細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●「皇帝ペンギン」は人間の祖先なのか?

2005年04月21日 | Weblog
●4月21日(木) 13-00 六本木<GAGA試写室>
M-057 「皇帝ペンギン」La Marche de L'Empereur (2005) 仏
監督・リュック・ジャケ 主演(声)ロマーヌ・ボーランジェ ★★★☆☆☆
南極大陸に住む皇帝ペンギンは、ペンギンの種類でも一番大きく、一番品格がある。
原題は「皇帝の行進」というだけに、彼らは時速500メートルの速度で、2ヶ月も食事をしないで氷原をひたすら歩く。
団体で行動するのは、団結力があるからでなく、零下40度の寒さと強風から子どもを守るため。
集団で見合いして、恋をして子どもを産むと、母親はエサを収穫するために2ヶ月もかけて旅をして、その間、パパは子どもを体温で育ててママの帰りを待つ。単身赴任の家族生活が続き、子どもが一人前になると、またそれぞれの旅に出る。
まるで遊牧民のような生活を黙々と氷点下の世界でくりかえして生き抜くのだ。
黒いタキシードで歩く姿は、結婚式の行列のようでいて、どこか高貴な人間に似て威厳と哀しみが漂う。
癒し系のドキュメントとして、よく撮られているが、「WATARIDORI」のような変化がないので後半退屈する。
しかし、立派なドラマだ。
皇帝だけでなく、人気のイワトビペンギンも登場して欲しかったナ。

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