『夏旅2024』番外編、奈良市のANDOホテルに宿泊した際にナイトツアーのお誘いを頂いた。奈良市では毎年8月5日〜14日の間にろうそくの灯りで照らす『なら灯火会(とうかえ)』が行われていて、近くまでバスを出してくれるというのである。
夕食を早めに取り終わり、19時にスタート、バスで大仏池の前まで連れて行ってくれる。そこから大仏殿の横を通り、南大門を経て奈良公園付近まで散策するのである。夜の大仏池の周りには鹿がたくさんいて草を食んでいた。
大仏殿の塀に沿って歩き、正面まで行くと門の両側の広目天と兜跋毘沙門天までライトアップされている。像が巨大なためか、昼間見るのとは異なり、大変な威圧感がある。
正面参道を歩き、南大門へ。左右に運慶作の阿形像と吽形像、大きな腕と足が凄い。
その先、屋台が並んでいて左の奈良春日野国際フォーラム方向に行く。浮雲園地にはたくさんの灯籠が灯されていて幽玄な風景を作りだす。蒸し暑いことも忘れてしばらく歩く。
まだ、時間があるため、奈良駅方向に向かい、奈良国立博物館の前の池の周辺も歩くが、灯籠の火が水面に映って美しい。
人出も多く、この日が初日ということもあり、観光客のみならず地元の若い人たちも夫婦や家族連れがたくさん出ていた。
バスに戻るのが21時となっていたが、空模様が怪しくなってきたのでバスに少し早く戻る。蒸し暑いところからクーラーの効いたバスは天国、定刻にバスは動いたが、ホテルに着くと大粒の雨であった。
まだまだ、会場は広かったようだが、夜の大仏殿や南大門の姿、浮雲園地や奈良国立博物館前の灯籠など、奈良の夜を堪能させてもらった。(以下、次回)