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中国で「沖縄返せ」の声

2010年08月19日 | 沖縄を守ろう
2010/08/18毎日新聞

◇「琉球併合に国際法上の根拠はない」 学者ら論文、06年以降20本

 沖縄に対する中国の権利が今もある--。こんな刺激的な主張が最近、中国の歴史学者の間で有力になりつつある。沖縄がかつて琉球王国時代に中国との交易で栄え、中国に従属する地位にあったことを根拠にしている。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で日米同盟が揺らぎ、沖縄と日本政府の関係もぎくしゃくする中、中国では「沖縄を返せ」の声が強まっている。【「安保」取材班】

 昨年12月、北京。中国人歴史研究者らによるシンポジウムが開かれ、「明治政府による琉球併合(1879年)も、戦後の沖縄返還(1972年)も国際法上の根拠はない」との主張が繰り返された。主催者の一人、徐勇・北京大教授は、日中関係史が専門で、日中歴史共同研究の中国側委員も務めた有力研究者だ。



沖縄の「日本帰属」を支持するこれまでの中国の公式見解を覆す主張だ。上里賢一・琉球大名誉教授(中国文学)は「徐教授は過激な反日派ではないのに、こうした議論を展開している。中国政府も、中国共産党も、公式見解と異なる主張を黙認しているのが怖い」と話す。

 徐教授と知り合いの三田剛史・早稲田大特別研究員(経済思想史)によると、徐教授のような議論は戦前に多かったが、戦後は息を潜めた。

 現代中国の建国の父、毛沢東の場合、戦前の論文「中国革命と中国共産党」で、沖縄を「帝国主義国家」が「強奪」した「中国の多くの属国と一部の領土」の一つとした。ところが、戦後この論文が刊行された際は、関連部分が改変され、「沖縄」の字も抜け落ちた。冷戦下で、日本に対する攻撃的な主張はしない方が無難と判断したようだ。

 ところが、今世紀に入り、「中国は沖縄に対する権利を放棄していない」と主張する研究論文が発表され始めた。三田特別研究員によると、関連した論文は06年以降だけで一気に約20本も出た。

 三田特別研究員は、論文急増の理由を「研究の自由の幅が広がったからとも、基地問題を巡る沖縄の日米両政府への反発をにらんだ動きとも考えられる」と分析し、「日中関係や基地問題の行方次第で、さらに広がるかもしれない」と指摘する。

 予兆は既に5年前からあった。上里名誉教授は、05年4月18日、沖縄の地元紙、沖縄タイムスの朝刊を開いて目を疑った。上海の反日デモで「沖縄を(中国に)返せ」と書かれたビラが出たとの記事を見たのだ。

 後日、徐教授の主張も知って危機感を強め、同年暮れ、同紙に反論を5回連載で寄せた。「当事者を無視して沖縄の帰属を論じる大国意識は、『琉球処分』(明治政府による併合)のときの日本や、戦後の米国と同じ」と批判する。

 上里名誉教授は、昨年11月、中国・青島で開かれた国際学術会議の会場で、徐教授に初めて会った。直接話したのは数分間。徐教授が「今後、研究者同士で(帰属問題を)大いに議論したい」と言うので、上里名誉教授は「反論を既に書いた」と述べたが、話はかみ合わなかった。

 上里名誉教授らこの場にいた沖縄の研究者は、12月の北京のシンポへの招待状をもらったが参加を断った。「米軍普天間飛行場の問題が焦点化した時期のシンポジウム開催に、意図的なものを感じた」と言う。

 上里名誉教授は、最低限の反論は済ませたとして、今は中国側の動きを見守ることにしている。「中国は、沖縄が基地問題などで日本政府を批判するのを見て、自分たちと一緒にやれると誤解しがち。しかし沖縄に、彼らに同調する人はまずいない。他方、沖縄に日本政府への怒りがあるのも事実。この微妙なところを、本土の人たちに知ってほしい」と話している。

◇渡来人の伝統、脈々と 沖縄に親中国の土壌
 ◇基地問題、本土への怒りと相まって


 照りつける太陽の下で、朱色の祭殿前にじっと座って祈るおばあさんがいた。那覇市若狭の至聖廟(びょう)(孔子廟)は、約340年の歴史を重ねる。至聖廟を管理する久米崇聖会の古謝昇理事長は「こういう人が今もよく来る。信仰は生きている」と記者に説明した。



 年中行事や墓、食事など沖縄では今も中国の影響は強い。琉球王国に渡来した中国人の子孫は久米村(現那覇市久米)に戦前まで集住しており、「久米村人」と呼ばれた。久米崇聖会は渡来中国人の子孫の団体だ。会によると現在、把握できるだけで9020人いる。仲井真弘多知事もその一人。知事は年1回9月、至聖廟での祭礼に参加する。

 久米は沖縄戦の前に空襲で全焼したが、ここに92年、市営中国式庭園、福州園ができた。約8500平方メートルの園内に、中国福建省福州から来た職人が福州の建材を使って建てた建物や池が点在する観光名所だ。

 福州園ガイドで、久米村人系の松永麗子さん(78)は「この庭園は久米にないと意味がない。私たちの心のよりどころだ」と言う。近い将来、至聖廟を隣に移し、久米村の趣を取り戻すという。

 沖縄は14世紀から日本が併合する19世紀まで当時の明、清の臣下、藩属国だった。中国の一部歴史研究者らが「中国は沖縄に対する権利を放棄していない」という時、「権利」は当時の関係を下敷きにしている。

 もちろん、沖縄には「沖縄を返せ」の声に応じる動きこそないが、他方、在日米軍基地の75%が集中し、米軍普天間飛行場(宜野湾市)移設問題に象徴される日米安保への反感は強い。高良倉吉琉球大教授(琉球史)は「沖縄では本土への反発と中国への親近感がセットになっている面もある」と説く。

 今年4月と7月、中国艦隊が沖縄近海を通過したが、「小説 琉球処分」などの作品がある芥川賞作家の大城立裕さん(84)は「(中国艦船は)日ごろは話題にならない。他国の軍艦は琉球処分のころからずっと周囲をうろついているから」と話す。

 5月末の毎日新聞と地元紙、琉球新報が沖縄県民を対象に実施した合同世論調査では「日米安保条約を維持すべきだ」との回答は、わずか7%だった。富川盛武・沖縄国際大学長(経済学)は「これだけ政府に軽く見られたうえで聞かれれば、当然の数字だ」と語る。

 同大は普天間飛行場の隣にある。04年8月には、ヘリが本館前に落ちた。墜落の数時間後、富川学長は忘れがたい場面に遭遇した。学内を取材中のテレビ記者を米兵が連行しかけ、それを地元の人々が取り囲んだのだ。

 「怒りが充満していた。数百人が、方言で『タックルセー』(ぶちのめせ!)と罵声(ばせい)を上げ、今にも石が飛びそうだった」。記者は解放されて暴動寸前の空気は収まったが、「県民には長年の理不尽への怒りのマグマがある。これを前提に沖縄を考えてほしい」。

 富川学長も検討に参加して、県が今年3月に策定した将来構想「沖縄21世紀ビジョン」は「独特な歴史的背景などをもとに中国・台湾などとの多元的なチャンネルを通じ『ネットワーク型経済』の構築を図る」とした。

 歴史研究での中国との交流も、帰属問題以外では順調だ。県教育委員会は琉球王国の外交文書集「歴代宝案」の復元・校注作業を89年から続けている。北京の外交資料館、第一歴史档案館の協力で、約3300件の関連史料を提供された。高良教授も歴代宝案にかかわる。「私がよく付き合う中国の学者は実証的で、今の政治や外交に直結した話をあまりしない。そういうまともな人が多いから、中国との歴史問題を楽観している」という。

 富川学長も久米村人の血を引く。「沖縄の人は当然日本人だが、同時に日本人のようで日本人ではなく、中国人のようで中国人ではない独特の感覚もある。この感覚を生かして、米国と中国のどちらに付くかの二分法を解くことこそ、沖縄の役割だ」と主張する。【「安保」取材班】

自衛隊が離島奪還訓練、南西諸島想定し12月

2010年08月19日 | 沖縄を守ろう
8月19日3時5分配信 読売新聞

 防衛省が今年12月、新たに策定した沖縄・南西諸島の防衛警備計画に基づき、陸海空自衛隊による初の本格的な離島奪回訓練を、大分・日(ひ)出生(じゅう)台(だい)演習場などで実施することが、18日、明らかになった。

 東シナ海における中国海軍の勢力拡大をけん制するのが狙いとみられる。訓練は日米共同統合演習の一環として行われ、米海軍第7艦隊が支援する。

 訓練は、青色(味方)軍と赤色(敵)軍に分かれ、大分県内の陸上自衛隊日出生台演習場の一部を離島に見立てて行われる。

 まず、赤色軍が自衛隊の配備されていない離島に上陸、占拠し、島内に対空ミサイルなどを備え付けるとともに、周辺海域に海軍艦艇を集結させているという状況から始まる。

 すぐさま防衛出動が発令され、防衛省は、対地、対艦攻撃能力の高い空自F2戦闘機と海自P3C哨戒機を出動させる。赤色軍の対空兵器を弱体化させるとともに、陸自空挺(くうてい)団員など約250人が乗り込んだ8機の空自C130輸送機が、空自F15戦闘機の護衛を受けながら離島に接近する。空挺団員らは次々にパラシュートで降下し、海空自の援護射撃を受けながら赤色軍を制圧、島を奪い返すというシナリオだ。

 訓練は同演習場のほか、沖縄・南西諸島周辺の訓練海域も使って行われる。

 これまで防衛省は、周辺国への政治的な配慮などから、離島を想定した大規模な訓練を控えてきた。だが今年3、4月の2度にわたって、中国海軍の艦隊が同諸島の周辺海域で大がかりな訓練や挑発行動を繰り返すなど、ここ数年、中国海空軍の活動は活発化しており、日本にとって相当な脅威となってきていた。

 防衛省幹部は「中国に対し、日本は南西諸島を守りきる意思と能力があることを示す。それが抑止力となる」と訓練の目的を説明する。同省は訓練の一部を公開する予定という。

10 08 18 青山繁晴がズバリ! 5/5

2010年08月19日 | 動画
10 08 18 青山繁晴がズバリ! 5/5


 このコーナーの本来の目的の一つは、バラバラに見えるニュースが、一番深い大事な所でつながっているということを、みんなで理解したいということがあるんです。その一つにこれがあります。

沖縄の米海兵隊、グアム移転費用を日本が追加負担へ

 普天間の移設を含め、そういうことが無事に動いたら、アメリカ海兵隊の8000人をグアムに移しますと。その費用が今のところ102億ドルと言われていて、実にその6割の60億ドルを日本が負担することになっていて、それ自体、ちょっと待ってよという話なんです。その負担をさらに増やそうという話になっているんですね。

 それは、実はこの方が主導しています。

主導しているのは、仙谷官房長官

 実はこの間の日韓併合100周年の談話も含めて、仙谷さんの存在感というのは菅政権の中で非常に強まっていて、口の悪い人だと「陰の首相」ともう言っている人もいるぐらいでね。この追加負担しましょうやというのも、仙谷さんがリーダーシップを取っている。つまり、政権の一番中枢の部分でこれを決めようとしている。もちろん、この追加負担の話自体はタンカーの事故が起きる前からの話ですから、タンカーの事故があって急にというわけじゃないんですけれども。全体にとにかくアメリカとの関係を修復しないと困ることばっかりだと。ペルシャ湾でこうやってまた新たな事態が起きたら、アメリカがよけいに、要するに、平身低頭してでも機嫌を直してもらって、情報もくれて守ってくれるようにしなきゃあねというのが、実は菅内閣の重要なテーマになっているわけです。

 例えば外交で言うとこういうことがあります。

鳩山前総理の訪中
菅首相の狙いは・・・


 一部の報道で、菅さんは外交が苦手だから鳩山さんに丸投げしているという報道もありましたけれど、それは違います
 そうじゃなくて、鳩山さんは確かにまた言うことが変わって、総理を辞めてちょっと時間がたっただけで、「外交をやりたい」ということを実は周辺に言っているわけですよ。外交をやる時に、菅さんとしてはこの人がアメリカにかかわったら、もうアメリカとの関係はこじれる一方だと心配するから、お好きな中国と、それからまだ報道には出ていませんがロシアでやってくださいと。

 つまり、鳩山さんはやがて訪露するという見通しもあるわけですね。これは僕は危険な動きだと思いますよ。危険な動きだと思います。北方領土返還について、四島返還論
とは、僕個人の考えですが、鳩山さんはそうは見えませんから。

 いずれにしても、丸投げしているのではなくて、アメリカについては触ってくれるなと。鳩山さんのご機嫌もとらなきゃいけない。代表選挙のために。しかし、中国とロシアだけにしてください。アメリカはちょっと触らないでくださいということなんですよ。そしてこれは菅さんや仙石さんから見ても、アメリカがいわば、ちょっと言葉は悪いけど「お気に入りの人」って、閣僚の中ではこの人たちぐらいしかいないんですね。

日米関係を修復できる人物は?
岡田克也外相と前原誠司国交省。

 岡田さんは、例えばもう普天間の移設先は結局辺野古しかないということを、去年の12月からはっきり言っていたという意味で、アメリカから見たら嘘をつかなかった人間い見えるわけですね。
 そして、前原さんは親米派として期待されていて、中国に対しても厳しい姿勢を持っていますから、アメリカに行った時にも前原さんは本当に歓迎されました。

 したがって、この2人だとアメリカとうまくやれるかもしれないからということで、実は小沢さんはこの2人に手を伸ばしたのは事実です。しかし、僕の知る限り、今のところ2人とも受ける気配は、小沢さんの伸ばした手に乗る気配はない。したがって、実は選挙も小沢陣営が手詰まりの状況になっているわけです。

 しかし、じゃあ民主党政権だけが平身低頭しようとしておかしいのか。違うでしょう。そうじゃなくてさっき言いましたとおり、ドイツは同じ戦争に負けたけれども、普通にタンカーを護衛できるんですよ。なぜ日本だけができないのか。いろいろな考え方はあるでしょうが、いざとなった時にアメリカとの関係が今までよりも少し離れていったら、自分のタンカーも守れない国で、本当にいいのかどうか。少なくともその突き詰めた議論を、自由民主党も含めて、私たち主権者も含めて、本当にとことんやったのかというそのツケが、今実はこのホルムズ海峡に象徴的にあらわれていて。

 ただ単に民主党政権が右往左往しているということではない。そうじゃなくて、58年というのは1952年にこの国は独立国家、回復したんですよ。だからそのあとはもうアメリカじゃなく、私たちの全責任なんですね。58年間置いておいた問題が、今ここで火を噴きつつある可能性があって、だから政府の当局者も、改めて顔色が変わったということなんです。



10 08 18 青山繁晴がズバリ! 4/5

2010年08月19日 | 動画
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 もしそうだったら、これは大変なこと。要するに、ホルムズ海峡の安全航行がもうできないということになる。

 日本はこのホルムズ海峡を通って、日本が今使っている原油の8割以上がここを通っているわけです。だからここを通れなくなったら、今の1割台しか原油がなくなるわけですから、それはえらいことになるわけですね。

 こうなったら、普通の国は、日本以外のすべての主権国家は、例えば同じ戦争で負けたドイツであっても、ドイツのタンカーが通る時にはドイツ連邦軍、海軍が護衛してここを通ろうとするわけです。

 皆さんご承知のとおり、敗戦後の日本の憲法をはじめ、今までずっと続いてきた態勢では、海上自衛隊は海外での武力行使を含むような護衛なんてできるはずがないわけですよね。そうすると、結局はここ(ペルシャ湾)にいるのは誰かというと、アメリカの第五艦隊がいるわけですね。今、海上自衛隊は海賊対策でアデンにはいるけれども、アフガン戦争に関連してこのあたり(インド洋)で給油活動をやっていた。ここからはもう撤収したわけで、第五艦隊との関係が冷え切っていて、情報をもらえなくなっているわけですね。

 情報をくれない第五艦隊に、「いや、やっぱり日本のタンカーを守ってください」と言えるのか、となるわけです。

 したがって、今の日米関係の動揺というのが、ここ(ホルムズ海峡)に大きな影響を与えているということなんですね。

 1週間前のアンカーで、実はアメリカは日本の大事な東シナ海、尖閣諸島などを無視し始めて、むしろ南シナ海で中国とにらみ合う。そのために、かつて戦争をしたベトナムと手を組む方向に流れているという話をしましたが、実はそのあと、16日。それを裏付けるようなニュースがドッと出ました。

■オバマ政権「対日政策」の変更
■中国に関する米国防総省「年次報告書」

が発表されたというニュース。

 オバマ政権が日本(含、中国)に対する政策を変えたのではないかというのは、共同通信の報道でまず流れました。


「尖閣諸島は、日米安保条約の適用対象」と明言しない方針を日本政府に伝えた。(共同通信)


 要は、尖閣諸島で何かあった場合、例えば中国が日本の領土である尖閣諸島を占領した場合、普通だったら日米安保が適用されるはずじゃないですか。されるはずというのを、はっきり言いませんよというのを、日本政府に既に伝えたという共同通信の報道があったんですね。ブッシュ政権時代は、この尖閣諸島でもし何かあったら、日米安保条約を発動して米軍は動くという趣旨をはっきり言ったわけです。

この驚くべき報道があって、すぐにアメリカは反論しました。

アメリカのクローリー国務次官補は、
尖閣諸島の領有権をめぐる米国の立場は示さないとした上で…

「日米安保条約が尖閣諸島に適用されるかと問われれば、そうだ」(現地、16日会見)

 まず、アメリカ合衆国の国務省というのは外務省のことですね。そこの次官補が、共同通信の打電にいちいち反論するというのは、そうあることじゃない。僕は共同通信に20年いましたけれども、そんなにはなかったですね。だからアメリカはこれを重大とは思っているわけです。

 そして、このクローリーさんが「日米安保条約が尖閣諸島に適用されるかと聞かれれば、『そりゃあそうですよ』と答えた」ことをもって、日本の国内報道では共同通信の報道は否定された。共同通信は僕の古巣ですけれども、はっきり言ってどうでもいい。そうじゃなくて、「別に政策が変わったわけじゃないよ。日本を守りますよ」と、クローリーさんは言ったと報道されましたが、皆さん、そうですか? それ、違いますよね。

 だって、クローリーさんは「尖閣諸島の領有権をめぐる米国の立場は示さない」って言ってるんですよ。だから日本の味方をするわけじゃないと、ここでまず言っていて。安保条約が尖閣諸島に適用されるかと、もしそりゃ聞かれたら、「そりゃそうですよ」と言っている。これは何かというと、歴史的な経緯を言っているだけなんですよ。

 65年前の8月15日、戦争に負けました。終戦って書いてあるけど、本当は敗戦と書くべきだと僕は思いますが、そして7年間、アメリカをはじめとする連合軍に占領されて、日本は主権国家ではなかった。それが1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発効して、日本は独立国家に戻りました。そのサンフランシスコ講和条約の中に、尖閣諸島や沖縄を含む南西諸島全体は、すべて日本のものだけれども、当面はアメリカが施政権を持つというのが、この条約の中に入っていたわけです。

 そして、それがようやく1972年に沖縄が返還された時に、尖閣諸島は一緒に日本に戻ってきたんです。したがってこれは日本の一部ですから、クローリーさんが言っているのは、「日本の一部だから、適用するかと言われたら適用しますよ」と言っているだけで。

 現在、つまりね、1952年のサンフランシスコ講和条約の時、中国は何も言わなかったんです。「えっ、ちょっと待って。尖閣諸島は中国のものだよ。だから、そんなこと条約に書くなよ」とは言わなかった。
 ところが1969年、1970年になって、突然言い始めた。なぜかというと、尖閣諸島から油とか天然ガスが出ることがわかって、急に言い始めたわけですね。それで日本はここは領土問題はないと言っているのに、中国は「いや、中国のものだ」と言っているわけですよ。
 その現在のことについては、アメリカはタッチしないと言っているんですから、何のことはない。共同伝にあった「安保条約は必ずしも適用されませんよ」と、「少なくとも、適用されるとはっきりとは言いませんよ」と言っているのと、クローリーさんの言っていることと、要は同じじゃないですか。だからこれは非常に重大なことで、共同通信の報道を否定したという記事が夕刊にちらっと出ましたが、そんなことじゃない。もっとみんなきちんと分析して、国民に伝えるべきだと思います。

 さっき2つ目にあったアメリカ国防総省の報告書について。

 中国に関する米国防省「年次報告書」には、中国が東シナ海、南シナ海での軍事力を増強しているとあります。
 アメリカ国防総省は毎年3月に、中国がどんどん軍備を拡張していって、しかも予算額もはっきりしないから毎年3月に報告書を出すんですが、オバマ政権になって全然出ないんですよ。だからみんな、どうしてだって言ってたら、この9月も近くなって半年遅れぐらいで突然出ました。その中にびっくりすることがいろいろ書いてある。

 中国は年内に空母を造り始めるだろう。そして中国は、自分では国防費は6兆円台と言っているが、本当は倍以上の13兆に迫るぐらいのお金を使っている。そしてさらにびっくりするのは、明言したのは、この第2列島線



 ここにでっかい中国があって、核も含めてどんどん広げているわけですね。その時に日本列島を中心に、日本列島から始まって沖縄、尖閣諸島、フィリピン、これが第1列島線。つまり、当面はここ(第1列島線)までだろうと思われていたのが、今のアメリカ国防総省の見方はそうじゃなくて、もっと広い硫黄島を含む小笠原諸島、そしてグアムを含んでインドネシアの端っこのほうまで。この辺りまで中国は出て。さらにそれを超えて太平洋の半分を支配にかかるのではないかということを、強調されていて。そして、アメリカは今、ここ(南シナ海)に原子力空母ジョージ・ワシントンを日本から出して置いているわけですね。

 尖閣諸島のことは置いておいて、この辺(南沙諸島近辺)を確保するのが大事だ。どうしてかというと、例えばベトナムははっきり中国に対抗しているから。日本は何をしたいかよくわからないから、こっち(ベトナムあたりの南シナ海)が重点だと。そうは書いていないけれども、この報告書を見ると全体にはこれが強調されているわけですね

 そのことが、実は日本の国内情勢にも大きく影響している。それはさっきの民主党の動きにも関連して影響するんですが、キーワードは「58年分のツケ」です。

10 08 18 青山繁晴がズバリ! 3/5

2010年08月19日 | 動画
10 08 18 青山繁晴がズバリ! 3/5


○青山 まず、今日はコーナーの入り口で昨日今日の動き、報道ぶりにおかしな点があると申しましたが、それを具体的に見ましょう。

○村西アナ 7月28日に商船三井が所有している原油タンカー「エム・スター」が、ホルムズ海峡で攻撃された可能性があると、アンカーで一報をお伝えしました。そして昨日になって、不審な小型船がレーダーに映っていたとする国交省の情報が報道され、今日、合同調査委員会が発足しました。

○青山 昨日国交省からメディアに対して情報提供がなされ、このタンカーのレーダーに
妙な動きをしていた小型船が複数映っていたという話が出た。もう一つ、その小型船がちょっとスピードを上げて去っていった直後に、爆発が起きたと。それをもって、NHKをはじめ一斉に横並びで、その小型船がテロ攻撃があったという話に、急にボーンと飛躍した。

 でもこれはまさしく飛躍であって、そもそもホルムズ海峡を含むペルシャ湾というのは、本当に狭い所に小型船がいっぱいいる。これは一回でも現場に取材に行っていればわかるはず。だからゆっくり航行しているタンカーのような大型船のまわりを、小型船がウロウロするというのは、もう普通に見る光景。
 僕はペルシャ湾で泳いだこともあるんですけれども、そういう所まで小型船がウヨウヨ来たりするわけですね。だからそれがレーダーに映っていたからといって、そのあとに爆発があったから、小型船からテロがあったというのは、本当は飛躍があって。飛躍があることをマスメディアはちゃんと追及しないで、そのまま垂れ流しみたいな感じで、急に「テロ」という話になった。これは、日本のメディアがいかに「お上」に弱いかということを考えなければいけないと思いますね。

 1週間前のアンカーで申しましたとおり、テロであること自体は、その可能性は高いので、結果的には報道が間違っていたわけではありませんが、そのお上に弱い体質というのはおかしいということをまず踏まえた上で、昨日今日の動き、僕もそれを踏まえていろいろな取材をしました。

 そうすると、こういう証言が出てきました。

警察の情報当局者によると、「本格的なテロとみられる」

 これは、実は警察の情報当局者というのは、警察も実は大きな組織で情報を扱っている部門がいくつもあります。そのうちのとても良心的な人、僕が長年信頼している人なんですが、その人は先週のアンカーの報道内容も知った上で、

「青山さん。いや、あなたが言ったよりももっと本格的なテロとみられる」

と、断定しているわけじゃないけど、非常に強い言い方をしました。
 この人は慎重な人なのに、こんな強い言い方をしたのは珍しくて、そしてさらにこうおっしゃったんです。

「爆発力が強い。へこませるのではなく、沈めるつもりだった」

 これは何をおっしゃっているかというと、具体的に言うと、先週のアンカーで僕は防衛省側の情報として──情報というか、これは推論と申しましたね。要するに、防衛省はアメリカ第五艦隊から情報をもらえないこともある。アメリカとの関係がおかしくなっていて、情報をもらえないこともあり、やっぱり推測せざるを得ない面がある。防衛省は防衛省なりに、防衛省の組織としてじゃないですよ。防衛省、自衛隊の大変地位の高い人の中に、あれは吸着機雷(limpet mine)と。貝がくっつくように、磁石で船のお腹にくっついて、それで時限装置か何かであとで爆破するという見方が防衛省の中にある、と言ったんです。

 この警察の情報当局者は、それを真っ向、否定したんです。あくまで警察サイドの見方ですけれども。というのは、その吸着機雷というのは、一般的に言うと爆発力はそう強くはないんです。ところが、今絵が映りましたけれども、これは今まで日本の報道では小爆発だと言って来たけれども、とんでもないと。まず、水上に出ている部分だけで横に11メートル、高さ6メートル30にわたって、この丈夫なタンカーのお腹がへこんでいる。もっと大きなへこみが、実は水中にもあるから、吸着機雷ではとても無理だと。

 そうではなく、そもそもへこませるだけではなく、沈めようという目的があった。さらに、一番最新の情報として、これがあります。

「不審な小型船3隻のうち、
1隻はリモートコントロールかもしれない」


 というのは、これはその他の報道でも出ていますが、船が随分おかしな動きをしたあとに遠ざかっていって、そのあとに爆発が起きた。ところが皆さんがさっきごらんになったへこみの部分。そこの材料というのは、防衛省、自衛隊には、少なくとも僕の知る限りでは今まで渡っていなくて、海上保安庁を通じて警察の科警研で細かい分析をしている。まだ途中経過とはいいながら、この船のへこんでいる所から鉄片、鉄のかけらとか、爆発物がそこで爆発したら特有のあとが残るんですけれども、それが見られないんですよ。そうじゃなくて、バーッと放射状の筋がついているんです。

 それを全部総合すると、まだもちろん未確定ですけれども、一隻は人が乗っていなくて、他の船からリモートコントロールして、その微妙な距離の採り方が足りなかったり、あるいは爆薬量が少なかったりして、予定した爆発を起こさなかったんじゃないかという見通しが出ているんですね。

○村西アナ 失敗したから、あの程度で済んだかもしれないと?

○青山 一部、失敗だったと。これは、念のために言いますと、今日の合同調査委員会では報告されていません。あくまでも情報を一番握っている所が、握っている話なんですね。

 ただ、これでわかるのは、随分手が込んだ手口だということなんです。いろいろテロはあるけれども、水上でリモートコントロールで船を動かして、そして船は沈まなかったけれども、あんな巨大なへこみを作るというのは、少なくとも今までに聞いたことがないわけですよ。

 こういうことを背景にして、もう一つ、実は大事な話があります。

 内閣の情報当局者によると、
「イランが関与した可能性についても、情報を集めないといけない」

 決して視聴者の方に誤解していただきたくないのは、イランが関与したという話ではまったくありませんよ。もちろんイランはこんなことを述べていませんし、まだ何の証拠もありませんが、これはどうしてかというと、あのホルムズ海峡やペルシャ湾というのはいろいろな国が目にしていますけれども、特にホルムズ海峡はイラン革命防衛隊の海軍がかなり支配しているというのは、常識なんですね。

 したがって、あんな手の込んだテロを仮にやったとすると、例えばイランのような、まさかと思うような大国が関与しているかもしれないという可能性については、一生懸命情報を集めないといけないねと。これは警察ではなく、ここ10年ぐらい内閣で情報を
集約するようになっていますけれども、そのうちの僕が信頼している一人がおっしゃっているわけですね。

 イランはすごい大国です。イランはご承知のとおり、核開発疑惑をアメリカからかなり強く指摘されていて、国際社会で孤立が進んでいて、トヨタ自動車の輸出すら止まっているような状況なんですね。そうすると、一方でイランとしては、核開発については立場を譲っていません。あくまでも民間が原発をやっているだけだから、アメリカにごちゃごちゃやられる筋合いはないと。イランはまっすぐその姿勢を変えていないんですよ。

 したがって、その姿勢を貫くためには、他のアラブと手を組まなければいけないという客観情勢があって。そしてイランにとって、このホルムズ海峡を握っているというのが大事な点。イランはシーア派、他の国々は基本的にスンニ派、そしてアルカイダもスンニ派なんです。本来はスンニ派とシーア派というのは仲が悪いはずですが、さっきの内閣の情報当局者ははじめ、実は諸外国も懸念しているのは、「これだけ手の込んだことをこのホルムズ海峡、世界ののど元と言える所でやるのは、ひょっとしたらイランとアルカイダのような、今までとは立場が違った勢力との連携が始まっているのかもしれない」と。



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2010年08月19日 | 動画
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 たった今現在の状況を一言で言うと、小沢さんの側が手詰まりになってきている。
 小沢さん自身が代表選挙に出たいという気持ちは今もあると僕は思うが、簡単に出られる状況ではない。検察審査会の状況もあるし、世論が小沢さんの「政治とカネ」の問題に、まだまだ厳しい。したがって、小沢さんが出られない場合は、代役を立てたい。

 その代役かもしれないと思って自分で手を挙げた海江田万里さん。今の民主党代表選挙というのは総理を決める選挙なので、私の経験では出られないということを突然テレビ番組でおっしゃった。これは馬脚が現れたというべきで、僕は先週のアンカーで「小粒な人が、今、手を挙げているけれど、やがてそれは消えていくだろう」とあえて申しましたが、それを海江田さん自ら話してしまったような状況。

 主要閣僚をはじめ、小沢さんとしても代役を作りたいのだが、全然工作がうまくいっていない。昨日、山岡前国対委員長が「小沢さんは出るべきだ」としきりに言ったのは、もう他にだんだん手がなくなっている。このままいったら菅総理、いろいろあってもまた数ヶ月で総理が変わるのはよくない、負けるんじゃないかと思っているから、そういう焦りのような声が出てくる。鳩山さんはそれにのっかって、菅さんを何か積極的に何かの政策の裏打ちがあって支持するのではなく、「総理が一生懸命やっているんだから、民主党の議員が支持するのは当たり前でしょう、当然でしょう」という言い方。洞ヶ峠(ほらがとうげ)で見ながら、今の情勢からいったら消極的に支持するしかないかなという程度の話。

○山本アナ ただ、洞ヶ峠を決め込んだ筒井順慶は、大勢が判明してから秀吉につきました。今回はもう大勢が判明したとまでは・・・

○青山 言えません。今日はまだ18日で地元にいる議員も多い。みんなが東京に帰って地元の空気をそこで東京に伝えて、本当の勝負は今月末あたりからだと思う。



<ホルムズ海峡 日本タンカー損傷について>

○青山 今のニュースをごらんになって、おかしいなと感じる方もあるだろう。これは発生してそろそろ1カ月になる。起きてから20日ぐらいの間は、タンカーがへこんだだけ。インド人の乗組員が1人軽傷を負っただけで大したことないと、日本の国内報道は全般に流れていた。その中でアンカーは、重大なテロ事件の可能性が高いという趣旨の放送をしていた。

 一般的な他メディアも、昨日あたりから突然話が変わってきている。その理由は、国交省が解析結果を情報として出したからというが、レーダーの情報解析は前からやっている。突然「テロらしい」という話に一般報道も変わり、そして今日、この調査委員会が開かれた。

 その背景にあることを一言で申せば、「顔色が変わった」。これは誰の顔色かというと、これはまさしく政府の当局者たちの顔色。7月28日に起き、僕の知る限りでは7月30日あたりまでは政府高官の顔色も「まあ、大したことないんじゃないか」という顔だった。それが8月上旬ぐらいから顔色が変わって、これはえらいことだと。小さな爆発に見えたが、とんでもない。裏にはものすごく大きな新しい危機が隠れているらしいということになって、実はメディアはそれに全然追いついていなかった。それがあまりにも開きがあり過ぎるから、国交省側からレーダーの解析結果を流したら、見事に報道
が一気に変わった。それを受けて、この調査委員会が開かれたということ。

○山本 すごいことだということがわかったら、普通の感覚だとすぐに調査委員会を開くが、今日ですよね。それも。

○青山 今日の調査委員会は、すごくはっきり言うと、ガス抜きとまでは言ってはいけませんが、政府の中に情報を触る部局というのがいくつかあるわけだが、その中の格差が激しい。中でも大事な防衛省、自衛隊の情報が少なく、それをいわば形式的にも解消しなければいけないというので、調査委員会で情報を共有するということになった。しかし、今日の調査委員会が終わったあとに、この委員会の関係者に話を聞くと、「いや、本当の情報は出していません」と明言した当局者もいるわけですね。

 タンカーの件だけではなくて、その裏に潜む本当のことを、皆さんと考えたいと思います。


【中国ブログ】日本に見る、わが国が失った「他人を信用する力」

2010年08月19日 | 自虐史観、謝罪外交
サーチナは、「中国人が語る日本」というコーナーで、
中国人の生の声を翻訳して、連載しています。
日本独特の精神文化や、日本人の良さに気づいてくれている中国人も、確かにいるのです。

中国だけではありません。
フランスやアメリカ、カナダ、オーストラリアのブログからも、
日本人のマナーのよさや精神性の高さなどについての記事を、
日本語に翻訳して載せてくれています。
自虐史観という毒水に侵された日本人の皆さんには
かなり元気の出る、解毒剤(?)のようなコーナーです。


このサーチナ本社を、先日、友人が訪問したそうです。
その時のお話を、友人から伺いました。
中国ではマスコミがちゃんとした報道をしないので、
個人のブログによる情報発信が、ものすごく盛んなのだそうです。
あまりにも多すぎるので、ブログはほとんど検閲されていないとのこと。

勝海舟を尊敬しているというサーチナの社長は、
日中両国の正しい情報を伝えようという理念で、サーチナを創業したそうです。
今は、中国人ブロガーの生の声を和訳して、日本に伝えていますが、
今後は日本人ブロガーの声を中国人に伝えていきたい。
日中両国の架け橋になるような活動を目指しているそうです。


2010/08/18サーチナ

  新華網はこのほど、中国人ブロガー鬼今(ハンドルネーム)氏によるブログ記事『日本人の“重苦しさ”と“信用力”』を取り上げ、注目を集めている。ブログ記事によって紹介される、日本人による「他人を信用、尊重する習慣」が、多くの読者を引きつけているようだ。

  同氏のブログは、日本への留学経験のある友人の話をもとに構成されており、中国人と日本人との思考や行動パターンの違いなどに触れ、「日本人の行動には“重苦しさ”や“愚かさ”などを感じる一方、中国人がすでに失ってしまった“他人を信用する”という感覚がまだ残っている」などと説明している。

  具体的には、日本では、電車の中が「他の乗客の迷惑になるから」との暗黙の了解で静かに保たれており、携帯電話に入った連絡も、車中では早々に切る人が多いと指摘。中国人としては、日本人の他人に対する思いやりが「重苦しい」、「電話を早々に切る、という対応が、その後の人間関係に影響するのでは、と心配になる」などと語る。

  しかし同氏は、日本人の、見知らぬ相手を思いやる、という一見「重苦しい」行為が、「他人を信用する」という裏返しなのかもしれない、との持論を展開。場所を問わず、思いのまま振る舞う中国人の行為に対して、「“自由”の獲得が、相手を尊重するという道徳的拘束力の欠如を招いているのでは」などと警鐘を鳴らした。

  また、日本の農村地域によくある、野菜やくだものなどを販売する「無人販売所」の存在について、「誰も盗むはずない、と思っているところに“愚かさ”を感じる反面、中国ではもはや失われてしまった風景」などと称賛。日本に息づく「他人を信用する」力に驚きを示した。

  一方、同氏は、中国で聞いたという「道に迷った少女に声を掛けた警察官が、少女から警察官であることを証明するものを見せろと言われ、見せたら、それは本物なのか、と疑われた」という笑い話に、「薄ら寒さすら感じる」と述べ、「中国では社会において最低限信頼できるはずのものすら、崩壊の危機を迎えている」と、「何も信じられないこと」への危機感を募らせ、社会の今後をよい方に変えるためには、幼いころから他人に対する畏敬(いけい)の念や自制心を持つよう訓練すべきだと、強調した。

  同氏のブログ記事に対しては、日本の習慣を引き合いに出して、中国人の悪い習慣を指摘する同ブログに反発する読者が多く、「(著者は)自虐的だ」などの指摘もある。しかし、一方で「確かに今の中国が見習うべきことは多い」と冷静に受け止める声も上がっており、論争は今後も続くと見られる。

※他の記事

【中国ブログ】中国人が語る日本「同じ人間、悪い人も良い人もいる」(2010/08/17)
【中国ブログ】日本旅行で財布を拾った!「中国人の印象も変わるかな?」(2010/08/14)
【中国ブログ】我々は“悪いニュース好き?…米民間調査に「?」(2010/08/04)
【中国ブログ】中国人が語る「日本ほど良い国が世界のどこにある?」(2010/08/04)
【中国ブログ】訪日して知った日本人と中国人「人生の違い」(2010/07/23)

【米国ブログ】丹精込めて作られた日本食を食べることは「至福の喜び」(2010/08/10)
【米国ブログ】米国人に好評な「AKB48」は全世界に展開できるか(2010/08/09)
【米国ブログ】日本人の衣服には豊かな風土や文化を感じる(2010/08/03)
【米国ブログ】米国人が感激!宮崎アニメ「三鷹の森ジブリ美術館」(2010/07/28)
【米国ブログ】米国人旅行者が語る神戸の魅力「伝統文化と現代の対比」(2010/07/20)




世論を動かす方法が世論調査(中央日報)

2010年08月19日 | 自虐史観、謝罪外交
2010/08/18中央日報「【時視各角】日本に奪われた文化財を取り戻す方法」より、一部転載)

<特に日本は「世論王国」だ。内閣支持率が落ちれば首相が代わる国だ。いくら正しい政策でも世論が反対すればできない。>

<世論を動かす方法の一つが世論調査だ。随時世論調査を通して、他人の文化財強奪は悪いこと、贓物取得は犯罪、返還は良いこと、であることを悟らせなければならない。>

全文はこちらから

日本の「武士道精神」は誇張だ(中央日報)

2010年08月19日 | 自虐史観、謝罪外交
韓国の中央日報に掲載されたコラムです。
なんてゆーか…ひどいね。(-_-;)

2010/08/18 中央日報より

 1957年の映画「The Bridge on the River Kwai」にはこういうセリフが出てくる。「お前らのような奴に武士道のことが分かるか!」。日本軍捕虜収容所長の斎藤大佐が英国軍捕虜に吐いた言葉だ。

作業を拒否する英国軍将校を射殺しようとする場面ではこういう言葉も出てくる。「非武装の人間を殺害するのが日本軍の行動規律(武士道)ですか?」。捕虜になった米国軍医官の抗議だ。 この言葉に斎藤はびくっとする。 映画の終始、斎藤は武士道で武装した日本軍人として描写される。

斎藤が見せようとした武士道は侍、すなわち武士階級の規律であり倫理だ。 忠義、礼節、勇気、名誉、信義、倹約を重視する。 日本人の自負心が凝縮された精神世界に拡大解釈されたりもする。 日本人特有の美学として包装する人もいる。

しかし深入りはしないでおこう。 それを本当だと信じれば純粋だ。 武士道は歴史的事実を根拠とする実体ではない。 神話や象徴操作に近い。 ひどく言えば‘はったり’ともいえる。

武士道を初めて体系化したのは日本の農学者であり教育者の新渡戸稲造(1862-1933)だ。 米国とドイツで修学し、米国人女性と結婚し、国際連盟事務次長を務めた日本近代の国際的知識人だ。 熱心なキリスト教信者でもあった。 数年前まで新渡戸の肖像は5000円紙幣に使われていた。 新渡戸が1899年に米国で英語で出版した本が『BUSHIDO:The Soul of Japan』だ。

序文には執筆の動機が簡単に出てくる。 新渡戸は「宗教教育をしない日本では道徳をどう教えるのか」というベルギー人学者の質問に対し、返答に窮したことがあった。 つくづく考えた結果、新渡戸は日本の武士道精神こそが日本人の道徳規範だという結論に達した。 日本にもしっかりとした道徳・倫理体系がある、西洋に騎士道があるように日本には武士道がある…。 新渡戸はこうしたメッセージを伝えようという強い思いを抱いて本を書いた。


 もっともらしく見えるが、実は西洋の騎士道や「ノブレスオブリージュ」を参考に、幼い頃に少し聞いた儒教的徳性や侍伝説を混ぜ合わせて作ったものだった。 新渡戸の想像力の産物だったということだ。 武士道というものが本当に日本の伝統として受け継がれてきたとすれば、何故よりによって侍の時代が終わった後に、しかも西洋の空気を吸った青年の手で、米国で英語で先に書かれたのか。

ところがこの本が出ると、米国はもちろん欧州でもベストセラーになった。 日本人はみんな武士道に基づいて行動するものと錯覚する西洋人も多かった。 西洋で有名になると、すぐに日本語にも翻訳された。 武士道が日本に逆輸入されたのがまさにこの時だった。 その後、武士道は日本人の意識の中に自分たち固有の道徳規範や美徳として刻印された。 ちょうど吹き荒れていた軍国主義の風も集団催眠を手伝った。 これは日本でも知る人はみんな知っている。 敢えて持ち出して話さないだけだ。

今でも武士道は日本人の意識で重要な比重を占める。 特に保守層が重視する。 国格を高めよう、国民意識を高揚させようという議論で必ず出てくるのが武士道の涵養だ。 屈折した自我陶酔だ。 自衛隊を海外に派遣する時、防衛庁の幹部が「武士道の国の気概を見せよう」と訓示したこともあった。 コメディーだ。

新渡戸は自分の本で「勇猛果敢なフェアプレー精神」として「義」を武士道の基本と考えた。 しかし武士道を崇敬していた日本軍国主義の蛮行を見れば、武士道が虚構だったことがよく表れている。 今の保守右翼も同じだ。 侵略戦争に対する反省と謝罪を惜しむ人たちのどこに武士道の風貌を見ることができるのか。 元々なかっただけに見えないのだ。

日本の保守右翼は菅直人首相が韓日強制併合100年を迎えて発表した談話に反発しているという。 私たちには今でも惜しまれる内容であるにもかかわらずだ。 彼らは侵略戦争に対する反省を「自虐的歴史観」と罵倒する。 武士道を崇める保守勢力であるほど過去の過ちを認めない。 侵略を反省するより敗戦を反省する。 これだから武士の体臭を感じるどころか、無責任で卑怯でずるく見えるのだ。 武士道を(言葉でのみ)崇める日本の保守右翼たちよ、新渡戸の本はいっそのこと破り捨ててしまえ。