『メトロに乗って』その109。今回は東京メトロ日比谷線に乗車、上野駅で下車して歩いてみる。
実は『メトロに乗って』で上野駅を取り上げるのは5回目、①②は上野駅全体、③は西郷隆盛像、④は彰義隊遺跡や清水堂などを歩いたが、今回は不忍池方面。
上野駅からは京成上野駅の横の階段を登り、花見で有名な方に歩くと清水堂が右手に見える。今回はこれを左手の階段を降りて弁天堂を目指す。
冬の間は階段から池がよく見えるが、この季節は池を蓮の葉や水草が覆い全くみることができない。
小さな天龍橋を渡るとすぐに八角形の弁天堂が見えてくる。最近はこの辺りには外国人が多く、彼らも暑いのか露店でかき氷を美味そうに食べている。
弁天堂にまずお参りして次に大黒堂。その記述に面白いことを発見した。というのは大黒天は元はインドの『マハーカーラ』という戦争の神、時を支配する神として恐れられていた。
しかし、その後に日本に仏教が伝わったのだが、日本の福の神である大国主命(おおくにぬしのみこと)と同じ『ダイコク』という読みであったため、武神から福神になったというのである。なるほど面白い。
この辺りには色々なものを祀った塚が多い。大きな鳥塚、オブジェが可愛いフグ塚、見ただけで分かるメガネ塚、とにかくたくさんあるのには驚かされる。
弁天堂の裏の道を歩いて行くと目の前にはボート乗り場、ここから左右に分かれる道で池は分割されていてこの先には蓮などはなく、水をたたえている。よく見ると草はらにはハトや鴨たちも何か餌を取っている。
道を右に取って左右に池が広がる中を歩くがアジサイやフヨウが花をつけていて美しい。(以下、次回)