牧野富太郎の植物学 (NHK出版新書 696) 新書 –田中 伸幸 (著)
朝ドラでも取り上げられた牧野富太郎。第2の故郷である高知県出身とのことで注目していました。ドラマなどでも人物像が中心に描かれる形でしたがでは学術的にはどういう成果を残したのかというのを植物学者であり、連続テレビ小説「らんまん」の植物監修者でもあった著者が明らかにした本。
自身のことを草木の精と言っていたとのことですがまさに植物が大好きで分類できずに山積みにしてしまうほどの収集家であったというのが記されています。牧野さんは植物相:フローラを明らかにして行った植物分類学者で命名としては1572の植物だったとのことですが実際に有効なのは1279(種子植物)+90(シダ)=1369となると記されています。日本の植物に至ってはこれは最大の量、また植物図へのこだわりが強くこのレベルの向上に貢献したことが知られてます。ただこれらもあくまで人生の半分で成し遂げたワークで構成は教育をメインに過ごしたとのこと。植物の最終には熱心であったものの記録は不正確なものが多く、分類もほとんど自身ではしていなかったとのことで純粋に植物が好きな人生であったというのが明らかにされています。この本にも写真出ていましたが昔に訪れた五台山の牧野植物園のことを懐かしく思い出しました。中高で高知県にいた間訪れたのは2回ほどでしたが気候や四国の中でも固有種が多いということ驚いた記憶があります。
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