hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

第19回世界報道写真展に行く

2019-07-21 05:00:32 | 日記

毎年行っている世界報道写真展に足を運ぶ。もう19回目を数え、日本の報道では出てこない真実を知ることができる貴重な機会と捉えて毎年行くことにしている。ただ、申し訳ないが、新聞の販売店から切符は頂いているのではあるが。
場所は恵比寿の東京都写真美術館、梅雨明け間近の鬱陶しい気候の中、お客さんは少ないだろうと思ったら大間違い、混雑をしている。しかも、若い人が多いのである。

今年の大賞はアメリカ人のジョン・ムーアというカメラマンがアメリカ・テキサス州で撮影したホンジュラスから来た女性を国境監視員が取り調べをしている際の泣き叫ぶヤネラという女の子の写真。トランプ政権の厳しい国境政策に一石を投じる作品である。

他にはシリアの毒ガス攻撃に負傷する子供達やアフガニスタンのカブールで救急車が自爆し、103人が死亡した事件、メキシコの行方不明者の家、イエメンの封鎖により酸素を失って亡くなる心臓病の子どもなど凄惨な写真が目を引く。

しかし、私が驚いたのはナイジェリア南部のヨルバ人の間では双子の出生率が高く、双子の街と呼ばれる『イグボ=オーラ』はほぼ全ての家に一組以上双子がいるという写真、我が孫も双子のため、不思議な気分になる。
他にもキュラソー島でベニイロフラミンゴの人との共存や滅多に写真撮影できない羽を広げるツノクラゲの姿など自然の姿に目を惹くものもあった。

また、スポーツの部単写真2位に日本の大坂なおみ選手の全豪オープンの写真が選ばれたことは特筆すべきことであった。金色に光る髪を振り乱してサーブを行う瞬間を撮ったものでその力強さには圧倒される。(その写真はありません。スミマセン)
この写真展に足を運ぶと自分が知っていることもそれなりに多いが、全く知らない事実や世界があることを知ることができ、また、改めて認識不足を知る良い機会であると毎回思うのである。

目黒区役所

2019-07-20 05:00:48 | 区役所

『区役所に行こう』第5弾、今回は目黒区役所にお邪魔する。この企画も3月以来、今までに文京区、品川区、大田区、足立区て訪れたが、区役所は地理的に区の中心あることが多い。しかし、目黒区の場合は地図の右上から左下に鉄道が3路線通り、北から東急田園都市線、東急東横線、東急目黒線となっているが、路線同士の繋がりがやや不便であるため、中目黒駅近くにあるのかも知れない。

余談だが、目黒区には山手線の駅がない。目黒駅は品川区だし、恵比寿駅は渋谷区だからである。まあ、品川駅も港区だから区の名前と駅名はあまりリンクしていないのだが。

中目黒駅を降りると高層ビルが林立していてすぐ目の前には中目黒GT、しかし、ここには目黒区観光まちづくり協会が入所しているだけである。


ここから徒歩5分。中目黒銀座を歩き、郵便局を左に曲がると徐々に区役所の建物が見えてくる。本館と新館に分かれているが、本館は6階建でやはり1階には戸籍や年金などを扱う区民生活部が入っている。


同じフロアには売店、その奥には食堂があり、もう2時を過ぎているが混雑、メニューは定食、カレー、うどん、パスタ、丼と至って普通だが、大食いにも嬉しいメガカレー(680円)の皿の大きさが印象的であった。

本館の6階には空中庭園があって『目黒十五庭』と名付けられている。ドアを開けると芝生が目に飛び込み、なぜか信楽焼の狸が転がっている。外を見ても周りのビルの方が高く、眺望がいいとは言えないが、のんびりとお弁当でも食べるには最適である。


この庁舎は1966年に村野藤吾による設計で作られた旧千代田生命本社であり、これを大規模改修して2003年から区役所として利用されている。

このため、中央部には池を配し、建物が水に浮かぶように見えるなどなかなか凝った建築物となっている。大田区役所が桃源社、目黒区役所が千代田生命と時期は違うがバブルがもたらしたものであった。


あらばしり〜門前仲町グルメ

2019-07-19 05:00:25 | グルメ

人形町や茅場町、日本橋界隈の店はかなり行き尽くしたので、日本橋からひと駅乗って門前仲町に遠征することにした。門前仲町で特に有名なのが魚三酒場だが、4時開店から満席ではなかなか行くことができない。他に沿露目(ぞろめ)にもたまに行ったが、最近はなかなか予約が取れない。そこで新たな店探し、ようやく1軒見つけて、先輩のNさんを誘い、お邪魔した。


店の名前は『あらばしり』、富岡八幡宮寄りの出口から3分ほど、店内はいるとすぐカウンター、奥には中二階席がある面白い設えで他に亀戸店、系列の沖縄料理の店もある。


暑くはなかなかならないが、やはり生ビールで完敗。ハートランドは爽やかで美味い。突き出しはパパイヤのキンピラ。


まずは『ポテトサラダの酒盗掛け』、このわずかな酒盗が酒のつまみに変えてくれる。ここで早くも日本酒、夏酒特集みたいなので『酔夏』(東力士・栃木県)のスイカのラベルから。やや甘酸っぱい爽やかな味わい。


『出汁巻、カニあん掛け』は出汁がよく効いた優しい味付け。『ししゃものアーリオオーリオ』、普段のししゃもと違い、こいつは刺激的な味。これには『山本 ドキドキ』(秋田県)、しっかりした酒はツマミに負けない旨さである。


そして『島らっきょの天ぷら』、食感はらっきょではなく、ホクホク。しかし、味はやっぱりらっきょの味がしっかり、珍味。

ここで『牛すじの煮込み』、肉もたっぷりでボリューミー、やや甘めの優しい味付け、最後につゆに小さなおにぎりを入れて雑炊のようにして食べる。


酒は『あら玉』(山形県)、キレの良い辛口ながら結構深みもある。『鯵のなめろう』を合わせる。

夏に行く北海道旅行の話をしたのですかさず國稀(北海道)を注文、増毛産のこの酒はしっかりとした辛口で『もずくの天ぷら』という沖縄料理に合わせたが、ぴったり。


最後に北海道ならばと『トウモロコシの素揚げ』、この甘さには痺れました。メニューも酒も種類が豊富で1回では感想を述べ尽くせないお店。でも頂いた料理は酒との相性もよくおススメの店でした。

ただ、特に早い時間は満員なので予約は忘れないように。ご馳走さまでした。

あらばしり門前仲町店
江東区富岡1ー1ー10
0358758633

CHARGE(八重洲地下街)

2019-07-18 05:00:09 | 日記

八重洲地下街にできた『CHARGE』という細長いお店を知っていますか?英語では〝10minutes fast seitai stand〟つまり簡単にできる10分整体ということ。

最近は街中にマッサージを売りにしている店が増えてきたが、予約が必要だとか、着替えないととか、行っても空いていないとか、やはり準備していく必要が多少でもあった。しかし、この店はマッサージチェアーが並んでいて券売機でチケットを買い、座ってすぐにマッサージをしてくれる。

時間は10分1080円、20分2160円の2コースのみ。荷物とジャケットを脱ぐと簡単な問診があり、すぐにマッサージスタート。肩、背中、首、腕のみだが、どこを中心にやるのかは聞いてくれる。


私は20分コースしか選択したことはないが、最後の3分くらいは電動マッサージ機を首もしくは背中に当ててくれ、これで終了。肩が張ったなあと思ったら気楽にすぐやってもらえるのはいい。空港などにあるコイン式電動マッサージ機と違い、コリに合わせて強弱をつけたり、肩甲骨はがしをやってくれたり。やはり人の手には敵わない。

現在、八重洲地下街以外は北千住、京成船橋などのターミナルにあるようだ。もっと増えればありがたいなあ。

赤津加(再訪)〜秋葉原グルメ

2019-07-17 05:00:25 | グルメ

1993年刊行の精選東京の居酒屋という本がある。私が太田和彦氏の存在を知るきっかけとなった本だが、この本に従い居酒屋巡りを始めたのである。45軒が載せられているが、閉めた店も多く、寂しい限り。その中でも好きな店の1つ『赤津加』にお邪魔した。

場所は秋葉原電気街の真ん中、周りではメイド姿の女の子がビラを撒いたり、フィギュアやDVDを売る店が林立したり。純粋な電器店はかなりなくなったが、この店は変わらない。

昔ながらの看板を出していてのれんをくぐると目の前に大きく取り囲むようにカウンター席、雰囲気は昭和に戻ることができる。今回もいつもの研究会会合、1人少ない5人で開催した。

まずは生ビールで乾杯、ジョッキには店の名前が書かれている。梅雨になるとこの1杯のために生きていると言っても過言ではない。お通しはインゲンとホタテの炊き合わせ、出汁の効いたうす味がいい。

メニューを見ると中々のラインナップ、『鶏モツの煮込み』『刺身盛り合わせ』『焼き鳥』をまずは注文。すると最初に煮込みが登場。グツグツいう土鍋の中に鶏モツと豆腐、これを味噌味で煮込んでいるが、鶏のため脂っこくなく、あっという間になくなる。


次に刺身、慌てて浦霞(宮城県)の純米生酒の4合瓶でお願いする。最近は菊正宗一辺倒ではない様子。辛口の酒を舐めながら、中とろ、イカとイクラ、タイ、赤貝、ホタテ、鯵タタキ、タコ、さらにハモ落とし。ハモは今年初物、梅雨の水を飲むと美味くなるというが東京では珍しい。

焼き鳥はキリッと塩で。肉1つずつが食べ応えがあり、もちろん硬くはない。もう、1本空いて菊水無帝冠(埼玉県)に。こちらも辛い。


次に『穴子白焼き』、刺身の山葵をタップリつけて頂くが、いい焼き加減。さらに『揚げ出し豆腐』『鶏の唐揚げ』『串カツ』と腹にたまるものを連発。流石におじさん5人、食べるスピードが衰え、幹事もゆっくり飲む。


酒は菊正宗(樽酒)、一の蔵(宮城県)など計5本、つまり各自4合ずつを開けたことになる。最後に卵焼き、漬物をいただき大団円。


注文後、すぐに出てくる気持ち良さはやはりいつもの通り。また、昔より女性のお客さんが増えたのが心強い。いや、いい店です。ご馳走さまでした。

赤津加
千代田区外神田1ー14ー2
0332512585

石神井川の橋〜王子付近(2)

2019-07-16 05:00:46 | 川と橋

『ぶらり橋めぐり』その87。石神井川沿いの橋を巡る。松橋を渡り、川の南岸に行くが、少し戻ったところに『みどりのつりばし』という矢印を発見。


よく見ると右手奥に吊り橋が見える。少し行くと『音無さくら緑地』という名が付いていて、石神井川の旧川跡を公園としたものらしい。吊り橋の下には水は流れておらず、少し行くと今度は細い水流。

さらに小さな石橋が架けられていて『さくら橋』とちゃんと名前も付けられている。周囲は紫陽花が見頃で、周回道となり、石神井川南岸に戻る。


次の橋が『紅葉(もみじ)橋』、橋の親柱や側面にはもみじがあしらわれている。この辺りから振り返ると緑が深く、美しい。


先に行くと急に川の左岸が大きくえぐれている。かなり、変わったロケーションであるが、説明板には『松橋弁財天洞窟跡』と書かれていて、江戸時代にはこの辺りに松橋弁財天を祀る洞窟や弁天の滝もあり、行楽地として栄えたとの記述がある。


ただ、残念ながら滝は明治時代には枯れ、弁財天を祀った岩屋も昭和50年の護岸工事の際に壊されてしまった。今は抉られたところに水が溜まり、ハスがあるくらいである。昔は格好の避暑地であったであろうと想像してみた。


階段を降りて蓮池と化した水たまりを回り、反対側の階段を上る。流石に溜まった水は少し臭うが、耐えられないほどではない。


次の橋が『滝野川橋』、袂には滝野川もみじ小学校のピンクの校舎があり、周りの緑に良く映えている。


『観音橋』が見えてくるがその真ん中でご婦人たちがポーズをつけるように談笑していた。橋は観音だけに光背の模様が側面に浮き出すように作られている。


音無くぬぎ緑地という公園の横に『谷津橋』、橋の名前が真ん中あたりについた橋は初めてである。少し先にはJR埼京線の陸橋が見え、王子駅から1570m。今回はこの辺りで引き返すことにしたい。

都会の住宅地の中を流れる川にしては見所も多く、散歩も楽しい川、次は板橋あたりから下流に向かい歩くことにしたい。

杏花園本店〜三田ランチグルメ

2019-07-15 05:00:15 | グルメ

仕事で三田まで来たので懐かしさもあり、慶応仲通りを歩く。ペナントや鳥駒はあったが、少し時間が遅くすでに中休みに入っていて、やっている『杏花園』に入る。(因みにペナントは一旦閉店したが、そのままフラッグという名前で店はそのまま営業中)私が学生の頃に行った『杏花園』は桜田通り沿いにあり、現在はチャイナエクスプレス杏花園として営業、こちらは親父さんがやっているようである。(仲通りの方が本店)

仲通りの店ははっきり言って風情は古びた昔ながらの街中華。店内も雑然としていて最近の学生たちはまず来ないような店。先客もおじさん2人、私の後から来たおばさんは近所の人のようだ。どう見ても流行っている感じはしない。

注文は暑いので安直に『冷やし中華』、味は醤油、胡麻、冷やし坦々があるとのことで冷やし坦々麺にする。

厨房には頑固な爺さんという感じの職人さん。耳が遠くて一回で注文が聞き取れない。すると後から来たおばさんの注文したタンメンから作り始めているようで、まあ、常連には勝てないとじっくり待つ。

案の定、タンメンが先。それでも冷やし坦々麺も割にすぐに到着。細めの縮れ麺にそぼろとキュウリの刻んだものが乗り、麺はよく冷えていて美味い。

辛みが足りないのでラー油をかけたが、これが結構辛い。タレもやや甘めだが、しっかりと芝麻醤の味が効いていていい感じ。これで950円、冷やし中華はどの味でも値段は変わらない。タレの味も麺もいいのにこのガラガラ感は何とももったいない。


お勘定の段で『この店は歴史があるんですか?』と聞くとオーナー夫妻が『大学の向かいの方が昭和31年、こちらは昭和37年。あちらの店は立て直した。店は半地下になっていて息子がやっているんだ。』とのこと。私がMゼミの後、M先生や他のゼミ生と行った店も今もあるが、建物は変わってしまったらしい。色々と思い出があったのに残念だが、まあ、40年近く前だから代替わりして当たり前かな。ご馳走さまでした。
杏花園本店
港区芝5ー26ー10
0334511417

都県境を走る路線バス〜竹04系統に乗って

2019-07-14 05:00:43 | バス

『バスシリーズ』その21。都県境を越えるバス第6弾。今回は東武スカイツリーライン草加駅〜竹の塚のバスに乗車してみた。


鉄道の東武スカイツリーラインの都県境は谷塚駅〜草加駅にあるが、草加駅西口からは30分〜60分に1本程度東武バスセントラルのバスが運行中である。草加駅からは他に川口駅、鳩ヶ谷駅などにもバス路線があるが、都県境を越えるのはこの路線のみ。


バスは定刻に西口2番のバス停にやってくる。乗車したのは私を含めて僅か4人である。ロータリーを出たバスはしばらく真っ直ぐに進み、左折、さらに突き当たりを右折、草加神社通りに入る。


草加と言えば煎餅だが、バス通り沿いにも老舗のお煎餅屋さんがある。ちょうどトラックがやってきて醤油を納品していた。


その先を左に曲がると後は真っ直ぐ進む。信号で止まったため、車窓から眺めていると大きな植物を見つけるが、よく見るとインゲンがぶらぶらと多数ぶら下がっている。インゲンはこんな風になることを初めて知った。

その先は2車線の道路、草加市内の道路沿いには工場や教習所、倉庫などに混じり、畑、特にビニールハウスも点在していて産地直売というのぼりをいくつも見ることができる。

そして、いよいよ都県境を通過。境となるのは毛長川(けなががわ)という一級河川。水はゆったりと流れているのがわかる。


都内に入ると『谷塚〇〇町』というバス停が増えるが、住所は足立区東伊興、しかし、クリニックなどはもう竹の塚の名前を使っているところが多い。程なく左に曲がり、先にガードが見えるあたりが降車場。


というのは竹の塚駅西口は現在工事中のため、少し離れたところが終点。確かに竹の塚駅自体も改修されて入口が地下から入る方式に変わっていた。東京都と埼玉県ではあるが、私には足立区と草加市はあまり違いがわからなかった。

松竹庵〜人形町ランチグルメ

2019-07-13 05:00:14 | グルメ

人形町の蕎麦屋はかなり制覇したが、探せばまだまだある。水天宮前から人形町交差点に向かう途中にある松竹庵支店に今回はお邪魔した。

間口は狭いが細長い店で不思議なのはバスの席のような2人席があること。入口の横の2人席を勧められて着席。12時すぎのため結構混んではいるが、蕎麦屋だけに回転がいい。


暑いので『冷やし系』が人気、隣のおじさん2人はそうめんを美味そうに食べている。私もその誘惑に勝てず、冷やしたぬき(750円)を注文。店の女性に大盛にします?と聞かれ、100円増しと聞いて大盛にしてみる。お客さんは次々と来店するが、1番人気は季節限定の『冷やし梅かつお』、女性を中心に大人気である。


待つこと数分、まずはつけタレとネギ・ワサビの小皿が到着。続いて蕎麦がやって来たが、これが富士山盛り。古くからやっているこの店でこんなメガ盛りが出てくるとは正直言って予想外の出来事。

それから山盛りの蕎麦との格闘が始まった。その前につけタレの方を説明すると黒っぽいツユの上には揚げ玉が浮いているのだが、中にはワカメ、茹でたほうれん草、かまぼこが入っていて辛くて有名な並木藪蕎麦並み、ただ、しっかりと鯖節やうるめ節香りがする。辛いため少し蕎麦に付けて食べる。蕎麦も冷たい水で締めてあり、コシがあってかなり美味い。

白いワイシャツに飛ばさないように慎重にかつ大胆に食べ進めるが意外にするっと胃の中に消えて行く。つけダレの具も変化がついてなかなかいい。気がつけば完食、蕎麦好きは自認しているが、あれだけの蕎麦を僅かな時間で食べるとは。

いやはや、ご馳走さまでした。後でグルメサイトをみるとメガ盛りとカツ丼が売りの店のようである。次はカツ丼かな?

松竹庵
中央区日本橋人形町1ー15ー5
0336613995

石神井川の橋〜王子付近(1)

2019-07-12 05:00:04 | 川と橋

『ぶらり橋めぐり』その86。今回はJR王子駅から石神井川を遡ってみたい。王子駅北口を降りるとすぐ前には音無川親水公園が広がっている。

音無川は石神井川の支流で王子で合流するのだが、石神井川改修の際に音無川は飛鳥山公園の下のトンネルを通る流路に変わり、河川跡を公園として整備したもの。

少し先に歩くと水車や木製の太鼓橋などが見えてくる。今はあまり水が流れていないので見れなかったが、かつて存在した王子7滝の1つ『権現の滝』を再現してある。


木製の橋は『舟串橋』で昭和33年の狩野川台風で流された橋を復元したもので、当然ながら渡ることもできる。右側の崖の上には王子神社もあり、すっかり都会のオアシスとなっている。

見上げると音無橋というアーチ橋。王子と滝野川を結ぶ昭和4年に完成した橋で長さ50m、幅員18mの規模で上を明治通りが走る。完成には当時多額の費用を要し、今回新紙幣の肖像にもなる渋沢栄一が資金援助をしたもの。

音無橋の下を通ると左側には高いコンクリート製の護岸壁が現れる。背の高さより遥かに高く、石神井川の流れが全く見えない。そのまま塀に沿って歩いて行くと緩やかな登り坂となり、川が見え始める。


その先には簡素な橋、『松橋』がある。この橋は江戸時代は松で作られていたことからその名前があるが、先にある松橋山金剛寺やかつてあった松橋弁天とも関係あるのだろう。


橋から川を見ると水量は多くないが、水は透明でゆっくりと流れている。治水工事でかなり深く掘り込まれていてサギなども生息している。(以下、次回)