幸福維新の志士となれ <幸福の科学>

国難打破から、いざ、未来創造へ

熱波の隣で:雪と氷に閉ざされた南米各地

2010年08月09日 | 災害・事故
MercoPress 2010.08.05 より転載)



ブラジルではリオグランデ・ド・スル州とサンタカタリーナ州の地域に、小さな吹雪が集中して発生した。各地で早朝から車にこびりついた細かい雪を払い落とす光景が見られた。いくつかの道路は凍結によって滑るため危険な状態だ。

アルゼンチンでは、寒波が北部地域まで拡大した。地理的に亜熱帯に属するアンデスとパタゴニアでは積雪量が1メートル以上に達し、多くの村を孤立させた。また、農作物と家畜の膨大な損失を招いた。正確な家畜の死亡数はまだ把握されていない。

8月5日には異常寒波はピークに達すると見られ、明け方で摂氏0度を下回る見込みだ。アルゼンチンの国立気象予想サービスは週末まで寒波のピークは続くと発表した。

北へ向かう寒冷前線は、8月4日にはパタゴニアとアルゼンチン中央部を襲った。パタゴニアでは、最低気温がマイナス10度にまで達し、他の地域でも低温と雪に見舞われた。最高気温も各地で摂氏0度から7度程度までしか上がらなかった。

これらの氷点下の気温のために、電力消費量がアルゼンチンとウルグアイで最高値となった。アルゼンチンの企画省によると、多くの人が仕事から家に帰宅した午後8時15分に電力消費量が 20.669 MW に達した。家庭用の電力は供給できたものの、産業用の電力供給が途絶えた。

ウルグアイでは、午後8時45分に記録的な電力消費量となった。ウルグアイでは、国の西部と北部で最低気温がマイナス7度まで下がった。

関連したニュースとして、陸地に囲まれたボリビアからの報告では、熱帯地域のボリビア東部にある、通常の今の時期では摂氏20度程度の気温の場所にある川で気温が摂氏0度まで下がり、「何百万匹」もの魚が凍死したという。

ボリビア第2の都市サンタ・クルスの知事ルベン・コスタスは、この地区が「壊滅的な環境大災害」に見舞われていると述べた。また、住民たちに川の水を飲料などに使用しないように警告した。現在、川の水に多くの死んだ魚、また、死んだ動物や植物が含まれているためだ。

「こんなひどい状態は47年前にあったきりだ」とコスタス知事は語った。


※関連記事
南米の大寒波:ペルーで国家非常事態宣言 (2010年07月25日)
ブラジルの海岸に500羽以上のペンギンの死骸が打ち上げられている(2010年07月23日)
南米で未曾有の大寒波。収まらない異常低温により複数の国で凍死者が続出
(2010年07月20日)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。