文化を護る 未来へ繋ぐ 株式会社 文化財保存活用研究所
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どうも、ウメです。
いよいよ3月に突入し、今年度もあとわずか。
3月ともなると春を感じるものですが、
この仕事をやっていると、まだまだ春ではないと感じることがチラホラあります。
その一つが文化財周辺の環境調査としておこなっている温度と相対湿度の測定結果を見ているときです。
先週は測定しているデータの回収で、臼杵市や熊本県の山都町などへ行ったのですが、
3月の頭でもまだまだ氷点下を記録しておりました。
朝一に行った場所では霜柱が出来ており、
中には石の表面に氷が出来ているものも・・・。
日中はだいぶ暖かくなってきておりますが、まだまだ寒さが続いていることを
目と数値で実感している今日この頃であります。
こうした氷ができるという状況は屋外文化財にとっては好ましくない環境であり、
保存をおこなっていく上では対策を考えなければなりません。
現在、臼杵石仏の古園石仏群では覆屋の改修工事がおこなわれており、
その一つとして、覆屋の入り口などに開閉可能なシャッターが取り付けられております。
こちらは磨崖仏の表面が凍ってしまうほど寒くなる時に作動させることで、
覆屋内の温度低下を防ぐ役割があります。
こうした凍結対策は文化財の規模やおかれている環境によって、
様々な方法がなされております。
そのような対策が施されているのを見ましたら、
「ここは凍ってしまうほど寒くなるんだな~。」
という温かい目で見守っていただければと思います。