業務日誌

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あいつの名はケアマネージャー

インシデントアクシデント その6

2008年09月08日 | 業務日誌
※ 和み画像。

数回にわたってUPしてきましたが、ここらでいちおオワリにしたいと思います。

先週の金曜日のミーティングで、主任のカニちゃんから『インシデントアクシデントレポートマニュアル』について話がありました。
カニちゃんは、以前ケアマネ全員が出したレポートを1枚の文書にまとめていました。
「私がマニュアルを作ってもよかったんですが、みんながインシデントやアクシデントについて考えていることを共有したほうがいいと思ったんです」
だそうです。
私が提出したレポートは『インシデントアクシデントその3』にUPしてますので、他のケアマネさんが書いて出したものをほぼ原文のまま
ここに書いてみます。

インシデント
①レセ(給付管理)関係
・給付管理後に過ちに気付き自ら取り下げを行った。
②書類関係
・記録、モニタリング等忘れていたが気がつき記録ができ問題とにらなかった。
③対利用者関係
・不適切な対応や説明不足により利用者(家族)に不快感や誤解を与えた。
 また、それが原因で担当交替を要請された。
・利用者(家族)に対して理解し難い言葉で説明したため理解が得られなかった。
・約束の時間を忘れていたが気が付いてすぐ連絡し、事なきを得た。
・利用者でなくケアマネの都合を優先して都合を合わせてもらった。
④対事業所関係
・必要な連絡を怠った。
・サービスの中止等にも関わらず連絡の遅滞により事業者に準備をさせてしまった。
⑤その他
・業務内の勘違いや思い込み
・上司がインシデントと判断した場合

アクシデント
①レセ(給付管理)関係
・給付管理後に過ちに気付き自ら取り下げを行った。
②書類関係
・記録、モニタリング等忘れていたが気がつき記録ができ問題とにらなかった。
③対利用者関係
・不適切な対応や説明不足により利用者(家族)に不快感や誤解を与えた。
 また、それが原因で担当交替を要請された。
・利用者(家族)に対して理解し難い言葉で説明したため理解が得られなかった。
・約束の時間を忘れていたが気が付いてすぐ連絡し、事なきを得た。
・利用者でなくケアマネの都合を優先して都合を合わせてもらった。
④対事業所関係
・必要な連絡を怠った。
・サービスの中止等にも関わらず連絡の遅滞により事業者に準備をさせてしまった。
⑤その他
・業務内の勘違いや思い込み
・上司がインシデントと判断した場合

アクシデント
①レセ(給付管理)関係
・給付管理の未提出によって返戻となった。
②書類関係
・介護保険証の代行申請ができず有効期限が切れた。
③対利用者関係
・専門用語等難しい言葉遣いのため利用者に誤解を与えた。
・不適切な対応により不快感を与えたりコミュニケーション不足で支援が困難になった。
・ケアマネの言動が原因で利用者に不快感を与えた。
・利用者不在、家族同意なしのプランで不満や苦情を受けた。
④対事業所関係
・中止や入院などの連絡もれにより事業所が送迎など行ってしまった。
⑤その他
・駐車違反、交通事故
・法人の不名誉になるような違反行為
・インシデントの程度が深刻な場合

これをみんなで読んだあと、事例について話し合いました。
駐車違反は業務時間外に(警察で)処理すべきだとか、インシデントの項にアクシデントとすべきものが混じってるとか、またはその反対であるとか、いろいろです。
重複しているものに関してはケアマネ全員の共通意識として受け取れましたし、自分がまったく思いつかなかったことで
「そういわれてみればこれもインシデント(アクシデント)だよね」
とあらためて認識することが出来ました。

ちなみにアイリン女史は終始無言。
反対意見を言うこともなく、つかなんの意思表示もなし。
みんなが真面目に議論している中、彼女だけはこの話し合いの途中で実績入力とかしてましたし、まあ「話し合い自体ムダ」と考えておられるワケですからどうしようもないですが。

ケアマネってこんなにも孤独な仕事だったのかとあらためて思いました。
インシデントアクシデントレポートは、介護支援について共通の意識をもつということがひとつの目的だと思うのですが、そもそもそれが必要かという議論に始まって、みんなが考えていることのすりあわせもいまひとつうまくいかない状況をみてつくづくと。
ケアマネなんて出来て間もない職業ですし、あるべき論も確立されていないしあっても役に立たないだろうし、仕方ないんでしょうね。
だから「みんなでこんなケアマネさんを目指しましょう」みたいなことになりづらい、だと「みんなでこんな居介にしましょう」も当然ない。
でもねえ…
これって大切なことだと思うんだけどなあ、と思っていた自分に自信がなくなってきた。
「みんなで決めてみんなで守る」的なことにちょっと捉われすぎてたんだろうなあ、自分。

あー不完全燃焼。

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2 コメント

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インシデント・アクシデントの落とし穴 (はな)
2008-09-09 17:13:14
もともとこれって航空業界が発端なんです。
飛行機事故は絶対あってはならない、という非常にわかりやすい認識があるからこそ機能できているのであり、その他の業界では浸透しにくいのは仕方のないことかも。

確かにケアマネ業務もまわりまわって利用者さんの死に起因するミスになることもあるかもしれない。でも遠すぎてなかなかイメージつかみにくいんですよ。
で、結局インシデントアクシデントの認識の摺り合わせや報告義務が、
単なる「重箱の隅のつつきあい」になってしまうっていうのはどこでもよく見られることですね。

私個人の考えとしましてはインシデントアクシデントはあくまでも「これはミスなんだ」と認識する訓練と、ミスをオープンにしやすい環境づくりを目指す程度を目標として設定するのが良い効果が出るのでは、と思います。


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重箱のスミ (ハリケン)
2008-09-12 00:05:55
はなさん♪
まさにそうですね。
ケアマネのミスが速攻で利用者の生命をおびやかす場面は想定しがたい。
有り得ないことではないのですけどね。
私たちが振り分けているのは国家の財源。
そう考えると大切なことだと思えたりもするのですが、そんなに重要な仕事をしている実感すらわかないのはやっぱ報酬の激・安さが原因でしょうか。
ドードー巡りだ。
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