※画像は8年前にヤフオクに出品されたらしい野生のピカチュウです。『成長するとライチュウになるのか』『予防接種は?』など数々の質問が寄せられていました。
障害を受容するのは難しい。
それは年代や性別、障害の種類を問わず同じです。
私が担当している利用者リンダさん(仮名・要介護2・73歳)は透析患者さんです。
1年半くらい前のログにも登場したリンダさん、TB(結核)疑いで入院し、治療を受けていました。
詳しいことははしょりますが、結局TBは菌が出なかったかなくなったかで退院され、もとの生活に戻っておられました。
しかし、TBの菌の撃退のために入院先の病院で使ったお薬に問題があり(なんでもものすごく強い薬だそうです)数ヶ月前に突然失明寸前の視力に。
このリンダさんはとっても不遇な女性なんです。
ダンナさんに先立たれ、息子夫婦と同居していた間に息子が欝病で失業。
息子のヨメはそんな夫に愛想を尽かし、リンダさんが生涯かけて建てた家を不正なやり方で取り上げられてしまった。
弁護士に相談したり、テレビ局に投書したり色々やってもダメだった。
リンダさんは腎不全から透析患者になり、生活保護を受けることに。
息子はいまだに職を転々。
そこにもってきて今度は失明では、どうにかならないほうがどうにかしてます。
人の幸せは気持ちの持ちようだとか、笑っていれば不幸が逃げるとか、そんな説教が何の役に立つワケじゃなし。
どうして自分だけがこんな目に遭わなくてはならないのか。
リンダさんがそう思って世の中を恨むようになっても、誰も彼女を責められません。
リンダさんは数年前からヘルパーさんを利用していましたが、視力が失われていくと共にどんどんイライラするようになりました。
疑り深くなり、意地悪で邪険な物言いをするし、いつも機嫌が悪くてイライラしているし、正直なところ担当ヘルパーが気の毒でたまりませんでした。
おかげで担当ヘルパーも何人も交替させられ、この半年は、ある古株ヘルパーがリンダさん宅のサービスを週に3回すべて受け持つようになり、相当な忍耐力でもってやってくれていました。
先日このヘルパーさんが、いつものように仕事を終えて
「リンダさん、仕事が済みましたが、何か他にやってほしいことはありますか?」
とたずねたそうです。
すると、ヘルパー滞在中はいつも横になって一言も口をきかないリンダさんが
「あってもアンタにゃ頼まんわ!フン!」
と、イライラして答えたそうです。
それまでリンダさんの意地悪にじっと耐えてきたヘルパーさんでした。
リンダさんは身体状況の悪いときだから仕方ない、抵抗せずに仕事をするだけだと自分に言い聞かせてやってきた彼女でした。
しかし
この瞬間、ヘルパーさんの中で何かが
ブチッ
と音を立てて切れてしまったそうです。
彼女は黙ってそこを立ち去り、自宅に戻りました。
しかし冷静になって考えてみると、リンダさんの言動行動態度すべてが理不尽に思えて怒りがこみ上げてきたのです。
そしてこのヘルパーさんは、ある行動に出ました。
なんと
リンダさんの息子に電話をかけて
それまで抑えてきた自分の怒りすべてをぶつけまくり、息子に謝らせたんです。
そのつぎの訪問の日、リンダさんは、ヘルパーに謝りこそしませんでしたが、もう2度とヘルパーに当り散らしたり意地悪をしたりしなかったそうです。
この事実を翌日目くそに聞かされた私は怒りのあまりひとことも発することが出来ませんでした。
もちろんこのままにはしておきませんし、このヘルパーには私が直接ナシをつけます。
ただ、慎重にやらなきゃならない理由がひとつあるんです。
それは---------------------このヘルパーというのが
私の宿敵・メアリーだってことです。
訪問介護員2級課程では、障害者心理や障害形態別援助技術の講義を受けます。
バイステックだって習います。
なのにこの有様です。
介護保険法には色んな間違いやアナがあり、そのおかげで利用者やケアマネが苦労していることは皆さんご承知と思います。
でもあえて言わせてもらいたい。
包括設置と
2ヘルの大量生産は
制度最大の愚策だ
と。
障害を受容するのは難しい。
それは年代や性別、障害の種類を問わず同じです。
私が担当している利用者リンダさん(仮名・要介護2・73歳)は透析患者さんです。
1年半くらい前のログにも登場したリンダさん、TB(結核)疑いで入院し、治療を受けていました。
詳しいことははしょりますが、結局TBは菌が出なかったかなくなったかで退院され、もとの生活に戻っておられました。
しかし、TBの菌の撃退のために入院先の病院で使ったお薬に問題があり(なんでもものすごく強い薬だそうです)数ヶ月前に突然失明寸前の視力に。
このリンダさんはとっても不遇な女性なんです。
ダンナさんに先立たれ、息子夫婦と同居していた間に息子が欝病で失業。
息子のヨメはそんな夫に愛想を尽かし、リンダさんが生涯かけて建てた家を不正なやり方で取り上げられてしまった。
弁護士に相談したり、テレビ局に投書したり色々やってもダメだった。
リンダさんは腎不全から透析患者になり、生活保護を受けることに。
息子はいまだに職を転々。
そこにもってきて今度は失明では、どうにかならないほうがどうにかしてます。
人の幸せは気持ちの持ちようだとか、笑っていれば不幸が逃げるとか、そんな説教が何の役に立つワケじゃなし。
どうして自分だけがこんな目に遭わなくてはならないのか。
リンダさんがそう思って世の中を恨むようになっても、誰も彼女を責められません。
リンダさんは数年前からヘルパーさんを利用していましたが、視力が失われていくと共にどんどんイライラするようになりました。
疑り深くなり、意地悪で邪険な物言いをするし、いつも機嫌が悪くてイライラしているし、正直なところ担当ヘルパーが気の毒でたまりませんでした。
おかげで担当ヘルパーも何人も交替させられ、この半年は、ある古株ヘルパーがリンダさん宅のサービスを週に3回すべて受け持つようになり、相当な忍耐力でもってやってくれていました。
先日このヘルパーさんが、いつものように仕事を終えて
「リンダさん、仕事が済みましたが、何か他にやってほしいことはありますか?」
とたずねたそうです。
すると、ヘルパー滞在中はいつも横になって一言も口をきかないリンダさんが
「あってもアンタにゃ頼まんわ!フン!」
と、イライラして答えたそうです。
それまでリンダさんの意地悪にじっと耐えてきたヘルパーさんでした。
リンダさんは身体状況の悪いときだから仕方ない、抵抗せずに仕事をするだけだと自分に言い聞かせてやってきた彼女でした。
しかし
この瞬間、ヘルパーさんの中で何かが
ブチッ
と音を立てて切れてしまったそうです。
彼女は黙ってそこを立ち去り、自宅に戻りました。
しかし冷静になって考えてみると、リンダさんの言動行動態度すべてが理不尽に思えて怒りがこみ上げてきたのです。
そしてこのヘルパーさんは、ある行動に出ました。
なんと
リンダさんの息子に電話をかけて
それまで抑えてきた自分の怒りすべてをぶつけまくり、息子に謝らせたんです。
そのつぎの訪問の日、リンダさんは、ヘルパーに謝りこそしませんでしたが、もう2度とヘルパーに当り散らしたり意地悪をしたりしなかったそうです。
この事実を翌日目くそに聞かされた私は怒りのあまりひとことも発することが出来ませんでした。
もちろんこのままにはしておきませんし、このヘルパーには私が直接ナシをつけます。
ただ、慎重にやらなきゃならない理由がひとつあるんです。
それは---------------------このヘルパーというのが
私の宿敵・メアリーだってことです。
訪問介護員2級課程では、障害者心理や障害形態別援助技術の講義を受けます。
バイステックだって習います。
なのにこの有様です。
介護保険法には色んな間違いやアナがあり、そのおかげで利用者やケアマネが苦労していることは皆さんご承知と思います。
でもあえて言わせてもらいたい。
包括設置と
2ヘルの大量生産は
制度最大の愚策だ
と。
私はなんとな~く、そういうヘルパーさんの対応も、
時と場合によっては、あってもいいのでは、
と思ってしまいました。
ただし、条件つきで。
ヘルパーさんが、
アサーティブに(対等に、率直に、誠実に、自己責任で)
息子さんにお話をされたら、
という条件つきですが(^。^;)
> 「あってもアンタにゃ頼まんわ!フン!」
というセリフは、援助者とクライアントの関係うんぬんの前に、
ヒトとして、イケテなさすぎだから、
「そんなふうに言われると、私は悲しい。」
などなど、
アサーティブに専門職がクライアントに伝えることは、大事なことかな、と思います。
援助者が、クライアントのことを理解するのはもちろんなのだけど、
やはり、ヒトとして、
許されるコミュニケーションの範囲を超えている場合は、
利用者にも、きちんと伝えていいのでは、と。
医療・福祉業界で、
アサーティブの研修がさかんに行われているのは、
そういう意味もあるのかな、、、、
と感じました。
まぁ、今回のヘルパーさんが、
どういう言い方をされたのか、は、
「別問題」としてコメントしました(^。^;)
アサーティブに伝えてくれていればいいですね(^。^;)
ちゃかぽんも95歳でヘルパーを利用している祖母がいます。だから、家族側の気持ちも、援助者の気持ちもわかります。家族で支えてやりたいが出来ない、仕方なくヘルパーさんのお世話になってるわけで、(全てがそうとも限らないが)自分の親が迷惑をかけていると知り、そのヘルパーさんは家族に謝ってもらったら気が済むんでしょうか…。利用者さんに、ヘルパーの言うことを聞くようにと言いきかせてもらいたいんでしょうか…。まず、自分の援助方法に間違いはなかったのか、利用者さんの目が見えなくなってきているその不安に寄り添う援助ができたのか。自分の援助方法を振り返ってほしいもんです。
気持ちが止んでる時は、何気ない一言でも不安が倍増したりイライラしたり落ち込んだりすること、ちゃかぽんは入院・手術を受けて初めて知りました。
ありがとうございました。
確かにもみじさんのご意見アリと思います。
ただし、やはりこのヘルパーさん(メアリー)の場合は別ですね。
「私が何をしたっていうの」
「私のどこが悪いっていうの」
「いくら病気だからって、ワガママにもホドがある」
でしたから。
辛いのは、泣きたいのはどっちなのか。
なぜこの利用者さんはヘルパーに辛く当たるのか。
私自身、もっとよく考えたいと思う出来事でした。