※ 画像、本文とはまったく無関係です。人手不足に喘ぐ全国の包括さん、求人に使用されてはどうでしょうか。
白状します。
私は実際に居介のケアマネになってから初めて知ったことがたくさんあります。
老健で利用者の薬代が丸めなことも、通所系の外出レクが提供時間の1/2を超えてはならないことも、それまでは全然知りませんでした。
しかし先輩ケアマネだって最初はそうでしたよね?
自分の基礎資格で受験資格年数充当となるまでの職種業種のことは熟知していても、他の介護サービスの縛りや決まりごとはまったく無知だったりしたはずです。
森師長はケアマネ資格保持者であらせられます。
でも、訪問介護のことはご存知ありません。
当然でしょうとも!
私は何も、森師長がたびたびケアマネを介さずにヘルパーに派遣を依頼されることを非難しているのではありません。
森師長にとって介護保険とは医療で出来ないことをカバーするための制度なのですから。
今回思いがけず森師長と、45分間にも及ぶ対談(生き地獄)をさせていただいたおかげで、それまで森師長に対して抱いていた恐怖が和らいだばかりか、かなりの部分で師長を理解&尊敬もすることが出来ました。これは私自身にとってもオドロキでした。
ひがしクリニック森看護師長(3?歳・鷲尾いさ子似)は、患者様第一の熱心なナースであらせられます。つか、熱心なあまり介護保険と医療保険の枠を超えて、法人全体、職員一団となっての患者様フォローが肝要とお考えです。
介護保険ではそのようなサービスは使えないとかそもそも存在しないとか、そゆことは無関係・二の次なんです。
でも、私は気付きました。鼻くそと森師長の徹底的な違いに。
それは責任能力です。
10月20日 朝
森師長のデスクに馳せ参じた私。
報告文そのままに、「この度は私の調整力不足でクリニックの皆様と患者様にご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした」と頭を下げました。
すると森師長は
「どうしてハリケンさんが謝るの?これはケアマネさんの責任じゃないでしょう?」
とおっしゃって下さいました。
森師長
「監査が入ったせいで、これまでやってきたサービスの内容を考え直そうとしているのはわかるとしても、1度利用者とした約束をヘルステ主任は破ったんです。そうでしょう?ひがしヘルステは、ケアマネや私たちクリニックの依頼を断ったのではなく、利用者との約束を破った。それが問題なのではないですか。」
私はこの言葉を聞いて思いました。
森師長は暴君ワンマンだといわれているし(確かにそんなところも多々あるし)怒らせたら超怖い方だけれど、人を威圧するだけでここまで偉くなったワケじゃないんだなあと(当然かw)。
森師長
「ましてや自分がした約束を、自分で断りにすら来ないなんて、それで介護保険の適正利用だなんてよく言うわよ。利用者が介護保険を信用しなくなってしまったらどうするの。うちのクリニックの信頼はどうするの。」
そういやそうだ。
鼻くそは自分ではケリーさんにひとことも断りを入れていない。ケアマネ(つまり私)とクリニックのスタッフに謝らせたんだった。
自分が謝れば済むと思っていたが、たとえ鼻くそが自分に非はないと信じ込んでいたとしても、事業所としては利用者に謝罪しなくてはならない立場にあるはずだ。
私はなんにも悪くないのよう。
そうくりかえすばかりの鼻くその顔が浮かんできた。クソッ。
それから森師長は、これまで自分がひとりのナースとしてケリーさんや、そのご家族とまで関わって来られた経緯を話して下さいました…詳しくは書きませんが、師長はケリーさんの家庭のいざこざに弁護士を紹介したり、定職に就かない息子氏に面接して説教したりと、これはナースの仕事かとびっくりするようなことまでチカラになって下さっていたのでした。ケリーさんの経済状態や家庭の事情をよく知り、その上で「精神的に不安定だから、出来ればヘルパーさんに受診を付き合ってほしい」と依頼されたとのことでした。(ケリーさん、以前にも体調不良のときに自殺しようと悩んだことがあったそうです…私はその頃まだケリーさんの担当ではなかったので全然知りませんでしたが)
そうだったのか。
私がオドロキとソンケーの混じったマナコで森師長をまじまじと見つめていると、師長はおもむろに受話器をおとりになり、私の目の前で鼻くそに内線電話をおかけになりました。(私に、このままここにいろと言われるのでした)
「もしもし、ヘルステ主任?」
森師長は、つい今私に言ったことと同じことをおっしゃられ、鼻くそに抗議なさいました。
「というわけで私としては、ヘルステ主任がケリーさんに対するサービスを事業所の都合で断ったものと判断しました。今度からは、引き受ける前によく考えてから引き受けるようにして下さい。でないと迷惑です。」
そこで鼻くそが何かいい訳をしていたようです(当然私には聞こえませんでした)が、森師長がふと私の顔を見てくすっと笑われ
「え?なんですって?あら、そう。依頼は受けるつもりで、身体も1日空けて待っていた?そうなの?え?ケアマネからの連絡がなかったので動けなかった?そういうことなの。」
おのれ鼻くそ、絶対殺す。
しかし森師長は
「ねえヘルステ主任、これまではさんざん、計画にないことをやったり勝手にサービスに出たりして、ケアマネの指示なんて無視してきたくせに、一体いつからそんな殊勝なことを言う主任になったんですか?あなたにケアマネの責任が云々と言う資格はないですよ。このことは私からも事務長に報告します。今後のヘルステの方針についてはまたじっくり聞かせていただきますから。では。」
と言って私のほうを向いてにっこり微笑まれ
「この程度なのよ。ハリケンさん、頑張らなきゃダメよ。」
とねぎらって下さいました。
森師長バンザイ! 神々しすぎるぞ! カッコいい!
しかしどうにも鼻くそへの殺意がおさまらない私は、
「どうせ私のいないところでは違うことを言っているんでしょうしね」
と鼻くそを語られる森師長に申し上げました。
「まったく呆れました。でもおかげさまで、自分がこれからしなくてはならないこともわかりました。(今回はクリニックが私(ケアマネ)への連絡をしなかったしたつもりになってたことが原因のひとつだったわけですが)森師長たちクリニックのスタッフは、ケアマネ、特に私と鼻くそヘルステが全然連携のとれていないことをご存知なかったのですから、ヘルステに依頼なされば当然ケアマネも把握するものと思っておられた。そうしますとやはり私がヘルステとうまくいっていないことも今回のことの原因です。以後は個人的感情はさておき、自分のやるべきことはきちんとやるように気がけます。
...............でも、ひとつだけ言わせてください。
昨日ヘルステ主任言ってましたよ。
『そんなにやりたきゃクリニックで受診介助すればいいんだわ!』って。」
森師長、ニヤリ。
ハリケンもニヤリ。
そうして意気揚々と透析ルームから出てきた私を、他のケアマネさんたちが心配そうに待ってくれていました。事務長まで「どうだった?ずいぶん時間がかかったようだけど、叱られた?」と聞いてくれました(笑)。
そこで私はコトの顛末を報告し、みんなで笑ったり怒ったりし、それから事務長は猛烈な勢いで系列のヘルステや県に電話をかけ、今後の通院受診の介助に関するひがしヘルステの方向性を指示文書の様式にまとめはじめました。
今後は私たちケアマネが理不尽な理由で受診介助を断られることはないと思う。
「これを断ったら、サービス提供の拒否として鼻くそヘルステ主任をぎゃふんと言わせられる」的な対策を打ち出しましたから。
見てろ鼻くそ。もうしのごの言わせないから。
利用者との約束。
それは、私たちが何よりも大切にしなくてはならないものです。
今回あらためてそのことを再認識できました。
でも、キライなヤツや事業所←ほんの一部なんですけどね…とのうまい付き合い方は、まだまだ勉強していかにゃならんとつくづく。
未熟なケアマネです。トホホ。
告げ口はやめましょう←今日の格言。
白状します。
私は実際に居介のケアマネになってから初めて知ったことがたくさんあります。
老健で利用者の薬代が丸めなことも、通所系の外出レクが提供時間の1/2を超えてはならないことも、それまでは全然知りませんでした。
しかし先輩ケアマネだって最初はそうでしたよね?
自分の基礎資格で受験資格年数充当となるまでの職種業種のことは熟知していても、他の介護サービスの縛りや決まりごとはまったく無知だったりしたはずです。
森師長はケアマネ資格保持者であらせられます。
でも、訪問介護のことはご存知ありません。
当然でしょうとも!
私は何も、森師長がたびたびケアマネを介さずにヘルパーに派遣を依頼されることを非難しているのではありません。
森師長にとって介護保険とは医療で出来ないことをカバーするための制度なのですから。
今回思いがけず森師長と、45分間にも及ぶ対談(生き地獄)をさせていただいたおかげで、それまで森師長に対して抱いていた恐怖が和らいだばかりか、かなりの部分で師長を理解&尊敬もすることが出来ました。これは私自身にとってもオドロキでした。
ひがしクリニック森看護師長(3?歳・鷲尾いさ子似)は、患者様第一の熱心なナースであらせられます。つか、熱心なあまり介護保険と医療保険の枠を超えて、法人全体、職員一団となっての患者様フォローが肝要とお考えです。
介護保険ではそのようなサービスは使えないとかそもそも存在しないとか、そゆことは無関係・二の次なんです。
でも、私は気付きました。鼻くそと森師長の徹底的な違いに。
それは責任能力です。
10月20日 朝
森師長のデスクに馳せ参じた私。
報告文そのままに、「この度は私の調整力不足でクリニックの皆様と患者様にご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした」と頭を下げました。
すると森師長は
「どうしてハリケンさんが謝るの?これはケアマネさんの責任じゃないでしょう?」
とおっしゃって下さいました。
森師長
「監査が入ったせいで、これまでやってきたサービスの内容を考え直そうとしているのはわかるとしても、1度利用者とした約束をヘルステ主任は破ったんです。そうでしょう?ひがしヘルステは、ケアマネや私たちクリニックの依頼を断ったのではなく、利用者との約束を破った。それが問題なのではないですか。」
私はこの言葉を聞いて思いました。
森師長は
森師長
「ましてや自分がした約束を、自分で断りにすら来ないなんて、それで介護保険の適正利用だなんてよく言うわよ。利用者が介護保険を信用しなくなってしまったらどうするの。うちのクリニックの信頼はどうするの。」
そういやそうだ。
鼻くそは自分ではケリーさんにひとことも断りを入れていない。ケアマネ(つまり私)とクリニックのスタッフに謝らせたんだった。
自分が謝れば済むと思っていたが、たとえ鼻くそが自分に非はないと信じ込んでいたとしても、事業所としては利用者に謝罪しなくてはならない立場にあるはずだ。
私はなんにも悪くないのよう。
そうくりかえすばかりの鼻くその顔が浮かんできた。クソッ。
それから森師長は、これまで自分がひとりのナースとしてケリーさんや、そのご家族とまで関わって来られた経緯を話して下さいました…詳しくは書きませんが、師長はケリーさんの家庭のいざこざに弁護士を紹介したり、定職に就かない息子氏に面接して説教したりと、これはナースの仕事かとびっくりするようなことまでチカラになって下さっていたのでした。ケリーさんの経済状態や家庭の事情をよく知り、その上で「精神的に不安定だから、出来ればヘルパーさんに受診を付き合ってほしい」と依頼されたとのことでした。(ケリーさん、以前にも体調不良のときに自殺しようと悩んだことがあったそうです…私はその頃まだケリーさんの担当ではなかったので全然知りませんでしたが)
そうだったのか。
私がオドロキとソンケーの混じったマナコで森師長をまじまじと見つめていると、師長はおもむろに受話器をおとりになり、私の目の前で鼻くそに内線電話をおかけになりました。(私に、このままここにいろと言われるのでした)
「もしもし、ヘルステ主任?」
森師長は、つい今私に言ったことと同じことをおっしゃられ、鼻くそに抗議なさいました。
「というわけで私としては、ヘルステ主任がケリーさんに対するサービスを事業所の都合で断ったものと判断しました。今度からは、引き受ける前によく考えてから引き受けるようにして下さい。でないと迷惑です。」
そこで鼻くそが何かいい訳をしていたようです(当然私には聞こえませんでした)が、森師長がふと私の顔を見てくすっと笑われ
「え?なんですって?あら、そう。依頼は受けるつもりで、身体も1日空けて待っていた?そうなの?え?ケアマネからの連絡がなかったので動けなかった?そういうことなの。」
おのれ鼻くそ、絶対殺す。
しかし森師長は
「ねえヘルステ主任、これまではさんざん、計画にないことをやったり勝手にサービスに出たりして、ケアマネの指示なんて無視してきたくせに、一体いつからそんな殊勝なことを言う主任になったんですか?あなたにケアマネの責任が云々と言う資格はないですよ。このことは私からも事務長に報告します。今後のヘルステの方針についてはまたじっくり聞かせていただきますから。では。」
と言って私のほうを向いてにっこり微笑まれ
「この程度なのよ。ハリケンさん、頑張らなきゃダメよ。」
とねぎらって下さいました。
森師長バンザイ! 神々しすぎるぞ! カッコいい!
しかしどうにも鼻くそへの殺意がおさまらない私は、
「どうせ私のいないところでは違うことを言っているんでしょうしね」
と鼻くそを語られる森師長に申し上げました。
「まったく呆れました。でもおかげさまで、自分がこれからしなくてはならないこともわかりました。(今回はクリニックが私(ケアマネ)への連絡をしなかった
...............でも、ひとつだけ言わせてください。
昨日ヘルステ主任言ってましたよ。
『そんなにやりたきゃクリニックで受診介助すればいいんだわ!』って。」
森師長、ニヤリ。
ハリケンもニヤリ。
そうして意気揚々と透析ルームから出てきた私を、他のケアマネさんたちが心配そうに待ってくれていました。事務長まで「どうだった?ずいぶん時間がかかったようだけど、叱られた?」と聞いてくれました(笑)。
そこで私はコトの顛末を報告し、みんなで笑ったり怒ったりし、それから事務長は猛烈な勢いで系列のヘルステや県に電話をかけ、今後の通院受診の介助に関するひがしヘルステの方向性を指示文書の様式にまとめはじめました。
今後は私たちケアマネが理不尽な理由で受診介助を断られることはないと思う。
「これを断ったら、サービス提供の拒否として
見てろ鼻くそ。もうしのごの言わせないから。
利用者との約束。
それは、私たちが何よりも大切にしなくてはならないものです。
今回あらためてそのことを再認識できました。
でも、キライなヤツや事業所←ほんの一部なんですけどね…とのうまい付き合い方は、まだまだ勉強していかにゃならんとつくづく。
未熟なケアマネです。トホホ。
告げ口はやめましょう←今日の格言。
おわり
そして自分には非が無いのに、開口一番謝り頭を下げたハリケンさんは、もっとかっこよすぎる!!!
尊敬します。
お疲れさまでした。
「遠山の金さん」の桜吹雪を拝んだような…
(笑)
誤解のないように、言い訳(笑)しておきますが、ハリケンさんの文章がどうとか…って話ではないですよ。登場人物が、カッコよくって、胸がスッとしました。
ハリケンさん、お疲れ様でした。(*^-^*)
(タイトルは、「快感」です)
ほれちゃいそうになります。
そんな人もちゃんといるんだね。
そして、ハリケンさんもかっこいいよ。
鼻くそのバカさ加減が、どんどん表に出てくるのが、
おっもしろ~いわ~!!
鼻くそは、叩いて叩いて、叩きまくりましょう~
ほんと、お疲れ様でした
ハリケンさんは目立ってしまったようですね
鼻くその反撃があるかも。
ああ!!!腐った妖怪の行動が手に取るようにわかる自分が情けない!
ありがとうございます!
とりあえずコトが治まってよかったです。
医療法人ってホントに落とし穴が多くて、かと思うといつの間にかステージに上がっていたりと不思議なところですね。自分のペースで仕事するということがこんなにも難しいことだとは思わなかった。
鼻くその反撃はもうすでに開始されているような気がします。
何か企んでいるような…いやな予感、実はしています。
あとは鼻くそをいつか締める(絞める?)だけ?(自爆してくれればいいのに~)
当方は研修5コマ終わって、ひとつほっこりです。
しかしだ、訪問がようけようけ残ってる。常はラクダの私ですが、あかまむし飲んで明日から馬のようにはしってきますゎ。
どちらもご利用者さん思いの人だもの。
この二人がタグを組んだら怖いものなし!って感じ。
素敵です。
あがががが ←意味不明