主戦高橋投手先制2点適時打、投げては10奪三振。
7日、花巻東が専大松戸を4―2で撃破した。今秋ドラフト候補に挙がる高橋樹也投手が8安打10奪三振2失点で完投勝利をマーク。菊池雄星、大谷翔平も届かなかった悲願の全国制覇を目指す。
右打者が6人並んだ専大松戸打線。左腕・高橋のテーマは、クロスファイアだった。初回のマウンド。投球練習の1球目は、右打者への内角直球を投げ込み、感触を確かめた。「角度をつけて、甘く入らないように意識した」。その言葉通りに、胸元を突いた。
相手の胸を目掛けて投げるのがキャッチボールの基本とされる。だが、花巻東の投手は、少し異なる。左投手は相手の左肩を狙うことを徹底する。肩慣らしの段階から、クロスファイアの角度を意識するためだ。
味方が追加点を挙げた直後の6回は3者連続三振。2死で代打起用された右打者の永井には、136キロを内角いっぱいに決め、見逃し三振を奪った。「球速が出ていても甘くなったら打たれる。制球を重視して投げた」。9回2死一、二塁のピンチではプロ注目の1番・渡辺の懐をえぐり、最後はチェンジアップ。「意識付け」が実り、10個目の三振で締めた。
09年センバツで菊池を擁して準優勝。当時小6だった高橋は、テレビ観戦し「雄星さんみたいになりたい」と思った。腰の回転を早くするフォームは大先輩を参考にした。帽子に「栄光の♯1」と記し、大谷も背負ったエース番号に恥じない、攻めの投球を貫いた。
最速は140キロ止まりだったが、129球を投げての完投勝利。4回に3失策が絡んで2失点したが、自責点は0だった。日本ハム・今成泰章スカウトは「投球術は大谷よりもいいものを持っているんじゃないか」と話し、オリックス・中川隆治スカウトも「腕の振りがいい。面白い素材」と評価した。
目指すは、菊池、大谷を擁しても届かなかった全国制覇。「雄星さんに全然及ばないが、エースとしてふさわしい投球をしたい」と高橋は言った。6年前、目に焼き付いたクロスファイア。「雄星2世」が、甲子園の舞台で再現した。
▼ 花巻東・佐々木洋監督(高橋は)上半身の力を抜いて投げていた。最後は一番いい打者に回ったのでハラハラ、ドキドキ。よく抑えてくれた。
大谷母校に4号祝砲
札幌Dを一撃で沸かせた。5点リードの8回先頭。石川慎の代打で登場した大谷が、サブマリン加藤の浮き上がる直球を捉えた。右中間スタンドへ一直線のダメ押し4号ソロだ。「なんとか塁に出たかった。初めてなので、相手より自分のスイングをしようと。なかなか出場機会もなかったので。これからが大事かなと思います」。5月19日の楽天戦以来、80日ぶりの一発だった。
母校・花巻東の勝利に続け―。この日朝。福岡市内の宿舎で後輩たちの躍動ぶりに心を奪われた。公私ともに仲の良い上沢の出身校でもある専大松戸を撃破。1時間55分の勝ち試合を見届けから、札幌へ向かった。
大谷「接戦でいい試合。励みになるかな、と思います。甲子園で勝てなかったし、勝っているのはすごいこと。1勝もできなかった人としては、うらやましさがある。もっと勝ち上がるところを見たい」
母校の試合前には先輩の西武・雄星の呼びかけで、岸里とともに自身の名前と背番号がプリントされたベースボールTシャツをプレゼント。豪快なアーチは甲子園1勝の祝砲となった。
【 熱中症にご用心 】
● 熱中症は、暑さで体内の水分や塩分が失われて生じるさまざまな障害の総称だ。大量の汗が出たり、全身の倦怠感や頭痛、吐き気、意識障害が起きる場合もある。
● 予防策は、暑さを避けることとこまめな水分補給。汗とともに塩分も失われているから塩分の摂取も必要。
● 炎天下での長時間の外出や激しい運動はできるだけ避け、外出時は直射日光に当たらないように、帽子をかぶったり日傘を差すなどしよう。もちろん、充分な睡眠と食事も大切だ。
◆ 盛岡南リトルシニアのホームページ
7日、花巻東が専大松戸を4―2で撃破した。今秋ドラフト候補に挙がる高橋樹也投手が8安打10奪三振2失点で完投勝利をマーク。菊池雄星、大谷翔平も届かなかった悲願の全国制覇を目指す。
右打者が6人並んだ専大松戸打線。左腕・高橋のテーマは、クロスファイアだった。初回のマウンド。投球練習の1球目は、右打者への内角直球を投げ込み、感触を確かめた。「角度をつけて、甘く入らないように意識した」。その言葉通りに、胸元を突いた。
相手の胸を目掛けて投げるのがキャッチボールの基本とされる。だが、花巻東の投手は、少し異なる。左投手は相手の左肩を狙うことを徹底する。肩慣らしの段階から、クロスファイアの角度を意識するためだ。
味方が追加点を挙げた直後の6回は3者連続三振。2死で代打起用された右打者の永井には、136キロを内角いっぱいに決め、見逃し三振を奪った。「球速が出ていても甘くなったら打たれる。制球を重視して投げた」。9回2死一、二塁のピンチではプロ注目の1番・渡辺の懐をえぐり、最後はチェンジアップ。「意識付け」が実り、10個目の三振で締めた。
09年センバツで菊池を擁して準優勝。当時小6だった高橋は、テレビ観戦し「雄星さんみたいになりたい」と思った。腰の回転を早くするフォームは大先輩を参考にした。帽子に「栄光の♯1」と記し、大谷も背負ったエース番号に恥じない、攻めの投球を貫いた。
最速は140キロ止まりだったが、129球を投げての完投勝利。4回に3失策が絡んで2失点したが、自責点は0だった。日本ハム・今成泰章スカウトは「投球術は大谷よりもいいものを持っているんじゃないか」と話し、オリックス・中川隆治スカウトも「腕の振りがいい。面白い素材」と評価した。
目指すは、菊池、大谷を擁しても届かなかった全国制覇。「雄星さんに全然及ばないが、エースとしてふさわしい投球をしたい」と高橋は言った。6年前、目に焼き付いたクロスファイア。「雄星2世」が、甲子園の舞台で再現した。
▼ 花巻東・佐々木洋監督(高橋は)上半身の力を抜いて投げていた。最後は一番いい打者に回ったのでハラハラ、ドキドキ。よく抑えてくれた。
大谷母校に4号祝砲
札幌Dを一撃で沸かせた。5点リードの8回先頭。石川慎の代打で登場した大谷が、サブマリン加藤の浮き上がる直球を捉えた。右中間スタンドへ一直線のダメ押し4号ソロだ。「なんとか塁に出たかった。初めてなので、相手より自分のスイングをしようと。なかなか出場機会もなかったので。これからが大事かなと思います」。5月19日の楽天戦以来、80日ぶりの一発だった。
母校・花巻東の勝利に続け―。この日朝。福岡市内の宿舎で後輩たちの躍動ぶりに心を奪われた。公私ともに仲の良い上沢の出身校でもある専大松戸を撃破。1時間55分の勝ち試合を見届けから、札幌へ向かった。
大谷「接戦でいい試合。励みになるかな、と思います。甲子園で勝てなかったし、勝っているのはすごいこと。1勝もできなかった人としては、うらやましさがある。もっと勝ち上がるところを見たい」
母校の試合前には先輩の西武・雄星の呼びかけで、岸里とともに自身の名前と背番号がプリントされたベースボールTシャツをプレゼント。豪快なアーチは甲子園1勝の祝砲となった。
【 熱中症にご用心 】
● 熱中症は、暑さで体内の水分や塩分が失われて生じるさまざまな障害の総称だ。大量の汗が出たり、全身の倦怠感や頭痛、吐き気、意識障害が起きる場合もある。
● 予防策は、暑さを避けることとこまめな水分補給。汗とともに塩分も失われているから塩分の摂取も必要。
● 炎天下での長時間の外出や激しい運動はできるだけ避け、外出時は直射日光に当たらないように、帽子をかぶったり日傘を差すなどしよう。もちろん、充分な睡眠と食事も大切だ。
◆ 盛岡南リトルシニアのホームページ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます