岩手の希望の星から日本、いや世界の星になりつつある日本ハム・大谷がチームの功労者・稲葉の引退試合に日本プロ野球公式戦最速記録で花を添えた。楽天戦に先発した右腕は初回、２回で計４球、１６２キロを計時。７月１９日の球宴第２戦（甲子園）でマークした自己最速タイを何度も投げ込んだ。この日はチームの今季最終戦。
稲葉の引退試合で超満員の札幌ドームが、大谷の剛速球にどよめいた。初回。先頭・銀次に投じた２球目。バットを真っ二つにへし折った直球が１６２キロを計測。７月１９日の球宴第２戦で記録した自己最速を公式戦でついにマークした。２００８年の巨人・クルーンに並ぶ日本プロ野球最速タイだ。「成長した部分を見せられたら、と思って、気合はいつも以上だった」。今季限りでユニホームを脱ぐ稲葉に、最高のはなむけとなった。
１１日から京セラドーム大阪で始まる２位オリックスと戦うクライマックスシリーズファーストステージの第１戦に先発することが決まった。◆ 盛岡南リトルシニアのホームページ