今日から、父は母屋の自分の部屋に帰った。私の所に居たのは20日ほどであった。
昨晩9時頃、父が大きな声で私を呼んだ。
「どしたの?」
「胸が苦しい、重いんだ。手を当ててくれ、恐ろしい夢をみたんだ…。」
「どんな夢?」
「刺し殺される…。」
と言うので、父の左胸に手を当てていると、だんだん手が近づいて行く。若しかして心臓が悪くなっているんでわ?と気になった。
じわじわと痛みが出て行き始めた時、
「重いから、もういい。」と父は止める様に言ったが、
「もうちょっとで出て行きそうだから、待って」と言ってから、5分位して鋭い痛みが足の裏に走った。
その途端、
「楽になった。軽くなった。」と言うが、手が心臓の上にあったのでとても気になり、ネットで胸が重い症状について調べると、狭心症?ストレス?どちらかから来る物であるかますます気になった。
それまでも、父に胸に手を当てるように度々言われたが、
「その癌は、こんな所には転移しないわよ。」と言っていたが、このような状態であれば、従姉妹のタカコちゃんのご主人が循環器の専門だから其処へ連れて行くべきだろうかと思案した。
ノワタリさんに毎日父にエネルギーを流していただいているので様子が分かるかと思い、遅い時間ではあったが連絡を取った。
「え~、あなたすごい寒気よ…。」
「父の手当てしてお風呂に入ったんですけど…。このところ憑けないって思ってたのに!」
「お父さんかな?あなたかしら?でもあなた背中が辛いでしょ。腕から背中の真ん中とても重いわ。そして左足の付け根から痛いし、おなかはピリピリするし、胸は重い…。」
この症状は私達3人合わせたもの???そしてお隣のおばさんのは祓ったはずが鉄棒を背負ったみたいにまた背中が辛くなっていた。
「流してみましょう。」と言われて、目を閉じ合掌して流して頂き、その後両親にも流して頂くと、信じられない言葉が返ってきた。
「お父さんをするとね。すぐお母さんが現れたの。」
「はぁ~、なんで?」
「口ではなんだかんだ言ってても、お母さんとても心配されてるですね~。やっぱり夫婦ね。その思いが来ちゃったんです。一旦向こうのおうちに帰られて様子を見たら?」と言われる。
確かに母はペースメーカーを入れている上に狭心症を持っているが、その影響か否かははっきりしない。
「もう一度、玄関からセイジを焚いて空気を入れ替えてください。あなたもシャワーをしてください。一緒に祓いますから。」と言われて流していただいた後、
「していると、普通の龍神さまでなくて綺麗な銀色の龍神様が現れて手伝っていただいたのよ。水ごりではないけど、シャワーで流したんです。でも、こんな事って初めて…。お勉強になりました。」と、言われるが、相手を心配して思う心までこんな事を起こすなんて、とてもびっくりしたが、まさか自分の母親を祓うなどということが起きるなんて…。
何もかも終えたのは真夜中を過ぎて、休んだのは1時前だった。
翌朝、手当てをしながら父に昨晩の顛末を話すと、私のように驚きはしなかった。
そんな事があったので母も体がえらかったらしく、何時もの時間にシャッターの明く音がしないので父が心配して、先に母屋へ行き、私が行った時にはもう昨晩の話しは伝わっていた。
大分夜は涼しくなってきたので良い潮時だったのだろう。
父はそれまで毎日点滴に行き、医者と話すのが日課だったが、この日もう病院へ行こうとはせず、薬も少し減らすと、夕飯は普通にお茶碗一膳食べる事ができた。余りにも食べなかったのでふらつきがあるが、食事を取り出すと治まるのではと思う。
やっと何もしなくても落ち着くようになったのだろう。
妹に話すと、とても驚いたが、
「う~ん、分からないでもないわ。」と、言ったが、独り者の私には分からない微妙な繋がり方があるのであろう。
前回のお隣のおばさんにしても母にしても悪意では無いのに想いが伝わって、こんなにキツイのに生霊でなくても妬みや嫉妬など悪意を持つとそれはとても大変な事になるだろうと思う。気をつけなければと思った。