聞か。

「秘密保護法」は極めて評判が悪いが、なかには賛成している珍しい評論家もいる。

 池田信夫ブログ(2013・11・28)は、 「秘密保護法の超簡単な条文解説」と題して、

秘密保護法についての騒ぎはまだ続き、きょうは特定秘密保護法案の廃案を求めるアピールなるものが出るそうだ。「憲法の定める基本的人権と平和主義を脅かす」という決まり文句も笑えるが、上野千鶴子、内田樹、金子勝、姜尚中、小森陽一、高橋哲哉など、絶滅危惧種のオールド左翼が一堂に会しているのは壮観である。

彼らは明らかに条文を読んでいない。何も具体的な問題点の指摘がないからだ。これは彼らのような一般人とは関係のない、公務員の特定秘密へのアクセスを制限する法律なのだ。私は法律の専門家ではないが、修正案の主要部分をごく普通に文章として読んでみよう・・・以下略

>彼らは明らかに条文を読んでいない。

筆者も自慢じゃないが条文を読んでいないぜ、国家が秘密を持つこと自体が「悪」だと思っているから詳細な条文まで読む必要性も感じない。

刑罰を含む「秘密保護法案」は、国民を縛る「究極の規制」である。究極の「規制緩和」を求めるフリードマンの「新自由主義信奉者」である池田氏が、真逆の「強烈な規制」を歓迎するとは、彼の方こそガラ系絶滅危惧種ではないか。


「秘密保護法案」は、別称、「国民監視法案」である、

2013-11-27 18:44:24 | 日記

秘密保護法案に反対して、国会周辺のデモや日本各地で反対デモ、日弁連、日本ペンクラブ、俳優やジャーナリストら多くの識者らが反対声明を出すなか、

特定秘密保護法案は昨日衆院を通過した、参院の採決は残っているものの同法案は、事実上可決成立したも同然である・・・これからも形ばかりの参院特別委員会の審議、与党多数→参院本会議上程可決成立することは間違いないだろう。

むかっ腹が立つが同法案は、ほぼ予定通りのコースを歩いている。昨日衆院での採決後、某氏より、本件についてわざわざ電話をいただいたが、予定通りのコースを歩いているだけで別に驚きもしないという趣旨のことを話した。

11/7の日記、「安倍政権の堕落と暴走:NSC法案と秘密保護法案はセットになっている、」で書いたことを、思い出してほしい。

国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案が、本日27日午後に参議院本会議で可決されました。

アメリカ国家安全保障会議(National Security Council)の日本版NSCである。はっきり言えば、日本版NSCはアメリカの指図によるアメリカの真似です・・・恥ずかしい限りですが、今の自民党は「米の犬=米隷従」する「忠犬ハチ公」である(ハチ公さんゴメンね)、日本はこれほどまでにアメリカに隷属しているのである。

秘密保護法案は、国連の人権理事会の懸念があろうとなかろうと、日本国内外の反対があろうと、アメリカの反対がない限り、アメリカの言いなり自民党は、この法案を何が何でも今国会中に必ず通過させるだろう。「法案の一部修正などは十分に可能です」などと言う人もいますが、甘い。

「秘密保護法案」は二つの側面をもっている。一つは、権力者側が国民に知らせたくない秘密の情報をもつことであり、もう一つは国民を監視することである。

民主主義国家にあっては、主権在民であり、総ての情報は国民のものである。国家が秘密を持つこと自体が、国民に対する裏切り行為である。権力者側が秘密を持つということは、自分たちの都合の悪いことを隠すということ、つまり秘密にすることである。

権力者側が秘密をもつと、ろくなことにならないことは歴史の示すところであり、直近の例でいえば、「一市民が斬る!!」さんが暴いた最高裁の「検察審査会の『架空議決』」は、秘密というベールで包んだ(隠蔽した)からこそ「架空議決」を捏造することができたのである。その結果どのようなことが起きたか、よく考えて欲しい。

特定秘密保護法案の最大のターゲットはネット情報だろう。前回(11/7)述べたが、国家安全保障会議のシギント (Sigint: signal intelligence) と呼ばれる電子機器を使った情報収集活動とその分析、集積、報告を担当することである。

自民党の言う大義名分は、「国家安全保障のために国家機密情報の保護は必要不可欠である」というのである、そのために秘密裏に個人情報の収集、分析、摘発、つまり国家による個人監視が可能となる。はっきり言えば、人権よりも「国の安全保障」が優先する欺瞞社会となる。

「秘密保護法案」は、別称、「国民監視法案」である。国民を萎縮させ、国民を思うように誘導するための法案である。「いい加減にしろ」と言いたい。こんなことを言っていられるのも、今のうちかもしれない。


来るときが来たのか、行き着くところまで行ったのか、危ない尖閣問題・・・、

2013-11-25 18:34:20 | 日記

中国は23日、尖閣諸島を含む東シナ海に「防空識別圏」を設定したと発表した。

これに対して外務省は(23日午後4時10分頃)、


伊原アジア大洋州局長は、韓志強在京中国大公使に対し本日中国国防部が発表した東シナ海における防空識別圏の設定について,我が国としての厳重な抗議を行いました。

この中で,伊原局長は,中国側が今次設定した防空識別圏は,わが国固有の領土である尖閣諸島の領空を含むものであり,日本側としては全く受け入れることはできない旨伝えました。
 
その上で,伊原局長は,中国側がこうした空域を一方的に設定することは,尖閣諸島をめぐる状況を一方的にエスカレートさせるものであり,現場空域において不測の事態を招きかねない非常に危険なものである旨指摘し,岸田外務大臣からもしっかり申し入れるよう言われている,日本側として更なる抗議・申入れを行う権利を留保する旨伝えました。
 
以上に対し、時事通信は中国側の反応を次のように伝えている。

 【北京時事】中国外務省の秦剛報道局長は25日、中国が尖閣諸島を含め東シナ海上空に防空識別圏を設定したことに日本政府が強い懸念を表明、抗議したことを受け、「中国は断固として反対する」と強く反論し、日本側に対して「誤りを正す」よう要求したと明らかにした。

  国防省の楊宇軍報道官も同日、「完全に受け入れられない」とコメントし、日本側に抗議したと強調した。

  一方、秦局長は、防空識別圏設定に関して米政府が中国側に懸念を伝達したことに関し、鄭沢光外務次官補が24日、ロック駐中国大使に抗議し、「米側は即刻誤りを正し、中国に対する無責任な発言を停止する」よう要求したことを明らかにした。

 領土問題は、ナショナリズムに火がつきやすい、対応を誤ると国家間の紛争→戦争に発展する。
ヨーロッパの長い紛争の歴史をみても、結局最終的に今日の欧州共同体(EU)という形で落ち着いた。

1982年の英国対アルゼンチンのフォークランド戦争(紛争?)もそうである。

また、1969年の中ソ間に起きた珍宝島事件(ダマンスキー島事件)は、

アムール川(黒竜江)の支流ウスリー川の中州であるダマンスキー島(中国名、珍宝島)の領有権を巡って大規模な中ソ間で軍事衝突が発生した。

当時中ソは、同じ共産党独裁国家でありながら、中華人民共和国とソビエト連邦の対立が表面化した事件でもあった。双方が島の管理下にあると主張してきたこの珍宝島(ダマンスキー島)の事件は、最終的に(1991年5月の中ロ間の国境協定)、島が中華人民共和国に帰属することで合意された。

中国は、欧米列強及び日本の侵略を受けた歴史を持ち、結果強い武力信仰をもつに至った中国が、尖閣問題で簡単に引き下がるはずがない。

尖閣問題は、孫崎氏が言う「日本が実効支配している現状を踏まえれば、「棚上げ」は日本にとり、極めて有利な約束ではないか」に筆者は賛成する。

参考:尖閣問題【棚上げ】を壊した愚か者たち、(2012-09-20 日記)
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20120920
 
 領土問題は、日中、日韓に限らず何処の国家間に於いても引火性の強い問題である。わざわざ日中間の火種に火をつけたのは誰か?

2012年4月米ワシントンを訪問中の石原慎太郎・東京都知事(当時)は、米政策研究機関「ヘリテージ財団」主催のシンポジウムで講演し、沖縄県の尖閣諸島を都が買い取る意向を示した。それに乗ったのが、おっちょこちょいのウソつき男、野田佳彦の尖閣諸島国有化である。

そして今や、安倍内閣は国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案を可決し、続いて悪性の強い「特定秘密保護法案」まで可決しようとしている。

なんだか日本は、「危ない方向へ危ない方向へ」と傾きつつあると感ずるのは筆者だけだろうか?

蛇足:

燃えやすい火種に最初に火をつけた男の後を継いだイノセ氏は、今、徳州会からカネをもらったもらわないで尻に火がついている。徳州会との深い関係をもつとされる石原氏の心境もおだやかではあるまい。


イノセ知事、5000万円と言えば・・・、

2013-11-23 18:45:03 | 日記

道路公団民営化で、小泉政権の石原伸晃国交相を強力にバックアップしたことで
石原都知事(当時)の副知事に起用された。いまさら言うまでもないが、学生時代は信州大学の全共闘議長が実社会に入るといつの間にか権力にすり寄る側に転向した男。

いつかは出るのではないかと思っていたイ・ノ・セ知事の不祥事。

猪瀬知事の5000万円の授受について、

徳州会からの5000万円の授受について、22日の記者会見の模様を要約すると、

昨年の衆院選と同じ日に行なわれた都知事選前に、徳州会側から5000万円を受け取り、今年9月に返却した。

猪瀬知事の弁明、
「個人としての借り入れで、選挙に使うつもりはなかった」、「公職選挙法などには抵触しない」との見解を示した。

返却が今年9月に同グループが東京地検特捜部の強制捜査を受けた後になった点については「たまたま」とする一方で「返済するのがやや遅れてしまったのは大変申し訳なかった」と謝罪した。

借用書も「書いた」と断言しつつ、存在を問われると「確認しないと分からない」と言葉を濁したという。カネの授受の日時や目的すら明言せず、あいまいな答えに終始した。

常識的に解釈すれば、選挙にはカネがかかるから、カネを調達したのだろう?カネには色がついていないから、明細書(帳簿)をつけていなければわからないが。

ポケット・マネー程度のカネとは違う。5000万円も借りたのであれば、借用証に「金額、金利、返済期限」等を明記するのは常識、借用書があるのかないのかさえもはっきりしない?ということは「ある時払いの催促なし」、つまりもらったも同然だったのではないか。

ところが、
徳州会側の家宅捜査で、5000万円のカネの行方を追及されれば、いずれは猪瀬氏に流れていることがバレバレになる。これはヤバイと思って、徳州会の捜査が始まって慌てて、返したのとちゃいますか?

政治資金規正法違反に問われる恐れのある「ヤミ献金」ではない?

では、一体何のためのカネだったのだろうか。猪瀬氏がなんらかの事業でもやっていたのなら、資金繰りの都合上「一時的にカネを借りた」ということであれば、一応辻褄を合わせることも可能だが・・・。

言い方は悪いが、今回の徳州会の選挙違反事件の検察の捜査がなければ、ネコババするつもりだったのだろう?

産経新聞 11月23日(土)13時12分配信の報道によれば、猪瀬氏が副知事の時代に、

 ”医療法人徳洲会グループは東京都内にも病院・保険施設を抱えており、グループが開設した老人保健施設に都が約7億5千万円の補助金を支出していた。”と言う。

こういうことを考えると、2020東京五輪に向けて、~千億円の費用をかけるという話だが・・・また、おいしい話が?

5000万円の授受と言えば、実際にはありもしなかった小沢一郎氏の5千万円の授受の件を思い出す。

まさか検察は今回のイノセ知事の5千万の授受については、スルー(見てみぬ振り)をするのではあるまいな。マスコミも、あれだけ「政治とカネ」について小沢氏の説明責任を追及しまくった。こんどはダンマリだろうか?

国民は見ているぞ。


ああ、この国の役人たちはもうにっちもさっちもいかないほどに綱紀が乱れているんだなと・・・、

2013-11-21 16:44:24 | 日記

木綿:

ひそめごと 密めごと 顰めごと

 他人のプライバシーを覗くのは大人のすることじゃない。だが、隠すほどに、他人はそれを知りたがるという不思議な法則が支配しているのがこの人の世。男女の秘め事を覗くのなんかは下品の極みだろうが、これがダイスキな、社会的立場のある人も少なくない。ブルーフィルムの頃が全盛で、その後フルオープンになったら、どんなパラダイスがかと期待した向きもあったようだが、そうなったら逆に大人のファンは減ったという。

「特定機密」なんて、隠すほどのものでもない秘密でも、箔がついてランクアップしたら、その秘密を流通させるものの権益は増えることだろう。ブルーフィルムの制作に与かる者に自分も加わりたいと思った人が少なからずいたことを思い出せばわかる。また、ただの美術品が、重要文化財、国宝と指定されることで値段がはねあがる事例にはことかかない。

いかりや:

ブルーフィルムでっか?
今で言うところのポルノグラフィー→アダルトビデオでっしゃろ?男女の秘め事は「特定秘密」とすることが社会の暗黙のルールだった。ことの是非は別にしても、フルオープンにされる時代となってしまった。

男女の秘め事といっしょくたにすることは不謹慎だと言われそうだが、国家が「秘密」を持つとろくなことにならないのは歴史の示すところ、もう時代錯誤とちゃいますか。

木綿:

 会社の役員さんなんて、その日常のプライバシーを全てフルオープンにされたらパワハラ・セクハラの事象を除いても、その多くは、一日もその席にとどまれまい。役員秘書や専属運転手さんの証言テープまでとれたらみんな完璧にアウトだ。オフレコで聞く限り、そのやってることは、偉い人ほど昔なら「切腹もの」ばかり(笑)。

 ことほどさように、偉い人というのは秘密であることによってその権威を、その地位を維持してる。今回の特定秘密のゴリ押しぶりは、ああ、この国の役人たちはもうにっちもさっちもいかないほどに綱紀が乱れているんだなと思うんですよ、私は。

いかりや

>今回の特定秘密のゴリ押しぶりは思うんですよ、ああ、この国の役人たちはもうにっちもさっちもいかないほどに綱紀が乱れているんだなと。

その通りだと思う。権力者の「不都合な真実は隠す」ことは権力者の犯罪の温床であることは洋の東西を問わず、「巨悪は眠らさない」と言いながら、実はほんまの「巨悪」は役人のトップ(最高裁と財務省)たちだった。

以前私は、「偉くなるほどバカになる」という法則が成り立つと述べたことがありますが、今はそれにもう一つ、「偉くなるほど腐れている」という法則も成り立つように思う。

「一市民が斬る!!」さんが、3年以上に亘って追跡した「小沢検察審査会疑惑:小沢氏の政治的抹殺」の結論は、検察審査会の「架空議決」及びそれに関連した「裏金作り」である。昭和・平成時代を飾るに相応しい(苦笑)「第一級の疑獄事件」の資格充分だと思うが握り潰されている。

この事件は、透明性が確保されていさえすれば、いくら最高裁といえどもこれほど無茶なことはできなかったはずである。

最高検と最高裁は「政治権力の専横」を法の支配で防止する役割を担っている。だが、国家の最高機関である最高裁の犯罪は、それ以上の上部機関がないので彼らの犯罪を取り締まる方法がない。

彼らの責任を追求する手段があるとすれば、政治家が国会を通じて追求するか又は、マスコミを通じて内部告発するしかない。しかし、残念ながら司法(最高検、最高裁)側と政治権力とマスコミが癒着すれば、つまり「癒着のトライアングル」を構成し、最高裁の犯罪を追及することは不可能になる。

近頃のマスコミ、特にNHK(権力側の犬?)をはじめとして大手マスメディアは腐敗しているので、権力を監視する能力を失っている。従って内部告発しても殆ど握りつぶされるから難しいだろう。

政治家が国会を通じて彼らを追求するのは、今の自民党政権では不可能だろう。政治家たちも、最高裁と持ちつ持たれつの関係、つまり癒着しているから犯罪行為を追求できない。徳州会の選挙違反事件を大々的に報道されていますが検察のパフォーマンスでしょう? これは。ほかに巨大な選挙疑惑があるではないか。

蛇足ですが、

過去にも取り上げたことがありますが「飯塚事件」死刑囚の早すぎる死刑執行について、

「飯塚事件」は「足利事件」とそっくりの事件で、「足利事件」の被告菅谷さんは無実を訴え続け、進歩したDNA再鑑定により冤罪であることが認められて17年間の獄中生活から解放された。

一方「飯塚事件」の被告久間三千年(くまみちとし)さんは一貫して無実を訴えながら、「死刑判決」を受けてから僅か2年後の2008年10月28日に死刑執行された。

しかも、死刑執行11日前、”2008年10月17日、足利事件でDNA再鑑定が行われる見通しであることが広く報道されました。その一週間後の同月24日、森英介法務大臣が死刑執行を命令し、同月28日、判決確定からわずか2年余りという極めて異例の早さで死刑が執行されました。死刑執行の時期や極めて異例の早い執行から、本件の問題点を覆い隠すための死刑執行ではないかとの疑問が指摘されています。”

日本弁護士連合会、飯塚事件 http://k1fighter2.web.fc2.com/Enzai/iizuka/enzaiiizuka.gif

なぜ死刑執行を急いだのか?しかも、「足利事件」のDNA再鑑定問題が浮上し、菅谷さんの再審請求が話題になっていた折も折でもあった。

筆者の推理(邪推?)は次のとおりです。

警察の杜撰な捜査と、検察の恣意的な取調べと当時の旧式なDNA鑑定をよりどころとした調書と、裁判官の検察に寄り添った判決が、新たなDNA再鑑定で覆れば、結果的に警察・検察・裁判官の信用は失墜し、構造的な癒着ぶりが暴露されることになる。

極めて不謹慎だが、自分たちの「不都合な真実を隠蔽するため」に、さっさと死刑を執行して、事件を過ぎ去った「過去のもの」にしたかったのではなかろうか、そう考えるしか理由がみつからない。

これによって、司法側(検察と裁判官側)は、政治家側(麻生政権と法務大臣森英介法務大臣)に借りを作ってしまった。その返礼として、麻生政権が要請した指揮権発動(小沢事件の端緒となった2009年3月3日小沢元秘書逮捕)で応えた。

>ああ、この国の役人たちはもうにっちもさっちもいかないほどに綱紀が乱れているんだなと思うんですよ、私は・・・同感です、私も。

参考:
足利事件DNA再鑑定と飯塚事件死刑執行の接点
http://www.youtube.com/watch?v=UhiObodkCQ8


Sweet Caroline →美形の女のお話→行きずりの女・・・、

2013-11-19 17:59:46 | 日記

本日は軽い話で行きます、

加茂長:

キャロライン・ケネディ

 ぼーっとテレビを眺めていたら、あのキャロライン・ケネディさんが米国の駐日大使として赴任しなすったそうですがな。

昔の可愛い顔しか覚えてまへんでしたけど、映像を見たらえろうおばさん顔になっとりますやん(キャロラインちゃん、ご免^^)

日本には未だケネディファミリーに親しみを感じる人が多いみたいですけど、彼女は果たして日米関係にどんな影響をもたらすんでっしゃろ?秘密保護法案を後押ししたりせえへんやろな。

とりあえず、海越え山越えこの国に来た人にはサービスしましょ^^

ジャクリーンさんの面影を受け継いでいるみたいなキャロラインちゃん。

ヒラリー・クリントンみたいに日本に嫌がらせせんといてな。可愛かったあんたのことしか覚えてへんのやさかい。

♪Elvis Presley - Sweet Caroline (1970) ♪
http://www.youtube.com/watch?v=Y00vd5HM_08

いかりや

キャロラインちゃんのことは、お父さんがJ・Fケネディ大統領の娘で、作家で弁護士であるとのこと、彼女についてはそれ以上のことは何も知りまへん。

TVで映る第一印象だけで言えば、人のよさそうな、まだあどけなさの残るオバちゃんっつー感じがする。

政治的経験も踏んでいないそうです。彼女を大使として派遣した米側の意図はよーわからしまへんが、折からTPP交渉が進行中、日米同盟の強化のために散々彼女が利用されるんとちゃいますやろか。伴侶のことが、まったく知らされていませんが、どげな人物か気になりますなあ。

明け烏:

秘密にはしないでくれ

 先週、体の具合が悪くなって、タクシーで病院に行った。運転手さんの苗字が、この地に特有のものなので訊くと、やはりそうで、生まれてからここを一回も離れたことがないそうである。

綾瀬はるかさんの実家の近くを通った際、さり気なく質問してみると、綾瀬はるかさんには妹さんよりも評判が高かったお姉さんがいるのだそうで、歳は30歳を超えているという話である。美形の血筋なのだろう。

身体は弱っているのになぜか、車中で、すけべ心が生じ、そのお姉さんを何処で見られるのか、としつこく質問したりしてみた。

いかりや:

綾瀬はるかさんは広島出身でっか?僕は女性にあまり興味がないので(苦笑)・・・。

本ブログは、一応政治関連のブログのつもりでいますが、明け烏さんの投稿は、女性関連の投稿が多い。もう少しわての深刻な政治関連の投稿に反応してくれればありがたいと思うが(苦笑)・・・、彼はコメント欄にこれまで10人以上の女性を登場させて血祭りにあげたのではなかろうか。

>秘密にはしないでくれ

明け烏さんには、亡くなられた美人モデルのお姉さんがいて、可愛がられたようですので、美形に憧れるのも止むを得ないのかも・・・美人モデルのお姉さんの写真(カラーコピーしたもの)が小生の本棚の一角にある。そのなかには、某有名俳優と写った写真もあります。

行きずりの女たち、

わては美人さんとは縁がない、かみさんゴメン、あんたはんは別格やで!

若いころ(結婚前)は、「今日も汽笛が遠ざかる」と演歌にも歌われた北の港町の場末の女と夜毎に相手を変えて(苦笑)・・・。

勿論、美人が嫌いというわけではないが、演歌の女性歌手のなかでは、今は亡くなったが飛び切りの美人とは言えない?青江三奈ちゃんの歌が好み(苦笑)・・・彼女のCDだけは一枚持っている。

南米に駐在しているときは、元イギリスの植民地国の港町だったせいか、「ケンブリッジ」という名のキャバレーがあって我々は「(ケンブリッジ)大学」と呼んでいた。黒人、インド人、ポルトギース(ポルトガル系)の女たちがいっぱいいた。痛い目にもあったが、そんな話はやめときまひょ。

マダガスカルに出張に行ったときのことである。

帰りにマダガスカル北部のノシベという港町(ディエゴスアレス)の空港で出発まで一時間ばかり時間があったので、空港のそばのスナックの止まり木の椅子で軽い昼食を取ったときのことだ。

カンウンターの中にいたマスターが「女がいるぜ!どないや?」と声をかけられた。「いくらだ?」と言ったら、コーラのビンを一本とりあげて「これと同じ値段だ!」と言ったので、思わず笑った。

ノシベは日露戦争のとき、ロシアのバルチック艦隊が日本へ向かう途中、補給と休養をかねてノシベのディエゴスアレスに寄港した港町である、ご当地で亡くなったロシア海軍兵士の墓もある。

日本軍がバルチック艦隊に大勝利したことで、ご当地では日本人は優秀な民族だとか言われていたらしい(今もそうかどうかわからないけれど)、現地では日本人の男(今で言うサムライ・ジャパン?)の子供を生みたがる女性が多いとかいう話もあった・・・だから、ただでもOKだとか(苦笑)。

きょうは、品性のシャガール話でゴメンちゃい。

今広島でシャガール展. Marc Chagall. 2013年11月3日(日) ~2013年12月25日(水)広島県立美術館で 開催中です、ご存知ですか?


秘密保護法は危険!小沢氏抹殺は、国民の知る権利を奪うことで可能にした、

2013-11-16 17:08:18 | 日記

秘密保護法案が国会を通過しようとしている。国家が秘密を保持するというのは、「国民の知る権利」を奪うことにほかならない。

「国家が秘密を保有するとろくなことにならない」ことは、過去の歴史が示す通りである。戦後70年近くになろうというこの期に及んで、国家が「秘密を持ちたがるのは」なぜか、国民を騙して、権力者たちの都合のいい方向に牽引したいからに違いない。

総理大臣の最有力候補であった小沢氏を政治的抹殺した犯人は最高裁だった、まさかそんなことはあり得ないと思っていたのだが・・・その「まさかあり得ない」という常識を突き破ったのは、マスコミでもなければ、ジャーナリストでもない一市民の執念だった。

最高裁が小沢氏を政治的に抹殺した手法は秘密のベールで隠し、「検察審査会法」を悪用したのである。もし、その手法が情報公開されるべきものであったなら、最高裁は決してそれを悪用はできなかったはずである。「国民の知る権利」が保証されるということが如何に重要なことかを裏付けるものである。

参考: 一市民が斬る!!  http://civilopinions.main.jp/

「一市民が斬る!!」の結論は次のようになっている、

小沢検察審査会は開かれていなかった」

 「検察審査員は存在しなかった」

 「小沢強制起訴は『架空議決』だった」

 「『架空議決』を主導したのは最高裁事務総局だった」

一市民氏らは、情報公開をもとめて何度も検審事務局とそれを直轄する最高裁事務総局に通い、情報開示を求め続けてきた。疑惑だらけの小沢検察審査会を追い続けたのである。 その結果、上記のように結論付けざるをえなかったのである。
  
検察審査会へ情報開示を求めた日刊ゲンダイ(2010/11/25)は、次のように言っている(要旨)、

本紙が情報公開請求したのは(2010年)10月18日。第5検察審が1回目(4月)、2回目(9月)の議決に至った会議について、内容と関係のない「開催日時」「場所」「回数」などを求めた。ところが、その後、何の音沙汰もナシ。

今月(11月)17日にようやく回答が届いたのだが、ご覧のように1回目の「審査事件票」をみると、受理日時も1回目の審査日時もすべて黒塗り。既に公表されている議決日さえも黒塗りだから、審査員のオツムは大丈夫なのかと心配になる

(2011年)10月28日、一市民氏ら仲間3人で情報開示請求を行った。  
開示期限は30日と決められているが、50日経ってやっと検察審査会事務局から情報開示請求に対する回答書が3人の元に届いた。 さぞや、立派な回答書かと思いきや、内容を見て唖然! 殆んどが開示拒否。

審査員の生年月日の開示を請求したのに、「生年月日は個人識別情報なので開示しない」というのだ。
 
東京都民成人850万人(大きな母集団)から選ばれた人たちであり、生年月日のみで、個人を特定することは不可能だから個人情報の開示に当たらないことを申し添えて情報開示を求めたにも拘わらず生年月日さえ開示しなかった。

一市民氏らの求めた情報開示結果、辻褄のあるものであれば、最高裁に対する疑惑が解明される絶好の機会でもあるはず、だが最高裁は自らを厚い秘密のベールで覆ったまま、国民の知る権利を拒絶したのである。

審査員選出にあたり、
一市民の言うとおり、「検察審査員は存在しなかった」、「小沢強制起訴は『架空議決』だった」ということは、最高裁の前代未聞の「組織犯罪」ということになる。

世間的には、最高裁と言えば「無謬(むびゅう)」の存在であるかのように思われていた、だがとんでもない!裏の顔は、極めて計画的(悪質)であり、完全犯罪を目論んだつもりだったのだろうが、随所にボロを出していた(「一市民が斬る!!」)。

蛇足:
そもそも検察審査会法の改正そのものが、小沢氏を政治的抹殺のターゲットにしていた可能性が高い。

<何故、2度の議決で強制起訴できるように法律は改正されたのか?>
2009年5月20日以前は、検察審査会が行った議決に拘束力はなかった・・・小沢氏の政治的台頭を予見していたかのような法改正である。2009年5月の時点では、自公政権末期の時である。 急いで導入された経緯をみると、当時から小沢氏が台頭することを恐れて敢えて導入されたのではないか。

しかも、この改正点については大きな疑問がある。国政選挙によって選ばれた何万~何十万の民意によって選ばれた国会議員を、しかも司法(検察)の手によって不起訴とした結果を僅か11人の検察審査会の民意によって覆すとは滑稽である。議員に問題があるとすれば、それは本来的に次の選挙による洗礼によって、国民の審判を仰ぐのが筋である。

それにしても最低限、検察審査会の審査の内容は公開されるべきである。秘密にする必要性はない、あるとしても、11人の発言等は匿名にすればいいだけのことである。

 


道徳教育を必要としているのはエリートたちとちゃいますか?

2013-11-13 19:24:55 | 日記

前回、文部科学省の有識者会議の提言で、小中学校の道徳教育重視を求める案が出されたことを書いた。

私は道徳教育に必ずしも反対ではないが、道徳教育は、就学前の親の躾(しつけ)が基本だと思う。「子供は親のふり見て育つ」、これは動物が生きていく上で学ぶ基本中の基本である・・・人間だって動物だよ。

但し、人間は社会生活を営む動物である、「人様があってこそ自分がある」、そのためには多少の制約(規制)は必要である。規制を遵守することこそ「道徳」であり、社会規範であると思う。

それ故に、「新自由主義=競争至上主義→国際間の自由競争、グローバルな競争=TPP」を重視して「規制」をなくせば、社会は必ず乱れる。

「勝ち組み」とか「負け組み」いう言葉が近年よく使われるようになった。本来なら、競争を是とするスポーツの世界の言葉であった。現在のように落ちこぼれた人たち、つまり「負け組み」が固定化されると、負け組みの人たちは精神病になるか社会に絶望して自殺者がふえる、さもなくば社会への恨みを持つ人が反乱を起こすようになるだろう。

少数の富裕層と大多数の貧しい人との格差を助長する社会では、いくら道徳教育をほどこしても、住みやすい社会にはならない。

今回、識者たちによって文科省に提言された道徳教育の意図は何か?彼ら識者はいわゆる社会の「勝ち組」だろう? 彼らが提言する道徳教育によって子供たちの「いじめ」がなくなると思いますか?

一時的には少なくなるかもしれない、だが、根本的解決につながらないだろう。

「イジメによる自殺」事件で、一時大きな話題になった滋賀県大津市の中学校は「道徳教育のモデル校」だった。主犯格の親がPTAの会長の息子でその親は、「うちの息子がやった証拠があるんですか?」とか「うちの子の未来はどうなるんですか?」と居丈高だったという。今の世の中を反映した社会の縮図を表している光景である。

我々は、まさか法の番人たちである検察が「虚偽捜査報告書」を作ったり、またその検事を民間人が訴えても不起訴にしたり、或いは、最高裁が犯罪まがいのことをしでかすとは思いもしなかった。彼らの犯罪行為は誰も責任を問われない組織犯罪だ。

子供たちに道徳教育をするまえに、この無責任社会をどうにかせなあかん。

蛇足:

前回の投稿文は、阿修羅の政治掲示版に出ていた。そのなかの痛烈なコメントがあったので、紹介する。

これは全くの正論だ。道徳教育が必要なのは世界を舞台に、福島の放射能で嘘を撒き散らして恥じない安倍をはじめ、TPPで二枚舌を使った自民の政治家やマニフェストを踏みにじった民主党政治家たちだ。また日本語もまともに読めない麻生が副首相の日本の政界は、小学校の国語のやり直しが必要な議員ばかりである。
http://ksuzuki.iza.ne.jp/blog/entry/795360/

しかも恥ずかしいことに自民党は近親相姦が横行しているのだから、この国はもはや恥の塊になって亡国が全世界の人に目撃されている。どうやってこの地獄図から抜け出すかと考えたときに、どうせ不正選挙で当選になったに過ぎないのだから、国会議員全員が総辞職する以外にないということになる。パートしか仕事はなく空洞化が進む中で、青年たちはまともな家庭も築けないし、子供も作れないプアー日本人の立場に追いやられている現状は、そのうち国民がいなくなるという悲劇が現実になる。
http://www.asyura2.com/12/social9/msg/442.html

 


食品偽装から、検察、最高裁の腐敗まで・・・坂を転がり落ちるニッポン、

2013-11-11 14:52:53 | 日記

高級料亭「船場吉兆」での料理の食品の使いまわしが発覚したのが、5年前だった。当時から食品の使いまわしや食材の偽装表示はほかにもあることがささやかれていた。それが単なるうわさではなく最近、食品偽装が次々と明らかになった。

今回の阪急阪神ホテルズに端を発したメニューの不適切表示は、阪急阪神ホテルズだけではなかった。

ホテルオークラ(東京)は7日、ホテルオークラ東京など全国の13ホテルとグループ会社3社で、メニューと異なるエビや牛肉などの食材を使用していたと発表した。

食材偽装 主要百貨店全体に(7日) / 三越伊勢丹もメニュー誤表示(6日) / 食材偽表示 5百貨店で発覚(6日) / 大丸松坂屋おせちでも誤表示(5日) / 高島屋レストランで誤表示(5日) / 近鉄 三重のホテルも虚偽表示(4日) / 虚偽表示 アレルギー明記せず(3日) / (毎日新聞)。

フランスの格付けミシュランガイドにも載った奈良の旅館で「和牛ステーキ」として出されたものが、実は、牛脂と増粘剤と水あめと保存料と接着剤が入ってる成形肉だったという。

こうした偽装食品は巷にあふれているらしい。「皆でやれば罪にならない、だからこわくない」と思っているのだろうか。「バレれば仕方がないさ」というよりも、先手を打って、われもわれもと連日謝罪会見「深く反省、心より謝罪」などのオンパレード。

どこもかしこも、「羊頭をかかげて狗肉を売る」ところだらけじゃないか。

IOC総会での五輪招致の名セリフ「お・も・て・な・し」も食品偽装事件がバレバレとなる前でよかったね。

滝川クリステルはん、あんたはん今頃どない思ってはるねん?
あたいは、そんなこと全然「ミシュラン」ことですわ!

なーんちゃってバカこいている場合じゃないのだが、

その背景にあるのは、要するに「儲ければいい」という卑しい根性の蔓延だろう?どうして日本はかくも卑しい国に落ちぶれたのだろうか。

小泉、麻生、菅、野田、安倍政権いずれも公約(マニフェスト)破り、つまり「羊頭をかかげて狗肉を売る」腐れた連中ばかり。

そう言えば、東電の元役員たちだって負けちゃいない、

東電のあの人達は今!ーーー海外移住??日本は安全でない??!!
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/848.html

によれば、ウソかホントか次の通り、

勝俣恒久会長 
 日本原子力発電の社外取締役に再任、現在家族と共に海外在住

清水正孝社長
 富士石油の社外取締役に天下り、現在家族と共に海外在住

武井優副社長 
 アラビア石油の社外監査役に天下り、現在家族と共に海外在住

宮本史昭常務 
 日本フィールドエンジニアリングの社長に天下り、現在家族と共に海外在住

木村滋取締役 
 電気事業連合会の副会長に再任、現在家族と共に海外在住

藤原万喜夫監査役 
 関電工の社外監査役に再任 現在家族と共に海外在住

彼らは非難されることを恐れているのか、それとも放射能汚染を逃れてのことか知らないけれど、いずれも海外逃亡しているところが興味深い(苦笑)。それでも海外で仕事もしないで天下り先からお金(給料?)はもらっているのだろうか、そうだとしたら給料泥棒ではないか。

規制を緩和して、自由放任にやりたいようにやらせるのが「新自由主義:市場原理主義=競争至上主義」、その真髄は「金儲け第一主義」だから、「カネを儲けることが総てに優先する」。

彼らにとっては「儲ける」ことが最高のモラル(苦笑)だろう。その結果が一連の食品偽装だろう?儲けるためにやらなきゃ損々つーところだべなあ?

小泉ー竹中路線の規制緩和と改革路線はタテマエであって、新自由主義のホンネは拝金思想である。「おれおれ詐欺」という新手(あらて)の詐欺(商法?)が急速に広がったのもこの頃からである。

このようなモラルの低下は、企業ばかりじゃない。法律の番人であるはずの検察でさえ「虚偽捜査報告書」を作ったり、またその検事を不起訴にしたりともう無茶苦茶である。

最高裁でさえも、でっち上げの「検察審査会」で「架空議決」することを「一市民が斬る」が明らかにした。最高裁が犯罪まがい(犯罪そのもの?)をしでかす時代だから、行き着くところまで行った。後は坂から転がり落ちるしかないのだろうか、ニッポンは?

本日(11/11)、文部科学省の有識者会議の提言は笑えるぞ!

「正式教科でない小中学校の「道徳の時間」を「特別の教科」に格上げし、検定教科書の使用を求める報告書の骨子案を示した。年内に最終案をまとめ、下村博文文科相に提言する」(本日の日本経済新聞Web)。

本当に必要な道徳教育は腐敗した最高裁や検察官僚、大企業の幹部たちや政治家たちだろう。君たちこそ小中学校の生徒と机を並べて道徳を学び直したらどうだ!

やっぱ無理か?(笑)。


山本太郎議員の「直訴」は是か非かを問う・・・、

2013-11-08 18:34:11 | 日記

明け烏:

山本太郎議員が・・・ 

先の園遊会での行為を大反省して謝罪したそうである。ほれみたことかとは
言いたくないが、右翼勢力にとっては、

(1) 完全無欠の大義がある。

(2) 耳目を集めていることなので名前を売る絶好のチャンスである。

(3) 資金の出所がある。

の三拍子そろった願ったり叶ったりの機会であるから騒ぎにならないはずはないのである。福島の余りの惨状にさすがに勢いを失っていた右翼がまたしても元気になってしまうだろう。これでは脱原発運動まで駄目になってしまう。

政治というのは誰でもいっぱしのことを喋れるが、その実、もっとも才能を必要とするものであることを(そして自分には全く才能がないことを)山本議員が悟ってくれればよいと思う。―合掌

いかりや:

>右翼勢力にとっては、
>(1) 完全無欠の大義がある。

右翼にとって「完全無欠の大義がある」かどうか疑問ですが、
山本太郎議員の「手紙事件(天皇への直訴)」が、鳴りを潜めていた右翼がうごめき出すきっかけを与えたことになるのだろうか。

戦後「天皇を政治に利用してはならない」というのが、不文律というか、少なくとも暗黙の了解であった。

その経緯を簡略化して言えば、旧憲法下で軍部が統帥権を盾にして天皇を利用して、昭和初期~終戦(敗戦)までの十数年間でこの国を滅亡させた。それが、今日の米国に隷従する国家にしてしまった。日本の長い歴史の中で他国に占領され、他国に支配され隷従するとは、それこそ未曾有の出来事である。

それ故に、「天皇を政治に利用してはならない」ということが、日本人の頭のなかに染み込んでいた、少なくとも私もそう思い込んでいたので、彼の心情を斟酌しながらも、やはり「禁じ手」だったのではないかと思っていた。

ところが、今回の山本太郎の天皇への直訴は、それぞれの見る視点によって賛否が分かれた。

そもそも山本太郎の手紙「天皇への直訴」が、罪になるのか調べてみた。

憲法上、天皇に関しては、第三条、第四条にある通りですが、
第四条 天皇は、この憲法に定める国事行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。

従って、山本太郎氏が直接天皇へ「手紙」を渡したとしても、天皇が国政に口を挟むことはありえない(このことは、山本氏が知っていたのかどうかわかりませんが、もし知らなかったとしたら国会議員としてお粗末)。

但し、原発問題が深刻な問題を抱えていることを、広くB層にも知れわたることとなった効用はあったと思う。そういう意味では、田中正造の天皇直訴との類似点がある。

憲法上は、山本氏の行為は犯罪性を問うことはできないと思う。山本氏の「天皇直訴」が請願扱いになるのか不明ですが、

憲法以外の法令上では、「請願法」というのがある。それは、第一条~第六条の極めて簡素なものですが、

第三条 請願書は、請願の事項を規定する官公署にこれを提出しなければならない。天皇に対する請願書は、内閣にこれを提出しなければならない。○2請願の事項を・・・。

「請願法」には罰則規定はない、従って罪は問えない。

私は、山本氏の直訴は賞賛はできないけれど、彼が反原発を訴えて60万票以上(約67万票)の支持を得て当選したという事実は重いと思っています。支持してくれた人々の期待に応えようとしたこと、原発に苦しむ人々の救いのために、何がしかの役にたちたいという純粋な気持ちでやったことであると思っている。

甘いかもしれませんが、単なる売名行為ではないと思っています。「天皇陛下に直訴する」ことは時代は違っても、半端な気持ちでできるものではない。もし「売名行為」で行なったとすれば・・・ものです。

木綿:

すさまじきもの
 昼、大久保に吠ゆる人。春秋の例大祭。3、4月の消費税引き上げ前後の買いだめと反動。安愚楽の牛飼い。子供の見えぬ公園。火おこさぬ原発、原子炉。社長の引き続き婚外子生ませたる。請願にいきたるにあるじ受取りせぬところ。まいて、園遊会などはいとすさまじ。

 人の、国会議員よりおこせたる文の礼なき。太郎のをもさこそ思うらめ。されどそれはゆかしきことどもをも書き集め、世にあることなどをも聞けば、いとよし。

 人のもとにわざと清げに書きてやりつる文の返りごと、今はもてきぬらむかし、あやしうおそきと待つほどに、ありつる文、毛筆にてしたためたるをも、いと汚げにとりなし罵倒して、上に申し上げたるよしなど消えて 「辞職ものなり」

もしは
「政治利用とて受取らず」
といいて、もて奉らず、いとわびしくすさまじ。
戯文のお目汚し。頭がこんがらがったときは何も考えずに意味もなく戯れ文つくって遊ぶんです、私は。


安倍政権の堕落と暴走:NSC法案と秘密保護法案はセットになっている、

2013-11-07 19:19:18 | 日記

<NSC法案>衆院通過 秘密保護法案も審議入り 

政府の外交・安全保障の司令塔となる国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案は7日午後の衆院本会議で、自民、公明、民主、日本維新の会、みんなの各党などの賛成で可決された。(毎日新聞 11月7日(木)14時5分配信)
 
  本会議では国家機密を漏らした公務員らに厳罰を科す特定秘密保護法案が審議入りし、安倍晋三首相も出席して、趣旨説明と質疑が行われる(毎日新聞ほか)。

戦後も68年を経過して、いまさら国民監視のための法案がなぜ必要なのか?

Wikipediaによれば、
中央情報局 (CIA) がおもにヒューミント (Humint; human intelligence) と呼ばれるスパイなどの人間を使った諜報活動を担当するのに対し、NSAはシギント (Sigint; signal intelligence) と呼ばれる電子機器を使った情報収集活動とその分析、集積、報告を担当する。

日本版NSCとは、スノーデンが内部告発したあのアメリカ版NSA(National Security Agency)国家安全保障局のことである。

「エドワード・スノーデンCIA元職員が、
友好国の多数の指導者らの電話を盗聴していたことをバラし、そのなかにはドイツのメルケル首相のケータイ電話も盗聴されていたことから、アメリカの卑劣さが白日の下に曝された。

ケータイの盗聴だけではない、電子メール、フェイスブックなどの接続記録、動画閲覧記録などを含むユーザーデータを収集、分析していたことがワシントン・ポストなどによって報じられた。

蛇足だが、googleが日本に上陸して間もない頃だった。偶々筆者の本名でgoogleを検索したら、筆者のメールの交信記録がぞろぞろ出てきて驚いた。さすがにその後まもなくそういうことはなくなったが、サーバーを抑えればいとも簡単にプライベートの交信記録を知ることができることを裏付けている。

日本版NSCと特定秘密保護法案はセットになっている。これらは、権力者側にとって、民に知られたくない不都合な真実を隠蔽するためのものである。

筆者に言わせれば、国民の知る権利を奪うばかりではない、なんくせをつけて不都合な人物を取り締まり、無実の人を牢屋にぶち込むことが可能になる法案である。

政府の悪口が言えるのも、今のうちかも・・・いやな世の中になりつつある。結局国民がしっかり政府を監視して、選挙でこの国の政治を変えるしかない。だが、その選挙さえも、不正選挙を疑わねばならなくなっている。

♪あーっやんなちゃった おどろいた・・・だが、もう開いた口がふさがらないぜ!次の言葉も出ない!


小ネズミはんも鳩ぽっぽはんも再登場:何をいまさら、どっちも信用でけへんで!

2013-11-05 13:50:52 | 日記

加茂長:

鳩ぽっぽはんも再登場
ふ~ん、
 鳩山由紀夫元首相が2日、宜野湾市の沖縄国際大学で講演して、「普天間の国外・県外移設に向けて県民と連携する」と言いなすったそうだす。

  総理大臣当時に、前言を翻して辺野古移設案に傾いた理由については、「自身の力不足や、任命した閣僚が役所の発想にとらわれたことなどがあった」として謝罪しなすった。

アメリカの圧力もあったんやろけど、その点は口にするのが憚られたんでっしゃろか。

 小ネズミはんの原発反対論みたいに今更ながら・・・つう気がしないでもありまへんけど、小ネズミはんみたく人気取りだけやないかも知れまへんで。

 「米国に従属しすぎる日本を真の意味で独立させたかった」と言わはったんは、小沢さんの影響を色濃く受けた身として本音のような気がします。ほんまに過去を反省して日本の自立を目指すんやったら頑張って欲しいもんだす。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131103-00000002-okinawat-oki

いかりや:

鳩山氏について
★孫崎享氏の視点ー<2013/11/04>★ 本音言いまっせー(阿修羅より)によると、
孫崎氏は、鳩山氏を高く評価してこう言っている。

・・・・、それで、今、あえて、鳩山由紀夫氏を考察してみたい

 まず、鳩山政権が続いていたら、今どの様な政策となっているか。

(1)原発再稼働はない、

(2)TPP参加はない、(米国の年次要望書受領を中止)

(3)消費税の増税はない、

(4)集団的自衛権参加への動きはない、

(5)秘密保護法への動きはない、

 こうしてみると、安倍政権の政策と、鳩山政権の継続とどちらが国民の意思に近いか。

 明らかに鳩山政権の継続である。

ここのところ、なぜか小ネズミさんも鳩ぽっぽさんも再登場だす。

「♪ぽっぽーぽーハトぽっぽー みんなでなかよく 食べにこい」程度なら、
よかばってん、いずれも自分の過去に、しでかしたことを反省じゃなく、言い訳でっしゃろ?

わては、どうしても鳩ポッポさんを信じきれないことを彼が辞任当時ブログにも書きました。

彼に対する不信感は未だに拭いきれない、

菅副総理、岡田外相や枝野や、前原や、仙谷氏ら「首相の足を引っ張る連中」をなぜ閣僚等に重用したのか?

小沢さんについては、
せめて副総理に据えて、足を引っ張る連中のお目付け役にしなかったのか?それどころか、小沢さんには「政治に口を出してくれるな」、「党務に専念を」ということにして幹事長にした。

また、自分が総理大臣を辞職するときに、なぜか「政治に口を出させなかった小沢氏を道ずれにしたのか」解せない(官邸を出るとき、なぜ指をあげてガッツポーズしたのか?)。

本来なら、当時の民主党政権の最大の功労者である小沢氏を、周囲の反対を押し切ってでも、後継に指名すべきだった。

鳩山氏の後釜がなぜ菅助だったのか?
疑り深い小生は、裏の裏でアメリカとつながっているのではないか、さもなければジャパンハンドラーズの圧力に屈したのかと疑っている。立派な旗を掲げても、強い反対圧力に遭うとすぐポシャる坊ちゃん宰相だったのではないかと思った。

孫崎氏が掲げた上記(1)~(5)について反対する理由はないけれど、鳩山氏の人間性を考えると空念仏にしかみえない。

なーんちゃって、いまさら愚痴っても仕方なかばってん、当時の鳩ぽっぽはんのやり方に対して、小沢さんも、彼に対しては不信感をもったに違いありません。本来なら、手を携えて自公に対して強力な野党が欲しいところですが、最近は小沢氏も、鳩ぽっぽに対して「一緒に協力してやろうよ」という態度を示さなくなった。

話変わって、

最近、小ネズミがちょろちょろしていますが、過去の彼のしでかしたことを思えば、「口先三寸」の小ネズミの言うことなんか全く信用できまへん。なぜこの期に及んでちょろちょろするのだろうか。彼も原発推進派だったのに、なぜいまころ変身するのかわからない。ひょっとして、何かに怯えているのかも・・・。

小ネズミ、麻生、鳩ぽっぽ、安倍氏らに共通するのはアメリカに弱い、坊ちゃん宰相=世襲政治家の悪弊である。

なぜ世襲がよくないか、
能力のない人間でも、世襲ゆえに責任ある重要ポストにつくからだ・・・それもあるが、能力云々の問題だけではない。むしろ問題なのは、生まれたときから温室育ちだから苦労を知らない、坊ちゃん的性格が抜けきらない。つまり場当たり的体質、わがままである、さらに、問題なことは「庶民の生活感覚の欠如」である。小沢氏も世襲だが、麻生、鳩山、安倍氏らと違う、どう違うかは述べる必要はなかろう。

蛇足:
♪あーっやんなちゃった おどろいた。何が何やらわからない。

1) 普天間移転は 国外・県外移転
   そう言ってはみたけれど
   やっぱ辺野古でしょうがない
     首相やめたら 大学で講演
       やっぱ国外・県外移設がえーと言う
  ほんまのところはどっちだべ?
  あーっやんなちゃった おどろいた鳩ポッポ!

2)小ネズミさんがうろちょろ 
  首相のときは 原発推進じゃった
  首相やめたら 原発ゼロ派になっちゃった
    核燃料最終処分場がないんだとさ
     だったら、首相のときになぜ言わないの?
  ほんまのところは どっちだべ?
  あーっやんなちゃった おどろいた 小ネズミ!

 木綿:

三代目
一代で莫大な財産を築く人は時々現れる。数はそれほど多くはないが、事象としてはいつの時代にもあることで特に珍しいことではない。

 桁違いのお金を稼いだお大尽も寿命は買えない。死んだ後は、とても一代では使い切れない遺産をその子に残すことになる。莫大な財産を羨むのは愚かな庶民の特権だろうが、市井の普通の人は、「よかったね」で終ることだろう。

 なぜなら、不相応な遺産を貰った人間が人間としてスポイルされないわけがないことを普通の人は知ってるからだよね。

南州翁は「子孫に美田を残さず」といった。時、利あらず、城山で最期を遂げられたのは、誠にもって残念なこと。ために翁の遺訓は守られず、この国には明治からこっち、親の残した遺産で暮らす哀れな遊民が不要なほどに巷にあふれることになった。

 そうした家の一つ、鳩山家の初代が何で財産をなしたか私は学んで知っている。あんなカネは高利貸の残した遺産に准じて、山本夏彦氏同様、三代目あたりで残らず使いきっちまうのが本人にとっても、その子孫にとってもいいに決まってる。

 つうわけで、三代目は趣味でお金を蕩尽中。その趣味は「政治」。よかったね。いや、よくないか(笑)。 

いかりや:
鳩山由紀夫の趣味は、「政治」ですか。言いえて妙ですね。

彼の足跡をたどれば、彼は元々政治をめざしていなかった。政治は端(はな)から趣味感覚です。趣味ですからアイデアはいろいろ提示するけれど、やり遂げる実行力に乏しい。

引退して政治から足を洗ったけれど、趣味はやめられない?今、東アジア共同体研究所理事長だって?  


山本太郎はおもしろい? 原発が彼を一躍時の人にした、

2013-11-03 18:30:33 | 日記

 木綿:

山本太郎はおもしろい

 これは愉快という意味でのものではない。奇妙という意味でのもの。日本人の多くはどちらにも笑いを浮かべるタイプなので語彙としては、どちらも「おもしろい」で済ます。

 とはいうものの、世間は広いから山本太郎をおもしろいと思えない人々もそれなりにいらっしゃる。

 ある人は彼をヒーローのように全力で擁護するし、ある人は見るも汚らわしい悪党かのようにツバを飛ばして非難してる。私から見ると、この彼個人を擁護する意見も非難する意見もどちらもおもしろくない。

それは単なる「山本太郎」への愛か憎を、この機会に叫んでるだけで、歯の浮くような愛の言葉も、耳をふさぎたくなるような憎しみの言葉も、若い頃はともかく既に何の感懐もいだかなくなった歳の人となった当方の心には、何の関心もひかせないからだろう。

その手の叫びは当事者以外にはただの騒音だから、人のいないとこでやるか、海に向かって叫べばいいと息子と娘にはいったもんだ。

彼を非難する者はこの機会を利用して利益を得ようとする魑魅魍魎(政界には多い)か、なぜか彼が憎くてたまらない人たちだろう。彼らのコメントが聞くに値しないのはそういうこと。

一方で彼を擁護する人の論理は無茶苦茶だ。彼に対する一途な愛すら感じられる。そんな愛は単なる自己愛の投影で、容易に憎みに転じることを知ってる初老の男には、「あほかいな」とつぶやかせるのみ。

山本太郎はおもしろいのに、その周りにいる人間はあまりおもしろくないのが多そうだ。残念な話ではある。

いかりや:

今回の山本太郎の事件は、国民(とりわけネット住民)に大きな関心を呼んだ。一つには、「原発事故と汚染」という国民生活に直結する問題、もう一つは「天皇の政治利用」という「禁じ手」を使ったのではないかという問題が絡んでいる。人それぞれ拠って立つ視点ににより、見方が異なってくる。勿論、彼が俳優であるということも人々の関心をひいた。

いったん事故が起きれば放射能汚染は狭い個所にとどまらず、周辺の県をまたがって広い影響を及ぼすことを身をもって知った。日本全国に54基の原発が存在し、極端な言い方をすれば、日本全国津々浦々の人々に、原発問題は人ごとではないことを想起させた。

実は選挙前までは、山本太郎のことは何も知らなかった、原発事故後はじめて彼を知った。
筆者は福一原発事故から約190km付近(埼玉県の東側)に住んでいる。影響はあるのかないのかはっきりしないが、事故後はできるだけ、福島県産は避けるようにしている。後期高齢者である身なので、今さら命を惜しむ年ではないが(苦笑)、正直なところを言うと、ひょっとして「この食べ物は汚染している」のではないか」と思いながら食べると不味く感ずる。わしらも被害者だ。

それにしても、東電が中間決算で、保有する原発がすべて止まった状態でも3年ぶりに1416億円の黒字となったというニュースには腹が立った。原発がなくても黒字?高い電気料とりやがって、こんちくしょう!本来なら倒産企業だろ?

>この機会を利用して利益を得ようとする魑魅魍魎(政界には多い)か・・・、

東電は魑魅魍魎たちに、おこぼれを配るつもりだろうか?

通りがけ:

親父の小言:テレビを捨てて書物を多く読め

飯山一郎氏が青空文庫から明治天皇に命懸けで直訴した田中正造の国会演説を引用しているが、http://iiyama16.blog.fc2.com/blog-entry-6958.html

直訴は当時大逆不敬罪で死刑相当の大罪だった。そして飯山一郎氏は山本太郎の「直訴」を褒め称えているが、山本太郎のお手紙は一夜漬けの思いつきで書いた文章に過ぎない。

今上陛下に園遊会でじかに手渡ししても死刑などにならないし、3千年?の天皇史上もっともお情け深いわがおおきみ菩薩天子今上陛下がほほえんでお優しくお受け取り給わることはわかりきっていたことだ。

対して田中正造の直訴文は何十年も鉱毒を垂れ流し続ける明治政府を相手にずっと孤軍奮闘対決してきた満身創痍の歴史が刻み込まれたものであり、その上奏文の原稿を書いた人物は田中正造ではなく後に大逆事件で死刑執行された幸徳秋水である。幸徳秋水の下書きに直訴決行当日に田中正造が手を入れて書き直した直訴状を明治大帝の御馬車前で死に装束で捧げ奉ったのである。

飯山さん、読書が足りんぞ。テレビを捨ててもっと書物を多く読め、とご先祖様がゆうておられる。祖霊の声を聞きなさい。

「山本太郎参院議員は田中正造のように命懸けで国会議員の本分に尽くせ」

先に述べたとおり参院議員山本太郎のお手紙渡しはただの「直訴ごっこ」であり田中正造の決死の直訴とは月とすっぽんほどかけ離れたものであるゆえ、書物を読まぬものがやたらに引き合いに出すべきものではない。

山本太郎はおのれの「直訴ごっこ」を明治の偉大な大先達衆院議員田中正造に慙愧し真摯に改悛して、田中正造にならって国会議員の本分に命懸けで尽くして、直ちに国会で安倍違憲内閣を憲法70条で厳しく糾弾し、総理罷免解任および即日内閣総辞職を動議して可決せよ。

一千万といえどもわれ征かん。これこそが太古から未来にわたって世界に冠たる日本武士道大和魂である。

いかりや:

>飯山さん、読書が足りんぞ。
飯山さんは、足尾鉱毒事件にそう遠くない栃木県真岡市出身であり、少なくとも通りがけさんより田中正造のことは詳しいのではないか?

通りがけ:
読書が足りん飯山一郎さん

>通りがけさんより田中正造のことは詳しいのではないか?

青空文庫にたくさんある幸徳秋水の著作や田中正造の活動を応援をしていた青年(名前忘れたw)たちの著作をもっと読みなさいということです。勝海舟も田中正造を賞賛していましたね。

ワタン:
おもしろ、をかし

いかりや爆氏さん、今回はさうたうに、「おもしろく」ではなく、をかしくなつてをられませんか。
神道は明治のはじめから「祭天の古俗」と定義されてゐます。それ以上でも以下でもない、われわれがふだんから馴染んでゐるもの、それで、なんの不足がありますか。

<3千年?の天皇史>  縄文晩期いや弥生草創期からですか? 新説かな?いや、やはり珍説でせうね。
<おおきみ菩薩天子今上陛下> おほきみ(大君)+如来修行中の仏教徒+儒教の天子+帝国主義の皇帝陛下  ですか、まさに鵺的な存在ですね。
<もっともお情け深い> どうしてそんなことがわかるのですか?
<山本太郎のお手紙は一夜漬けの思いつきで書いた文章に過ぎない。> 「お手紙」はあくまで本人のことがら、ここでの敬語は誤用でせう。<一夜漬けの思いつきで書いた文章> どうしてわかるのですか。そばで見てた?

現実認識の正確なブログとして知られる『櫻井ジャーナル』はかう書いてゐます。「徳川時代には忘れ去られていた天皇を担ぎ出して「現人神」に祭り上げ、天皇カルトに基づく支配体制を築き上げた明治政府。そのカルトは今でも多くの日本人を支配しているのかもしれない。」

「いかり」にまかせての「毒独」流ではなにも出てきません。認識そのものが「をかしく」なつてませんか。<後期高齢者である身なので、今さら命を惜しむ年ではない>のなら、孫たちのために尽力しませう!

 JAXVN:
少なくとも「不敬罪」ではない

山本氏の件についてですが、私は山本氏の「陛下を政治利用しようなどという気は全く無かった」という言葉は信用して良いと思います。山本氏からすれば、例えば被災地に出向いた陛下がそこの人々と会話するのと同じような感覚だった。ただ、話したい事が多かったので紙に書いた、という事だけだったと思います。

確かに失礼だったかもしれないけれども、それは本人も認めて反省しているし、天皇陛下ご自身が不快に思われていないのなら、もうそれで良いのではないか。懲罰とか議員辞職とかいうのは当たらないのではないか、と思っています。

それから、今回の件を「戦前なら不敬罪だ」という人もいますが、少なくともそれだけは違うと思います。陛下を尊敬していなければ、「自分の気持ちを伝えたい」と思うはずがありません。山本氏は天皇陛下を尊敬する気持ちがあったからこそ「陛下に自分の気持ちを伝えたい。陛下はもうご存じで自分が言うまでもないことかもしれないが、それでもぜひ伝えたい」と思ったから手紙を渡そうとしたのだと思います。

いかりや:

今回の山本太郎議員の行為は、大きな波紋が広がった。国民の関心が高いことを裏付けている。反原発デモや世論調査にもみられるように、60%前後の人が原発に反対している。
山本議員の行為の是非はともかくとしても、多くの国民が政治に関心を寄せたことはいいことだ。

自民党は、「山本議員は辞職ものだ」とか、「議員辞職勧告決議案の提出など懲罰的な対応が必要」との認識を示している(石破茂幹事長)。だが、自民が「議院辞職勧告決議」などと騒げば騒ぐほど、国民の怒りの矛先は自民に向けらるだろう。

多分、自民はそこまでやれないだろう。それでなくとも地方首長選挙結果にみられるように、自民に対する不信が高まっている。

 


けじめなき社会、風(米国)とともに去りぬはごめんだぜ!

2013-11-01 17:57:43 | 日記

明け烏:

a wet blanket

田中正造を気取ったのであろうか、山本太郎が園遊会で天皇陛下に手紙を渡したそうである。おそらくこれで最近、旗色の悪かった右翼勢力が息を吹き返す。まったく下らないことをしたものである。

明治憲法下であれば天皇は主権者であったから田中正造に直訴には意味があった。山本太郎よ、現在の主権者は国民なのだ。一人々々の国民に訴えることをせずにどうしてスタンドプレーに走るのだ。おかしいとは思わないのか。―絶句。

いかりや:

山本太郎の行為は「禁じ手」だろう。それが法律違反に該当するのかどうかは知らない。将棋や囲碁では「禁じ手」を使ったら、使った方の「負け」である。

米国家安全保障局(NSA)が大々的に「盗聴=禁じ手」を使っていたことがバレて、世界各国から顰蹙を買っている。

人権尊重の立場から「個人のプライバシーは侵さない」が万国に共通した原則(掟?)である、大袈裟かもしれないがそれは人類が学んだ叡智である。だからこそ、人権大国を標榜するアメリカは「人権の尊重」の立場を堅持し、それを「盾」にして、人権をないがしろにする中国や旧ソ連を非難することができた。

大量破壊兵器(核兵器)の使用も「禁じ手」だろう。アメリカは「大量破壊兵器保有=禁じ手」を疑ってイラク戦争を起こしたが、「禁じ手」を悪用したがためにアメリカの信用は失墜した。最近では、無人飛行機を使って他国を攻撃するのも掟破り、つまり無人機による攻撃は「禁じ手」である。

アメリカは「人権大国」を装いながら「禁じ手」を使う「偽装国家」になりさがった。世界各国がアメリカを信用しなくなっている(例外はアメリカの奴隷国家日本だけ)・・・「禁じ手」を多用するようになったアメリカの時代も終わりが近いことを予感する。

話を元に戻すが、山本太郎の行為は「禁じ手」ではあるが、私は「核」をエネルギー源として使用することこそ最悪の「禁じ手」であると思っているので彼に同情的である。彼が議員辞職に追い込まれなければいいがと危惧する。

更に言わしてもらうなら、自民が提案している「特定秘密保護法案」も国民の知る権利を奪う最悪の「禁じ手」法案である。

この法案の背後にはアメリカがいる。秘密保護法案は戦争につながる、同法案は米軍の軍事機密情報を漏えいさせないようにするために米国から持ちかけられたとされる。それを渡りに船とばかりに愚かな自民党議員が飛びついた法律だ。それだけに、集団的自衛権の行使そして交戦権に道を開くのではないかと危惧する。

問題は軍事機密だけに限定されないことだ、先日にも書いたが、いくらでも拡大解釈が可能であるのがこの手の法案である。国民の目、耳、口を封じる「みざる、きかざる、いわざる」法案である。権力者側にとって都合のいい法案である。


蛇足:

a wet blanket について、

濡れた毛布は「使い物にならない」ことから、「けちをつける人」とか「座をしらけさせる人」のことを言うらしい。しかし、「濡れた毛布」でも役に立つことがある。

終戦の年の6月末の米軍の激しい空襲で、小型焼夷弾が我が家の瓦屋根を突き破って玄関に落ちた。玄関口に防火用水があったので、父と兄(当時16歳)が防火用水に毛布を浸けて燃え盛る火元に必死になって「濡れた毛布」をかぶせて消火に成功した。

その狭い我が家に空襲で焼け出された3家族が、行き先が決まるまでしばらくの間同居した。大変な時代だった、二度と「a wet blanket」が役に立つ時代はゴメンだぜ。

追補:

本日(11/2)の東京新聞 こちら特報部は山本太郎議員の園遊会で、陛下に手紙を手渡しした問題について特集している。
要約すると、次の通り。

自民党は「皇室の政治利用」「議員辞職ものだ」とバッシングに躍起だが、自民党政権は政治利用の常習犯ではないのか。・・・

山本氏を取り巻く状況は厳しさを増している。与野党の幹部の間から「皇室の政治利用だ」と非難が噴出。一日の閣議後の会見では「政治利用そのもので議員辞職ものだ」(下村文部科学相)、「不適切な行動だ」(太田国交相)と批判が相次いだ。自民党は、議員辞職勧告決議案の提出もちらつかせる。

今回の山本氏の行動にはいろいろと問題がありそうだが、そもそも自民党に批判する資格はあるのか。
慶応大の小林節教授(憲法学)は「山本氏の行動は論外だが、自民党政権は長年、天皇や皇室を利用してきた常習犯。反省のない自民が批判する資格はない」と痛烈に皮肉る。

天皇の政治利用を禁じた根拠は憲法だ。天皇は象徴で、国事行為のみを行い、国政に関する権能を有しないと規定・・・。

ところがどうだ。安倍政権は、沖縄住民の思いを無視して強行した「主権回復の日」の式典(四月)に天皇、皇后両陛下を招いた。反対論もあった東京五輪招致活動をめぐっては、皇太子さまが国際オリンピック委員会(IOC)の評価委員長らの表敬をうけたり、IOC総会に高円宮妃久子さまが出席したりして物議を醸した。

「自民は政治利用してもいいが、他はダメというのは、ご都合主義だ。自民の政治利用が山本氏を誤解させた面もあるのではないか。反省すべきは自民だ」(小林氏)・・・

とはいえ、山本氏に政治的な黒星が付いたことは間違いない。・・・
国会議員が政策を実現する手段は、天皇陛下ではない。国会で仲間をつくって地道に努力しなけれ、実現できない。国会議員が闘う場は、国会だ。