株式会社 文化財保存活用研究所 Blog

大分県を中心に文化財の保存修復をメイン事業として活動している「株式会社 文化財保存活用研究所」の企業ブログです。

文化を護る 未来へ繋ぐ 株式会社 文化財保存活用研究所

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地形が教えてくれること

2016-05-12 11:53:41 | 日記
こんにちは

先日、阿蘇市に行って来ました。

しばらく阿蘇に遊びには行っていなかったものの、
小さな頃からたびたび連れて行ってもらったし、大人になってもドライブで大観峰からの田園風景は楽しみの一つでした。

その田園地帯に今回の地震で大きな断層のズレが生じていました。
地層が露になっている所も。

田園を走る道路も亀裂が生じた所に応急的に砕石を埋めているものの、
たくさんの車が通るためデコボコしており、運転が大変でした。

外輪山の山肌も土砂崩れが所々見られました。

阿蘇で有名な米塚という小さな山にも大きな亀裂が走ったそうです。

再測量の必要があるほど、地形の変化が生じたこととと思います。

見慣れた風景がこんなことで変わることはなんともいたたまれません。

同時に、これら地形の変化は古代から繰り返されてきたことだと改めて気づかされます。

今見ている私達の回りの風景も長い時間の中で地形を変えてきたもので、
その中には地震といったいわゆる天変地異によるものもあること。

復旧作業で何も無かったように元通りになるものもあれば、ならないものもあって、ならないものは当時の被害を語るに貴重な資料となります。

私達が今見ている景色の中には必ずそれがあるのだから、
それらが語る言葉に耳を傾けていきたいし、
今後人間である私達が語ることができれば、後世の減災のきっかけになれるのかもしれません。