Takekida's log

千里の道も一歩から

仕事をつくるという視点

2012-03-24 20:40:30 | Books
速いもので逃げるように時が過ぎていき、3月もあと1週間です。

安藤忠雄 仕事をつくる―私の履歴書
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社


 尊敬する人の一人である安藤忠雄さんの自伝です。独学で建築士になり、プロのボクサーであったこと、24歳から4年間の海外放浪生活の様子と代表的な作品の紹介。そして震災復興のための瓦礫の山に植樹して鎮魂の森を作る計画、被災した子供を救うための桃・柿育英会など様々な活動が紹介されています。家計、学力の問題で大学進学を諦めたものの、大学4年分の教科書を1年で読破した話、古書店で高くて買えない作品集をほかの客に買われないよう、購入できるまで下に移動させていた話などハングリー精神の塊で生き抜いてきた人だと思います。 この本のタイトルにある「仕事をつくる」ということです。仕事は与えられるものでなく自ら考えて働きかけて作り出すものだということが安藤さんからの大きなメッセージと感じました。 安藤さんの活動は自らの仕事を全うするだけでなくいかに次世代に役に立つ、そして繋がることをするかという視点に立っていると感じます。まさに自分には足りない視点かと・・・ モチベーションを与えてくれる本でした。
 安藤さんの建築で訪れたことがあるのは表参道ヒルズぐらいですが香川の直島にあるベネッセミュジアムなどは是非行ってみたいところです。
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2 Comments

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ハングリー (まっつん)
2012-03-24 23:22:52
プロのボクサーになるのも並外れた努力。独学で建築士になるのも並大抵の努力ではないですね。何事も習っていたとしても独学風というか一人で進める力とモチベーションがないと大成は難しいんでしょうね。

 タイムを競う競技や稼いだお金、テストの点数など目に見える評価があればわかりやすいですが、音楽や絵画など表現する分野では自分でどれだけ伸びたかを自分で確認する作業が必要だと感じます。
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Unknown (たけきだ)
2012-03-25 20:22:45
まったくですね。自分で道を切り開ける人というのは誰にも左右されない価値観や視点、評価基準を持ち合わせていると思います。マネではない自分の基準があるからこそその人しか出来ない仕事が出来るのでしょうね。
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