どうも、ウメです。
年が明けてから、
早いもので1ヶ月以上が経過してしまいました。
「師走」とはよく言ったものですが、
そのまま3月まで師走のような状況が続く方も多いのではないでしょうか?
さて、忙しく寒い時期ですが、今回は季節はずれな話を一つ。
盆や正月に実家に帰る私ですが、
その際に、両親の実家へ顔を出しております。
母方の実家はこちらのブログでも書いたことがありますように、
福島県いわき市になるのですが、
母親の実家がある地域はお寺が無いという話を聞いておりました(正確には一つだけあるそうですが)。
そのため、葬式なども神道系のものでした。
その理由についてはある昔話が関係しているということだけは聞いていたのですが、
今年の正月に行った際、
伯母が私のために、地域の歴史をまとめた本を用意してくれていました。
その本に載っていた昔話が「惣右衛門たたり」というお話でした。
要約はネットに載っているものですが、以下のような流れ。
惣右衛門、子を寺に預ける → 惣右衛門、その寺(賢通和尚)から金を借りる → 惣右衛門、子供に借用書を盗ませる → 賢通和尚、訴訟で敗訴 → 賢通和尚、「祟る」と言い残して自殺 → 数年後、惣右衛門体調不良 → お寺にて祈祷をすると賢通和尚の呪いと判明 → 一族全滅+祈祷をした僧も死亡
最後の祈祷をした僧も死んでしまったというのが、お寺が無いという原因のようです。
賢通和尚の祟り、恐るべしであります。
この「惣右衛門たたり」は「番町皿屋敷」,「四谷怪談」とともに「日本3大たたり」と称されるようで、
賢通和尚の慰霊碑がいわき市にあるそうです。
さて、このお話、題名だけを見ると惣右衛門が祟る側のように思いますが、
実際は祟られた側というお話。
その点についても本に載っていたのですが、
自分が忘れてしまったので、次回見せてもらったときにでも書き写しておきます。
ここ数年、妙にいわき市の特定の地域の歴史について知ることが多くなってきたのですが、
全ては母や伯母から聞いた話であり、
こういった人から聞いた話をまた誰かに伝えていくということが、
地域の歴史を守ることだと感じます。
両親や伯母が元気なうちに、もっと色々な話を聞いておこうと思ったこのごろであります。
追伸
「日本3大たたり」というと上記のお話の様ですが、
「日本3大怨霊」というと、また別のもののようで、
「菅原道真」「平将門」「崇徳天皇」という有名なものになるようです。