貴重な情報源になっている、青山繁晴さんの水曜アンカー。
実は12月16日(水)は青山さんは海外出張のため、お休み。
生放送の出演はありません。
しかし、鳩山政権による天皇陛下の政治利用という問題が起きたこともあり、
青山さんが15日の火曜アンカーに、急きょ、電話出演することになりました。
◇
(青山繁晴の道すがらエッセイより一部転載)
おはようございます。今朝は、ふだんのごく個人的な呟きとは異なります。12月12日
15日火曜に予定されているという天皇陛下と習近平・中国副主席との会見を急ぎ中止し、そのうえで総理と幹事長が同時に辞任すべきだと考えます。
ことの経過をみれば、まずは鳩山さんの小沢さんへの媚びがあり、同時に、小沢さんの中国共産党への媚びがあります。
すなわち、いったんは日本政府内の適切なルール(いわゆる1か月ルール。天皇陛下と外国要人との会見は、闘病もなさっている陛下のご体調などを見極める必要があるため1か月以上前に調整する)に阻まれて、異常な会見設定を諦めようとした鳩山総理が、小沢幹事長の側の「長城計画による幹事長ら630人の訪中を大成功させるためには、ほぼ同時期に訪日する中国の習近平国家副主席が望む天皇陛下との会見実現が欲しい」というプレッシャーに押されて、無理に宮内庁長官に再プッシュをして押し切ったという形跡が、はっきりとあります。
さらに鳩山総理はみずから、「国際親善のためには、1か月ルールがいいのかどうか」と記者団に明言しており、今上陛下のご健康よりも、国際親善の名のもとに政治的思惑を優先させる考えを公言したと指摘されてもやむを得ません。
日本国の天皇陛下は、この祖国の文化と伝統、それに基づく国民のありようをまさしく体現される存在であり、天皇陛下のご体調を軽視することは、日本国と日本国民を軽侮することに、ほかなりません。
この認識に、右も左もありません。
▼宮内庁の羽毛田信吾長官が、正面から経緯を国民に向けて明らかにしたうえで首相らを強く批判したのは、フェアにして勇気あることです。
宮内庁の官僚がうんぬん、といったレベルの話ではありません。
羽毛田さんは厚生次官の時代から、会うと、優しい穏やかなひとです。まったく偉ぶらない人柄です。
羽毛田さんの先輩である古川貞二郎・元官房副長官らの推挙で、宮内庁長官となってから、羽毛田さんは雅子妃のご病気などで苦しみ抜いてきました。
いろいろな批判も受けてきましたし、ぼくとも、女系天皇を容認するかしないかで、真っ向から意見が違います。(ぼくは女性天皇は承諾しますが、女系天皇は未来永劫、決して容認しません。女性と女系は、意味が根本的に異なります。日本国が続く限りは、天皇の血統は男系でなければなりません)
しかし、今回の敢然たる官邸批判は、日本の救いのひとつであると考えます。 なぜなら、保身のための言動である気配はいささかもなく、一点の曇りもなく日本国、日本国民と、国際社会からもっとも尊重される日本の宝物であるところの天皇陛下のための言動であるからです。
※参考
どっちを支持しますか?「小沢一郎氏」 or 「羽毛田信吾宮内庁長官」
【政治】宮内庁長官「辞めるつもりはありません」 小沢氏の批判に反論
◇
夜明け前のシスコから、緊急にお伝えします 12月14日
▼しかし一方で、鳩山政権が、天皇陛下と中国の元首ですらない副主席との会見を無理に設定するという、想像もしなかった異様な変事が起きました。
ふだん、水曜アンカーのコーナーのつたないながらの生放送に関心を持ってくださっているかたがたが、この変事について話を聴きたいと思われるのは、当然のことです。ぼくも、その責務を果たしたいと、強く思っています。
▼そこで、日本時間の12月14日月曜夜18時半ごろから21時ごろにかけて、サンフランシスコ同日未明の午前1時半ごろから4時ごろにかけて、独研の秘書室や関西テレビと協議し、急遽、15日火曜のアンカーで放送できるよう、ぼくに対する電話インタビューを収録することになりました。
小沢さんが、およそ630人を同道した中国訪問と、それとは別途の韓国訪問から帰国して会見し、この件で答えていますが、その問答は、わたしたちが先輩のかたがたと一緒に築いてきた日本のオリジナルな民主主義、すなわち天皇皇后両陛下とともに歩む民主主義にとって、これまでにない危機を具体的に表すものとなったと考えます。
また、鳩山さんが記者団のぶら下がり取材に対して答え、「判断は間違っていない」などと述べた発言も、いきり立った小沢さんと違って見かけは穏やかにみえますが、ほんとうは、小沢さんの会見とまったく同じ危機が露わになっていると考えます。
単に民主党政権がどうなるといった性質の問題ではありません。ことは、われら日本国の民主主義の根幹に触れています。
先の書き込みで、一個人、ひとりの国民としての意見で鳩山総理と小沢民主党幹事長は辞任すべきだと述べましたが、小沢さんみずからの会見、鳩山さんみずからの発言によって、総理と与党幹事長の去就は、主権者たる国民みんなが考え、判断すべき事柄になったのではないかと考えます。
電話インタビューは時間の制約が強く、編集は関西テレビが公正な編集権に基づいておこないますから、最終的にどのように放送されるかは、海外にいるぼくには掴みきれません。
そこで基本スタンスを、念のため、上記のようにあらかじめ明言しておきます。
先の書き込みをした段階ですでに、たかが地味なブログでの記述であるにもかかわらず、手の込んだ非常に卑劣な嫌がらせと脅迫もおこなわれています。
それで黙ると思っているらしいのが不思議なところです。
わたしたちの祖国は、武士道の国です。おのれの一命を、ひとのために費やすのが武士道です。
いちばん身近なひとを含め他のひとにそうした道を求めることは終生、一切ありませんが、おのれの選択としては定まっています。嫌がらせも脅迫も、無駄です。
▼さて、そいうわけで、できれば12月15日火曜の関西テレビの報道番組「アンカー」で、電話インタビューを聴いてください。
マイケルさんとは、なぜか、こころというか魂が、真っ直ぐに通じあう気がしました。
190センチで100キロを軽く超えているという巨体の上に乗っかった、メガネの奥の眼が、びっくりするぐらい澄んでいました。
そしてマイケルさんとの議論で、いちばんぼくの胸に迫ったのは、「日本の希望の道」でした。
アジアと世界に、資本主義・民主主義の第三の道を、日本が提示できる可能性を、この議論と会話を通じてありありと感じたのです。
どうか、生放送ではなくても、この苦しむ祖国のために、できれば、視てください。
僭越なお願いを赦してください。
日本では、このような変事と危機に直面しながら例によって妙ちきりんな発言が盛りだくさんのテレビ報道もあるようですが、きょう放送された月曜アンカーが、キャスターのヤマヒロさんをはじめみなさんがフェアネスに徹した発言を敢然とされ、素晴らしかったようですね。
関テレのぎりぎりの努力に、視聴者のみなさん、応援をもしもできればお願いします。
※「きょう放送された月曜アンカー」↓これです
20091214-2
実は12月16日(水)は青山さんは海外出張のため、お休み。
生放送の出演はありません。
しかし、鳩山政権による天皇陛下の政治利用という問題が起きたこともあり、
青山さんが15日の火曜アンカーに、急きょ、電話出演することになりました。
◇
(青山繁晴の道すがらエッセイより一部転載)
おはようございます。今朝は、ふだんのごく個人的な呟きとは異なります。12月12日
15日火曜に予定されているという天皇陛下と習近平・中国副主席との会見を急ぎ中止し、そのうえで総理と幹事長が同時に辞任すべきだと考えます。
ことの経過をみれば、まずは鳩山さんの小沢さんへの媚びがあり、同時に、小沢さんの中国共産党への媚びがあります。
すなわち、いったんは日本政府内の適切なルール(いわゆる1か月ルール。天皇陛下と外国要人との会見は、闘病もなさっている陛下のご体調などを見極める必要があるため1か月以上前に調整する)に阻まれて、異常な会見設定を諦めようとした鳩山総理が、小沢幹事長の側の「長城計画による幹事長ら630人の訪中を大成功させるためには、ほぼ同時期に訪日する中国の習近平国家副主席が望む天皇陛下との会見実現が欲しい」というプレッシャーに押されて、無理に宮内庁長官に再プッシュをして押し切ったという形跡が、はっきりとあります。
さらに鳩山総理はみずから、「国際親善のためには、1か月ルールがいいのかどうか」と記者団に明言しており、今上陛下のご健康よりも、国際親善の名のもとに政治的思惑を優先させる考えを公言したと指摘されてもやむを得ません。
日本国の天皇陛下は、この祖国の文化と伝統、それに基づく国民のありようをまさしく体現される存在であり、天皇陛下のご体調を軽視することは、日本国と日本国民を軽侮することに、ほかなりません。
この認識に、右も左もありません。
▼宮内庁の羽毛田信吾長官が、正面から経緯を国民に向けて明らかにしたうえで首相らを強く批判したのは、フェアにして勇気あることです。
宮内庁の官僚がうんぬん、といったレベルの話ではありません。
羽毛田さんは厚生次官の時代から、会うと、優しい穏やかなひとです。まったく偉ぶらない人柄です。
羽毛田さんの先輩である古川貞二郎・元官房副長官らの推挙で、宮内庁長官となってから、羽毛田さんは雅子妃のご病気などで苦しみ抜いてきました。
いろいろな批判も受けてきましたし、ぼくとも、女系天皇を容認するかしないかで、真っ向から意見が違います。(ぼくは女性天皇は承諾しますが、女系天皇は未来永劫、決して容認しません。女性と女系は、意味が根本的に異なります。日本国が続く限りは、天皇の血統は男系でなければなりません)
しかし、今回の敢然たる官邸批判は、日本の救いのひとつであると考えます。 なぜなら、保身のための言動である気配はいささかもなく、一点の曇りもなく日本国、日本国民と、国際社会からもっとも尊重される日本の宝物であるところの天皇陛下のための言動であるからです。
※参考
どっちを支持しますか?「小沢一郎氏」 or 「羽毛田信吾宮内庁長官」
【政治】宮内庁長官「辞めるつもりはありません」 小沢氏の批判に反論
◇
夜明け前のシスコから、緊急にお伝えします 12月14日
▼しかし一方で、鳩山政権が、天皇陛下と中国の元首ですらない副主席との会見を無理に設定するという、想像もしなかった異様な変事が起きました。
ふだん、水曜アンカーのコーナーのつたないながらの生放送に関心を持ってくださっているかたがたが、この変事について話を聴きたいと思われるのは、当然のことです。ぼくも、その責務を果たしたいと、強く思っています。
▼そこで、日本時間の12月14日月曜夜18時半ごろから21時ごろにかけて、サンフランシスコ同日未明の午前1時半ごろから4時ごろにかけて、独研の秘書室や関西テレビと協議し、急遽、15日火曜のアンカーで放送できるよう、ぼくに対する電話インタビューを収録することになりました。
小沢さんが、およそ630人を同道した中国訪問と、それとは別途の韓国訪問から帰国して会見し、この件で答えていますが、その問答は、わたしたちが先輩のかたがたと一緒に築いてきた日本のオリジナルな民主主義、すなわち天皇皇后両陛下とともに歩む民主主義にとって、これまでにない危機を具体的に表すものとなったと考えます。
また、鳩山さんが記者団のぶら下がり取材に対して答え、「判断は間違っていない」などと述べた発言も、いきり立った小沢さんと違って見かけは穏やかにみえますが、ほんとうは、小沢さんの会見とまったく同じ危機が露わになっていると考えます。
単に民主党政権がどうなるといった性質の問題ではありません。ことは、われら日本国の民主主義の根幹に触れています。
先の書き込みで、一個人、ひとりの国民としての意見で鳩山総理と小沢民主党幹事長は辞任すべきだと述べましたが、小沢さんみずからの会見、鳩山さんみずからの発言によって、総理と与党幹事長の去就は、主権者たる国民みんなが考え、判断すべき事柄になったのではないかと考えます。
電話インタビューは時間の制約が強く、編集は関西テレビが公正な編集権に基づいておこないますから、最終的にどのように放送されるかは、海外にいるぼくには掴みきれません。
そこで基本スタンスを、念のため、上記のようにあらかじめ明言しておきます。
先の書き込みをした段階ですでに、たかが地味なブログでの記述であるにもかかわらず、手の込んだ非常に卑劣な嫌がらせと脅迫もおこなわれています。
それで黙ると思っているらしいのが不思議なところです。
わたしたちの祖国は、武士道の国です。おのれの一命を、ひとのために費やすのが武士道です。
いちばん身近なひとを含め他のひとにそうした道を求めることは終生、一切ありませんが、おのれの選択としては定まっています。嫌がらせも脅迫も、無駄です。
▼さて、そいうわけで、できれば12月15日火曜の関西テレビの報道番組「アンカー」で、電話インタビューを聴いてください。
マイケルさんとは、なぜか、こころというか魂が、真っ直ぐに通じあう気がしました。
190センチで100キロを軽く超えているという巨体の上に乗っかった、メガネの奥の眼が、びっくりするぐらい澄んでいました。
そしてマイケルさんとの議論で、いちばんぼくの胸に迫ったのは、「日本の希望の道」でした。
アジアと世界に、資本主義・民主主義の第三の道を、日本が提示できる可能性を、この議論と会話を通じてありありと感じたのです。
どうか、生放送ではなくても、この苦しむ祖国のために、できれば、視てください。
僭越なお願いを赦してください。
日本では、このような変事と危機に直面しながら例によって妙ちきりんな発言が盛りだくさんのテレビ報道もあるようですが、きょう放送された月曜アンカーが、キャスターのヤマヒロさんをはじめみなさんがフェアネスに徹した発言を敢然とされ、素晴らしかったようですね。
関テレのぎりぎりの努力に、視聴者のみなさん、応援をもしもできればお願いします。
※「きょう放送された月曜アンカー」↓これです
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