hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

南麻布周辺の坂道(1)

2015-03-24 05:00:41 | 日記

『江戸の坂・東京の坂』 その30。今回は東京メトロ日比谷線広尾駅で降りて南麻布の坂道をめぐる。今回はその前編。

広尾駅で降りて広尾橋交差点を曲がるとすぐに有栖川宮記念公園の坂道を入口に到着。この公園の周囲を囲むように坂道が2つ。


まずは左側に行くと緩やかな坂があるが、これが『木下坂』である。この坂の北側には木下と呼ばれた大名屋敷があったためその名前が付いた。


もう一つの右側を回る坂が『南部坂』で途中から勾配も急になり、ドイツ大使館の前を通る。現在の有栖川宮記念公園は江戸時代は盛岡藩南部家の屋敷であったことから、この名前が付けられた。


そして元に戻り、公園の中を通って都立図書館方面を目指す。公園に入りすぐに池があり、鳥たちの楽園となっている。公園内の階段を登ると公園の碑があり、有栖川宮の屋敷跡を公園にした経緯が書いたレリーフがある。



しばらく坂を登り、反対の出口を出るとテニスコート、右に曲がり、次の信号をは左に向かう。さらに次の信号を右に曲がると仙台坂上の交差点、そのさきが『仙台坂』である。これは坂の南側が仙台藩伊達氏の下屋敷があったため、この名前が付いた。どうもこの辺りには江戸時代には各藩の屋敷が多かったようでそれに因む名前が多い。


仙台坂上を左に折れて道なりに左に行くと道が狭くなり、小学校があるが、それを右に曲がる小さな坂が『奴坂』、その由来は(1)竹が谷の小坂で『谷小坂=やこさか』、(2)薬王坂が訛って『やこさか』、(3)この辺りに奴が多く住んでいたから奴坂の3つがある。この坂は一旦下りその先で登る坂である。丁度、こぶしが見頃で白い花が美しかった。少し元に戻り、釣り堀がある方に行く坂が『釣堀坂』である。何と今も釣り堀があるのだ。


坂を元に戻り、先に行くと下り坂になるが、これが『薬園坂』。これは江戸時代前半に坂の上の南側に幕府の御薬園があったためにその名前がある。


まだまだ坂道は続くが、この辺りで前編は終了し、絶江坂からは改めてレポートする。

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