いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

「史観論争」とアメリカの対日政策

2010-06-30 17:32:48 | 日記

け烏

 藤原正彦氏の文芸春秋掲載「日本人に告ぐ」を読んだ。東京裁判による日本人悪玉説の刷り込みが余りに凄まじかったので、日本人は自分たちが悪いことをしたと思い込み、戦後の自虐史観、または対米従属一辺倒になって今や民族の誇りすら喪われてしまおうとしている。しからば日本人よ、自信を取り戻せ、というどこかで見たような論調であった。また明らかにユン・チアンの「マオ」のコミンテルン観が用いられている。

では、現在のような一億徹総洗脳愚民化による米国の言いなり状態は、東京裁判における贖罪史観からのみ発生したものであろうか? 私は違うと思う。

第一にマスコミを支配下に置くことにより、情報を寸断し自国(アメリカ)の都合の良いように誘導していった米国の支配政策が非常に巧妙であったこと。しかもこれは日本人の苦手な五十年単位の長期計画であった。

第二に日本人の明治以来の欧米コンプレックスが、これを受け入れやすいものにしたためアメリカの政策が齟齬なく、運んでしまったこと。この二点を忘れてはならない。民族の意識が一朝一夕に変わることはないはずだ。僅かずつ僅かずつ、情報を刷り込んで何十年という歳月をかけねば不可能だろうと思う。

 実は、これを無視した田母神氏のエッセイや藤原正彦氏の論文の弱点がここにある。東京裁判史観が完全なる間違いであったとの主張をするためには、戦前の日本の完全善玉説、そしてコミンテルンと米国の完全悪玉説の両方を証明する必要があるのだ。

 歴史的事実など甲論あり乙論ありで皆が勝手に唱え始めたら切りがない。誰も史実を実際に見たわけではないし、資料といえども捏造したものあり、意識的に不都合な部分を削ったものありで、何が嘘やら真やら判別できないと考えるのが、正確なところだろう。

そして東京裁判史観完全否定論は戦前の陸軍を中心とした軍部独裁政治を肯定せざるを得ないため、ここに似非右翼、暴力団系右翼、ネット右翼、宗教団体系右翼などを巻き込み収拾のつかない事態となっている。そしてこれらの者を嫌悪する同じ「独立派」の心ある人々の分裂を惹起しているのだ。これでは米国の思う壷ではないか

 我々が今、せねばならないのは「東京裁判史観」と「米国隷属」との直結を暫く忘れて、つまり戦前の歴史的事実を口角泡を飛ばしながらの正否論争に熱を入れるのではなく、次の事実を確認することである。

第一に、首都東京の完全制圧と、日本軍の瞬時殲滅可能な米国軍が常駐している以上、日本は真の意味での独立国ではない。植民地である。だからこそ米国は好き放題に日本の富を収奪しているということ。

第二に、上記のような事態を招いたのは、戦後五十年、たゆむことなく継続されてきたアメリカの情報工作によるところが大きいこと

第三に、現在の日本の政治家たちも、飴とムチを使って米国情報機関に完全にコントロールされていること。無論、マスコミは米国に利する情報だけを流しているのも忘れてはなるまい。

第四に、しからば、このアメリカの頚木を少しでも軽くして畳みの目一つずつ離れてゆくためには、どのような政策を採っていけばよいかを「独立派」が小異を捨てて大同について考えること。

 購読を止めた「文芸春秋」を750円で買ってしまったことを後悔して書いた。

いかりや:

 私は終戦のとき満十歳だった、米軍の空爆で逃げ惑い左足に火傷した。父は軍需工場に勤め、家の裏山には探照灯の基地があった、その先の山には高射砲台が並んでいた。従って、戦争中の庶民生活の雰囲気は子供ながらに実体験している。

 私の乏しい体験から申し上げれば、終戦のころには公に口に出して言えなかったものの厭戦気分があったように思う。その厭戦気分は、満州事変、日中戦争そして太平洋戦争と続いた長い戦時下で軍部の横暴(憲兵などの民間人の監視)による重苦しい雰囲気と庶民生活は耐乏生活を強いられ、困窮を極めたことも原因にあったと思う。

 戦争が終わってみれば、かっては鬼畜米英と憎しみを叩き込まれた米兵が、チョコレートやチュウイングガムをばらまいてくれた。食糧・メリケン粉なども配給されて、戦時中の軍部・憲兵の横暴よりもアメリカ軍は意外にもやさしかった。すっかりアメリカの巧妙な政策に騙された? 私は高校生のころは、日本は負けてよかったのではないかと思うようになった、無論周囲の大人たちも公然とそのように話していた。

 私の独断と偏見かも知れませんが、アメリカは幕末のペリーの黒船来航の頃より、あわよくば日本を植民地化したいと狙っていたのではないでしょうか。太平洋戦争は日本の真珠湾攻撃で始まったことになっていますが、実のところ、アメリカは日本を巧妙に戦争に巻き込んだ。アメリカは日本に勝って日本を植民地化したかった、だが第二次大戦後は既に欧米列強の植民地政策は時代錯誤になって公然と植民地扱いはできなくなっていた

しかし、アメリカの戦後の占領政策は、あらゆる面で精緻を極めたもので、決して俄仕立ての占領政策ではなかったその政策の流れは今日まで脈々と受け継がれています。特に1970年代以降の日本経済の目覚しい発展に脅威を感じたアメリカは、日本経済の押さえ込み対策として、「為替の変動相場制」の導入と「プラザ合意」で日本経済を巧妙に押さえこみに成功した。

 そして最近は「日本政府への米国政府の年次改革要望書」、「郵政民営化」などかなり露骨に従米化政策を進めている。アメリカに隷従しない政治家やアメリカにとって危険視する経済学者を桧舞台に立たせないように企んであるようにみえる。


御用学者の立ち居振る舞いの厚顔無恥

2010-06-29 18:41:43 | 日記

 G20閉幕:財政赤字半減目標、日本は「例外扱い」がどうして不名誉か?

 昨日の産経ニュースは次のように伝えている。
 日米欧の先進国に中国、インドなど新興国を加えた20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)は27日夕(日本時間28日朝)、首脳宣言を採択して閉幕した。焦点の財政健全化では、先進国の2013年までの財政赤字の半減目標を明記したが、「各国の状況で財政健全化計画は異なる」として、先進国で最悪の財政状態にある日本を事実上例外扱いとした。

 産経の記者は次のようにも言っている。 

 財政状態が先進国で最悪の日本が例外扱いとなったのは、各国の個別事情に配慮した今回の宣言の象徴であり、日本にとって不名誉な事態だ。
 私に言わせれば、何が不名誉なの?バカなことを言うんじゃないですよ、名誉なことではないか。そもそも「財政状態が先進国で最悪の日本が例外扱いとなった」という認識そのものが間違っている。

 世界のG8首脳は、日本が財政状態が最悪などという馬鹿げた認識は全く持っていないのである、全く逆なのである。「日本は例外的に日本の財政状態は心配するにあたらない国なのである」、だからこそ「例外」なのである。日本の財政状態は次元の異なる問題であることを金融問題に長けたG8首脳のほうがよく知っているのである、知らぬは菅首相や日本の政治家や経済学者やマスコミだけなのである。

 既に本ブログでは何度も指摘していることですが、「日本円は地域通貨みたいな存在である、機軸通貨ドルとして借金をしているわけではありません」。謂わば身内での借金である。 日本の借金は家計を共にする家庭のなかで「お父ちゃん(政府)がおかあちゃん(国民)から金を借りている状態である」。

蛇足:お母ちゃん(国民)は金持ちと言うたって、俺のとこには金がないという人が多い。あるところにはあるんです、金が偏って存在する、これが日本経済の大問題なんです。今回は、この問題については、横においておきます。

 この家庭のお父ちゃんは外部から多額の負債(機軸通貨ドルもしくはユーロなどの外貨で借金)をしているわけではありません。だからこそ日本の財政状態は他国の場合とは次元の異なる問題なのです。この家庭は外部(この場合外国)対して借金どころか、世界のなかで例外的に多額の金を外国に貸している債権国なのです。例えば、これも本ブログで取り上げましたが、ギリシャの財政難と根本的に異なるのです。

 アホな経済学者や殆どの政治家(例外は多分国民新党だと思う)は、日本の財政状態が最悪と言う認識しか持っていない。それに踊らされてマスゴミが嘘の踊り(財政悪化)を繰り返し煽りたてる、だから多くの国民が「嘘も百回言えば真実」だと思わされて、国民も「仕方がない、消費税アップもやむを得ない」とその気にさせられているのである。

 あほな経済学者の代表として吉川洋東大教授をあげておきます。特定の人物の名前をあげて批判をすべきではないが、時の政権に結びついて、日本経済を背後で動かし、日本経済に災厄(不況)をもたらしている。それによって、苦しい生活を強いられている多くの人や、生活苦のために自殺している人が増えている現実があるからである。

 彼については、今年3月12日の日記でも要注意人物として取り上げた。与謝野氏の勉強会?の会合に尾辻自民党参議院議員会長が乱入して声を荒げて吉川洋東大教授に向けて怒鳴り込んでいる。与謝野氏らが「まぁ、まぁ」と制止する姿があった。

 ウィキペディアによれば、吉川洋氏(東京大学大学院経済学研究科長・経済学部長)は、下記の通り自公政権以降、菅民主党政権にいたるまでの智恵袋的存在である。
(1)2001年~2006年小泉純一郎内閣で経済財政諮問会議民間議員を務めた。
(2)2008年1月~2008年12月社会保障国民会議座長。
(3)2008年10月~2009年8月麻生太郎内閣で経済財政諮問会議民間議員を再び務めた。
(4)2010年4月~財政制度等審議会会長。

(1)~(3)までは、自民党政権における民間人代表の智恵袋?ブレイン?であることは一応首肯できる。しかし、いつの間にか民主党政権下の今年4月財務省の財政制度等審議会会長になっている、しかも菅氏が当時副総理兼財務大臣の時である。彼は、その一ヶ月まえの3月11日、与謝野前財務大臣の勉強会に列席し、尾辻自民党参議院議員会長に、「いい加減にしろ!バカ者!・・・いやいや、絶対に言わにゃいかんよ、こいつには!いい加減にしろ!こんなやつ、絶対に許さんからな!」と罵倒されている。普通、そこまで罵られれば、もう金輪際政府の諮問会議なんかの委員になるもんかと思うのだが(苦笑)。恥も外聞もなく、より立派な役職をえて再登場?いや再々登場しているのである。吉川氏は社会保障制度を充実させるために消費税率の引き上げが避けられないと主張し、増税の必要性を理論づけ?る役割を担う。菅首相の消費税アップの後ろ盾を担っている彼は一体何者だろうか、まさかどこかの国のエージェントではないだろうな?

 当ブログでは、消費税アップの不当性について6月23日「消費税率アップに断固反対する(1):庶民は騙されている」、及び同24日「消費税率アップに断固反対する(2):税収と景気」について記述した。消費税アップの不当性は、経済学者ならすぐ気がつかねばならない。それは経済理論の問題ではない、人間性の問題である。筆者に言わせれば彼は人間失格である。ここ十数年の間に日本の世帯あたりの収入は百万円以上も目減りしている。年収何千万円もの人が百万円減少したのではない。それでもどうしても、消費税アップを導入したいのなら、格差是正をやってからにせよ。そうすれば日本経済は間違いなく回復する。


菅直人の野望

2010-06-27 14:53:36 | 日記

 菅直人首相は、参院選で目標として掲げた改選54議席以上を獲得できなかった場合でも、辞任しないとの考えを示した。
 一度握った権力は手放さない積りである。彼にとっての真の使命は、彼にとって邪魔な「小沢はずし(小沢抹殺?)」であるに違いない。

 先日(23日、24日)の日記では、消費税アップの不当性について述べた。どう考えても消費税アップを云々する時ではない。消費税アップを主張すれば、大幅に支持率の低下を招き票を減らすことを、彼が知らぬはずはない。

 選挙を前にして、そういう犠牲を払ってでも敢えて消費税アップを主張するのは、支持率低下によって民主党が仮に過半数を切った場合でも国民新党との約束を破っても、小沢グループを切り捨てて、自民党との大連合を仕掛けることを念頭に置いているからに違いない。彼は、わざわざ「自民党の消費税10%案」を参考にすると言っており、自民党との連合のためのハードルを失くしており、参院選後は自民党との合併?連合?を暗に示唆しているようなものである。そうでなければ党内でも反対派がいるのに、選挙を前にして野党(自民党)案に迎合するなどと馬鹿げたことは言わないだろう。

  多くの国民が消費税アップを望んでいないにもかかわらず、消費税アップを主張する自民と菅グループの民主が一緒になって消費税アップ政権が出来る?とは、なんという皮肉なことか(思惑通りいくかどうかわからないが)。

 それにしても、彼がこれだけの自信をもって主張できるのは、米国の奥の院からのバックアップがあるからに違いない。今米国は極めて深刻な財政危機(3年連続1兆ドルを超す財政赤字)にある。米国にとって日本は、打ち出の小槌である、大量のワーキング・プアーが生活にあえぐなかで、毎年2000億円を超える思いやり予算(米軍駐留経費)を貢いでくれる。
 米側にとっては梃子でも動かない小沢氏が邪魔な存在であるに違いない、彼を政権与党から消し去りたいからである(米側にとっても、菅氏にとっても利害が一致している?)。

 過去にも述べたけれど、私は陰謀論を好む者ではありませんが、このようにでも考えない限り合理的な解釈ができない。目が眩んでしまっている彼は「おれおれ詐欺」と言われようとも、「米国の操り人形だ、奴隷だ」と言われようとも、第二の小泉を演じようとしているように見える。哀れなのは何も知らない国民である。

 私が読んでいる山崎行太郎氏の政治ブログ「毒蛇山荘日記」が昨日の日記で、痛烈に菅政権を批判しているのでそのまま転載します(太字及び段落は筆者の独断によります)。URL:http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/

菅直人政権は徳之島に強行着陸し、国家の暴力装置を発動するつもりか?

「日米安保マフィア」に脅迫されたのかどうか知らないが、普天間問題をめぐって鳩山政権が米国に全面的に屈服する形で崩壊し、鳩山政権が受け入れた「日米合意」を受け継ぐ形で誕生した従米属国の菅直人政権の誕生を経て、自民党よりも従米属国の植民地スタイルがすっかり板につき始めた民主党の政治姿勢だが、鳩山時代に普天間基地の一部移転先として「腹案」として持ち出され、現地住民の猛反発をかった「徳之島案」だが、単なる「案」を超えて、いよいよ米軍基地の移転先としての徳之島が現実的な政治問題として浮上してきたようである。

「徳之島整備に1000億円超」と「給油施設新設」などを米政府は、菅直人政権に要求してきたようであるが、市民運動家の仮面をかなぐり捨てて、国民や住民の意思を無視したまま、自ら進んで米国の「奴隷」と成り果て、今では植民地の現地支配人に相応しく、「ご主人様」の前にひざまづき靴までも舐めるかのような卑屈な政治スタイルが身につき始めた菅直人は、どう対処していくつもりなのか。「ご主人様」にはひたすら忠誠を尽くしつつ、国民や住民に対しては猛々しく牙を剥くつもりなのか。

今まで明らかにされていなかったが、日米共同声明には施設整備の中身についての言及はないが、しかし日米実務者協議などで米側は、(1)航空管制施設(2)燃料給油施設(3)格納庫-などの建設が新たに必要になると主張しているらしく、「ヘリコプターの離着陸に耐えうるよう滑走路の強度を改修することや、計器飛行が可能となるよう滑走路の着陸帯の幅を300メートルに拡張すること・・・」を要求し、ほぼそれを日本政府側は受け入れるつもりらしい。

つまり、国民や住民には知らせないままに、そこまで、防衛省や外務省の官僚たちは、話を具体化しているということのようだ。はたして彼等の思惑通りに、とんとん拍子で話が進むのかどうか。それとも、住民の反対を押し切り、国家の暴力装置を行使してまでも、菅直人は強行突破するつもりなのか。はたしてそれが出来るのか。けだし見物である。

以上、転載おわり。
日本の政治家、マスコミは、どうしてかくも堕落したのだろうか。


サッカーWC余聞(2)

2010-06-26 15:53:48 | 日記

ジョー:

内紛に揺れたフランスチームは、南アフリカ戦前のミーティングでスポーツ大臣の激励を受けたものの1-2で敗れ、一次リーグで1勝も出来ずに敗退しました。

エースのアンリ選手は思ったことでしょう、
アンリまー、こんなはずじゃなかったのに・・・

いかりや:

アンリまー、フランスには気の毒ながら、お日柄も悪く仏滅ですた。

久しぶりにマラドーナさんが、アルゼンチンの監督で出場しているのをみますた。すっかり白い髭まじりの親爺ですやんか。

いかりや: マラドーナさん、「ある全ちん」は調子よさそうでんな?

マラドーナ: 全ちん?犬のチンのことかいな?

いかりや: いや、あんたの「マラ ドーナ」ってんか聞いとるんだす。

マラドーナ: 大丈夫だ、わしのは健康「ある全ちん」でごわす。

きょうのだじゃれは、苦しかった。品をなくしてごめんちゃい。

らうたん

昨日の毎日新聞の夕刊によると

W杯南ア大会で使われているプラスチック製ブブゼラの9割が中国製(中国紙調べ)だそうです。

南ア特需で工場は大忙し、24時間3交代で生産中だとか。
それで、出荷価格は2元(27円)で南アでの販売価格が約800円だとか。輸送料を考えても中間マージン多すぎのような気が。

ジョー:

ブブゼラつったら、高音でぶーってな音?を出す管楽器ですよね。あれはアフリカの特産品みたいなものかと想像していましたけど、中国製が多いとは意外でした。

販売価格が出荷価格の約30倍とは・・・
中間マージンで儲けているのは、どこぞの商社?開催国の南アフリカ?それともFIFAですやろか?

いかりや:

ブブゼラ、音がえらいうるさいですね。
今回のワールド・カップには中国は出場していませんが、ブブゼラで存在感を示すところがいかにも中国らしいんとちゃいますか?

中国にとっては、

ブブ ゼラ・セラー なるようになれー 

サッカーのことなどわからない ブブ ゼラ・セラー

なーんちゃって・・・・

ジョー:

>中国にとっては、
ブブ ゼラ・セラー なるようになれー 
サッカーのことなどわからない ブブゼラ・セラー

ふむーっ、ブブゼラ・セラーでっか!
ブブゼラから、ケセラセラに飛躍するところが流石いかりや先人、詞に説得力があって笑うてしまいましたがな^^

わてはいつものとおり4時頃起床して一歩き、帰ってきてテレビをつけたら、丁度遠藤選手がフリーキックでゴールを決めて2-0になった直後でおました!

そのあとは朝食を摂りながらのんびりテレビ観戦しました。本田圭佑つー選手(24才)は大したもんですね。生意気な若僧みたく見とりましたけど、一次リーグ突破の立役者になりました。

決勝トーナメントはどないなるか分かりまへんけど、とりあえずええ気分にさしてもらいました^^

いかりや:

いつものとおり4時頃起床でっか? 早寝早起きに朝の散歩はジョーさんの健康の源つーところざんしょ?

>本田圭佑つー選手(24才)は大したもんですね。生意気な若僧みたく見とりましたけど、一次リーグ突破の立役者になりました。

本田圭佑は、サッカー界随一のビッグマウスと言われた男ですが、今や日本サッカーの救世主です。

中村俊輔は評判の割には、本番で活躍していない。俊輔が出場すると、又負けるのではないかと思ってひやひやします。もう、旬がすぎた男だなす。

次は、パラグアイが相手。パラグアイはブラジルやアルゼンチンも破っている強豪だそうですが、アウエイでの成績はそれほどではないとか言われています。

パラグアイは漢字では「腹具合」と書くらしい。彼らの弱点、腹具合が悪い選手が続出すれば、日本の勝利間違いなし。

その代わり、日本選手も胃腸の調子を崩さないことが重要やと思うとります。「腹具合」が勝負の分かれ目だなす。

ジョー:

当方の早朝散歩は、昨年秋口に体力の低下を実感すると共に、いかりやさんの健脚ぶりや、超高齢日野原医師(1911年生まれ)の元気さに刺激を受けて開始したものです。

その日の体調や天気次第で歩く時間は、数分~約30分(数百m~2kmくらい)とまちまちですが、始めてからは大雨の朝も含めて1日も欠かしていませんので中毒みたくなっとります^^
わたくしごとを自慢たらしく失礼しました。

W杯での岡田ジャパンの予想を越えた活躍に多くの人が元気をもらっているようです。そんな中、

>俊輔が出場すると、又負けるのではないかと思ってひやひやします。もう、旬がすぎた男だなす。

この厳しさも、いかりやさんらしゅうおますねえ(笑)
中田英寿が引退したあと日本のエースとも言える存在でしたけど、彼を越える若者が現れたつーことのようですね。

本田圭佑については、随分前の国際試合で俊輔とFKの蹴り役を取合ったとかいう話を聞いて生意気な奴やな~と思うとりましたけど、W杯での活躍を見て納得、感心しました。

次のパラグアイ戦、日本選手は腹具合を整えて存分に活躍して欲しいもんだす(^^)、。


消費税率アップに断固反対する(2):税収と景気、

2010-06-24 19:50:33 | 日記

 日本の税収のピークはH2年(1990年)度の60.1兆円(このときの名目GDPは451.7兆円)、その6年前の1984年度は税収34.9兆円(GDPは308.2兆円)でした。この6年間で名目GDPは、143.5兆円増加し、税収は25.2兆円増やした勘定です。これは何を意味しているかと言うと、消費税にたよらなくても、経済成長すれば自ずと税収が増えることを意味しています。尚、この6年間で国の長期債務は60兆円(年間あたり10兆円)増加したが、それを遥かに上回る経済成長を遂げたことになります

 ところが、バブル後日本はビッグバンと称して規制緩和によって、しどけなくブラジャーを脱がされ、パンツの紐を緩めて丸裸同然にさせられて欧米諸国の金融尖兵であるハゲタカ宣教師たちに、いいように手篭めにされて富を吸い取られたのです。そのうえに日本の庶民の虎の子の郵貯・簡保にまで触手を伸ばしているのです。

 このような規制緩和へ手引きしているのが、新自由主義(市場原理主義)を信奉する経済学者や売国政治家、そして彼らに手を貸したのが日銀総裁および大手銀行家たちです。そして彼らの口癖は、「グローバリゼーションの時代、国際競争に勝たなければならない」とほざくのです。グローバリゼーションとは、ハゲタカ(金融マフィア)ヘッジファンド、メガバンク、大手企業、多国籍企業のためのものであって、庶民には無縁、それぞれの国の長い商習慣や身の丈の規制を取っ払ってすっかり丸裸にされた。これらの金融資本主義が日本経済を席巻し、その後その影響で日本の富は彼らに吸い取られ、経済成長の長い低迷を続けているのです。

 過去の日記で既述していることですが、規制緩和だのグローバリゼーションだのと言う以前には、国は借金以上に経済成長(名目GDPの増加)をしていましたので、国の借金は問題にする必要もなかった。ところが1990年代後半に入り、金融資本主義の跳梁跋扈を許し、日本の経済成長は止ったままです。

しかも、国の借金(国債発行残高)の7割近くが90年代後半以後に発生させているのです。つまり、僅か15年の間に巨額の借金はしたが、その金は日本の実体経済(名目GDPの増加)に回らず、金融資本主義のブラックホールへ吸い込まれた。さらに日本経済が一人低迷を続けている間に、世界各国は驚異的な経済成長を遂げた。アメリカはイラク戦争やアフガン戦争にうつつを抜かしていながら、1995~2008年の13年間に名目GDPを約2倍(年平均成長率5.5%)の成長を遂げている。こんな馬鹿げたことがありますか?

 仮にこの間に日本の経済成長がアメリカと同じ程度になっていれば、名目GDPは現在の2倍、約1000兆円になり、税収も少なく見積もっても80兆円くらいになったであろう。税収減を招いたのは、規制緩和による馬鹿げた金融改革(金融マフィアの横行)がもたらしたものである。

 その上に経済音痴のバカかんは、アメリカにおだてられて日本のトップになり、かっての市民感覚を失い、庶民いじめの消費税アップときたもんだ。郵政改革法案はゴミ箱(廃案)に捨てるつもりらしい、あれだけ検察・警察の取り調べの可視化が叫ばれていたにもかかわらず、立ち消えになっている。
 誰だってこんなに他人を罵りたくはないけれど、誰かが言わねばならないから言っているのです。
 日本の政治を操るためには、現在の検察を温存することが必須なのだろう、そうとしか思えない。参院選後、小沢グループを捨てて、自民党と合併するのが彼の役目、こうして小沢氏を排除しようと企んでいるのだろう。


消費税率アップに断固反対する(1):庶民は騙されている

2010-06-23 19:28:19 | 日記

 昨年8月30の民主党の大勝は、悪政自民党と決別を意味するものと思っていた。ところが、そんなはずじゃなかった鳩山の失政、そして菅首相になってみれば、「なんだ結局は旧い自民党と何ら変わりないではないか」、すっかり騙された気分です。
 
 富豪の鳩山首相が掲げる『国民生活が第一』を多少の違和感をおぼえつつも、鳩山氏がこれを掲げたとき、私は小沢氏が田中角栄から継承してきた『政治とは生活である』を具現化した言葉であると信じていた、だが信じた俺がバカだった。

 私は「消費税は庶民いじめである」という基本認識をもっています
 従って、本ブログを立ち上げる以前から、消費税アップ論者を軽蔑してきました。例えば自民党随一の政策通とされた与謝野馨氏(現「たちあがれ日本」自公政権の経済財政・金融担当相)は、彼のお粗末な経済認識(いざなぎ景気超え)もさることながら、庶民いじめの消費税アップ論者であったからです。

 (1)、先日(6月17日)の日記でも書きましたが、日本の消費税5%は、国の税収全体の22%を占めて、スウェーデンの「消費税25%」が税収全体の22%と同水準にあると述べました。ところが、平成22年度の税収が落ち込み37兆4千億円、その内消費税分は約10兆円(予想)であり、税収全体の約27%を占めています。高福祉・高負担国家と言われているスウェーデンよりも消費税による負担率は高い。

 (2)、国民は騙されている
 日本の税収のピークはH2年度の60.1兆円です。以後税収は減少の一途をたどっています。ところが消費税5%を導入したH9年度以降、消費税収は9.3~10.7兆円で、景気に左右されることなく安定財源化しています。つまり、国民が毎日生活するうえで必要なものは、景気不景気に関係なく購入せざるを得ないことを裏付けています。自民党議員や、菅首相や仙谷氏ら財源派は恒久的な安定財源を確保するため、ここに目をつけているのです。しかもずるいことに、菅は超党派で消費税10%にすることを企んでいるのです。

 (3)、消費税はゼロ%「にできると主張する菊池英博氏(日本金融財政研究所長)は、 2010年2月24日 (水) の衆議院予算委員会公聴会でこんなことも言っておられる。1989年に消費税導入が始まって2008年度までの20年間に、消費税によるトータルの税収は201兆円、ところがこの間における法人税の減収分(景気低迷と法人税改正による減収)は164兆円、実に法人税の減収分を消費税の82%が食われている形になっていることを指摘しておられる。

 (4)、法人税率の引き下げは、98年度は37.5%から、34.5%に引き下げるとともに、賞与引当金の廃止、退職給与引当金の縮小という働く者のための準備金を縮小、結果的に株主配当を意識した改正になっています。そして99年度には更に税率を引き下げ30%にしています税負担の削減と労務費の削減によって企業の国際競争力の強化と空洞化を食い止め、経済の活性化を促すという謳い文句でしたが、今日まで日本経済に何ら貢献していません(名目GDPは上がっていない)。さらに法人税を20%台に下げる、25%???大企業 国際競争力というのはごまかしです・・・無知なのか、知りながら主張しているのか、恐ろしいことです。さらに重要な問題は輸出企業には消費税が還付されることです。例えば、トヨタ1社だけで年間1710億円(03.4~04.3)(消費税の廃止を求める関西連絡会)です。税率が高ければ、還付額がおおきくなります、亡国の政策です。

蛇足:国際競争力
 新自由主義(市場原理主義)を信奉する経済学者やエコノミストたちがが、安易によく使う言葉、「国際競争に勝てなくなるとか負ける」とか言います。「国際競争力」という大義迷文(苦笑)にまどわされてはいけません。
 為替レートを抜きにして「国際競争力」を云々しても意味がありません。本ブログを最初から読まれている方はおわかりと思います。例えば、同じ性能の車を他国の売り手が1台1万ドルで売り出しているとすれば、日本側は為替レートが1ドル90円ならば90万円、トータルのコストが100万円ならば赤字になるので、1万1千ドル以上の売価格にしなければなりません。為替レートが1ドル120円ならば、9千ドルで売ることができます。つまり国際競争力は当たりまえのことながら、価格競争力でもあるわけで為替レートを抜きにして語っても意味がありません。

 話を元に戻します。一般には誰も指摘していませんが、日本人が目に見えない税金を負担していることを指摘しておきます。

 (5)、実は、1985年の為替に関するプラザ合意以降2000年の16年間にわたって、毎年内閣府は、東京と欧米各都市との生計費調査(費目別の内外価格差)をしています。それによりますと、例えば対ニューヨーク比で見ると、1985年の例外(為替レート:239円)を除いて、1986~2000年の内外価格差は平均1.29倍東京が高い。なかでも特に問題なのは、エネルギー(電気、ガス)・上下水道及び家賃、所謂生活インフラ代は1.5~1.6倍以上も高い。賃貸住宅に住んでいる貧しい人たちにとっては厳しい生活を強いられていることを意味します。これらから判断すると、日本国民はスウェーデンより既に「高負担」、「低福祉」の国です、政治が悪いからです

 この続きは明日以降に・・・。


サッカー余聞

2010-06-22 21:03:12 | 日記

本日は、気分転換に軽い話です。

ジョー:

 久し振りに夜10時過ぎまでテレビ(W杯、日本対オランダ戦)を見てしまいました。
 前半終了までは、ひょっとしたらいかりやさんの予想が当たるかもとの期待も持ちましたが、後半に入ってオランダのエース、スナイデル選手に得点されて0-1で負けてしまいました。

スナイデル選手、感想は?
「ボールを受けてゴールまでのシュートコースを見たら日本人選手が誰もオランダ!ラッキー^^」

一次リーグで残された対デンマーク戦に勝つか引き分けると決勝トーナメントに進出できるとか、FIFAランキングでは少し格上の相手やけど勝てるかも知れまへん  


いかりや:

スナイデル選手、感想は?
僕はなにもスナイデルつもりだったけど、・・・・僕のひと蹴りで、優勝への望みをツナイデルんだ。

日本は >一次リーグで残された対デンマーク戦に勝つか引き分けると決勝トーナメントに進出できるとか、・・・

日本は決勝リーグへ首の皮一枚で、ツナイデルとはなさけなかー!
でも、まサッカーつーこともあります、そうなればマッカーサー“I shall return”

ジョー:

 W杯以外でも日本人スポーツ選手が活躍しているニュース、新たに一つ出てきました^^
 女子ゴルフの話ですが、沖縄出身の宮里藍ちゃん(24才)が、米ツアーで今年4回目の優勝を果たした結果、世界ランクの1位になることが決まったそうです。
 政治の世界で裏切られ続けている沖縄の人々にとって心地良いニュースでしょう。

 世界的に飛距離の出る選手が活躍することの多いプロゴルフ界で、身長155cmと小柄で飛距離も短い藍ちゃんが、技術を駆使して活躍している様子は痛快ではありますまいか^^

いかりや:
>沖縄出身の宮里藍ちゃん(24才)が、米ツアーで今年4回目の優勝を果たした結果、世界ランクの1位になることが決まったそうです

 米ツアーで今年4回目の優勝を果たした、大したもんです。沖縄の星、藍ちゃんおめでとう。

 またサッカーW杯の話です。オランダを除き、ヨーロッパ勢がパッといたしません。

 なかでも、フランスは17日、メキシコに0-2で破れ、成績一分け1敗で崖っぷちに立たされ、チーム内で内紛が起きている

 FWアネルカがドメネク監督に対して暴言を吐いたとされ、チームから追放された。選手たちは「アネルカを追放したフランス・サッカー連盟の決定に、全員一致で反対する」との抗議声明を出した。

 更に20日の練習まえに、主将のDFエブラとフィジカルコーチが激しく口論、ドメネク監督が仲裁に入ったが、コーチはストップウオッチを捨てて練習場を後にした。チームディレクターも辞任を表明した。

 たかがサッカー、されど、まサッカーつーてるうちがご愛嬌ざんす。

 フランス選手諸君、平和主義日本を見習いたまえ、日本チームはオランダに負けても「惜敗、よーやった」と褒めとります。サッカーがダメでもゴルフもある。
 フランスのサッカーの英雄ジダンが今頃、ジダンだを踏んで悔しがっていることでしょう。

ジョー:
 
格下の相手セルビアに負けてしまったドイツでは、英雄カーンが、悪いのはどこのドイツだと言って唇をカーンだそうです。

 一方、南米勢は順調に勝ち進んでいます。
 アルゼンチンのメッシ選手は、われわれがメッシ奉公しているお陰じゃつって威張っいるそうです。

 ブラジルのカカ選手は、ど~んなもんだとカカ大笑していたのですが、コートジボワール戦でカッカし過ぎてイエローカード2枚をもらい、退場処分となりました。

いかりや:
>悪いのはどこのドイツだと言って唇をカーンだそうです。
>アルゼンチンのメッシ選手は・・・メッシ奉公しているお陰じゃつって威張っいるそうです。
>ブラジルのカカ選手は、ど~んなもんだとカカ大笑・・・

 ジョーさん、だじゃれ三連発、冴えとりますやんか?
 わてのぶんまで言うーたら、あきまへんで。

 例のフランスのサッカー内紛ですが、「サルコジ大統領介入も…」つーニュースが出ておりますた。

 事態を重くみたサルコジ大統領は、現地にいるスポーツ大臣に滞在期間を延長して関係者と話し合うよう指示。
 “アネルカ余波”は、代表と協会の問題だけにとどまらなかった。W杯期間中の練習ボイコットという異常事態を受け、サルコジ大統領が事態の収拾に向け介入つーことになりますた。

 南アフリカを訪問中のバシュロ・スポーツ大臣に対し、ドメネク監督と選手、同国協会のエスカレット会長と話し合いを持つように命じた。

 波紋の震源となったアネルカ選手は、記者の質問に「サル乞食大統領ま出てきよって恐縮だども、協会のエスカレット会長と話し合えって言われても、エスカレートするばかりだべちゃ、もうバカバカしい、アーネルカ(寝るか)」と答えたかどうかわからない。

 21日にも会談に臨むバシュロ大臣は地元テレビ局の取材に「国民の憤りを感じている。威厳と責任を取り戻さないと」と神妙に語った。

 「たかがサッカー、されどサッカー」は国家の威厳と責任つーんだから、今回のWCサッカー南ア大会は、誇り高いフランスにとって仏滅だべなー。

 7-0というベースボールの試合のようなスコアーで負けた、北朝鮮
チーム帰国したら、何が待っているのか・・・心配やなー。


小沢一郎「政治とは生活である」、アメリカに狙われる小沢氏?

2010-06-20 21:05:37 | 日記

明け烏:
 養老孟氏の名著「バカの壁」の中で私が唸ったのは、何故、多くの優秀な若者がオウム真理教のようなイカサマに易々と引っかかったのかを解説した部分であった。教祖の麻原は、ヨガだけはかなり真面目にやった。従って、どの位の期間、どの程度の修行をすれば、どういう反応が起きるかを知っていたため、これを弟子たちに追体験させることが出来た。「身体」というものを全く忘れた現代の青年たちが、これに驚いて一遍にオウムの信者になってしまったというくだりである。

 政治家の意識と選挙の関係もこれに似たところがあるのではないだろうか。毎日々々、辻立ちを50回こなし、聴いてくれた方々に心を込めて握手をしていると、やがて政治家とは何をすべきなのか、そしてその地域の人々が何を政治に望んでいるのかが、身にしみて分かってくるのだろうと思う。候補者自らが覚醒して本当の政治家になってゆくというわけだ
 現在、小沢一郎氏が行っている「どぶ板選挙」は師匠である田中角栄氏直伝のものだと言われる。田中角栄氏は、「辻説法5万回、戸別訪問10万軒をやりなさい。どれだけ人数が少なくとも自分の考えを語り、心を込めて名刺を渡せ。そうすれば当選できる」と言ったそうだが、これは選挙当選のテクニックを語ったものではないと思うのだ。

 きっとこれをやって初めて「政治とは生活である」ということが実感できるという含意を併せて弟子たちに伝えたかったのだろう。日本史上、5本の指に入る政治家であり、人間通であった田中角栄氏は、若いうちからこのことに気付いていたに違いない。
 最近のマスコミは言うに事欠いて、小沢一郎氏のことを「選挙だけは上手い」とか「ただの古い選挙屋」だとかあざ笑っているようである。しかし私は、小沢一郎の教えを忠実に学び、必死に「どぶ板選挙」を戦った、太田和美氏、福田えり子氏、青木愛氏などの小沢ガールズの方々は、きっと何かを掴み、「政治家」としては前原誠司をはじめとした七奉行よりも遥かに上に達していると考える。政治や選挙に古いも新しいもない。ところが、頭の中が既成概念で凝り固まっている前原誠司、野田佳彦、枝野幸男らとマスコミ首脳部だけが、あんな学歴もない(またはキャバ嬢をやっていたような)馬鹿よりも自分たちの方が政治家としての素質があると本気で信じているところに悲劇と喜劇があると考えるのである。

いかりや:

 毎日々々辻説法50回をこなし聞いてくれた人と握手を繰り返すことは、言うは易く行うは容易ではありません。「政治とは生活である」という信念なくしては、毎日これほど辻説法を繰り返すことは不可能であろう。選挙こそ民主主義の原点ですが、壇上から立派なことをしゃべるよりも、庶民の目線で辻説法を何千何万もこなすうちに、庶民の気持ちを肌で汲み取ることができる。「どぶ板選挙」に勝るものはない。
 菅、仙谷、前原、野田、枝野ら庶民いじめの消費税アップ論者は、いずれ正体がバレて国民から捨てられる。ずるい彼らは立会い演説では、庶民に嫌われる消費税アップは一切口にしないにだろう。

 小沢氏の当面の最大の敵は検察とマスコミであるが、アメリカの娼婦に成り下がった菅氏には、検察は手をくださないだろう、マスコミも小沢氏のときのように菅叩きをすることもないだろう。
 検察官僚は最悪だが、検察単独ならまだ許せるが検察に同調するマスコミ評論家は、毒饅頭は食べるし腐敗物に寄生する蛆虫以下になりさがっている。

 以前に蛆虫の代表誌である文芸春秋はもう読まないことにしていると書いたことがありますが、近所のコンビニに行ったついでに、文芸春秋7月号を立ち読みしたら、買う気になってしもうた(苦笑)。「国家の品格」で話題をよんだ藤原正彦氏が『一学究の救国論 日本国民に告ぐ』と題した論文が掲載されていたので・・・。
 彼の言っていることにすべて賛成しているわけではありませんが、最初の部分の彼の嘆き節とその他さわりの部分を少しだけ紹介しましょう。

 日本が危機に立たされている。何もかもうまくいかなくなっている。経済に目を向けると、バブル崩壊後二十年近くにもなり、その間ありとあらゆる改革がなされてきたがどれもうまくいかない。グローバル化に沿った構造改革も社会を荒廃させただけで、デフレ不況は一向になおらない。財政赤字は世界一となり、なお増え続けている。一人当たりGDPもどんどん低下するばかりだ。失業率は増え続け、自殺者数はここ十二年間毎年三万人以上を記録し、世界トップクラスの自殺大国となっている。

 政治に目を向ければあいかわらずの「政治と金」ばかりである。自国の防衛さえ自らしようとせず、アメリカへの屈従と引き換えに防衛を請う有様である。とても独立国と言い難いから、中国の首脳にいみじくも「アメリカの妾国」と呼ばれてしまう。・・・・・・・・・・・・。

アメリカによる巧妙な属国化戦略

 いかにして日本人は祖国への誇りをかくも失ったのだろうか。もちろん戦後のことである。
 終戦と同時に日本を占領したアメリカの唯一無二の目標は、「日本が二度と立ち上がってアメリカに歯向かうことにないようにする」であった。それは国務省、陸軍省、海軍省合同で作成した「日本降伏後における米国の初期の対日方針」に明らかである。そのために・・・・

魂を空洞化した言論統制

 実はアメリカが日本に与えた致命傷は、新憲法でも皇室典範でも教育基本法でもなかった。占領後間もなく実施した、新聞雑誌放送映画などに対する厳しい言論統制であった。 終戦の何年も前から練りに練っていた・・・・。

 昨夜はサッカー、オランダ戦を観戦したかったが、9時からのNHKスペシャルを優先した。 「沖縄返還密使・若泉敬 日米外交戦の舞台裏▽孤独と絶望▽核密約の代償▽国家機密公表後の壮絶な死を視た。

 沖縄返還のために全身全霊を傾けた彼が、日米双方にとってよかれと思って主張したことが狡猾なアメリカ外交に利用されて、沖縄米軍基地返還を困難にしたのではないかと悩み、壮絶な死を遂げた。

 鳩山氏も、菅首相も所詮卑屈な媚米派にすぎない、国民の声よりもアメリカの言いなりになった。国民はいつまでたっても浮かばれない。

 アメリカにとっては小沢氏は危険人物であるに違いない。小沢氏だけは、梃子(てこ)でも説を曲げることはないだろう。米国の言いなりにならない小沢氏をアメリカはどうしても追い落とさねばならないのだろう。今後も小沢氏が重要な鍵を握っているが、小沢氏の身を案ずる。


検察が政治を左右している国は民主主義国家では、日本くらいのものである。

2010-06-18 19:24:00 | 日記

 小沢氏の「政治と金」に関する検察の捜査は、昨年3月3日大久保秘書逮捕にはじまった。検察のこの見込み捜査がなければ、小沢氏が民主党の代表のままであったはず、総理大臣になった人物である。だが、以来、一年余りの間に、マスコミは小沢氏の「政治と金」にまつわる話をスキャンダラスに報道して、小沢氏の評判を貶めた。小沢氏は民主党の代表を降り、幹事長も辞任して、遂にひらの議員になった。

 世界の先進国のなかで、官僚(検察)が政治を動かすのは日本くらいである。さらに醜悪なことに、検察とマスコミが一体化して政治を左右している。「職務上知り得た秘密を漏らしてはならない」とは検察にとって表向きに過ぎない・・・個人が守秘義務に反すれば罪に問われるが、「法を遵守すべき」が職務であるはずの検察が、「守秘義務」をないがしろにしているのが、民主主義?の国、日本である。

 検察は、いかなる犯罪についても捜査をすることができる。検察官は、必要と認めるときは、自ら犯罪を捜査することができる。
 検察は、具体的な犯罪事実があるかどうかは別にして、「必要と認めるときは、自ら捜査することができる」ということらしい。
 「必要と認めるときは、・・・」とか、「何人でも、犯罪があると思料するときは・・・」というのはクセモノである。今回の小沢氏秘書逮捕は、「犯罪事実が特定されないままに」、まさに検察の思惑で秘書らを逮捕拘留し、徹底した家宅捜索が行われた。

 人間は何人も誤りを犯す、検察が無謬であるわけがない。検察の裁量で「疑わしきは捜査できる」がまかり通れば、検察にとって不都合な人間をいつでも誰でも罪に陥れることができる。

 検察は、あらかじめ自分たちの描いたストーリーに従って強迫的な取調べを行うために冤罪を生む要素を多分に孕んでいる。現在進行中の大阪地裁の郵便不正事件の検察捜査のデタラメ振りは、常軌を逸している。

 彼らは例え冤罪を生んだとしても、検察がその責任を取ることはない。菅谷さんの冤罪事件にしても、菅谷さんは無罪を勝ち取ったものの、失われた17年間に対する検察側は誰一人として懲役刑をうけて刑務所送りになったわけではない、ただ一回だけの謝罪ですませている。せいぜい「スミマセン」で済ませるのが、検察の世界である。この世の中でリスクを負わないビジネスはないが、検察(官僚)ってのはリスクを負わない商売だ、だからやりたい放題。

 小沢氏の秘書大久保氏の西松献金問題裁判は無罪となり、石川議員ら3名の、政治資金規正法違反(虚偽記入)の裁判も無罪もしくはせいぜい記載ミスによる微罪になる可能性が高い。しかし、この間に3人が受けた逮捕拘留に対して検察側は何らの責任を問われることはない、無責任である。前述したように、この間、小沢氏は民主党代表の座を降り、幹事長を辞任し、ひらの議員になった。

 結果的に、検察の裁量(それにマスコミが同調して)で政治を動かしている。民主主義は主権在民と言うが、日本の民主主義の上に検察が君臨している、民主主義国家にあるまじきことが日本では平然と行われている。「やっぱこれって、どこかおかしいんじゃない?」という感覚を日本人は持ちあわせていない。ヨーロッパのように「命と血を流して獲得した民主主義」でなはないからやむを得ないのだろうか

 民主主義を取り戻すには先ず官僚改革は検察からだと思う。三権分立とは、日本では表向きの大義名分に過ぎない。「政治は司法に介入すべきではない」は一応正論だが、日本は、逆に「司法が政治に介入してる」という「妙ちくりん国家」である。

参考:

検察の横暴を許す日本の民主主義は根付いていない (2010.05.14)
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/790c4c24724794bea6cfb749b47b8fa9

 


陰うつとした空気です:消費税アップは正気の沙汰ではない

2010-06-17 18:50:21 | 日記

蛍ぶくろ:
 ここ数日、煮えくり返る気持ちを抑えて新政権の様子を探っていました。
ネットでの皆さんの意見の中には「コレは小沢さんのシナリオだ」という声もありましたので・・・

でも、どう考えてもそう思えないんです。
やっぱり寒(菅)内閣は認められません!
隠す気もなくなったのか堂々と「増税」を口にし始めましたね

 派遣法の改正は?公務員改革は?特別会計への切り込みは?
その他いろいろと国民と約束したことは?
何一つきちんとした回答をせず適当な受け答え。
国会でのやり取りを聞いていて「小泉政権」かと思いました。

いかりや:
 
私も小沢さんのシナリオではないと思っております。もし小沢さんのシナリオだとすれば、小沢さんは9月の民主党代表選に向けての何か心積もりがあってのことだとして見守るしかありません(9月になれば小沢さんの意図ははっきりするのでは?)。

 いずれにしろ、内閣の最大の使命は国民に必要な法案を議会で通過させることです。従って、選挙目当てのために、急を要する法案を流して廃案にするごときは不届き千万と言わなければなりません。鳩山首相の辞任のごたごたと代表選挙などでいたずらに会期をムダに費やした上、さらに菅内閣は会期延長もせず、ひたすらに選挙に向けて突っ走ることがみえみえです。

 民主党政権になってからの法案成立率は、政府提出法案は63件中35件の成立しかなく成立率は55.6%で、大学紛争などに揺れた68年12月召集の通常国会(佐藤栄作内閣、55.8%)を抜き、通常国会としては戦後最低となる不名誉な記録です。

蛍ぶくろ:
 だいたい「消費税」を上げることについての世論調査も信じられないです。
私の周りには消費税上げに賛成の者は一人もいませんから
マスコミの持ち上げに乗って選挙で大勝だ!っていうつもりでいるのでしょうが、もう早々に各大臣のボロが出てきているようですし、国民もそうそう騙されないだろうと思いたいのですが・・・不安です。

 郵政改革法案のこともありますから、今度の選挙は小沢系議員の方か国民新党の議員さんに入れるつもりですが民主党が大勝したらと思うと・・・
今の流れを見ていると「小泉郵政選挙」を思い出して冷や汗が流れてきそうです

いかりや:
 
私に言わせれば、消費税アップは正気の沙汰とは思えません消費税をアップすることが、あたかもそれが正義のような雰囲気作りがなされています。許し難いことですが、「嘘も百回言えば正論」になるような状況が創り出されています

 その背景には国の巨額の借金を脅し文句にして、財政再建、均衡財政を錦の御旗のごとく主張しています。そもそもこんな状態にしたのは、自民(自公)政権の失政です。政治の失政のつけを弱い国民に押し付けるようなものです(日本の場合は、国の借金はギリシャのような借金とは本質的に異なり、本来の意味の借金にあたりません、そのことを政治家が理解しているのか理解していないのか、今の政治家どもは勉強不足です)。
 自民(自公)と同じ過ちを菅内閣は繰り返す恐れがあります、もしくはもっとひどい状況を作り出そうとしています。菅首相、仙谷官房長官、前原国交相、野田財務相など主要閣僚が消費税アップ論者であり、玄葉内閣特命大臣は公然と消費税アップを主張しています、この男は危険分子です。

 消費税はゼロ%にできると主張する菊池英博日本金融財政研究所所長は、 2010年2月24日 (水) の衆議院予算委員会公聴会で、日本の現行の「消費税5%」と福祉国家とされるスウェーデンの「消費税25%」を比較して次のように述べておられます。

 日本の消費税5%(内1%は地方分)は、国の税収全体では22%を占めているスエーデンの場合は消費税25%ですが、税収全体の22%であって税収全体でみれば、日本の消費税5%はスウェーデンと同レベルである。つまり、日本は高所得者の所得税および法人税負担が低いことを意味します。福祉を消費税アップに頼るのは間違っています

 どうしてもと言うなら、 所得と税の再配分が絶対必要条件だと思います。また消費税も食料品など日用品には課税しないなど配慮が必要です。日本人の世帯あたり年収がH6年664.2万円から13年後のH19年には556.2万円に108万円も減少している(厚労省調査)、せめて消費税アップ論は国民の収入を元の水準にもどしてからのことにするべきです。年収200万円に満たない多くの非正規労働者にも税負担増にすることは、残酷すぎる。


小沢一郎ウェブサイトへの投稿 & 菅首相の靖国問題の二枚舌

2010-06-15 18:57:04 | 日記

 本日、『小沢一郎ウェブサイト』の掲示板に意見を投稿しました。小沢氏を支持するだけでなく、非は非として疑問は疑問として意見を発信すべきという観点からの投稿です。投稿は字数制限(600字以下)がありますので充分意図するところが伝わったかどうかわかりませんが、参考までに下記します。

 私はこれまで終始一貫して、小沢さんを支持してきました(自分のブログのなかで小沢氏支持を訴え続けた)者です。

 今回の鳩山辞任劇は小沢幹事長と抱き合わせのダブル辞任劇だとか、面白おかしく言われています。今回のダブル辞任は、小沢幹事長が仕掛けたものであるとの説もあります

 今回のダブル辞任劇の陰で、忘れ去られている重要な問題があります。郵政改革法案及び労働者派遣法改正案が流れ、廃案になったことです。殊に、郵政改革法案は既に衆院を通過、参院で通過成立を待つばかりになっていました。この最後の土壇場で、何故に郵政改革法案成立を阻む形で総理大臣が辞めねばならなかったのか不可解です。どうせ辞めるなら、最重要法案・郵政改革法案を参院通過成立させて辞めるのが筋、それが責任ある政治家の有り様だと思います。

 総理大臣として政権与党として最も重要な仕事は、国民のための重要法案を国会で通過させることだと思います。亀井大臣が、会期を延長して郵政改革法案を通すよう要請したにもかかわらず、菅新首相はそれも断り結果的に同法案は流れ、廃案となりました。労働者派遣法改正案は「不充分だが、一歩前進」と一日でも早く成立を願う多くの派遣労働者たちを失望させています。

 選挙(参院選)目当てのために日程が最優先されたのだとすれば、議会制民主主義の根幹を揺るがすものです、いずれ民主党は国民から支持を失います。

「小沢一郎ウェブサイト」より、下記の返信メールを受信しました。

ご意見ありがとうございました。
今後とも小沢一郎を宜しくお願いいたします。

小沢一郎事務所

・・・・・・・・・・・・・・

菅首相の靖国神社訪問について、

 本日午後の参院本会議の模様を聞くともなしに聞き流していたら、突然菅総理の「靖国参拝」に関する答弁が耳に飛び込んだ。

 菅首相は、「これまで個人的には何度も参拝したことがある」とした上で、「靖国神社にはA級戦犯が合祀されている。首相や閣僚の公式参拝は問題があると考えている」と、自民党の佐藤正久氏の質問に答えた。

 それ自体はよしとしよう。しかし、4月23日(日本時間)、当時の菅副総理は米国訪問中、米首都ワシントン近郊のアーリントン国立墓地(戦没者慰霊施設)を訪れ、無名戦士の墓に献花した。菅氏は「この国をつくり、守ってきた人々が眠っているので、敬意を表したいと思って来た。大変印象に残る訪問になった」と記者団に語った。アーリントン国立墓地は、日本で言えば「靖国神社」である、各国元首が儀礼訪問している

 アーリントン墓地には第二次大戦中、日本軍と戦い、広島長崎に原爆を投下した軍関係者、つまり敵国の軍人たちの英霊が眠っている。

 アーリントン墓地には、鳩山前首相は訪れていない。副総理が同墓地を訪問するのは異例である。日米同盟重視、米への恭順の表れ?「ポスト鳩山」は菅であることを日米双方がこの時点で既に暗黙の了解があったのだろうか。そうでなければ、アメリカ側が国の「尊厳を示す国立墓地」への参拝を許すはずがない。

 第二次大戦中の敵国の軍人たちの英霊に頭を垂れ、献花する。しかし、祖国・日本のために殉じた軍人が祀られた靖國神社には「A級戦犯が合祀しているから」という理屈をつけて参拝しない。

 アーリントンならよくて、靖国はダメというのは二枚舌ではないだろうか。


川柳(政変編)

2010-06-13 19:01:07 | 日記

明け烏さん:

川柳を 作る気も起きず もう駄目だ  (無気力・・)

郵政は 汚名と代えても 先延ばし   (廃案なら国賊)

九月こそ 命の果ての 薄明かり    (久保田万太郎の盗作)

johmodokiさん:

 悪役の 仮面を被りて 時節待つ  (小沢さん)

支持率が 回復したぞ 亀を無視  (国賊内閣はあきまへん)

我が命 無為にはせぬぞ 今に見ろ (再度小沢さん)

アラマさん:

鳩のフン 辺野古の海を 漂える(エコ愛)

亀の甲 年の功より カンがいい?(支持率命)

熊楠の 粘菌パワーで 再生へ(小沢氏熊野詣のニュース)

いかりや:

息抜きは 88ヶ所より 熊の古道 (小沢さん 真面目過ぎ?)

キャミソール、少女コミック 戦略相 (国家戦略大丈夫なの?)

菅側近 それもこれもと 秘書のせい (戦略は秘書のせい)

レンホーさん 自宅が 事務所経費に (自宅の事業仕分けはどうなのよ)

ご祝儀相場 冷めぬうち 急げ急げの参院選 (命短し熱き支持率冷めぬ間に)

菅総理 口蹄疫が 国家危機? (危機なのは足元とちゃいますか)

媚米主義 うちなんちゅうの 声聞かず (大丈夫だよ メリケンさんの声聞けば)

政治資金は所詮この程度のもの、小沢さんは秘書十数人抱えて政治活動一筋、だがその資金を問われて、代表を降り幹事長も辞任した。


菅氏はバルカン政治家?

2010-06-12 18:19:02 | 日記

明け烏:

その昔、人を評価する能力が抜群であったと言われる田中角栄氏は、周りの政治家たちの本質を一言で表していた。

 特に印象深いのは三木武夫に対するもので「俺と政治力で互角に戦えるのは三木しかいない。あれは芸のある婆芸者だ。笛や太鼓の音が聞こえてくると呼ばれてもいないのに座敷に出てきて踊りをおどるんだ。三木は芸があるだけに、実にしぶとい」と評したそうである。

やがてロッキード事件が起こると三木武夫は世間に対するクリーンのイメージとマスコミを上手につかって政敵の田中角栄に致命的ともいえる痛棒をくらわせた。

 三木武夫の来歴を少し紐解いてみると、翼賛選挙に非推薦で立候補して当選した初回を除くと、典型的な「バルカン政治家」と言われた如く弱小派閥を率いてたくみに立ち回り、大きな実を手に入れていたことが分かる理念などというものは微塵もみられない。そしてそれは当時、我々が抱いていた三木武夫のイメージと大きく異なるので、むしろ戸惑いを覚えるほどなのだ。

 あまり悲観的なことは書きたくないのだが、私は菅直人氏もまた典型的な「バルカン政治家」であると思う。これは氏の政治家としても履歴を少し見れば自明のことである。このタイプは一度握った権力の座は簡単には明け渡さないし、政敵の再浮上はあらゆる手を使って妨害を加える。意外な長期政権になるかもしれない。

いかりや:
>菅直人氏もまた典型的な「バルカン政治家」であると思う。
言いえて妙と言うところじゃないでしょうか。たいして政治理念らしきものはなく、その場その場に応じて、カメレオンのように擬態をくりかえして上り詰めた。
 山崎行太郎氏の6月9日の「毒蛇山荘日記」は、『菅直人は「三木武夫」になれるか?』と題して菅首相について、厳しい批評をしています。さわりの部分を抜粋します(太字は筆者)。

僕は、鳩山首相の後の権力闘争を、民主党内の少数派である「反小沢」グループの力に全面的に依存することによって勝ち抜いたと思われる菅直人は、いずれ小沢一郎や、あるいは小沢グループと全面対決をせざるを得ない、あるいは全面対決を演出し、ショーアップせざるをえないと思う。

従って、今や、虎視眈々と長期政権を狙いつつあると思われる菅直人の政治権力は、小泉純一郎が「旧田中派つぶし」という政治ショーに政治権力を使ったように、もっぱら「小沢一郎対策」として、具体的に言えば「小沢一郎追放劇」として行使されるはずである。

言い換えれば、菅直人は、田中角栄逮捕に「ゴーサイン」を出した三木武夫にならざるをえないわけだが、はたして菅直人は三木武夫になれるだろうか。僕の予想では、菅直人は三木武夫になれない。もちろん小泉純一郎にもなれない。何故か。マキアベリスト・菅直人がこれから試みるであろう政治謀略の手の内は、すでに多くの人に見抜かれているからだ

今、三木武夫を語る人はほとんどいないだけろう。「金権政治家」というレッテルとともに、逮捕され、国民的なバッシングを受けたにもかかわらず、田中角栄が、いつのまにか国民的なヒーローとして復権し、戦後政治史になくてはならない政治家として再評価を受けつつあるのに対して、逆に「正義の味方」「クリーンな政治家」だったはずの三木武夫の名前など覚えている人は少なく、メディアの表舞台に登場するとしても、わずかに「田中角栄逮捕劇」の「下手人」として、あるいはアメリカの仕掛けた政治謀略のお先棒を担いだ「裏切り者」としてでしかない。

おそらく後世の歴史家は、三木武夫のことを、アメリカの権力と謀略に加担し、国民的なヒーローとしての田中角栄という政治家を、「売った」、反国民的な政治家として書き留めることになろう。菅直人が、それを承知の上で、政権維持と人気取りのために、警察・検察官僚と手を組むか。おそらくそれだけの「ワル」に徹することは出来まい。中途半端なマキアベリスト・菅直人が三木武夫になれない理由はそこにある。

いかりや:
 菅氏は、小沢氏を排除する道を選んだのは、自ら墓穴を掘ったようなものである。参院選後の民主は波乱は避けられそうにない。ただし、参院選にボロ勝ちすれば、9月の代表選挙で再任することはあり得るかもしれないけれど・・・。


「郵政改革法案」は流れた!国民は怒っているぞ!

2010-06-11 18:24:01 | 日記

「郵政改革法案」は流れ事実上、廃案となった。
 地方の友人から電話をもらった。「郵政改革法案」が流れたことに対する怒りの電話である。菅政権になって急に支持率は上向いたというが、マスコミのにわか仕立ての支持率アップは地方ではそんな雰囲気ではないという

 そもそも、2005年の小泉(竹中)の郵政民営化選挙は、国民に大いに期待をもたせた。しかし国民は、その後の悲惨な結果に騙されたと思うようになった。その結果に対する反発が2007年の参院選であり、昨夏の衆院選の民主党の大勝である。地方庶民は意外に冷静にみつめている、民主党は「自分たちの力で選挙に勝利した」と勘違いをしている。国民をだました、そのしっぺ返しが民主党を襲うだろう。

 民主党はぎりぎりのところで郵政改革法案を流し、国民を欺いたこれで民主党を支持する理由は失われた。民主党になって、経済が回復したという実感もない。自民もダメだった、民主に期待したがこれもダメだった。自民もダメ民主もダメなら仕方がない「みんなの党」その他の新党に入れるか、さもなければ投票に行くのもバカバカしいとなり、政治不信を増幅させ低投票率となる。これこそ米政府の思う壺に導かれて行く。

 鳩山首相が辞任する時点で、私は郵政改革法案が流れるだろうと予想したが、その通りの結果となった。
6月3日の日記『鳩山!おぬし友を裏切り国民をだましたな!』で本件について鳩山氏について次のように書いた。

 今回の鳩山辞任劇でもう一つ重要な問題が隠されている。総理大臣として政権与党として最も重要な仕事は、国民のための重要法案を国会で通過させることだ! どうせ辞めるなら、最重要法案・郵政改革法案を参院通過成立させて辞めるのが筋、それが責任ある政治家の有り様だろ?
 郵政改革法案は衆院を既に通過、参院で通過成立を待つばかりである。この最後の土壇場で、郵政改革法案の今国会での成立を阻んだ卑怯な男である、違いますか?
 普天間基地移設問題を、できもしないことを百も承知しながら「国外、最低でも県外」と言いながら、5月末まで決着をわざわざ公言したのも、郵政改革法案の今国会での成立をぎりぎり阻止する日程を頭に入れながらの、計画倒産ならぬ卑劣な計画辞任劇を演じたに違いない。

 6月5日の日記『もう笑うしか・・・否、悲しむしかないぜ、合掌!』のところで、蛇足として「鳩山氏の正体」について書いた。

 私は、陰謀論を好むものではないが、鳩山氏が米国留学先の大学で「オペレーション・リサーチ」の学位(博士号)を取得したのであれば、「目的を達成するためには、どのような経過をたどりどの手段を取れば、最終的に最適な結果が得られるか」程度のことを考えるのは彼なら朝飯前だったに違いない。そうでも考えない限り、自民党政権で長年実現しなかった事柄を「国外最低でも県外」などと安易に口走るはずがない。また国外と言いながら、米側と交渉する姿は全くなかったし、5月末、決着などと自らを縛りつけ、窮地に陥れる愚かな発言をするはずはなかった。鳩山氏は、結果として小沢氏を切り捨て、「郵政改革法案」を流すことに成功した。

 鳩山氏は、辞任の翌日には菅氏の母校東京工大に出向き嬉々として「菅さんは私より1000倍も頭がいい」などと歯が浮くようなお世辞で菅氏を持ち上げた。辞任した首相としての責任感は微塵もみられない。

「郵政改革法案」は流れ事実上、廃案となった。亀井郵政・金融大臣は辞任、自見国民新党幹事長が後任となったが、郵政改革法案は菅ー仙谷体制の下では復活することはないだろう仙谷氏は菅首相のお目付け役でもあり、菅首相がロードマップ(従米と消費税アップなど)から、外れぬよう監視役を務めることになるのだろう。

 米側の奥の院?の見事な刺客役をやり遂げて、鳩山は去り、次の菅従米路線に引き継がれた。菅氏は「奇兵隊内閣」などと幼稚な発言をしているが、米政権べったり内閣(日米同盟を機軸)が、「攘夷」を主張した高杉晋作の「奇兵隊」であるわけがない、彼もまた権力指向に溺れたまやかし男である。まことに哀れなのは、このような男をトップに戴きアメリカに翻弄される日本国民である。国民が賢明になるか、頭のいい奴に騙され続けるしかない。


奇兵隊内閣? 草の根の初心は今どこに?

2010-06-09 21:37:30 | 日記

 菅内閣が発足しました。
 支持率が軒並み60%近くまで上昇している。ご祝儀相場とは言え、それ自体は喜ばしいことですが、ほんまのところはどうなんでしょうか。

 彼は、民主党政権成立の最大の功労者小沢一郎氏をないがしろにする発言をした。それだけではない、反小沢色を鮮明にする陣容を配置しています。仙谷、枝野、前原、野田、岡田、長島、玄葉など・・・。

 菅首相は沖縄米軍基地問題は、「日米合意踏襲」を明言している。菅内閣は米側を喜ばせています 「アメリカ喜び組内閣」?

 彼は自らの内閣を「奇兵隊内閣」と名付け次のように語った。

 ””・・・長州生まれであります。高杉晋作という人は逃げるときも早い、攻めるときも早い。果断な行動をとって、まさに明治維新を成し遂げる大きな力を発揮した人であります・・・ 今、日本の状況はまさにこの停滞を打ち破るためには果断に行動することが必要だ。そして、奇兵隊というのはまさに武士階級以外からもいろいろな人が参加をして奇兵隊をつくったわけですから、・・・ ””

 仙谷、枝野、前原、野田、岡田、長島、玄葉・・・彼らを重用した内閣が、「奇兵隊内閣」??とんでもない。高杉晋作を侮辱している。彼は、高杉晋作が掲げた思想もわかっていない。それは「攘夷」である。アメリカに迎合する内閣が、『奇兵隊内閣』などと言ったら、「晋作」は許さないだろう。残念ながら、「米喜び組内閣」だ。

 小沢氏の側近、平野貞夫氏の昨日の「永田町漂流記」に次のような件がある。

”” 率直にいって、菅氏の性格は他人を利用して自分の地位や利益向上に利用するというきわめて自己本位で人間としての礼や信や道に欠ける態度であった。「脱小沢」の選挙劇場を演ずる役者としては適当かもしれないが、日本の社会や国民の生活を一新させることは無理である。””

 ”” 菅新政権で気になること ””

”” ・・・ 菅・仙谷・枝野三氏が進めようとする政策は、新自由主義の思想による「小泉亜流構造改革」の再生、ネオコン政治を私は予感している。仙谷氏と米国シティグループとの関係はよく知られている。枝野氏がやってきた仕分けは、まやかしで、人間性を無視した形だけのもの。民間の小泉ブレーンを活用し、新自由主義に有利な仕分けをしているだけだ。制度の根本を仕分けするものではなかった・・・””

 彼は市民派のリーダー市川房枝さんの選挙参謀として市川さんの当選に尽力した。時は移り、当初の「草の根」活動は根腐れを起こし市民派感覚は薄れ、上昇指向の強い男になりさがった。1700万人を超える非正規雇用者がいる。その殆どが年収200万以下のワ-キングプアーである。いま真に必要なのは、草の根の温かい心である。「初心忘れるべからず」という諫言ももう彼の耳には届かない?

 彼の「四国八十八ヶ所を巡り」は、一体何のためだったのだろうか。見せかけのパフォーマンスだけの信仰ならば空海を侮辱することにならないだろうか。国家のトップに上り詰めたが心は病んでいる?正気を取り戻して欲しい。

参考:
 高杉晋作と攘夷:今のニッポンは (2009-11-19)
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20091119

高杉晋作と攘夷:今のニッポンは・・・続き (2009-11-21)
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20091121

高杉晋作と攘夷:今のニッポンは・・・続き2 (2009-11-22)
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20091122

高杉晋作と攘夷:今のニッポンは・・・続き3 (2009-11-23)
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20091123