学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

イチゴのはなし

2016-03-06 17:11:05 | その他
フルーツショップの前を通りかかったとき、見慣れないイチゴが目にとまった。イチゴをコンデンスミルクに包んだような優しい色合いで、品名には「淡雪」とあった。江戸にでもありそうなレトリックの効いた名前である。物珍しさに買って食べてみることにした。

食べる前に感じたのは香りの良さだった。イチゴの入ったケースを開けたときの優しくて甘い香り。こんなにも芳醇な香りがするイチゴは初めて。味は、自然で上品な甘さ。食べ終わった後も、口の中にほどよい甘さが残り、余韻を楽しめるほどだった。あとで調べてみると、「淡雪」はなかなか手に入りにくいイチゴだそうだ。食べることができたことに感謝である。

イチゴといえば、福岡県の「あまおう」、栃木県の「スカイベリー」がメジャーだが、私が気になっているのは宮城県山元町で栽培されている農業生産法人GRAの「ミガキイチゴ」である。職人の技とIT技術による管理によって生産され、積極的にブランド化を進めている。キャッチフレーズは「食べる宝石」。それに沿うように、ブランドのマークも、イチゴを宝石に見立てたデザインを採用して、グッドデザイン賞も受賞している。オンラインでの注文も受け付けているようなので、ぜひ食べてみたいイチゴだ。
コメント
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