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6月の声を聴くと街中にアジサイの花が咲き始める。特に勤務している人形町は大通りの歩道にも、店の入り口にも、横丁にも紫色の昔ながらのアジサイが咲いている。
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アジサイの原種はいわゆるガクアジサイで真ん中に小さな花が群生し、外側には萼が大きく発達した装飾花を持つ。小さな花を取り囲むように咲くから『額咲き』と呼ばれたため、名がついた。
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この額咲きから変化して花が球形となり、全てが装飾花として咲く『手まり咲き』となったものはホンアジサイと区別される。
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萼が発達した装飾花の特徴はヤマボウシやハナミズキなどと同様で花が長い間咲くことができる。それではどのように色が付いてくるのかを毎朝通る水天宮前のアジサイを観察した。
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この写メは5月20日のもの、まだまだ緑の花に少し色がつき始める程度である。
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(5月23日)
わずか3日だが、急に色がつき始めて、かなり青紫色になった花もある。これを見ると必ずしも真ん中の花や大きい花から色がつく訳ではないことがわかる。
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(5月24日)
この辺りの1日の変化はかなり大きい。
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(5月27日)
土日を挟んで3日ぶりだったが、もう立派に色づいて殆どの花が青紫色となる。
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(5月29日)
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(5月30日)
もう完全に色が付いて美しく咲き誇っている。太陽光の関係もあるかもしれないが、色はかなり深い。
こうして見るとアジサイは色がつき始めて1週間〜10日くらいで我々が知るアジサイの色になるのである。毎日見ていると変わらないようだが、実はしっかりと変わっていることに気づかされました。