人形町に洋食の名店『キラク』があったことを知る人は多い。実は今も同じ名前の店が地下鉄人形町駅の近くにあるが、これは店自体が同じ名前だが、従業員は全て2008年に違う店に移って、今は『そよいち』という名前で営業している。
そよいちは玉ひでの先を左に入った床屋の向かい、いわゆる路地裏にあるカウンター15席のみのこじんまりとしたお店。店に行くには幟を探すまて分かりやすい。厨房では『キラク』の元おかみさんが注文の料理を作り、他の従業員がライスや味噌汁を出し、昼時はお客が途切れることのない繁盛店である。
小生は1人で12時少し前に到着するも満員、とりあえずランチ限定のメンチカツ(千円)を注文する。すぐに席が空き、ほぼ中央に陣取ると目の前で次々と料理にかかっている。白木のカウンターが気持ちがよい。作っているのはポークソテー、フライパンで肉を焼き、最後に酒でフランベ。アルコールに火が付いたところで肉を取り出し、醤油ソースを入れ、一煮立ち。これを皿に盛った肉にかける。中々美味そうである。ぼけっと見ているうちに小生のメンチカツも到着。
メンチカツが2枚、たっぷりのマヨネーズで和えたマカロニサラダ、千切りキャベツが乗っている。ソースは中濃とウスター、小生はウスターをかけ、さらにとき辛子をたっぷりとる。
あとは豚汁、これは具は多くないが、豚とごぼうが効いて美味い。ライスは平皿にやや少なめに盛られているが、お代わり可である。
まずはメンチカツを箸で切って、辛子を付けて食べるが、肉汁と炒めた玉ねぎの甘さがコントラストがよく、中々美味い。添えられたマカロニサラダも濃厚なマヨネーズであえられている。ライスを食べながら、どんどん食がすすむ。ライスのお代わりもしたいが、ここは我慢。限定10食のため、次々にメンチカツのオーダーも入る。人気はビーフカツとポークソテー、下ごしらえがされており、短時間で供されている。
伝統に培われた味、店は新しいが、人形町で洋食を食べるのならばこの店がイチオシである。
そよいち
中央区日本橋人形町1ー9ー6
0336669993