hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

横浜・山手の坂道(2)

2019-06-12 05:00:39 | 坂道

『東京の坂・日本の坂』その112。前回の続きとなるが、山手本通りは右手に山手十番館、左手に外人墓地を見ながら行く。


外人墓地の端を右のほうに元町まで降りていくL字に曲がった急な石畳の坂道があるが、これが『貝殻坂』。由来は周辺で見つかった貝塚のようである。
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元に戻り、山手本通りを行くと左側に横浜正教会、右側に元町公園が出てくる。ここにある八角形の電話ボックスは中々素晴らしい。

その先、左に曲がって降りていく坂道が『南坂』。この坂道はセントジョセフ坂という別名もある。

この辺りには学校と教会、洋館が立ち並んでいていかにも横浜らしい。左側には横浜雙葉学園、横浜ユニオンチャーチなどが並び、代官坂の交差点を右に下っていく急坂が『代官坂』である。


谷戸坂と同じくらいの長さがあり、ぐねぐねとしている。由来だが、坂道の途中に横浜村名主石川徳右衛門が住んでいたことからついた名前である。1854年にペリーが来航した際、徳右衛門の屋敷を訪れ、饗応したことがアメリカ側の資料に残されている。

坂道を下っていく途中にやや戻るように道ができていて代官坂トンネルと名付けられている。これは東京の愛宕山に似たものなのであろう。


長い代官坂を下り切る直前に左に戻るような階段が現れるが、登ると今度は90度左に階段は続く。この坂道が『高田坂』、または『百段坂』と呼ばれる。坂を登りきったところには元町百段公園がある。


そのまま真っ直ぐ行くとまた山手本通りに出るが、これを鋭角に右手に曲がって降りていく坂道が『汐汲坂』。たぶん、農家が塩づくりを副業でやっていたためらしいがはっきりとはしない。この坂道を280m降りていくが細く急な勾配である。この坂道を降り切ると元町商店街の真ん中あたりに出る。


横浜山手の坂巡りは風景が美しいところばかりだが、とにかく激しく長い坂道が続く横浜はあまり暑い季節は避けた方が良いかもしれない。