hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

『久我山歳時記』㊼〜処暑の候

2024-08-22 05:00:00 | 日記
『久我山歳時記』㊼、歳時記はあっという間に次の季節に移る。8月7日が立秋であったが、8月22日は『処暑』、秋では2つ目の季節となる。

厳しい暑さの峠を越した頃で朝夕には涼しい風が吹き、ここちよい虫の音が聞こえてくる。穀物も実り始めるが、同時に台風の来訪も増える季節のはず。しかし、実際には台風だけは次々とやってくるものの、秋らしさは見つけるのが難しい。

処暑を七十二侯で見ると、『綿柎開(わたのはなしべひらく、〜8月27日)』『天地始粛(てんちはじめてさむし、〜9月1日)』『禾乃登(こくものすなわちみのる、〜9月6日)』となる。本来ならば少しずつ秋らしくなり、実りの季節となっていくのである。

この数年を見ると夏の暑さが激しさを増しているように思えるが、統計的に見てもわかる。例えば2014年つまり10年前の東京の8月の最高気温の平均は31.2℃、これが2023年になると34.3℃、今年(8月20日まで)で34.5℃、つまり平均3℃暑くなっているのである。最低気温も2℃くらい上がってきている。
とはいえ、ここ2日ほどは朝は少し涼しいとも思えるようになってきた。


そのためか久我山はまだまだ秋より夏の装いが残っている。我が家の庭では毎日モミジアオイが赤い花を付けているし、ご近所のハイビスカスの花も美しい。



夏の花である百日紅も深い赤、ピンク、白と色はいろいろあるが、今を盛りに咲き誇っている。



夏の農家でよく見かけるノウゼンカズラの花もまだまだ蕾があり、我が家の朝顔はいつもの通りまだ花が咲いていない。毎年のことだが、秋にならないと咲かないのだ。
千日紅(センニチコウ)の花も美しく咲いていて、日々草もまだまだ花を咲かせている。

虫の音もミンミンゼミやアブラゼミの声は聞くがまだまだコウロギ、マツムシなどの声は大きくない。今朝、日本橋を歩いていたら飼われているスズムシの声は聞けたけれど。


収穫の秋と言えば葡萄や枇杷の実が大きくなり、ブルーベリーの実もピンクから紫に変わったことくらいである。また、ゴーヤの白い実を見つけたが、これは夏の産物である。



これからはだんだん最高気温が30℃前後になり、ようやく秋と実感できるようになるはずなのだが、実際はどうなのだろう。