釣釜を出すと春風がやって来る
今日は「啓蟄」、冬ごもりの生き物たちが姿を現す
先日、奈良在住の私にとって近くて遠い滋賀県の大津市
かつては故郷富山への2カ月に一度の帰省
40年ほど前は、深夜の湖西を走り
北陸道が完成すれば、湖東の名神高速から見下ろし
必ず通る地域なんですが・・・
父母が亡くなれば、一年に二度になっている
今回、琵琶湖ホールでのオペラ鑑賞の機会があり
思い切って「びわ湖大津プリンスホテル」に一泊
そして翌日は、瀬田の唐橋から旧161号を北上すれば
琵琶湖の南湖を時計回り、琵琶湖大橋を渡り
近江八幡にも足を伸ばし、八幡堀から城跡を仰ぎ見て
話題の「ラコリ-ナ近江八幡」へ
ランチは「オムライスとカステラ」と
バームクーヘンを購入し
湖岸道路「さざなみ街道」で瀬田川まで周遊すれば
江戸後期の浮世絵師「歌川広重」によって描かれた錦絵による
名所絵の「近江八景」を見ることになりました
瀬田の唐橋を出発点として、
瀬田の唐橋から湖西を北に走り (瀬田夕照)
粟津原を右に見て北上 (粟津晴嵐)
三井寺を左に仰ぎ (三井晩鐘)
唐崎神社を右に通り過ぎ (唐崎夜雨)
満月寺浮御堂で車を降り拝観 (堅田落雁)
雪をかぶった比良山系を仰ぎながら (比良暮雪)
ラコリーナからの帰路は近江八幡水郷巡りの舟を横目に
琵琶湖大橋前を過ぎて、直ぐ右手の佐川美術館を・・・
矢橋帰帆島公園へを右に通り過ぎ (矢橋帰帆)
再度瀬田の唐橋を渡り左折
石山寺の前を通り、一路奈良へ (石山秋月)
近江八景を制覇
おみやげは、亀屋廣房の麩焼き煎餅「近江八景」
近江八景の焼印にさざなみをあらわす水色の砂糖がひいてあり
包装紙にその八景の絵と名称が描かれている
食べる前に湖上に浮かぶ風情も楽しみ
図柄の照らし合わせでもう一度楽しんで
香ばしくパリッとして口溶けのよい美味しい麩焼き
食べてさらに楽しむ
【瀬田の夕照】
【粟津の晴嵐】
【三井の晩鐘】
【唐崎の夜雨】
【堅田の落雁】
【比良の暮雪】
【矢橋の帰帆】
【三井の秋月】
早速、次の日お茶のお稽古で皆でワイワイ楽しく
近江八景のお勉強もして
釣り釜で初炭、濃茶、後炭、薄茶と
主菓子は「蕗の薹金団」
その後「南都八景」を話題にすると
なんと奈良在住の人が知らないのです
室町時代の『蔭涼軒日録』にすでに記載されており
近江八景よりも古くから言われているようですが?
次回は南都八景のお話を
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます