幸福維新の志士となれ <幸福の科学>

国難打破から、いざ、未来創造へ

SAPIO「新世界大戦の時代」

2011年02月16日 | 民主党政権
SAPIO 3/9号より 一部抜粋です。

「新世界大戦の時代」
「現代のパンとサーカス」に酔いしれる日本人は
ローマ帝国崩壊の末路に学べ!


落合信彦


 私は、昨年起きた尖閣諸島沖での中国漁船による海上保安庁巡視船への衝突事件を念頭に置いている。膨張する中国とゲルマン民族の大移動は、不気味な相似形にある。そして、死活的に重要であるはずの問題に対して、菅政権は「冷静に対処する」と繰り返すだけで、中国に膝を屈した。

   ◇

 一旦、話をローマに戻そう。
 自国の領土が侵犯され、深刻な危機が迫り来る中で、ローマの為政者は何をしていたか。
 権力者たちは、ローマ市民の不満を高めないように、穀物の無償配給を行っていた。それに加え、食糧配給のために、コロッセオ(円形闘技場)を建造した。市民はそこに毎日のように集い、グラディエーター(剣闘士)と猛獣、あるいは人間同士が殺し合うという享楽に酔いしれた。
 国民を堕落の道へと誘った、「パンとサーカス」である。

   ◇

 さて、民主党の愚かなトロイカが掲げていた、マニフェストという名の“詐欺文書”には、何が書いてあっただろうか。
 「子ども手当」「高速道路無料化」「ガソリン税の減税」「消えない年金」「手当つきの職業訓練制度」──このバラ撒き政策こそ“現代のパン”に他ならない。私は繰り返し主張してきたが、社会主義国家のような国民への手厚い保護は、働く意欲を削ぐことにしかつながらない。ローマ市民にとっての食糧配給が、労働の放棄へとつながっていったように。
 さらに言えば、政権交代直後に喝采を浴びていた「事業仕分け」である。
 衆人環視の場で、仕分け人という猛獣が暴れ回る。「ムダを削れ!」というお題目を政治家とマスコミが声高に叫び、日本の技術発展を支えてきた科学関連予算さえも削ろうとする。その姿は、コロッセオで優勢に闘いを進める剣闘士に対して「殺せ!殺してしまえ!」と叫ぶ愚かな観衆の姿とぴったり重なって見える。

   ◇

 ローマに滅ぼされたカルタゴには、一度はローマ軍を完膚無きまで叩きのめしたハンニバルという将軍がいた。しかし、カルタゴの政治家たちは、その成功を妬み、援軍を送らずに敗北を招いた。愛想を尽かしたハンニバルは最後にはカルタゴを捨て、国外に去っていく。名称を失ったカルタゴは侵略を受け、そして滅びた。国家が才能を持つ者に心ない仕打ちをすることは、亡国への道そのものだ。




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