業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

やむを得ない事情とは

2008年04月18日 | 業務日誌
特養優先入所指針のトピックの途中ですが、またまたちょっと挟ませて下さい。

ウチの併設ヘルステ、ひがしヘルパーステーションは、この4月から、登録ヘルパーさんの雇用条件を一部変更しました。

時給:身体介護1H/1600円
   生活援助1H/1100円
   予防  1H/1100円

交通費:1件につき150円一律
    ただし自家用車を使用するヘルパーは50円増

このあとに記載されていた条件について、私たちケアマネと、ヘルステの管理者である事務長との間で議論になりました。
※鼻くその長期休養の間、ひがしヘルステでは適任者不在という理由で、事務長が管理者を兼務しています。

予定されていた訪問がキャンセルになった場合
理由を問わず650円+交通費を支給


言っときますが、これはヘルパーに支払われるお金です。

以前このブログで、ヘルパー利用者のキャンセル料についてお話したことがあります。
そのときのキャンセル料は全額自己負担となっており、私の担当する認知症の利用者さんが訪問時間を忘れてふらふらと外出してしまったとき、予定されていた身体3のサービス料金を、自己都合のキャンセルとして全額自己負担させようとしたヘルステに対し猛烈抗議したトピだったと思います。
584単位ですよ。5840円ですよ。
ウチは特甲地ですから10.6がけで6190円になります。
さすがにそのときのキャンセル料は取らなかったものの、そのときからずっと私たちケアマネは事務長に、リアルで良心的なキャンセル料の設定をお願いしていたのですが、今年になってやっと改正されました。
キャンセル料
前日までの連絡は無料
当日キャンセルは1300円。
ただし体調の急変等やむを得ない場合は徴収しない。

この金額はかなり良心的で現実的です。
自己都合でバンバン休むなんてワガママの抑止力になるし、訪問介護というものは本当に必要な人が利用するべき社会資源であるということ、権利には義務がセットになってるということを理解してもらういいチャンスになると思います。

ただ、「体調の急変」という文言がひっかかりました。

たとえば入浴の予定だった利用者が熱発していて中止になったらどうなのか。
急変、と曖昧にせず、入院していた場合のみと限定して、キャンセル料が発生しないことにしたほうがいいのではないか。
認知症の人はどうなのか。

と、ケアマネさんたちからいろいろな質問や意見が出てきました。

私は、認知症の利用者を数人担当していて、ヘルパーも使ってもらっていますが、この人たちがもーしょっちゅー訪問時間に買物や、喫茶店に行って不在になってます。
そのような場合を想定し、キャンセル料を取られないようにするため、あらかじめヘルパーさんたちには、予定時間に不在だった場合は、その後何時からでもいいので、派遣可能な時間に派遣可能なヘルパーを再派遣してもらう、ということを決めています。
しかし、ひがしヘルステは稀に見る悪徳ヘルステですから、もしかしたら、
・午前中予定の時間に訪問したが不在だったのでキャンセル料もらう
・そのあと時間変更して仕事に行ってそのぶんのお給料もらう
なんてヘルパーが出て来ないとも限りませんというか絶対出てきます。出て来るという自信が私にはあります。
なので、そのようなことがないように、事務長には、もうひと押し、雇用契約の内容や利用者との契約書の内容をキッチリ編纂してほしいと要求しました。

アイリン女史は、この話を聞いて「それはおかしい」と言いました。
「ヘルパーは事業所都合で、急な時間変更や担当変更をじゃんじゃんやるくせに、利用者にだけペナルティを科すのか。たとえば急に『本来の担当ではないヘルパーが来ます』と言われて、それがどうしても納得できずに利用をキャンセルした場合はどうなのか。」
これがアイリン女史のいいぶんです。

まーね、しかし予定した時間に必ずサービス提供出来るなんて事業所はないですし、それはヘルパーの業務の特性ともいえます。
また、担当の変更はやむを得ないことです。乱暴な言い方をすれば、必要なこととも言えます。
そもそも「いつもと違うヘルパーさんなら来なくていい」なんていうような利用者にはヘルパーは必要ないというのが私の持論です。ただしこれはちゃんとしたヘルパーを揃えている事業所だけがいえることですけどね。

その他にも、欝病の利用者を担当している主任のカニちゃんから
「うつ病の人が突然当日に『頭痛がするから』と言って利用を休むような場合も急変と認めてほしい。うつ病の人にとっての頭痛や気分不良は一般の人の風邪と同じと思うから」
などという意見もあり。

事務長はすっかりアタマを抱えて、契約書(ヘルパーのも利用者のも)をまるごと変更するハメになりそうです。